文学部唯野教授

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文学部唯野教授の評価:

4.35/5点 レビュー 60件。 A ランク

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Amazonレビュー一覧

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全122件 41〜60 3/7ページ
No.82
(5pt)

大学教授達の俗物性と文学批評理論の高尚さのギャップが凄まじく、絶賛するのみ

浅学非才な私如きのレビューだから、最低の印象批評にすらなっていないと思う。素人の読書感想文と思ってもらえば良い。カリカチュアされた大学教授達の俗物性と、至極分かり易く書かれているが文学批評理論の高尚さのギャップが凄まじく、20世紀に書かれたとは思えぬほど今読んでも破壊力がある。やはり筒井康隆は天才と言うよりないだろう。恐らく筒井康隆自身が受けた批評が如何に論理性の欠如したものであるか辛辣に批判しているものと思われ、ほとんど実名に近い形でやり込めている箇所も見られるが、当人が読んでもグウの音も出ないのではあるまいか。こんな狂人に近い天才作家はアンタッチャブルであり、実際筒井康隆はそういう扱いを受けて来ているように思う。
 いやホントに自分でこんな感想文を書いててレベルの低さが恥ずかしくなって来る。この本を書いた筒井康隆は凄い。ただただ絶賛しておこう。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.81
(5pt)

大学教授達の俗物性と文学批評理論の高尚さのギャップが凄まじく、絶賛するのみ

浅学非才な私如きのレビューだから、最低の印象批評にすらなっていないと思う。素人の読書感想文と思ってもらえば良い。カリカチュアされた大学教授達の俗物性と、至極分かり易く書かれているが文学批評理論の高尚さのギャップが凄まじく、20世紀に書かれたとは思えぬほど今読んでも破壊力がある。やはり筒井康隆は天才と言うよりないだろう。恐らく筒井康隆自身が受けた批評が如何に論理性の欠如したものであるか辛辣に批判しているものと思われ、ほとんど実名に近い形でやり込めている箇所も見られるが、当人が読んでもグウの音も出ないのではあるまいか。こんな狂人に近い天才作家はアンタッチャブルであり、実際筒井康隆はそういう扱いを受けて来ているように思う。
 いやホントに自分でこんな感想文を書いててレベルの低さが恥ずかしくなって来る。この本を書いた筒井康隆は凄い。ただただ絶賛しておこう。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.80
(5pt)

27年も前に書かれた小説とは思えないほど生々しく、痛快な物語

早治大学文学部の唯野教授は今日も今日とて文学批評史の講義で忙しい。そんな教授は、朋友・牧口助教授が、フランスに公費留学しているはずなのに、いつのまにやら東京に舞い戻っていて自宅に隠れていることを知ってしまう。大学にばれたら大ごとだと唯野教授は必死にこの事実を隠そうとするのだが、唯野教授自身、実は小説を執筆していることを大学に内緒にしている。その小説が芥兀賞の候補になってしまったからさぁ大変。受賞などしようものなら、他教員たちのやっかみの対象になること必至だ…。

-----------------------------
 学内での危うい立場をなんとか取り繕うと東奔西走する唯野教授のドタバタ劇を一方の柱に、そして教授が講義する文学批評理論の変遷史(印象批評→新批評→ロシア・フォルマリズム→現象学→解釈学→受容理論→記号論→構造主義→ポスト構造主義)がもう一方の柱となった痛快無比、抱腹絶倒の小説です。

 学内に展開する笑劇は、教員間の妬み嫉み、足の引っ張り合い、現ナマの応酬など、生々しくもそら恐ろしい展開を見せます。執筆当時(1990年)はまだなかったインターネットのハイパーリンク風の脚注が付されていて、「雑務助手」だの「専任助手」だの「学部長選挙」だのといった学内用語が次々と解説されていきます。その内容たるや、大学教員のキャリアがその研究能力ではなく学内の政治力学によって大いに左右されるという赤裸々かつ身もふたもない事実の連続です。かなりの部分、現実に起きている学内ポリティクスの数々を下敷きにしているようで、それを思うと笑いも凍り付きます。
 唯野教授自身、清廉潔白な御仁ではありませんが、彼がキャンパス内の人づきあいに右往左往する姿は滑稽を通り越して哀れな感じがします。

