びっくり館の殺人

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評判

びっくり館の殺人の評価:

3.15/5点 レビュー 68件。 D ランク

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平均点3.15pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全62件 21〜40 2/4ページ
No.42
(4pt)

子供向けと侮ることなかれ

最後のうす気味悪さも含めて、なかなか面白い。
シリーズの中では「読んでおいた方がいいんじゃないか?」な一冊に挙げたいです。
さくっとすぐ読み終わるだろうし。

”大急ぎで先にしなければならないことをしたあと”ってのは、最初に読んだ時から微妙に気になってた表現だったのだけど
(のちにそれは語られるのだが)
後書きにある、”ある古典的名作になぞらえたトリックに関わるある部分”てのがココと解釈していいのかな?
で、その古典とやらは「アクロイド殺し」なのかなぁと。

かの医者が主の部屋から出て行くときの、”もうやることがないのを確認して(うろ覚え)”に感触が似てる気がするので。
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239
No.41
(4pt)

子供向けと侮ることなかれ

最後のうす気味悪さも含めて、なかなか面白い。
シリーズの中では「読んでおいた方がいいんじゃないか?」な一冊に挙げたいです。
さくっとすぐ読み終わるだろうし。

”大急ぎで先にしなければならないことをしたあと”ってのは、最初に読んだ時から微妙に気になってた表現だったのだけど
(のちにそれは語られるのだが)
後書きにある、”ある古典的名作になぞらえたトリックに関わるある部分”てのがココと解釈していいのかな?
で、その古典とやらは「アクロイド殺し」なのかなぁと。

かの医者が主の部屋から出て行くときの、”もうやることがないのを確認して(うろ覚え)”に感触が似てる気がするので。
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.40
(4pt)

これまた子供向けじゃないミステリーランド

児童向け推理レーベルのミステリーランドからリリースされた作品だが、このミステリーランドは児童向けと謳っておきながら、児童には理解不能の陰惨な動機や真相ものが多く、本気で児童に読ませるつもりなのか怪しい作品が多いが、本作もびっくり館と親しみやすいタイトルを掲げながら、事件の真相は陰惨である。
本来、綾辻氏が本格志向から外れれば外れるほど残虐志向や陰惨趣向が高まるが、本作も館シリーズの中でも突出して暗い雰囲気の話になっている。
メインは密室と最後でひっくり返る真相だが、密室殺人のトリックはすぐ分るが、トリックよりも事件全体の構造を通じて読者に訴えかける方向性の作品。まあ、どんでん返しも予想の範囲内だが、独特のダークな雰囲気はなかなか読みごたえがある。
どの年齢層を対象にしていたのよく分らないミステリーランドらしい作品。
びっくり館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社文庫)より
4062767171
No.39
(4pt)

これまた子供向けじゃないミステリーランド

児童向け推理レーベルのミステリーランドからリリースされた作品だが、このミステリーランドは児童向けと謳っておきながら、児童には理解不能の陰惨な動機や真相ものが多く、本気で児童に読ませるつもりなのか怪しい作品が多いが、本作もびっくり館と親しみやすいタイトルを掲げながら、事件の真相は陰惨である。
本来、綾辻氏が本格志向から外れれば外れるほど残虐志向や陰惨趣向が高まるが、本作も館シリーズの中でも突出して暗い雰囲気の話になっている。
メインは密室と最後でひっくり返る真相だが、密室殺人のトリックはすぐ分るが、トリックよりも事件全体の構造を通じて読者に訴えかける方向性の作品。まあ、どんでん返しも予想の範囲内だが、独特のダークな雰囲気はなかなか読みごたえがある。
どの年齢層を対象にしていたのよく分らないミステリーランドらしい作品。
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239
No.38
(4pt)

これまた子供向けじゃないミステリーランド

児童向け推理レーベルのミステリーランドからリリースされた作品だが、このミステリーランドは児童向けと謳っておきながら、児童には理解不能の陰惨な動機や真相ものが多く、本気で児童に読ませるつもりなのか怪しい作品が多いが、本作もびっくり館と親しみやすいタイトルを掲げながら、事件の真相は陰惨である。
本来、綾辻氏が本格志向から外れれば外れるほど残虐志向や陰惨趣向が高まるが、本作も館シリーズの中でも突出して暗い雰囲気の話になっている。
メインは密室と最後でひっくり返る真相だが、密室殺人のトリックはすぐ分るが、トリックよりも事件全体の構造を通じて読者に訴えかける方向性の作品。まあ、どんでん返しも予想の範囲内だが、独特のダークな雰囲気はなかなか読みごたえがある。
どの年齢層を対象にしていたのよく分らないミステリーランドらしい作品。
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.37
(5pt)

