翼ある闇

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評判

翼ある闇の評価:

3.47/5点 レビュー 47件。 A ランク

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平均点3.47pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全152件 101〜120 6/8ページ
No.52
(4pt)

なんかスゴい

21歳の処女長編から、やっぱり普通では無いです。麻耶さんの他書が楽しめた人は、本著もお勧めです。
アンチミステリと書く人もいるようですが、その気持ちは良く分かります。著者自身は、本格派だといっていますが。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.51
(5pt)

いやはや

「楽しい!」陰鬱な時代がかった洋館で次々と起こる凄惨な殺人事件が楽しいわけないのだが、ミステリ・ファンなら、読後、あきれ果てながらも認めざるを得ない。「これは、楽しい!」と。すべてが終わったあとは、突っ込みどころ満載の怒涛のアイディアに突っ込みたくて七転八倒しつつも、爽快に満足していることにちょっと驚く。これまで、「この作品のトリックはちょっと」とか、すかして批評するスタンスでミステリを読んでいたファンに、そんなことはどうでもいい、と根源的にわからせてくれる作品。
 私は『メルカトルと美袋のための殺人』から麻耶ワールドに入ったので、最初の短編を読んだあとは、許すまじき人間性を持った、このいけすかない探偵に辟易しつつも、文章の上手さ、人物描写の巧みさ、状況の鮮やかさに惹かれて、次、次、と魅入られたように読み、毎回、憤慨しながら、読み終わるとすぐに『メルカトルかく語りき』を求めていた。こちらはこちらで、「こんなのありか」とか「ふざけるな」とか叫びながら、一気に読んで、憤慨しながらも、読書体験としては、すごく楽しかった。そういえば、もっと「立派」な本が途中で読むのがしんどくなってしまったり、歴史に残る本格作品が、読後鬱々とした気持ちになったりしたことをふと思い出した。 
 麻耶ワールドは中毒する。これは、そのメルの最後の事件。これからは、メルの所業にも若干優しくなれそうな気がした。
 とにかく、最後まで読んでみよう。きっとこう思うはず、「いやはや」。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.50
(5pt)

いやはや

「楽しい!」陰鬱な時代がかった洋館で次々と起こる凄惨な殺人事件が楽しいわけないのだが、ミステリ・ファンなら、読後、あきれ果てながらも認めざるを得ない。「これは、楽しい!」と。すべてが終わったあとは、突っ込みどころ満載の怒涛のアイディアに突っ込みたくて七転八倒しつつも、爽快に満足していることにちょっと驚く。これまで、「この作品のトリックはちょっと」とか、すかして批評するスタンスでミステリを読んでいたファンに、そんなことはどうでもいい、と根源的にわからせてくれる作品。
 私は『メルカトルと美袋のための殺人』から麻耶ワールドに入ったので、最初の短編を読んだあとは、許すまじき人間性を持った、このいけすかない探偵に辟易しつつも、文章の上手さ、人物描写の巧みさ、状況の鮮やかさに惹かれて、次、次、と魅入られたように読み、毎回、憤慨しながら、読み終わるとすぐに『メルカトルかく語りき』を求めていた。こちらはこちらで、「こんなのありか」とか「ふざけるな」とか叫びながら、一気に読んで、憤慨しながらも、読書体験としては、すごく楽しかった。そういえば、もっと「立派」な本が途中で読むのがしんどくなってしまったり、歴史に残る本格作品が、読後鬱々とした気持ちになったりしたことをふと思い出した。 
 麻耶ワールドは中毒する。これは、そのメルの最後の事件。これからは、メルの所業にも若干優しくなれそうな気がした。
 とにかく、最後まで読んでみよう。きっとこう思うはず、「いやはや」。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.49
(5pt)