 一方、唯野教授の講義内容は(おそらく)かなり本格的で、私はそのすべてを十分に咀嚼消化できたとは到底言えません。言語学の知識が多少はあるので、記号論から構造主義に至るあたりはかろうじて理解できたとは思うものの、フッサール現象学からハイデガー解釈学へ至る道のりは私には大変な急勾配で、読み進めるのは青息吐息。でも仮にこうした文学批評の手練手管を自家薬籠中の物にできたとして、そんな風に文学を読み進めて楽しいのかな、という疑問が渦巻くばかりです。
 こんなこと書くと、「自分が面白かった、面白くなかっただけの印象批評に執着している」(40頁)と揶揄されてしまうかもしれませんが。
 ただ少なくともこれだけは言えます。私は『文学部唯野教授』を大いに楽しんだ、と。
---------------------------------
◆廣野 由美子『』(中公新書)
:唯野教授が講義する文学批評理論を『』にあてはめて見ていく大変知的興奮に満ちた書です。ロシア・フォルマリズムの「異化」やポスト構造主義の「脱構築」、また「受容理論」はこの書では「読者反応批評」の名で紹介されています。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.79
(5pt)

27年も前に書かれた小説とは思えないほど生々しく、痛快な物語

早治大学文学部の唯野教授は今日も今日とて文学批評史の講義で忙しい。そんな教授は、朋友・牧口助教授が、フランスに公費留学しているはずなのに、いつのまにやら東京に舞い戻っていて自宅に隠れていることを知ってしまう。大学にばれたら大ごとだと唯野教授は必死にこの事実を隠そうとするのだが、唯野教授自身、実は小説を執筆していることを大学に内緒にしている。その小説が芥兀賞の候補になってしまったからさぁ大変。受賞などしようものなら、他教員たちのやっかみの対象になること必至だ…。

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 学内での危うい立場をなんとか取り繕うと東奔西走する唯野教授のドタバタ劇を一方の柱に、そして教授が講義する文学批評理論の変遷史(印象批評→新批評→ロシア・フォルマリズム→現象学→解釈学→受容理論→記号論→構造主義→ポスト構造主義)がもう一方の柱となった痛快無比、抱腹絶倒の小説です。

 学内に展開する笑劇は、教員間の妬み嫉み、足の引っ張り合い、現ナマの応酬など、生々しくもそら恐ろしい展開を見せます。執筆当時(1990年)はまだなかったインターネットのハイパーリンク風の脚注が付されていて、「雑務助手」だの「専任助手」だの「学部長選挙」だのといった学内用語が次々と解説されていきます。その内容たるや、大学教員のキャリアがその研究能力ではなく学内の政治力学によって大いに左右されるという赤裸々かつ身もふたもない事実の連続です。かなりの部分、現実に起きている学内ポリティクスの数々を下敷きにしているようで、それを思うと笑いも凍り付きます。
 唯野教授自身、清廉潔白な御仁ではありませんが、彼がキャンパス内の人づきあいに右往左往する姿は滑稽を通り越して哀れな感じがします。

 一方、唯野教授の講義内容は(おそらく)かなり本格的で、私はそのすべてを十分に咀嚼消化できたとは到底言えません。言語学の知識が多少はあるので、記号論から構造主義に至るあたりはかろうじて理解できたとは思うものの、フッサール現象学からハイデガー解釈学へ至る道のりは私には大変な急勾配で、読み進めるのは青息吐息。でも仮にこうした文学批評の手練手管を自家薬籠中の物にできたとして、そんな風に文学を読み進めて楽しいのかな、という疑問が渦巻くばかりです。
 こんなこと書くと、「自分が面白かった、面白くなかっただけの印象批評に執着している」(40頁)と揶揄されてしまうかもしれませんが。
 ただ少なくともこれだけは言えます。私は『文学部唯野教授』を大いに楽しんだ、と。
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◆廣野 由美子『』(中公新書)
:唯野教授が講義する文学批評理論を『』にあてはめて見ていく大変知的興奮に満ちた書です。ロシア・フォルマリズムの「異化」やポスト構造主義の「脱構築」、また「受容理論」はこの書では「読者反応批評」の名で紹介されています。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.78
(5pt)

