阿修羅ガール

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阿修羅ガールの評価:

3.42/5点 レビュー 93件。 C ランク

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平均点3.42pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 41〜60 3/6ページ
No.67
(4pt)

もう読者は置いてけぼり

「煙か土か食い物 (講談社文庫)」のときの疾走感はそのままに、日本人アメリカの救急救命医から女子高生へ。ほんとに妹の口調そのままでよんでて時折笑い、時折ムカムカする。文体だけで。話はというと、主人公の恋愛と脳内を中心としたカオスな社会の物語。もう伏線も何もあったもんじゃない。伏線は張りっぱなしでほったらかし。もう読者は置いてけぼりです。この人の書く小説は好きか嫌いかの2パターンにわかれると思います。私は好き。ただ、やっぱりある程度、伏線は消化していただかないと、解決してないことだらけで読了感がないっす。んで、これ三島由紀夫賞受賞作品だそうです。三島由紀夫賞、どんな作品にわたしてんねん、とおもったら選考委員に筒井康隆が。なーる。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.66
(3pt)

ラリってないと読めない。読んでもラリってしまう。

舞城氏はこの阿修羅ガールで三島由紀夫賞を受賞したそうだが、三島由紀夫が何だってんだ。と言いたくなるような展開にクラクラする。
いきなり女子高生が酔っ払ってラブホでやってるし、蹴り入れて帰ってきたら、翌日には相手が死んでる。でも何で死んだかとか、全く関係なく全国の連続殺人の話やら、2ちゃんっぽい掲示板での罵り合いスレが2ページ続くわ、死後の世界に行ってしまうわ。そして出てくる人間にほとんどマトモなのがいなくて、誰も彼もが心理的な闇の部分を丸出しにして、それでも人間が救いを求めたり求めに応じる人間がいたりする。気色悪いけど読んでしまう。
死後の世界に占い師の力を借りて助けに来た男に、勇気を出してコクってたのに「友達じゃだめか」と言われて自殺するシーンは笑わずにいられない。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.65
(4pt)

頭の固い文学評論家気取りは読まない方がいい。

賛否両論ある舞城王太郎の代表作と言っても過言ではない本作。分かりやすいストーリーに、カモフラージュされたメッセージのある文学と対をなし、ぶっ飛んだストーリーと、勢いのある文体に、分かりやすいメッセージのある作風が特徴ですが、この作品も例外ではありません。感性で読める読者には支持され、頭の固い文学評論家気取りは理解出来ない作風かと。僕はかなり好きです。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.64
(3pt)

混沌

主人公は想いを抱えて少女的に悩み、その間に街は混沌状態に。グルグル魔人は暴走し、同級生は誘拐され、子供たちはアルマゲドンを始める。世界は、そして主人公が対峙するものとは…。独特の文章で物語は展開され、結末を迎えます。
「自己憐憫が一番タチわりーんだよ。うじうじ腐るだけで前にも上にも進まねーから」
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.63
(2pt)

たまには三振するさ。

 舞城作品の中では相対評価は低く置いてます。ネットの掲示板をきっかけに暴動が起こる。主人公は下半身の緩い女子高生。ステレオタイプな設定が足枷になったのか、他の作品に見られるようなハチャメチャな想像力と文体のドライブ感が生まれていません。また、いつものように世界に溢れる暴力のどうしようもなさが的確に描かれていないため、舞城作品の魅力であるポジティブなメッセージも空回りしています。
 主人公は連続殺人犯を「許そうと思う。愛そうと思う。」(p.273)と言っており、そこに悪神だったというエピソードを持つ阿修羅の仏教エピソードが深みを与える設計だったはずなのでしょうが、こういう半ば宗教的境地の「慈悲」を語り切るのには、主人公が事件を他人事のように語るモノローグではなく、被害者の遺族の言葉やエピソードに拠らなくては説得力が無いでしょう。設計ミスのまま突っ走ってしまったため、いつもの勢いや思考の到達点に届かなかった作品だと思います。ヘタに文学賞を取ってしまったために最初に読まれる舞城作品になってしまうこともあると思いますが、彼の才能はこんなもんではありません。
阿修羅ガール Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガールより
4104580015
No.62
(5pt)

疾走感溢れる物語

いわゆる現代文学初挑戦だったので、怖々としながら読み始めたんですが、作者の疾走感溢れる文章によって、操られるかの様に物語世界へ引き込まれました。冒頭から疾走感は持続し、尻つぼみにならずに最後まで面白さは上昇し続け、一気に読み終えました。素晴らしかったです。また、殆どが主人公である女子高生の語り口調で展開され、第一部ではその生活がリアルに描かれるので、突飛な展開でも面白く読めたのだと思います。舞城王太郎は凄い。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.61
(1pt)

