名もなき毒

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評判

名もなき毒の評価:

3.82/5点 レビュー 191件。 A ランク

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平均点3.82pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全346件 281〜300 15/18ページ
No.66
(3pt)

トリックがあるわけでもない

 推理という要素に乏しく、興奮度は低かった。犯人が簡単に出てくる。動機に深いものがないし、手法にトリックがあるわけでもない。土壌汚染について長々と書いているところでは「また、作者の勉強結果のご披露か」と思ってしまった。作者の思い入れがあったのだろうが、感情移入はおこらなかった。吉川文学賞っていうのは意外というか、よく分からない。本当にすごいやつをまた書いて欲しいな。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.65
(2pt)

期待したほどでは……

・今注目されている
・本屋大賞にノミネートされた
この二点が理由で、私はこの本を読むことを決めました。浅はかですが。   
が、正直期待外れでした。
主人公には共感出来なかったし、世間で言われているほどではないかなぁ……と、思います。
でも、脇役のキャラは立っているし、何より先が気になって一気に読んでしまう文章の構成力、登場人物の会話の自然さは、流石プロだなぁと舌を巻くばかりです。設定も良かったです。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.64
(5pt)

お見事!という感じの一冊でした。

久しぶりに宮部みゆきのハードカバーを手に取りました。
今回も、冒頭から「するっ」と物語のなかに溶け込むような書きぶり。
この屈託のない文体そのものが、宮部みゆきの何よりもすごいところだなーって思ってます。
部屋で寝っころがっていてもその世界に入っていけます。
物語は主人公、杉村さんの職場で起きたアルバイト女性の解雇問題と、ある殺人事件とが並列に進み、その主従が入れ替わるように進行していきます。
杉村さんは二つの事件の仲立ちを(本人の意思とは関係なく)果たすことになり、物語は絡まりながら深みにはまっていきます。
いつもながら、歩いているかのようなゆったりした速度で始まった物語は、最終部分で一気に加速。
そのアクセルの踏み方も心をぐいぐいと惹きつけますね。
本作は社会を扱っているので、読後には独特のメッセージが刷り込まれます。
「毒」とは他でもない、“普通”の私たちであり、それはどうしようもなく産まれうるものであること。
それに対する「怖さ」「おびえ」、また理屈をこえた「正義」と「怒り」がキーワードとなって物語の糸はつづられています。
「わかるんだけれども、悪いことは悪いろう!」という静かな怒りが、女子高生と経済界の大物から発せられているのがとても心に残りました。
また、脇役のキャラクター性。
理知的で暖かな青年秋山。
萩原運送の社長。
それぞれのサイドストーリーが浮かんでしまいそうなほど魅力的なサブキャラです。
お見事!という感じの一冊でした。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.63
(2pt)

設定がうるさい

主人公の人物設定があまりに説明的すぎる。
読んでいて、「主人公はなんで・・・」という疑問に、先手をうって自らいちいち答えているような感じがする。
やや軽いタッチの、推理ものシリーズ(にしたいとのこと)なのでそこまで細部にこだわらなくていいのに、と思ってしまう。
作者の得意な詳細な人物描写が裏目にでている。
物語自体はさらり、さらりと軽妙で読みやすくてよいのに。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.62
(3pt)

主人公の設定に・・・

宮部さんの作品は好きなのですが、どうもこのシリーズの主人公の設定には肩入れできないんだな。本人が望まないのに事件に巻き込まれてしまうパターンはよくある話だとは思うのですが、シリーズ化されてしまうと、それは無いだろうと思わざるを得ない。
アルバイト社員の問題は、身近に起こりうる可能性もあるし、そんな奴がいても今の世の中不不思議じゃないと、思わせてくれるし、その他の「毒」も実際にある話しだし、納得も出来るのですが。
作者の意図として事件を際立たせる為に、あえて主人公を控えめに設定したのかもしれませんが(それを補うような箇所は、散見するのですが)やっぱり不自然だな。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.61
(4pt)

あなたの隣にも?!本当に怖い人格

紙パックのウーロン茶に混入されていたのは、今度もまた青酸性の毒物だった。
逆玉サラリーマン・杉村が毒物混入無差別殺人事件に巻き込まれる。
本筋と平行して進行する、かつてクビにしたアルバイト・原田いずみのお話がとにかく怖い。その壊れぶりもさることながら、そのような人格になってしまった理由(過去のトラウマ等)が見あたらない、という。何か外的な要因があれば、同情することもできるし、その行動に納得することもできる。しかし、そうしたものがない中でこれだけの悪意が生まれるのだとしたら、それは人間の本性がこのようなものということを描いているのか。あまりにも性悪的な人間観だ。
このような問題は我々にも容易に起こりうることだけに背筋が寒くなった。
本書では、物理的な毒薬のほか、土壌汚染、シックハウス症候群などについてもかなり詳しく説明されており、興味深い。ただ、本書のテーマは人間の心に潜む「毒」こそが恐ろしい、ということだ。
本筋の犯人探しの方は、「さもありなん」というところで平凡といえば平凡。一方、もう一つのお話はトラウマになりそうほどの迫力。人間の本性について最後まで深く考えさせられる作品。明日から周りの人が恐ろしく見えるかも?!
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.60
(4pt)

解毒剤は?