いやはや

「楽しい!」陰鬱な時代がかった洋館で次々と起こる凄惨な殺人事件が楽しいわけないのだが、ミステリ・ファンなら、読後、あきれ果てながらも認めざるを得ない。「これは、楽しい!」と。すべてが終わったあとは、突っ込みどころ満載の怒涛のアイディアに突っ込みたくて七転八倒しつつも、爽快に満足していることにちょっと驚く。これまで、「この作品のトリックはちょっと」とか、すかして批評するスタンスでミステリを読んでいたファンに、そんなことはどうでもいい、と根源的にわからせてくれる作品。
 私は『メルカトルと美袋のための殺人』から麻耶ワールドに入ったので、最初の短編を読んだあとは、許すまじき人間性を持った、このいけすかない探偵に辟易しつつも、文章の上手さ、人物描写の巧みさ、状況の鮮やかさに惹かれて、次、次、と魅入られたように読み、毎回、憤慨しながら、読み終わるとすぐに『メルカトルかく語りき』を求めていた。こちらはこちらで、「こんなのありか」とか「ふざけるな」とか叫びながら、一気に読んで、憤慨しながらも、読書体験としては、すごく楽しかった。そういえば、もっと「立派」な本が途中で読むのがしんどくなってしまったり、歴史に残る本格作品が、読後鬱々とした気持ちになったりしたことをふと思い出した。 
 麻耶ワールドは中毒する。これは、そのメルの最後の事件。これからは、メルの所業にも若干優しくなれそうな気がした。
 とにかく、最後まで読んでみよう。きっとこう思うはず、「いやはや」。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.48
(5pt)

闇はどこまでも深いのだろうか

改めて、このシリーズをみると、今となってはこの最後の答えも全ては操られたものだということもわかる。
この作品も全てを女が操っていたことも明らかだ。事件の構図はいくらでも反転する。
女に、そしてそれを見越したあの男に。ただ憎むべき相手をより完全に滅ぼすために命もかけるあの男に。

そのことは、シリーズ最後に爆弾で暴かれるだろう。そのために一歩一歩作って。
もう一方のシリーズの時限爆弾によって。
これもまた、あの男に見出され、愛していたものが幻なのか否か決定できずに、
緩慢な予め決められた破滅を進んでいるもう一人の男によって。
その男が全てを反転させるだけだろう。

どこまで闇は深いのか。ただ私たちはそれを見届けるしかない。
新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 新装版 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061828231
No.47
(2pt)

ミステリーおたくによるミステリーおたくのための作品

学生の頃の海外ミステリーを読み漁っていた時期だったら拍手喝さいしたかもしれない。
社会派の小説とかも読むようになってからだと、この小説の内容はコントにしか思えない。
「ありえね〜」とか言いながらニヤニヤして読むのが、こういう小説への正しい対処の仕方なのだろうか?などと思うのだが、残念ながらそういう見方をしても面白いとは思わなかった。

麻耶雄崇さんが学生時代に書いた作品なので、まあこんなものか?という感じがしないでもないが、トリックだとか意外な犯人だとかどんでん返しばかりに気が行き過ぎているような気がしてしかたがない。
ミステリーおたくである作者が、ミステリーおたくのためだけに書きましたという作品だ。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.46
(2pt)

ミステリーおたくによるミステリーおたくのための作品

学生の頃の海外ミステリーを読み漁っていた時期だったら拍手喝さいしたかもしれない。
社会派の小説とかも読むようになってからだと、この小説の内容はコントにしか思えない。
「ありえね〜」とか言いながらニヤニヤして読むのが、こういう小説への正しい対処の仕方なのだろうか?などと思うのだが、残念ながらそういう見方をしても面白いとは思わなかった。

麻耶雄崇さんが学生時代に書いた作品なので、まあこんなものか?という感じがしないでもないが、トリックだとか意外な犯人だとかどんでん返しばかりに気が行き過ぎているような気がしてしかたがない。
ミステリーおたくである作者が、ミステリーおたくのためだけに書きましたという作品だ。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.45
(2pt)

ミステリーおたくによるミステリーおたくのための作品

学生の頃の海外ミステリーを読み漁っていた時期だったら拍手喝さいしたかもしれない。
社会派の小説とかも読むようになってからだと、この小説の内容はコントにしか思えない。
「ありえね〜」とか言いながらニヤニヤして読むのが、こういう小説への正しい対処の仕方なのだろうか?などと思うのだが、残念ながらそういう見方をしても面白いとは思わなかった。