「館」に「囁き」のテイスティング

童話のようなストーリー運びは、綾辻氏の館シリーズとは趣が違うし、確かにミステリとしての醍醐味は、他の作品に比べると弱いとの事で、評価が分かれていますね。ただ、自分が肉親から虐待を受けて育った人がこれを読んだ場合、余りにも悲しいのでは、と…。救われない感は囁きシリーズの味です。でも、読んでいて感じる小さな違和感が、なるほどな、と解けて行く過程は結構楽しめました。綺麗なお話でした。
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.36
(5pt)

「館」に「囁き」のテイスティング

童話のようなストーリー運びは、綾辻氏の館シリーズとは趣が違うし、確かにミステリとしての醍醐味は、他の作品に比べると弱いとの事で、評価が分かれていますね。ただ、自分が肉親から虐待を受けて育った人がこれを読んだ場合、余りにも悲しいのでは、と…。救われない感は囁きシリーズの味です。でも、読んでいて感じる小さな違和感が、なるほどな、と解けて行く過程は結構楽しめました。綺麗なお話でした。
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239
No.35
(5pt)

「館」に「囁き」のテイスティング

童話のようなストーリー運びは、綾辻氏の館シリーズとは趣が違うし、確かにミステリとしての醍醐味は、他の作品に比べると弱いとの事で、評価が分かれていますね。ただ、自分が肉親から虐待を受けて育った人がこれを読んだ場合、余りにも悲しいのでは、と…。救われない感は囁きシリーズの味です。でも、読んでいて感じる小さな違和感が、なるほどな、と解けて行く過程は結構楽しめました。綺麗なお話でした。
びっくり館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社文庫)より
4062767171
No.34
(4pt)

館シリーズ外伝

少年少女向けなので短めで文も簡単です。
かと言って内容が浅いという事もありません。素直に面白く読めました。
一応「館シリーズ」ですけど、表面的にチラッと設定にふれるだけですので、初めてシリーズ作にふれる方も大丈夫です。

少年少女向きにしては終わり方の後味が悪いのが気になりますね。
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.33
(4pt)

館シリーズ外伝

少年少女向けなので短めで文も簡単です。
かと言って内容が浅いという事もありません。素直に面白く読めました。
一応「館シリーズ」ですけど、表面的にチラッと設定にふれるだけですので、初めてシリーズ作にふれる方も大丈夫です。

少年少女向きにしては終わり方の後味が悪いのが気になりますね。
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239
No.32
(4pt)

館シリーズ外伝

少年少女向けなので短めで文も簡単です。
かと言って内容が浅いという事もありません。素直に面白く読めました。
一応「館シリーズ」ですけど、表面的にチラッと設定にふれるだけですので、初めてシリーズ作にふれる方も大丈夫です。

少年少女向きにしては終わり方の後味が悪いのが気になりますね。
びっくり館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社文庫)より
4062767171
No.31
(4pt)

「ミステリーランド」にして館シリーズ

もともとは「ミステリーランド」の一冊として刊行され、しかも、館シリーズの第八弾でもあるトリック自体はシンプルで、子供でもわかりやすいものだったが、かなりの変形パターンで、稀有なものであった館の禍々しさもさることながら、その住人も陰鬱だったジュブナイル作品としては、かなり暗い雰囲気の作品だったしかし、表層のストーリーとトリック自体はシンプルで子供にもわかりやすいものであったそして、深読みしようと思えば、かなり深い作品でもある一筋縄ではいかない、傑作であった
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.30
(4pt)

「ミステリーランド」にして館シリーズ

もともとは「ミステリーランド」の一冊として刊行され、しかも、館シリーズの第八弾でもあるトリック自体はシンプルで、子供でもわかりやすいものだったが、かなりの変形パターンで、稀有なものであった館の禍々しさもさることながら、その住人も陰鬱だったジュブナイル作品としては、かなり暗い雰囲気の作品だったしかし、表層のストーリーとトリック自体はシンプルで子供にもわかりやすいものであったそして、深読みしようと思えば、かなり深い作品でもある一筋縄ではいかない、傑作であった
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239
No.29
(4pt)