数多く読んでいる宮部作品の中でも、上位にランキングしたい作品。予想していたより、よかった―、と、いうのが、数ページ読み進んだところで、「誰か」のシリーズだということに気がついて、ちょっと気分が萎えたから。
「誰か」は可もなく不可もなく? 中心登場人物の姉妹の何れも嫌いなタイプで共感もできなかったし、そもそも主役の杉村さんの、職業を含めた環境があまりにもオキラク過ぎて、イマイチ、評価ができなかった。でも、今回の作品を読んでみて、あれはウォーミングアップのようなものだったのか、と。やっぱり、宮部作品は面白いと痛感させられました。
とにかくタイトルが秀逸。作品全体に、テーマである「毒」がゆきわたっている。読みながら、自分の周囲に渦巻く毒について深く考えさせられた。今回の救いの一点もない悪役「いずみ」にしても、現代を生きる私たちには、自分の中に大なり小なり潜んでいる、彼女的な毒素を否定できないのではないかと思った。私たちにとって、生活を、生命を、人生を脅かす「毒」とは何なのか。作者は作品全般にわたって執拗に問いかけてくる。
紆余曲折があっても、最終的には、作品が力強く、読者に希望を持たせて終わっているのも好感が持てる。ま、やはり、基本的には、こんな生ぬるいお仕事をしているオキラク杉村さんのファンにはなれませんが。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.59
(3pt)

明白なテーマ

連続毒殺事件を中心にシックハウスなど様々な毒が登場します。根底にあるのは人間の心に潜む毒です。
続き物とは知らずに読んだのですが、前作を知らなくても読める内容になっています。この本では出番のなかった卯月刑事などは前作で活躍したのでしょうね…。連載ものだったためか、説明が多すぎる気がしました。
とても読みやすいです。やや軽い印象はあるものの、テーマも明白で分りやすいと思いました。人間関係がきちんと描かれており、共感することも。
土壌汚染などの豆知識も得られます。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.58
(4pt)

毒薬、毒草、毒花、毒キノコ、毒虫、毒蛇・・・そして毒人間

毒薬、毒草、毒花、毒キノコ、毒虫、毒蛇など、毒がつくものはいろいろあるが、
毒をもつ人間も世の中にはたくさんいるのだとあらためて感じた。この作品の中に
登場する原田いずみもまさにその一人だ。嘘をつき自分を正当化する。その嘘は
毒となり、相手を深く傷つける。家族も他人も、彼女に関わった人は全て彼女の
毒にやられてしまう。本当にこんな人間がいたならどうすればいいのか?いや、
実際にいてもおかしくはないのかも。ぞっとする。生きていくうえで私たちは、
さまざまな毒に触れていると思う。安全で、きれいなままでは生きていけないのだ。
ところで、全然気づかないうちに、自分自身が毒になっているということはないの
だろうか・・・?ちょっと不安になる(^^;
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.57
(5pt)

宮部作品らしいミステリー

宮部作品なので読んでみた。
続き物の2作目らしく、以前の話が良くわからなかったので読んでみたいと思った。
宮部作品らしい 読み終わった後にスッキリする話。
でも、作中は考えさせられる事たくさん。
ちょっと理由とか模倣犯とかも思い出す感じの作品。
なぜなら被害者の心理も追っているから。
ただ探偵が出てきて、事件の謎を追い、加害者(犯人)当てをして、万事解決!で終わらないのが宮部作品のすごい所だと思う。
いわゆる毒物だけでなく、人の心に潜む『毒』、社会に漂う『毒』、土地にも…
でもすごい大仰な事ではなくて、日常生活にも当たり前に潜んでいる毒。
自分だけで処理できなくなった時に、それが他者へ向かっていき、
「被害者」が生まれ、加害者に成り代わり…
そんな様が怖いと思った。
また作中の夫婦像が面白いと思ったし、雰囲気としてそんな風にもなりたいと思った。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.56
(3pt)