麻耶雄崇さんが学生時代に書いた作品なので、まあこんなものか?という感じがしないでもないが、トリックだとか意外な犯人だとかどんでん返しばかりに気が行き過ぎているような気がしてしかたがない。
ミステリーおたくである作者が、ミステリーおたくのためだけに書きましたという作品だ。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.44
(3pt)

ふっつうぅ

まぁ…、日本の古典ミステリー好きな人だったら、好きな形での書き方ですわな。
作品自体も非常に格調高く書かれていて、ミステリマニアだったら結構食いついている人が多いと思います。
しかし、もし、推理漫画を読んでいる人だったら、ある程度内容の展開については予測が付くかもしれませんね。
犯人についての目星もある程度つけられます。
「なんでそこ調べて他調べないんだ!?」とつっこみたくなるところとかありますが。
評価点としては、探偵役が何回も入れ替わるという趣向の面白さでした。

ただ、面白いのですが、何というか小難しいことを並べ立てる割には、事件にまつわる描写が少ないのには少しいらいらしますね。
実際、一つ一つの事件が連続しているように見えてかなりチグハグです。流れるようなストーリー展開をあまり期待できません。
また、その残虐な殺し方で、作品の内容に関する疑問点をを覆っているしている感じてなりませんでした。
だから、3つです。

一番悲しかったのは、メルカトルが徹底的に当て馬として扱われていることですねぇ。
こういう扱いしておいて、それでいて副題に乗っているのだから、「詐欺だ…。」と思いました。
この人のネーミングセンス、どうにかした方がいいですね。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.43
(3pt)

ふっつうぅ

まぁ…、日本の古典ミステリー好きな人だったら、好きな形での書き方ですわな。
作品自体も非常に格調高く書かれていて、ミステリマニアだったら結構食いついている人が多いと思います。
しかし、もし、推理漫画を読んでいる人だったら、ある程度内容の展開については予測が付くかもしれませんね。
犯人についての目星もある程度つけられます。
「なんでそこ調べて他調べないんだ!?」とつっこみたくなるところとかありますが。
評価点としては、探偵役が何回も入れ替わるという趣向の面白さでした。

ただ、面白いのですが、何というか小難しいことを並べ立てる割には、事件にまつわる描写が少ないのには少しいらいらしますね。
実際、一つ一つの事件が連続しているように見えてかなりチグハグです。流れるようなストーリー展開をあまり期待できません。
また、その残虐な殺し方で、作品の内容に関する疑問点をを覆っているしている感じてなりませんでした。
だから、3つです。

一番悲しかったのは、メルカトルが徹底的に当て馬として扱われていることですねぇ。
こういう扱いしておいて、それでいて副題に乗っているのだから、「詐欺だ…。」と思いました。
この人のネーミングセンス、どうにかした方がいいですね。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.42
(3pt)

ふっつうぅ

まぁ…、日本の古典ミステリー好きな人だったら、好きな形での書き方ですわな。
作品自体も非常に格調高く書かれていて、ミステリマニアだったら結構食いついている人が多いと思います。
しかし、もし、推理漫画を読んでいる人だったら、ある程度内容の展開については予測が付くかもしれませんね。
犯人についての目星もある程度つけられます。
「なんでそこ調べて他調べないんだ!?」とつっこみたくなるところとかありますが。
評価点としては、探偵役が何回も入れ替わるという趣向の面白さでした。

ただ、面白いのですが、何というか小難しいことを並べ立てる割には、事件にまつわる描写が少ないのには少しいらいらしますね。
実際、一つ一つの事件が連続しているように見えてかなりチグハグです。流れるようなストーリー展開をあまり期待できません。
また、その残虐な殺し方で、作品の内容に関する疑問点をを覆っているしている感じてなりませんでした。
だから、3つです。

一番悲しかったのは、メルカトルが徹底的に当て馬として扱われていることですねぇ。
こういう扱いしておいて、それでいて副題に乗っているのだから、「詐欺だ…。」と思いました。
この人のネーミングセンス、どうにかした方がいいですね。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.41
(4pt)