大学と文学、そして哲学をめぐる冒険

この本は主人公である唯野教授の日常と、唯野教授による批評理論入門講義で成り立っています。この本は大学教授の世界の驚くべき舞台裏を描く小説であると共に、批評理論のわかりやすい入門書でもあります。
この小説で描かれる大学の裏事情は、とにかく汚いものです。そして唯野教授の同僚や知人たちも、鼻持ちならない人物ばかりです。小説の展開を盛り上げるために誇張して描かれていると思われるところは多々ありますが、こうした出来事や人物は日本各地の大学に実在しているのだろうなと思いました。
唯野教授にとっては地獄のような日常とは対照的に、唯野教授が作中で行う文学講義はとてもわかりやすくて爽快です。唯野教授の講義内容は以下の通りです。

第一講…印象批評
第二講…新批評
第三講…ロシア・フォルマリズム
第四講…現象学
第五講…解釈学
第六講…受容理論
第七講…記号論
第八講…構造主義
第九講…ポスト構造主義

ご覧の通り、文学入門としてのみならず哲学入門としても参考になる内容でした。特に構造主義の説明がわかりやすかったです。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.77
(5pt)

大学と文学、そして哲学をめぐる冒険

この本は主人公である唯野教授の日常と、唯野教授による批評理論入門講義で成り立っています。この本は大学教授の世界の驚くべき舞台裏を描く小説であると共に、批評理論のわかりやすい入門書でもあります。
この小説で描かれる大学の裏事情は、とにかく汚いものです。そして唯野教授の同僚や知人たちも、鼻持ちならない人物ばかりです。小説の展開を盛り上げるために誇張して描かれていると思われるところは多々ありますが、こうした出来事や人物は日本各地の大学に実在しているのだろうなと思いました。
唯野教授にとっては地獄のような日常とは対照的に、唯野教授が作中で行う文学講義はとてもわかりやすくて爽快です。唯野教授の講義内容は以下の通りです。

第一講…印象批評
第二講…新批評
第三講…ロシア・フォルマリズム
第四講…現象学
第五講…解釈学
第六講…受容理論
第七講…記号論
第八講…構造主義
第九講…ポスト構造主義

ご覧の通り、文学入門としてのみならず哲学入門としても参考になる内容でした。特に構造主義の説明がわかりやすかったです。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.76
(5pt)

物語で現代文学を講義してくれるメタフィクション

小説としても、現代文学講義としても
とても面白かったです。

現代文学を俯瞰的に、コンパクトに講義してくれているので
記号論、構造主義、ポスト構造主義など
知りたいけど、とっつきにくかった文学論に興味が持てました。

もちろん、個々の解説は紙面の関係だったりで
十分な説明ではないですが、ノリが軽い主人公の大学教授が
本書で語ってくれるくらいの親しみやすさのほうが、
堅苦しくなくて、頭に入ってきます。

この手の手法でベストセラーになったメタ小説としては
哲学講義をしてくれる「ソフィーの世界」などがありました。

物語としての面白さと、分かりやすいコンパクトな講義という
2つを両立させる必要があるため、著者の力量が求められます。

若手だと、読者の信用を得にくいし
ベテランの作家だと、今度は評論家から反発されるし
どちらにせよ作家にとってはこの手の作品はリスク覚悟で
執筆されたのかと思われます。

物語部分と講義部分がちゃんと分かれているのも
良かったです。

文春文庫から「文学部唯野教授のサブ・テキスト」が出てるので
そちらも読んでみようと思います。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.75
(5pt)

物語で現代文学を講義してくれるメタフィクション

小説としても、現代文学講義としても
とても面白かったです。

現代文学を俯瞰的に、コンパクトに講義してくれているので
記号論、構造主義、ポスト構造主義など
知りたいけど、とっつきにくかった文学論に興味が持てました。

もちろん、個々の解説は紙面の関係だったりで
十分な説明ではないですが、ノリが軽い主人公の大学教授が
本書で語ってくれるくらいの親しみやすさのほうが、
堅苦しくなくて、頭に入ってきます。

この手の手法でベストセラーになったメタ小説としては
哲学講義をしてくれる「ソフィーの世界」などがありました。

物語としての面白さと、分かりやすいコンパクトな講義という
2つを両立させる必要があるため、著者の力量が求められます。

若手だと、読者の信用を得にくいし
ベテランの作家だと、今度は評論家から反発されるし
どちらにせよ作家にとってはこの手の作品はリスク覚悟で
執筆されたのかと思われます。

物語部分と講義部分がちゃんと分かれているのも
良かったです。

文春文庫から「文学部唯野教授のサブ・テキスト」が出てるので
そちらも読んでみようと思います。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.74
(5pt)