「ミステリーランド」にして館シリーズ

もともとは「ミステリーランド」の一冊として刊行され、しかも、館シリーズの第八弾でもあるトリック自体はシンプルで、子供でもわかりやすいものだったが、かなりの変形パターンで、稀有なものであった館の禍々しさもさることながら、その住人も陰鬱だったジュブナイル作品としては、かなり暗い雰囲気の作品だったしかし、表層のストーリーとトリック自体はシンプルで子供にもわかりやすいものであったそして、深読みしようと思えば、かなり深い作品でもある一筋縄ではいかない、傑作であった
びっくり館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社文庫)より
4062767171
No.28
(5pt)

館シリーズとしてみれば異色だが、好きな作品。

少年少女向けのミステリー作品だということで、あまり期待していませんでしたが、結構おもしろかったですね。けして、本格推理小説ではありませんが、一つの物語として楽しめました。それに加えて、七戸優さんの装画と挿絵が物語にぴったりですし、綺麗ですね。作品全体にただよう異様な世界が不気味です。古屋敷という「びっくり館」の老主人も怪しげな雰囲気で、亡くなった養女に見立てた人形で腹話術をする姿は、本当に恐いですね。「びっくり館の誕生会」に招かれ、あんな光景を見せられてしまったら、登場人物達と同じで言葉を失うと思います。そして、第三部で明かされた真実が衝撃的でした。まさかそんなことになっていたとは・・・恐ろしいです。子供向けミステリーとされているこの作品。確かに、漢字をあまり使わず、難しい文章で書かれてはいませんが、子供にとって、内容が衝撃的すぎるのではないかと思います。 
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.27
(5pt)

館シリーズとしてみれば異色だが、好きな作品。

少年少女向けのミステリー作品だということで、あまり期待していませんでしたが、結構おもしろかったですね。けして、本格推理小説ではありませんが、一つの物語として楽しめました。それに加えて、七戸優さんの装画と挿絵が物語にぴったりですし、綺麗ですね。作品全体にただよう異様な世界が不気味です。古屋敷という「びっくり館」の老主人も怪しげな雰囲気で、亡くなった養女に見立てた人形で腹話術をする姿は、本当に恐いですね。「びっくり館の誕生会」に招かれ、あんな光景を見せられてしまったら、登場人物達と同じで言葉を失うと思います。そして、第三部で明かされた真実が衝撃的でした。まさかそんなことになっていたとは・・・恐ろしいです。子供向けミステリーとされているこの作品。確かに、漢字をあまり使わず、難しい文章で書かれてはいませんが、子供にとって、内容が衝撃的すぎるのではないかと思います。 
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239
No.26
(5pt)

館シリーズとしてみれば異色だが、好きな作品。

少年少女向けのミステリー作品だということで、あまり期待していませんでしたが、結構おもしろかったですね。けして、本格推理小説ではありませんが、一つの物語として楽しめました。それに加えて、七戸優さんの装画と挿絵が物語にぴったりですし、綺麗ですね。作品全体にただよう異様な世界が不気味です。古屋敷という「びっくり館」の老主人も怪しげな雰囲気で、亡くなった養女に見立てた人形で腹話術をする姿は、本当に恐いですね。「びっくり館の誕生会」に招かれ、あんな光景を見せられてしまったら、登場人物達と同じで言葉を失うと思います。そして、第三部で明かされた真実が衝撃的でした。まさかそんなことになっていたとは・・・恐ろしいです。子供向けミステリーとされているこの作品。確かに、漢字をあまり使わず、難しい文章で書かれてはいませんが、子供にとって、内容が衝撃的すぎるのではないかと思います。 
びっくり館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社文庫)より
4062767171
No.25
(4pt)

衛星のような作品

この作品は「館シリーズ」としてとらえてしまうと?ということになります。しかし、だからといって内容がおそまつだとか子供向けに書かれたものでは決してありません。氏は短編作品も出していますが、そちらに近いものがあるかもしれません。子供向け?という点ではかつて赤川次郎氏が集英社の「コバルト文庫」に「吸血鬼」シリーズを出してそれなりに成功したように綾辻氏もそれを意識したものでもないでしょうが、新しいジャンルを試したと受け取れなくもありません。この作品の特徴はストーリーの奇抜さや斬新さ、トリックの種明かしよりは登場人物の描写に主眼を置いた点にあると思います。一人一人の登場人物が生き生きと描かれており、読み進むにつれてファンというか応援したくなる人物が出てきます。ストーリーは淡々と進み、途中での「意外感」はありません。ところが、それまで1本の線できたものが最後になってまるで打ち上げ花火が開くごとく複線的な結果を生み出します。ストーリーの種明かしという「読みどころ」は氏も紹介されているように「びっくり館縁起」の項目ですが、事件が収束した10年後の「びっくり館再訪」が本当の意味での真実であり、ストーリー的にも「結末」というにはあまりにも「余韻」を含んだ印象的なエンディングです。これはよくホラー映画なんかで見せる手法ですね。映画なら続編を予感させるラストです。さしづめ「びっくり館の殺人ー青春編」ってところでしょうか。ストーリー構成、展開とも申し分なく、謎解きに主眼を置いた本格的「館」ファンには変化球と写るかもしれませんが、これはこれで立派な「綾辻ワールド」だと思います。あたかも惑星を守る「衛星」のように・・。マイナス1点の理由も特にないのですが、肩透かしを食らったという本格的「館」ファンの心情に同情して評価4とします。
びっくり館の殺人 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社文庫)より
4062767171
No.24
(4pt)