「カタストロフィ」と言う名の快感

麻耶雄嵩の作品は、恐らく極端にその好みが分かれるだろう。その理由と言うのも…彼の描く「ミステリ」は真っ当な「ミステリ作品」とは大きく異なるからだ。

大きく展開する事件とその中にある正に「闇」とも言うべき人の暗部。陰湿に複雑に絡み合った人間関係とその下に見え隠れする陰鬱な心理…。麻耶雄嵩の描く作品は滑稽な描写で多少味付けを変えているものの基本的にそうした深い「闇」に満ちている。

だから、彼の描く作品は恐らく極端に好みが分かれる。けれど「麻耶雄嵩作品が好みが分かれる」理由は、決してそれだけではない。彼の作品が好みが分かれるのは…この一点。読み手がそれまでに必死に推理して自分なりに犯人を導き出そうとしていた展開を根っこから壊してしまう様な「カタストロフィ」が、麻耶雄嵩作品の終幕には存在しているのだ。

だから、好みが分かれる。だからミステリ作品としては異質である。けれど…その「カタストロフィ」の崩壊感こそが麻耶雄嵩作品の最大の味でもあると私は思う。特にその感覚を味わう事が出来るのは同作者の「夏と冬の奏鳴曲」ではあるが、読後の後味を考えると、此方の方が人には勧めやすいと思う。この「翼ある闇」「名探偵 木更津悠也」「メルカトルと美袋のための殺人」を読んでみて、作品が口に合う様なら…本格的に、麻耶雄嵩作品の世界観にはまってみるのも良いかもしれない。




翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.40
(4pt)

「カタストロフィ」と言う名の快感

麻耶雄嵩の作品は、恐らく極端にその好みが分かれるだろう。その理由と言うのも…彼の描く「ミステリ」は真っ当な「ミステリ作品」とは大きく異なるからだ。

大きく展開する事件とその中にある正に「闇」とも言うべき人の暗部。陰湿に複雑に絡み合った人間関係とその下に見え隠れする陰鬱な心理…。麻耶雄嵩の描く作品は滑稽な描写で多少味付けを変えているものの基本的にそうした深い「闇」に満ちている。

だから、彼の描く作品は恐らく極端に好みが分かれる。けれど「麻耶雄嵩作品が好みが分かれる」理由は、決してそれだけではない。彼の作品が好みが分かれるのは…この一点。読み手がそれまでに必死に推理して自分なりに犯人を導き出そうとしていた展開を根っこから壊してしまう様な「カタストロフィ」が、麻耶雄嵩作品の終幕には存在しているのだ。

だから、好みが分かれる。だからミステリ作品としては異質である。けれど…その「カタストロフィ」の崩壊感こそが麻耶雄嵩作品の最大の味でもあると私は思う。特にその感覚を味わう事が出来るのは同作者の「夏と冬の奏鳴曲」ではあるが、読後の後味を考えると、此方の方が人には勧めやすいと思う。この「翼ある闇」「名探偵 木更津悠也」「メルカトルと美袋のための殺人」を読んでみて、作品が口に合う様なら…本格的に、麻耶雄嵩作品の世界観にはまってみるのも良いかもしれない。




翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.39
(4pt)

「カタストロフィ」と言う名の快感

麻耶雄嵩の作品は、恐らく極端にその好みが分かれるだろう。その理由と言うのも…彼の描く「ミステリ」は真っ当な「ミステリ作品」とは大きく異なるからだ。

大きく展開する事件とその中にある正に「闇」とも言うべき人の暗部。陰湿に複雑に絡み合った人間関係とその下に見え隠れする陰鬱な心理…。麻耶雄嵩の描く作品は滑稽な描写で多少味付けを変えているものの基本的にそうした深い「闇」に満ちている。