本棚に並べたくない。

好きな人もいるようなので、軽い読み物としてはいいのかもしれませんが、文学とは到底思えない。
それはいまどきの女子高生という設定の語り口が軽いせいではなく、中身がスッカスカだったから。
ストーリー展開に重きを置く読者には悪くないかもしれませんが、深みは一切感じられなかった。
本屋さんもライトノベルのコーナーに置いてくれればいいものを、
三島由紀夫賞の流れもあってか純文学と一緒に並んでたものだから、完全に間違えて買いました。
びっくりした。
唯一世界観に興味を感じたのは他の方も書かれている「森」の部分。
でも最後に映画「やかまし村」にインスパイアされて書きました、とあってがっかり。オリジナルじゃないんかい!
またspin-off storyとして収録されていた短編は、どこがspin-offなのか分かりませんでした。誰か教えて欲しい。
あ、そうそう途中誤植?というか誤変換?みたいなのありましたよ。あれはあれで正しいのかな?
「どっかと奥に吹き飛ばされて」っていうの「どっか遠くに」の間違いじゃ?って思ったんですが、考えすぎかな?
確認のため月日を置いて2度読みましたが、やっぱり私としては
他のお気に入りの作家さんの本と一緒に本棚に並べることに抵抗を感じるほどの本でした。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.60
(4pt)

かおす 

混沌カオス混沌カオス混沌カオス混沌
 ゆえに、面白い。 作者はやりたい放題全開フルスロットルですね。
 ほかの作品と人物がリンクしているみたいで、気に入った人はほかの作品にも突入。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.59
(1pt)

ポストモダンの如く

スティーブ・ブシェミ好きの女子高生が地獄に堕ちるというSF小説ですが
辟易してしてしまうほどのミーハーなイメージ群で、新たに知りうる感性が何もない。
個人的な夢日記として押し入れにしまっておけなかったのは何故でしょうか?
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.58
(3pt)

恐るべき世界観

殆ど挑発的といってよい奔放なスタイルでありながら壮麗な読後感を味わわせる、異端の書である。まさに舞城の革命的な実験の賜物としか形容のしようがないだろう。 自分勝手な女子高生が本当の愛を知る。それだけを描くのに、誘拐、アルマゲドン、グルグル魔人と、こうもトリッキーな仕掛けを張り巡らしたのは、舞城ならではの冒険である。 アイコのマシンガントークやグルグル魔人の低劣な替え歌、これ見よがしなリビドー、バイオレンスなどの不快な描写には流石にうんざりだ。しかし、中盤のアイコの脳内世界の物語である「森」の、リリシズムとスプラッターの融合した奇跡的な世界観には瞠目した。ラストの阿修羅のエピソードにしてもまた然りである。 読者を嘲弄するような軽い冒頭、ハイファンタジーの趣の中盤、ひたすら感嘆をもたらすラスト。これらに脈絡を持たせて一つの作品として仕上げた筆勢は圧巻という他ない。 この、日本三大奇書にも勝るとも劣らない作品自体もさることながら、これを認めた三島賞の度量の広さにも驚くばかりである。芥川賞には落とされた舞城だが、むしろ芥川賞の方が舞城の後塵を拝しているように、私には見えてならない。
阿修羅ガール Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガールより
4104580015
No.57
(4pt)

疾走

ふつうの小説に当てはまる感想が、この小説に対しては言えない。
「おもしろい」とか「感動した」とか「こわい」とか「楽しい」とか・・・
そんな一言で言えないし、この世にこの小説を表す言葉があるのかも謎だ。
でもひとつ言えるのは、そういういろんな形容詞を全部ごちゃまぜにしたような、すっごく、不思議な小説だということだ。意味が分からなくて、途中でしんどくなって、やめてしまいたくなるのに、でもやめられない、変な中毒性をもった作品だ。
なんとなく、他人と共有できづらい作品だ。ことばでこの小説のよさを語れないし、この小説いいよねーとか言ったら引かれそうだな、と思う。なかなか共感を得づらいような気がするから、他人には薦めにくい。
一人でこっそりとこの小説を開くけれど、私はけっこう好きだ。なにがどう好きなのかは、自分でも全くうまく説明できないけれど、なんだかアートな小説だなあと思うのだ。ただの線をごちゃまぜに描きなぐった現代アートの魅力を説明できないのとおんなじような、もどかしい、説明できない良さがこの小説にはある。
阿修羅ガール Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガールより
4104580015
No.56
(1pt)