好みの問題ですが

この作品のレビューを書くにあたっては、主人公・杉村三郎とその妻について触れなければなるまい。刊行時の新聞インタビューで宮部氏が、「将来的には現代ものの長編はこのシリーズだけに絞りたい」と答えていたのだから尚更である。
しかし・・・前作『誰か』で感じたこの夫婦、とりわけ杉村への違和感を本作でもぬぐうことはできなかった。『誰か』でも思ったのだが、北村薫作品の登場人物のよう。北村作品では慣れているが、宮部氏の小説に出てくるとどうもしっくり来ない。
無差別型殺人、不可解で強烈な悪意、土壌に潜む毒、人の心と身体を蝕む毒・・・納得しようのない事件が頻発する昨今、それに挑んだ意欲は買う。また、そうした事件や現象をこれまでの方法論で描き、すっきりとした着地点をもつ小説に仕上げることがむつかしい(小説としては座りがいいが、現実に対しては不誠実だろう)ということも少しはわかるつもりだ。でも、この夫婦が事件に関わり、事件を語ることにより、はがゆい感じばかりが残ったのは確かだ。別の人間が語っていたら、同じ物語でも違う着地点(小説内での)を示していたであろうし、そちらの方を読みたい気がしてしまった。また、宮部作品の魅力、頼もしい脇役や、ホロっとさせられるエピソードなどが生きていないようにも感じた。
次作で杉村は「探偵」になるという。これまでの2作における杉村のじれったさが、名探偵(?)へと驚くべき変貌を遂げることへの伏線であってほしいとさえ思う。
以上、杉村に否定的なコメントを連ねてしまったが、全く個人的な好みに過ぎず、もちろんつまらない小説ではないと念のため書き加えておく。タイトルもいい(また否定的コメントのようだが、タイトルが一番印象深かった)。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.55
(4pt)

シリーズ次作に注目したいです

元々、宮部さんは一見小物なようで実はかえってそこがたちが悪い、
という悪を描くのが上手いよな、と思っていました。
たとえば「今夜は眠れない」で
誰からも愛されるよい子ちゃんの見本のようだった女の子の
ジコチューぶりが最後に暴露されたときは喝采ものでした。
私は「誰か」よりこちらが好きでした。「誰か」のときは
杉村一家がちょっとリアリティがないぐらい
メルヘンチックに描かれていたのと、依頼人の姉妹がさいごまで
どちらも好きになれなかったので、あまり感情移入できないのがちょっと、だったのですが、
今回、ついに杉村家も怪しくなってきたので逆に興味をそそられています。
途中購入した家の環境調査に
躊躇なく大金を使う菜穂子に違和感を感じる場面からはじまり、
結局その家を今度はなんの躊躇もなく手放すという菜穂子に
夫の杉村一郎が引っかかっている、という箇所が詳細に語られているので
これは今後(絶対続編がまたあると思いますが)
伏線になるのだろうな、と思いました。
それにしてもこの作品での「困ったちゃん」女性はこわかったです。
一応毒殺事件の話なのに毒殺犯人は
ぜんぜんどうでも良く、この女性のインパクトが強かった。
名もない毒ではありますが、この種の毒はたしかに
世の中に増えていってると思います。
ただ、宮部さんが上手いのは、杉村一郎の「逆玉」状況に対して
大なり小なり毒のある発言をせずにいられない人々も
また「毒」なのだ、ということもちゃんと表現していることですね。
「火車」「理由」みたいに一気に読ませる力はないのですが、通勤の時など細切れな時間につらつら読むには適している良品だと思います。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.54
(5pt)

すばらしいです

高村薫を思わせるストーリーながらまったく違った持ち味、
重いばかりでなくどこか前向きな気持ちにさせてくれる爽やかさ。
物理的な毒と社会的な毒の両面が独特のタッチで描かれ、
まさに迫真の出来でした。近年これほどすばらしいミステリに出会ったことはありません。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.53
(5pt)

「家」の「毒」についてちょっと考えた

 この人の本は、だいたい面白い。意外な結末だけでない。
 今回はタイトルにある「毒」というのが興味深い。「家」の土壌汚染なんて考えたことがなかったが、確かにこれは「毒」。意図せざるところに「毒」は蔓延して人を惑わす。。。恐い話だけれど、身近なところでも起こりうる一般性を持った話。
 内容は決して飽きるところがないので、一気に読める。そしては最後はそれなりにすっきりできる。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.52
(5pt)