だから、彼の描く作品は恐らく極端に好みが分かれる。けれど「麻耶雄嵩作品が好みが分かれる」理由は、決してそれだけではない。彼の作品が好みが分かれるのは…この一点。読み手がそれまでに必死に推理して自分なりに犯人を導き出そうとしていた展開を根っこから壊してしまう様な「カタストロフィ」が、麻耶雄嵩作品の終幕には存在しているのだ。

だから、好みが分かれる。だからミステリ作品としては異質である。けれど…その「カタストロフィ」の崩壊感こそが麻耶雄嵩作品の最大の味でもあると私は思う。特にその感覚を味わう事が出来るのは同作者の「夏と冬の奏鳴曲」ではあるが、読後の後味を考えると、此方の方が人には勧めやすいと思う。この「翼ある闇」「名探偵 木更津悠也」「メルカトルと美袋のための殺人」を読んでみて、作品が口に合う様なら…本格的に、麻耶雄嵩作品の世界観にはまってみるのも良いかもしれない。




翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.38
(4pt)

衝撃のデビュー作

異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.37
(4pt)

衝撃のデビュー作

異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.36
(4pt)

衝撃のデビュー作

異能の著者による、衝撃のデビュー作。良作を出し続け、一定の評価が出た後に一つとして書いたなら、まだ理解できるが、之を自身のデビュー作に持ってくるには相当の勇気がいる。実際に、某所でも「読後に壁に叩きつけたくなる本」に何度も名前が挙がっている。本作は「黒死館殺人事件」をモチーフに書かれており、黒死館同様にそれっぽいガジェットをふんだんに取り入れている。本作はある屋敷で起きた密室殺人と、その解明に挑む2人の「”めい”探偵」の対決を軸に話が進む。私選で見所を紹介しよう……【見所1】探偵「木更津悠也」の2度にわたる迷推理(特に2度目)。警察よ……。頼むから信じないでくれ……(汗)。【見所2】最後のある人物が解き明かした「全ての真相」。恐らく、多くの読者がおいてきぼりを喰らったに違いない(笑)。フェアかアンフェアかと言われれば間違いなくアンフェアな真相であるが、そんな事を既に超越した彼岸の彼方に存在する真相である。恐らく、相当の人を選ぶだろう。アンチミステリを深く考えたいミステリ中上級者、或いは無類のバカミス好きにお薦めする。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977
No.35
(2pt)

ミステリマニア向け?

読みにくいです。何故読みにくいかといえば、ペダンチックな内容を含みながら丁寧な解説は殆ど無いこと、神話や寓話を用いて人物の性格や役割なんかに言及するあたりも知識無しではさっぱりわからない。自らの無知をひけらかすのを承知で言うが、概略でいいから解説が欲しい。そうすればこれほど苦痛な読書を強いられることなく、心地よい時間が生まれただろうにと思う。意味不明な会話も多いし、出会って何日もしない癖に相手の心の内を読み取るかの離れ業を成し遂げたり、「彼(女)はそんな人間ではない」と知った風な口をきくあたり「あんた何様だよ」と思わず突っ込まずにはいられない。さらに、所々論理が破綻している。特に探偵木更津の論理はミステリ小説を下地とした凡そ現実的な解法とは言えないメタ論理を駆使しているあたり、物凄くマニア向けだと感じる。「首を切断する理由の多くは被害者と加害者の入れ替わりだ」なぞ、世間一般の論理では到底現れてこないものだろう。しかも、二言目には「多くの例外を含む」などと矛盾したことを言い出す始末だ。これ以外にも、相当へんてこな論理が詰まっている。はてさて、名探偵木更津は一体何者なんだ?著者の思考を介して物語を誘導する所謂”神”なのか?はたまた、読者をミスリードするための舞台装置なのか?もしかすると、単なるミステリ馬鹿なのかもしれない。何れにしろ、この人物が上手い具合に物語を混沌としたものにし、読者を騙してくれる事は間違いないだろう。物語終盤には、思わず噴出してしまうような推理も見られ、前半より断然面白いものになっている。しかし、日々ミステリに浸かって生きているような人間で無い限りは、この作品の中で披露される推理には疑問符しか浮かばないだろう。いつか古典名作といわれるミステリ作品を開いたとき、思い出し笑いでも出来たらいいなと思っています。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件より
4062053438
No.34
(2pt)

ミステリマニア向け?

