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薔薇十字叢書 神社姫の森
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薔薇十字叢書 神社姫の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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私はこれ好きです。序盤少し流れが遅いけど、最後の展開は、笑ってしまいました。 | ||||
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シェアワールドという世界観ながら、しっかりと百鬼夜行シリーズを踏襲している。 | ||||
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話が進まずイライラします。 結末もがっかり。 薀蓄はいいから何を伝えたいか読者に分かるものを書いてください。 残念です。 | ||||
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京極夏彦の百鬼夜行シリーズのスピンアウト小説です。のっけから、京極堂と作家関口の薀蓄会話にうんざりした。なんで原子力発電所が現代の御霊神社なのか論理が飛躍しすぎててよくわかりませんでした。その後、久保竣皇という名前の作家を軸に話が展開されるのだが、この久保俊皇のデビュー作「神社姫の森」が、小説の中で紹介されていて、内容がループもので、呪いをかけられた少女を主人公の少年が何度も殺すといったもので、モチーフとしてはおもしろいところもなくはないのだが、なんだよ、またループものかよと少しうんざりした。途中、谷崎潤一郎が登場して、久保俊皇と会話するあたりはおもしろかったのですが、その後話があまりふくらまず、唐突に、京極堂が現れて、(憑き物落とし)=謎解きを始めます(p254~)。目次を見ると、序・波・宮となっていて、もちろんこれは、序破急のことなのでしょうが、起承転結の(転)が抜けているような構成に思えました。また、その謎解きが、はっきり言ってどうてもいい、人文科学系あるいはオカルトの薀蓄です。うんざりしました。ユングの集合的無意識だとか直接伝播説だとか、世界の神話がどうだだとか、母系社会、男性原理だとか、読んでて、恥ずかしくなりました。本家の百鬼夜行シリーズがあれほど分厚くて、薀蓄がいっぱいつまっているのに、あれほどヒットしたのは、ニューアカの影響がまだ残っているのとオウム事件が起きて、宗教だとかオカルトだとかに興味がいく人が多かったからなのでしょうかね? 冷静に考えて、なんで京極堂が話の後半で登場して、どうでもいいオカルト系薀蓄をだらだら話すだけで、犯人が自分の犯行を告白するのか理解不能。実際、そんなことをしたら、京極堂のわけのわからない話の途中で、みんな、あきれかえって帰るか、精神が錯乱した犯罪者なのだから、「うるせえ」と怒鳴って京極堂は殺されていてもおかしくないと思う。 | ||||
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京極堂シリーズは「塗仏」で見限っていたので作者買い メインのラノベの縛りがキツくていろいろ溜まっているのか、ノンシリーズや新シリーズだとそのあたりのフラストレーションが一気に噴出してしまうようで「やりたいことはわかりますけどもっと抑えて抑えて」とか「エビ天4つは多すぎます!ふたつで充分ですよ!わかってくださいよ」な感じになってしまうのがいろいろ残念なのですが、 今回はネタが借り物なせいか、はたまた元の京極堂シリーズの懐が想像以上に深かったせいか、両者の良いところが合わさった好コラボとなっております。 前半おっさんふたりが延々としゃべってるだけ、だとか。一人称の語り手のポエマーな自分語りが延々と続く、とか。ゆえに全編通して展開が異様にもっさりしてるとか。素人レベルでもわかる設定年代では絶対ありえない思考や用語が乱舞するアナクロニズムの極み、とかも元の京極堂シリーズ自体がそうなんだから無問題。むしろこうも歪な構造の小説群がベストセラーを乱発していたことが京極夏彦という作家の並々ならぬ才を示しているわけで。 それがわかるだけでもこの作品は大成功。問題なのは京極堂シリーズを知らない読者が読んでも楽しめるかどうか謎だということ (と、いうか多分、読了しても「私」が「彼」である所以がわからない) この本に手を出すのは京極堂ファンだけだろ、と思われる方もいらっしゃるでしょうが、前半のゴジラ論は東日本大震災以降の物としては出色の出来(怪獣文藝の続きが出るなら丸々再録すべきと思うぐらい)。おそらくは時間を見つけては調べまくったのであろう、後半の「憑き物落とし」用に用意された怒涛の薀蓄大奔流は一読の価値あり(詰め込みすぎて弁証法がなりたたなくなってしまったのが「憑き物落とし」としての不発に繋がってしまったのでしょうが)。「おっさん、年いくつや?」のツッコミ待ちなあたりも楽しいので何とか京極堂ファン以外にも読んで欲しいものです。と、いうかいい機会なのでこの機に本家の京極堂シリーズに手を出してもらいたいです。 んで 「京極堂 対 加藤保憲」 いいんじゃない、鬼太郎ともやりあったことあるしさ。なんですが、 版権云々以前に問題は、 ・加藤さんはベガにリスペクト(パクリともいいますが)されるだけあって基本肉体言語な人なので、鉄人28号でも持ち出さない限り超文系の京極堂ではかなり分が悪いということ(荒俣先生は一撃死。夢幻魔実也あたりでも太刀打ちできなかったわけですんで) ・このネタだったら御大の荒俣先生か京極先生ご自身が書きそうだ、ということ 七難八苦を乗り越えての実現を期待します。 | ||||