社会に蔓延する毒

 毒殺事件で始まる推理小説なんだけど,現代の世相をよくあらわしている作品だった。
 いろんな毒が出てくる。 化学物質の毒から心の中にひそむ毒まで。
 この小説の主旨は犯人さがしではなく,むしろ日本の 『社会に蔓延する毒みたいなもの』 を解剖して切り出し抽出しているところにある。
 ちょっと強引な展開もあったけど,周到に伏線を張り巡らせているあたり,さすが上手だと思った。
 『名もなき毒』 というのは現代人の心に潜む毒のことだ。
 妬み,とか,嫉みとか,そういうもの。
 不幸な人が幸福な人に対して抱く理由の無い怒りみたいなもの。
 あるいは,誰かをいじめたくなる気持ちとか。
 著者は物語の中で殺人犯のほかに,もう一人強烈な 『コマッタちゃん』 を登場させている。
 いずれも自分の不幸な境遇にやり場のない怒りを抱いており,そのエネルギーが奔出するかのように犯罪や嫌がらせをしてしまう。
 自分だけが不幸で,他人が幸福なのが許せない。まるで爆弾を抱えて自爆するかのように幸福な人間を落としいれ傷つけようとする。
 こういう心のはたらきを著者は,『毒』 と表現している。
 現代の社会全体に,こういう名のない 『毒』 が蔓延しているという。
 今の日本の社会は,どう贔屓目にみても病んでいるとしか思えない。
 その病んでいる原因とは,著者が述べんとする 『毒』 の所為に他ならない。
 現代日本の社会構造の病巣をメスで切り取るように描いた作品だと思った。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.51
(5pt)

杉村シリーズ 私は好きです

誰か に続く作品だと知らずに読み始めたのですが
このミステリーとは思えないような穏やかな空気は
やはり杉村三郎の人柄のなせる業だと思います。
苦手な方もいらっしゃるようですが、
私はこの杉村さんシリーズ大好きです。
奥様のやわらかさも好きですねえ。
毒などに出会わず生きていきたい。
ましてや自分自身が毒になってはいけない。
いや、うまく内なる毒と外部の毒とつきあえるような
賢さを身に着けたいと思うのでした。
ところで宮部さんの映画化はどれも原作に及ばずで
悲しい限りです。
この作品は期待しております。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.50
(4pt)

一気に読んだ

前作『誰か』はいまいち事件にインパクトが薄かったが、今回は連続毒物混入事件とあって、展開が劇的。真犯人も意外で、そこらへんはミステリーとして文句つけようがないなと思った。
もうひとつ並行して発生する元バイト・原田ひとみの顛末については、絶対最後に何かしでかすという伏線が張られているので展開は読めるのだが、正直この女の存在は鬱陶しい。ついでに、ひとみの存在について散々警告されているのに流してしまった主人公も、なんだこいつみたいな歯がゆさが。
もうひとつケチつけると、事件後の妻・菜穂子も読んでてイライラしてしまった。
・・・とさんざんなことを書いてしまったが、内容としては『模倣犯』には及ばないものの、現代物ミステリーとしては十分面白い内容だった。ジャーナリスト・秋山と私立探偵・北見、それから萩原社長がいい味だしていた。秋山主人公のスピンオフ作品を書いてほしいな。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.49
(2pt)

なんか薄い…そして長い。

この作者の作品は何年か前にはまって読んだ事がある。丁寧に作り込んで完成したパズルの様な作品の出来に感動した記憶があるけど、この本は長い、長いわりに最後は無理から終わらせた感がすごい出ててあれで登場人物はそれぞれ納得のいく終わり方だったのだろうか。そして今回の主人公一家は後半腹が立ってきた。こんな脳天気な家族現実にあるか?僕達一家は毒なんてありませんよーみたいな。順風満帆で逆玉だから義父にはなんにもいいかえせないような男が謎を解いていく…探偵をやる?金持ちの道楽だよ。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.48
(4pt)

名もなき毒

中盤あたりから、一気に読みすすめました。財閥企業で社内報の編集を仕事とする杉村三郎。きっとこの人、血液型はO型だろうなあ・・・不可解な行動をとるアルバイトで入ってきた女。あんな女が自分の近くにいたら、怖いですね。怖いけれど、彼女の行動は、あまりにも病的で、ありえないと思いつつ、興味津々で読んでしまいました。財閥企業の社長である義父や、私立探偵の北見が、地味ではあるけれども大きな存在感があってスキです。
でも、なんだかんだ言っても、私は宮部作品の中では「模倣犯」が◎です。
「名もなき毒」もきっと映画化されるのでしょうね。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143
No.47
(3pt)

文章は読みやすい

『誰か』に続く、杉村三郎シリーズ第2弾。作品のキーワードは、タイトルに含まれる毒。それは殺人事件を引き起こす青酸カリであったり、人間の怒りや憎悪といった負の感情であったり、土壌汚染を引き起こす化学物質であったりする。毒というものは、形を変えて人々の生活のいたる場所に存在する。その事が綿密に描かれていて、文章はとても読みやすい。内容的にミステリーではないと思うが、社会の抱える闇を巧みに描いている。
しかしながら、好き嫌いでいうと、私はこの作品が嫌いである。理由は杉村三郎が好きになれないから。お人好しでお節介、彼の判断や行動が危機を招く事も少なくない。読んでいてイライラしてくるのである。『誰か』を読んで「あまり好きじゃない」と感じた人は、回避した方が無難。
名もなき毒 Amazon書評・レビュー: 名もなき毒より
4344012143