読みにくいです。何故読みにくいかといえば、ペダンチックな内容を含みながら丁寧な解説は殆ど無いこと、神話や寓話を用いて人物の性格や役割なんかに言及するあたりも知識無しではさっぱりわからない。自らの無知をひけらかすのを承知で言うが、概略でいいから解説が欲しい。そうすればこれほど苦痛な読書を強いられることなく、心地よい時間が生まれただろうにと思う。意味不明な会話も多いし、出会って何日もしない癖に相手の心の内を読み取るかの離れ業を成し遂げたり、「彼(女)はそんな人間ではない」と知った風な口をきくあたり「あんた何様だよ」と思わず突っ込まずにはいられない。さらに、所々論理が破綻している。特に探偵木更津の論理はミステリ小説を下地とした凡そ現実的な解法とは言えないメタ論理を駆使しているあたり、物凄くマニア向けだと感じる。「首を切断する理由の多くは被害者と加害者の入れ替わりだ」なぞ、世間一般の論理では到底現れてこないものだろう。しかも、二言目には「多くの例外を含む」などと矛盾したことを言い出す始末だ。これ以外にも、相当へんてこな論理が詰まっている。はてさて、名探偵木更津は一体何者なんだ?著者の思考を介して物語を誘導する所謂”神”なのか?はたまた、読者をミスリードするための舞台装置なのか?もしかすると、単なるミステリ馬鹿なのかもしれない。何れにしろ、この人物が上手い具合に物語を混沌としたものにし、読者を騙してくれる事は間違いないだろう。物語終盤には、思わず噴出してしまうような推理も見られ、前半より断然面白いものになっている。しかし、日々ミステリに浸かって生きているような人間で無い限りは、この作品の中で披露される推理には疑問符しか浮かばないだろう。いつか古典名作といわれるミステリ作品を開いたとき、思い出し笑いでも出来たらいいなと思っています。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社ノベルス)より
4061816934
No.33
(2pt)

ミステリマニア向け?

読みにくいです。何故読みにくいかといえば、ペダンチックな内容を含みながら丁寧な解説は殆ど無いこと、神話や寓話を用いて人物の性格や役割なんかに言及するあたりも知識無しではさっぱりわからない。自らの無知をひけらかすのを承知で言うが、概略でいいから解説が欲しい。そうすればこれほど苦痛な読書を強いられることなく、心地よい時間が生まれただろうにと思う。意味不明な会話も多いし、出会って何日もしない癖に相手の心の内を読み取るかの離れ業を成し遂げたり、「彼(女)はそんな人間ではない」と知った風な口をきくあたり「あんた何様だよ」と思わず突っ込まずにはいられない。さらに、所々論理が破綻している。特に探偵木更津の論理はミステリ小説を下地とした凡そ現実的な解法とは言えないメタ論理を駆使しているあたり、物凄くマニア向けだと感じる。「首を切断する理由の多くは被害者と加害者の入れ替わりだ」なぞ、世間一般の論理では到底現れてこないものだろう。しかも、二言目には「多くの例外を含む」などと矛盾したことを言い出す始末だ。これ以外にも、相当へんてこな論理が詰まっている。はてさて、名探偵木更津は一体何者なんだ?著者の思考を介して物語を誘導する所謂”神”なのか?はたまた、読者をミスリードするための舞台装置なのか?もしかすると、単なるミステリ馬鹿なのかもしれない。何れにしろ、この人物が上手い具合に物語を混沌としたものにし、読者を騙してくれる事は間違いないだろう。物語終盤には、思わず噴出してしまうような推理も見られ、前半より断然面白いものになっている。しかし、日々ミステリに浸かって生きているような人間で無い限りは、この作品の中で披露される推理には疑問符しか浮かばないだろう。いつか古典名作といわれるミステリ作品を開いたとき、思い出し笑いでも出来たらいいなと思っています。
翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件 (講談社文庫)より
4062632977