これは小説の漫画化です

三島由紀夫賞を受賞したので読んでみたけど、とてもザンネンでした。
前半はまだマシだった。でも途中で文体が変わります。 
もうムチャクチャです。東京から、魔界??に行きます。
臨死体験なのかもしれませんが分かりませんでした。いや分かりたくもなかった。
これも計算づくだ、という批評もありますが、冗談じゃありません。 
これは文学どころか、漫画です。いや、2チャンネルの世界です。
普通に読んでいたら、急に字が大きくなります。これが作者の作戦なんですか?
それともあそこは笑う場面なんですか?
「うわー文字が大きくなった、あははは♪」
と笑えば良かったのでしょうか。
もしかして私には笑いのセンスがないのかな 
本文を一部抜粋しますので笑えるかどうか皆さんに確認をお願いします。 
「ウンコパン三世。ウンコパ〜ン、デ、デレッデ。ウンコちゃ〜ん。
や〜ねウンコパン駄目よウフフこんなところで。うっしっしっしっし。
もうた〜まらないのよウンコちゃ〜ん」 
どうでしょうか?私はこの文章を読んで、笑うどころか凍りつきました。
それともこれも計算されつくした現代文学の姿なのでしょうか?
三島由紀夫賞に相応しいのでしょうか?
もし、亡くなった三島由紀夫先生があの世でこの文章を読んだら
ショックで生き返るかもしれません。
私にはウンコパン三世と
三島由紀夫先生の関連性が皆目見当がつかないのです。
読み終えたときは、しばらく茫然自失の状態でした。
悔しくて涙も枯れ果てました。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.55
(5pt)

オールオッケーで!

ひっさびさの大ヒットです。
今までにない流れるような怒濤の文体と、ストーリーのベースにある前向きでまっとうな感じにすっかりやられちゃいました。
登場人物たちの言葉遣いが汚かったり、多少グロい場面もあったりしたけど、でも、根底は暖かいかんじです。
読後感はすごくいい。
『自分』とか『自我』とか『本質』とか『存在』なんてことは、どーでもいいのだ。
そんなのわかんなくても、疑わしくても、もしくはなくてもいい。
そんなのなくても私はこうして生きて、家族と暮らしたり、好きな人のこと思ったり、意味ないことでケンカしたり、好きでもない人とエッチして虚しくなったり、いろんなことがあって、いろんなことを楽しいと思ってる気持ちは本当だから、だから結局オールオッケー。問題なし。
ってかんじの本でした。
しばらく舞城王太郎にハマるかも。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.54
(5pt)

三十のおっさんがかいてるとこがうける

最初のほうは普通の高校生活をがんばってかいてるなというかんじでつまんなかったが、その後はどーでもいい(簡潔でない)いいまわしがうざくて読んでないwでもがんばってるなと感心しただから星五
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.53
(5pt)

阿修羅=神への発展途上にある存在

読んだあと「ウンコパ〜ン、デ、デレッデ」が頭から妙に離れませんでした。女子高生文体もおもしろいけど、引きこもり魔人の脳内も独特の味わいです。
某巨大掲示板のことを「便所の落書き」と言った人がいましたが、その巨大掲示板は便所の落書きの「集積」とも言えるでしょう。バラバラにされた子どもの体の集積である「森の怪物」のように、それ自体がまるで意志をもって暴れまわるような存在です。
ネット時代の新しい神、あるいは神への発展途上にある存在、がテーマなのではないでしょうか。某掲示板しかり、おそらくアイコしかり。
私にとっては初舞城でしたが、饒舌でグイグイ引きこまれる文体、隋所にちりばめられた笑えるネタの数々など、ほかの作品も読んでみたいと思わせる作家さんです。
阿修羅ガール Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガールより
4104580015
No.52
(1pt)

ぶっとんでる?

三島由紀夫の女生徒の読み替えらしいですね。過去の名作、映画、技法のオンパレード、俗に言う解体、再構成ってやつです。文体は現代風というかどっかの掲示板風です。
ネタ元がわかる人には、賞をあげやすい作品だと思います。
しかし形だけまねてるだけですから、内容がスッカスカです。元ネタがわからない人には、ぶっ飛んでるように感じるのかもしれませんね。それからこれが新しい文学というひとに質問があります。その定義は技法だけですか?その技法すらどこにでもあるような気がしますが。
でもそんなに目くじら立てることないか、ライノベだし。
純文学や新しい文学を期待している人は読まないほうがいいと思います。それからネットで有名な掲示板をみて嫌悪感を催す人も。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.51
(4pt)