面白くかつ深い!筒井康隆作品の真骨頂

文芸批評、現代思想について印象批評からポスト構造主義、脱構築までコミカルかつパロディぽく、しかし実はかなりシビアに書かれている。その筆はかなり辛辣に批判的に、唯野教授の口を借りながら述べられていく。と同時に絶妙のタイミングで大学を舞台とするドタバタ劇が挿入されている。人間の集中力は概ね90分しか持続できないところを巧みに補い、読み手を飽きさせない。まさに筒井康隆の醍醐味がここに詰まっている。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.73
(5pt)

面白くかつ深い!筒井康隆作品の真骨頂

文芸批評、現代思想について印象批評からポスト構造主義、脱構築までコミカルかつパロディぽく、しかし実はかなりシビアに書かれている。その筆はかなり辛辣に批判的に、唯野教授の口を借りながら述べられていく。と同時に絶妙のタイミングで大学を舞台とするドタバタ劇が挿入されている。人間の集中力は概ね90分しか持続できないところを巧みに補い、読み手を飽きさせない。まさに筒井康隆の醍醐味がここに詰まっている。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.72
(1pt)

低俗

難解で想像できない分野に対しては人は茶化したり、短絡的な解釈をしてしまうことは経験があると思いますが
この本はまさにそれで批評理論に興味があるなら読む価値はない。
エロ本だの処女とヤっただのそういうのを面白いと感じるならどうぞ。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.71
(1pt)

低俗

難解で想像できない分野に対しては人は茶化したり、短絡的な解釈をしてしまうことは経験があると思いますが
この本はまさにそれで批評理論に興味があるなら読む価値はない。
エロ本だの処女とヤっただのそういうのを面白いと感じるならどうぞ。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.70
(5pt)

小説は事実より奇なり

唯野教授のコミカルで少し下品なお話と“教授”らしい大学での真面目な講義の2つのストーリーが展開される作品。目次を見る限りは講義がメインのように思えるが、どちらかというと講義の間にドタバタ喜劇がある感じだ。あっ、逆かも。ドタバタ喜劇の合間に講義があるのかも。

私は理系なので文系の講義は体験したことがない。でも、こんな劇のように面白おかしく話をしてもらえるのなら受講していて飽きないだろうなと思う。本格的に文学や批評をしている人には物足りないのかもしれないが、素人の私にとっては何かを分かって気にさせてくれた講義だった。これからの読書をさらに良いものにできそうだ。

あっ、あくまでもこれは感想だからね。批評じゃないよ。そんな畏れ多いことできないし。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.69
(5pt)

小説は事実より奇なり

唯野教授のコミカルで少し下品なお話と“教授”らしい大学での真面目な講義の2つのストーリーが展開される作品。目次を見る限りは講義がメインのように思えるが、どちらかというと講義の間にドタバタ喜劇がある感じだ。あっ、逆かも。ドタバタ喜劇の合間に講義があるのかも。

私は理系なので文系の講義は体験したことがない。でも、こんな劇のように面白おかしく話をしてもらえるのなら受講していて飽きないだろうなと思う。本格的に文学や批評をしている人には物足りないのかもしれないが、素人の私にとっては何かを分かって気にさせてくれた講義だった。これからの読書をさらに良いものにできそうだ。

あっ、あくまでもこれは感想だからね。批評じゃないよ。そんな畏れ多いことできないし。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.68
(5pt)

小説は事実より奇なり

唯野教授のコミカルで少し下品なお話と“教授”らしい大学での真面目な講義の2つのストーリーが展開される作品。目次を見る限りは講義がメインのように思えるが、どちらかというと講義の間にドタバタ喜劇がある感じだ。あっ、逆かも。ドタバタ喜劇の合間に講義があるのかも。

私は理系なので文系の講義は体験したことがない。でも、こんな劇のように面白おかしく話をしてもらえるのなら受講していて飽きないだろうなと思う。本格的に文学や批評をしている人には物足りないのかもしれないが、素人の私にとっては何かを分かって気にさせてくれた講義だった。これからの読書をさらに良いものにできそうだ。

あっ、あくまでもこれは感想だからね。批評じゃないよ。そんな畏れ多いことできないし。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.67
(5pt)