衛星のような作品

この作品は「館シリーズ」としてとらえてしまうと?ということになります。しかし、だからといって内容がおそまつだとか子供向けに書かれたものでは決してありません。氏は短編作品も出していますが、そちらに近いものがあるかもしれません。子供向け?という点ではかつて赤川次郎氏が集英社の「コバルト文庫」に「吸血鬼」シリーズを出してそれなりに成功したように綾辻氏もそれを意識したものでもないでしょうが、新しいジャンルを試したと受け取れなくもありません。この作品の特徴はストーリーの奇抜さや斬新さ、トリックの種明かしよりは登場人物の描写に主眼を置いた点にあると思います。一人一人の登場人物が生き生きと描かれており、読み進むにつれてファンというか応援したくなる人物が出てきます。ストーリーは淡々と進み、途中での「意外感」はありません。ところが、それまで1本の線できたものが最後になってまるで打ち上げ花火が開くごとく複線的な結果を生み出します。ストーリーの種明かしという「読みどころ」は氏も紹介されているように「びっくり館縁起」の項目ですが、事件が収束した10年後の「びっくり館再訪」が本当の意味での真実であり、ストーリー的にも「結末」というにはあまりにも「余韻」を含んだ印象的なエンディングです。これはよくホラー映画なんかで見せる手法ですね。映画なら続編を予感させるラストです。さしづめ「びっくり館の殺人ー青春編」ってところでしょうか。ストーリー構成、展開とも申し分なく、謎解きに主眼を置いた本格的「館」ファンには変化球と写るかもしれませんが、これはこれで立派な「綾辻ワールド」だと思います。あたかも惑星を守る「衛星」のように・・。マイナス1点の理由も特にないのですが、肩透かしを食らったという本格的「館」ファンの心情に同情して評価4とします。
びっくり館の殺人 (ミステリーランド) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (ミステリーランド)より
4062705796
No.23
(4pt)

衛星のような作品

この作品は「館シリーズ」としてとらえてしまうと?ということになります。しかし、だからといって内容がおそまつだとか子供向けに書かれたものでは決してありません。氏は短編作品も出していますが、そちらに近いものがあるかもしれません。子供向け?という点ではかつて赤川次郎氏が集英社の「コバルト文庫」に「吸血鬼」シリーズを出してそれなりに成功したように綾辻氏もそれを意識したものでもないでしょうが、新しいジャンルを試したと受け取れなくもありません。この作品の特徴はストーリーの奇抜さや斬新さ、トリックの種明かしよりは登場人物の描写に主眼を置いた点にあると思います。一人一人の登場人物が生き生きと描かれており、読み進むにつれてファンというか応援したくなる人物が出てきます。ストーリーは淡々と進み、途中での「意外感」はありません。ところが、それまで1本の線できたものが最後になってまるで打ち上げ花火が開くごとく複線的な結果を生み出します。ストーリーの種明かしという「読みどころ」は氏も紹介されているように「びっくり館縁起」の項目ですが、事件が収束した10年後の「びっくり館再訪」が本当の意味での真実であり、ストーリー的にも「結末」というにはあまりにも「余韻」を含んだ印象的なエンディングです。これはよくホラー映画なんかで見せる手法ですね。映画なら続編を予感させるラストです。さしづめ「びっくり館の殺人ー青春編」ってところでしょうか。ストーリー構成、展開とも申し分なく、謎解きに主眼を置いた本格的「館」ファンには変化球と写るかもしれませんが、これはこれで立派な「綾辻ワールド」だと思います。あたかも惑星を守る「衛星」のように・・。マイナス1点の理由も特にないのですが、肩透かしを食らったという本格的「館」ファンの心情に同情して評価4とします。
びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)より
4061826239