舞城王太郎の代表作

『阿修羅ガール』です。
第16回三島賞受賞作ということで、舞城王太郎の代表作といえるでしょう。
女子高生の一人称、文章全体が口語です。改行も少ないですが、勢いよく読めます。本はそこそこ厚いのですが一気に進みます。ただし、クセが強いので好みは分かれそうです。
展開は色々事件がめまぐるしく起きて退屈しません。
荒唐無稽な事件の連続の中で、2ちゃんねるを髣髴とさせる天の声が、妙に生々しかったです。
終盤の森のシーンが、なんとなく浮いて感じます。でもここがあるからこそ、本作はエンターテインメントではなく純文学というカテゴリになんとか入っているのではないでしょうか。
まあ、好き嫌いは読者次第として、舞城という作家が良くも悪くも特異な才能の持ち主であることは間違いないのではないでしょうか。舞城作品の中で、その独特さが端的に表れているのが本作だと思います。
短篇「川を泳いで渡る蛇」が併録されています。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.50
(4pt)

読点の少なさはトパーズの村上龍並

舞城の文体は饒舌だ。
密度が濃いというか肺活量が多いというか、とにかく饒舌。
息継ぎせず一気に喋ってる感がある。
初の女子高生一人称語りだが違和感は全然感じなかった。
主人公・愛子の豪快さとナイーブさが隣り合わせの暴走っぷりは痛快だし
バスタブの中でイマジナリーフレンドと会話し際限なく妄想膨らませるのが笑える。
(おま、刑務所で出産までいくのかよ!と)
ネットの書き込みを延々抽出していくシーンなどは臨場感たっぷりで引き込まれる。
この時愛子がとる一見矛盾した行動も「ありそうだなー」と実感。
阿修羅ガールには奇妙な生々しさがある。
グルグル魔人を名乗る猟奇殺人鬼に三つ子の子供を殺された夫婦が
白昼堂々公園で性行為に及ぶ場面を目撃した愛子はこう思う。
「あの夫婦の間に、三つ子を無残に失ったことで、新しい形の性的関係が生まれたのかな、と。深い哀しみを包み込むような形で。子供の死を前提とするような形で。言葉はやな感じに響くけど、子供の殺害という辛さを利用するような形で」
「最悪だ。
人間の性欲なんて、ホント最悪」
しかしその最悪なものから自分たちが生まれてくると愛子はちゃんとわかってる。
また愛子の片思いの相手である陽治は、失踪した同級生の情報を積極的に求めながら心中を吐露する。
「エチオピアの難民助けるためにとかは俺、汗かく気になんねーけど、同じクラスの奴が誘拐されてなんか酷い目に遭ってるなら、俺、心配するし、なんか動くよ。普通じゃん?」
こういうのってだれもが思ってても悪者扱いされるのが嫌で言わないことだよなー
うやむやに流しちゃうことだよなー。
けれど舞城は直視するのが忌まわしく醜悪な人間の側面や欺瞞偽善をこれでもかと抉り出す。
そして「この最悪なものがあるからこそ俺たちは生きてけるんだ!」と叫んでるようだ。
えぐい。
でも面白い。
だからやめられない。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.49
(5pt)

おもろ

ためしに好きでもない人とやっちゃう主人公の女の子は頭の回転が速くて本質的なことからどうでもいいことまで雑多な思考が湧き出てきて、それらが整理しきれてなくそのままの状態で表現した文がメイン。ぐちゃぐちゃな思考もスピード感があるから読みやすくて一気に最後まで読みました。
現実と妄想のつなげ方がすごく上手だと思った。
というよりは、現実の描写部分でも十分に感じるリアリティよりも妄想部分のリアリティを強く感じた。三途の川にリアルもなにもあるわけないのに。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316
No.48
(4pt)

ぶっ飛び続ける舞城王太郎

2003年度三島由紀夫賞受賞作。
やっぱすげーよ、舞城。
マジぶっ飛んでるよ、舞城。
舞城の何がすごいかって。
その文体、文章、言葉。
小説に全く似つかわしくない。
例えば…
「私の素早い応戦にもマキが怯んだ様子はちっともなかったが、剣道とテニスで鍛えた私のムチムチの右足のスーパーキックがわりと効いたらしくて「いってーなこのビッチ〜」とか言って足をさすってて、私はすかさず「うっせーなおめーに何の関係があんだよ!」と言いながら私はマキの頭を上からぐいと押さえ込んで体重乗せて屈ませてそこに右の膝を思い切り上げてうつぶせたマキの顔にガツン!と当てた。」
こんな感じ。
これずっと続くから。
物語りもぶっ飛んでるけど、こんなカジュアルな文体で始まり、そのまま完結させる舞城はやっぱすごい。
さらにこの作品に三島由紀夫賞あげた人たちも凄いと俺は思う。
阿修羅ガール (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 阿修羅ガール (新潮文庫)より
4101186316