小説は事実より奇なり

唯野教授のコミカルで少し下品なお話と“教授”らしい大学での真面目な講義の2つのストーリーが展開される作品。目次を見る限りは講義がメインのように思えるが、どちらかというと講義の間にドタバタ喜劇がある感じだ。あっ、逆かも。ドタバタ喜劇の合間に講義があるのかも。

私は理系なので文系の講義は体験したことがない。でも、こんな劇のように面白おかしく話をしてもらえるのなら受講していて飽きないだろうなと思う。本格的に文学や批評をしている人には物足りないのかもしれないが、素人の私にとっては何かを分かって気にさせてくれた講義だった。これからの読書をさらに良いものにできそうだ。

あっ、あくまでもこれは感想だからね。批評じゃないよ。そんな畏れ多いことできないし。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.66
(5pt)

文学と大学という二重の権威をぶった斬る痛快小説

本書は、早治大学文学部教授唯野仁が、文芸批評理論の講義をする合間に、大学内政治に絡んでドタバタギャグを演ずるというものである。
文芸批評理論の講義だけで半分のページが使われていて、読者は文芸批評理論を学び、自分の読み方の再検討を迫られる。また、著者筒井康隆による文芸批評理理論への反論も読める。
大学内政治の部分においては、大学という権威を茶化し、読者は、大学教授の俗物性を知ることができる。
一つの小説において、読者は2つあるいは3つの要素を楽しめるのである。非常にお得である。
文芸批評理論は、サマリーくらいは知っておくと、小説を分析的かつ体系的に読み、より楽しむことができるだろう。なぜおもしろいのか、つまらないのかを、過去の思想家たちの成果を使って分析できるようになるからだ。
大学内政治については、息苦しい感じられた。大学教授は、各分野においてはちょっとしたものなのだが、ポストが極端に少ないので、「裸の王様」なのである。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.65
(5pt)

文学と大学という二重の権威をぶった斬る痛快小説

本書は、早治大学文学部教授唯野仁が、文芸批評理論の講義をする合間に、大学内政治に絡んでドタバタギャグを演ずるというものである。
文芸批評理論の講義だけで半分のページが使われていて、読者は文芸批評理論を学び、自分の読み方の再検討を迫られる。また、著者筒井康隆による文芸批評理理論への反論も読める。
大学内政治の部分においては、大学という権威を茶化し、読者は、大学教授の俗物性を知ることができる。
一つの小説において、読者は2つあるいは3つの要素を楽しめるのである。非常にお得である。
文芸批評理論は、サマリーくらいは知っておくと、小説を分析的かつ体系的に読み、より楽しむことができるだろう。なぜおもしろいのか、つまらないのかを、過去の思想家たちの成果を使って分析できるようになるからだ。
大学内政治については、息苦しい感じられた。大学教授は、各分野においてはちょっとしたものなのだが、ポストが極端に少ないので、「裸の王様」なのである。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015
No.64
(5pt)

今あらためて読んでみるといい作品じゃないでしょうか: 芥川賞騒動への考察

この作品は,大学という権威と文学者との間での葛藤が面白おかしく書かれています。 当時購入した際,その痛快さに心を打たれました。 そして自らへの戒めとしています。 今現在(2015年7月),芥川賞受賞者に対する様々なコメントがありますが「純文学」と「そうでない文学」との境目ってあるのかなぁと思っています。 改めてこの小説を手に取り,上記のことを考えさせられました。 大学でなくとも権威,―厳密には知ったかぶり権威&俺様権威―,って滑稽で,でも怖いですね。 只野氏ですら権威には勝てなかったのだから。
文学部唯野教授 Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授より
4000020153
No.63
(5pt)

今あらためて読んでみるといい作品じゃないでしょうか: 芥川賞騒動への考察

この作品は,大学という権威と文学者との間での葛藤が面白おかしく書かれています。 当時購入した際,その痛快さに心を打たれました。 そして自らへの戒めとしています。 今現在(2015年7月),芥川賞受賞者に対する様々なコメントがありますが「純文学」と「そうでない文学」との境目ってあるのかなぁと思っています。 改めてこの小説を手に取り,上記のことを考えさせられました。 大学でなくとも権威,―厳密には知ったかぶり権威&俺様権威―,って滑稽で,でも怖いですね。 只野氏ですら権威には勝てなかったのだから。
文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸) Amazon書評・レビュー: 文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)より
4006020015