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うーん、ちょっとダメでした。 他の方は「シリーズ中、本家に最も近い!」とおっしゃっていますが、私には「外面だけ似せている」ようにしか読めませんでした。 憑き物落としにしては、総じて雑です。 雑に京極風にすると、大変読みにくい。 これだったら他の作品のように、京極作品とははっきり毛色が違ったものの方が楽しめました。 二次にしては近寄りすぎだし、さりとて本家には遠く及ばない、中途半端だな、って感想ですね。 それと、木場は大男じゃない!笑 このシリーズは憑き物落としシリーズ公認のようですが、今回の事件、これからの本家作品に干渉してしまわないのでしょうかね? もしかして京極先生、もう続けるつもりはないのでは?と思わず悲嘆してしまいましたよ。 | ||||
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が、必死に京極夏彦を模そうと頑張った結果、別物になってしまった…という感じを受けた。 木場も榎木津も妙に違和感ありすぎて、京極堂に至っては別人としか思えず。 ただひたすら読みにくい作品でした。 無理して寄せようとせず、他の作家さんのようにオリジナルで書けば良かったのに。 | ||||
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最も「百鬼夜行」の世界観を忠実に再現している。 他の作者は人物に焦点を当てたがために、「二次創作」感が否めないが、本書は「百鬼夜行」の約束事を見事に踏襲している。 読んでる最中にやや中弛み感は感じたが、文庫本に収めるには申し分ない出来だと感じた。 また、最後に件の「漫画家の先生」が登場するのも気が利いている。 このようにレビューに感想を書かせるだけの影響力を持つ作品に仕上がっている。 この作品を読み、今一度「黒衣の男」が終わらせる「物語」の数々を読み返したくなった。 | ||||
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面白かったです。 少なくとも今までの「叢書」の中では一番自分の性に合いました。特に基本的な語り手が非常に百鬼夜行シリーズとマッチしてました。 てんこもりな蘊蓄、これでもかとばかりに全作を網羅した辺りはさすがだと思います。 星1つマイナスなのは、 ・榎木津があまりにもキャラ崩壊(効果かもしれぬが) ・不明人物の一人が最後まで曖昧 ・時代設定を生かしたのがあの映画だけでは惜しい。どうせ数年後なら、この作家の情報収集力ならもっと風俗的にも面白くできたと思う。生活のちょっとしたニュアンスとかを出してくれるとよかった。 ・谷崎がこの時点で「日本近代文学の~」と言うのは時代的に微妙。 ・やはり谷崎。佐藤春夫とのエピは文学史知らない人にもう少し説明が欲しかった。 ・登場人物(特に鳥口と木場と誰か)が頭よすぎる。京極堂が頭幾つも抜けていないとこの世界はバランスがとれにくいのでぱないか。 というところでしょうか。 しかしこうやって些細なところを見つけて「これさえなければ」と思わせるくらいに、やはり面白かったです。 | ||||
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「薔薇十字叢書」4タイトル読ませていただきました。 暫定一位で、1番本家に近い展開の仕方をしていると思いました。 本家シリーズ各タイトルで見知った名前やワードが出てくるので、わくわくせずには居られませんでした。 反面、「本家シリーズはさておき春日みかげさんのファンの方」が手にした時には不親切な作品でしょう。 また春日さんに参加していただきたいです! | ||||
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久保竣公ならぬ久保竣皇を名乗る覆面作家は一体誰? というのが物語前半の惹きなのだが、これは割合すぐに分かる。京極堂シリーズの数々の事件の詳細に通じていて、なおかつこの物語のなかでさっぱり姿を見せない主要キャラは一人しかいないのだから。 なので読み手の興味は、どういう決着に持って行くのかということ。物語の後半1/3は京極堂と久保竣皇の対話が延々と続いてちょっと疲れる。ストーリーライン自体は実にシンプルであっと驚くどんでん返しもないが、原典のスタイルをここまで模倣すれば、あっぱれと云うしかないね。 いよいよ本家の新作を読みたくなるというものだが、一体どうなっているのかしらん。京極堂シリーズの新作は文芸春秋社から発売のはずながら、恐らく版権の移動を巡る講談社との調整が捗々しくないのだろう。大人の事情はさっさと片付けて、早くお願いしますよ。 | ||||
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サクサク読めて内容にも満足。 本作の雰囲気を叢書の中で一番出しつつも 京極先生にはない新鮮な書き口で とても楽しめました。 また是非春日先生の百鬼夜行シリーズが 読みたいと思える一冊でした。 ありがとうございました。 | ||||
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