黒革の手帖

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評判

黒革の手帖の評価:

4.25/5点 レビュー 124件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.25pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全158件 141〜158 8/8ページ
No.18
(5pt)

全く色あせない作品

時代背景も違う、もちろん金銭の価値も異なる。しかし、そういったことを感じさせない力強い作品である。黒革の手帳を元に男達から金を引き出すしたたかな原口元子。そして驚愕のラスト。十分に堪能させて頂いた。20年以上経ても全く色あせない作品。作者に脱帽である。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.17
(5pt)

印象的なラストシーン

 「上」に続いて一気に読ませるテンポの良さがあり、ミステリーの醍醐味が味わえます。印象的なラストシーンは清張ならではの切れ味です。 しかし世の中には悪い奴が大勢いるものですね。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.16
(5pt)

夜更かし必至!

 原口元子という稀代の悪女を巨匠が容赦なく描くピカレスクロマンです。 地方在住の貧乏サラリーマンには銀座のバーのことはわかりませんが、詳細に取材したことが窺えます。 また医師の脱税や政治家およびその秘書のあくどい行為に関する描写には著者の正義感をひしひしと感じます。 あまりに面白いため、ついつい夜更かししてしまいました。「下」もこれから読みます。睡眠不足が続きそうです。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.15
(4pt)

銀座の女性の生き様がすさまじかった

テレビで黒革の手帳の最終回を見た で夜の銀座の世界に惹かれ 思わず読みたくなり買ってみた 主人公が一人で身を処すため 架空口座をメモした手帳を人質にした公金横領 それに続く 医者と医大予備校理事長の脱税と隠し財産のメモを人質にした恐喝 シチュエーションが想像できるだけに 読み進むうちに本の世界にどっぷり引き込まれてしまった しかし騙し恐喝していたはずが 店を追い出した女性キャストのパトロンの計略にはまり いつのまにか大掛かりな芝居にひっかかり 逆に騙されて全財産を奪われる この展開が最後の最後まで見えずハラハラドキドキしどうしだった 油断大敵ということか 自分の人生の中でもありえない話で無いので ひときわ恐い  テレビでは小説の続き風にその後 主人公が仕返しをし大どんでん返ししているが ここまでのストーリー展開で十分おもしろかった
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.14
(5pt)

オッサンになってわかる、どろりとした後味。

 かつて、ある読書好きの水商売の女性と清張のベストワンは何かという話になった。彼女が言下に挙げたのが本書。未読だった(未熟だった?)当方は、さっそく開いてはみたものの、主人公元子にも銀座の生態にも、当時それほど興味は湧かなかった。当方は『張込み』のような短編、長編なら『Dの複合』や『ゼロの焦点』のような、旅情に裏打ちされた悲劇が好みだった。 あれから10年近く。最近のリバイバル熱にほだされて久しぶりに清張ワールドに近寄ったところ、その磁力の相変らず強いこと。そして今回は、読み耽ってしまった……。くだんの女性は、とっくに元子よりも年を重ねているだろう。当方も、本書に登場する男性では若いほうに属するとはいえ、充分オッサンの安島に近い年齢になった。銀座には相変らず縁がないが、男のえげつなさ、そして金の魔力にさんざん痛めつけられて読んでみると、20~30年前と現在との風俗の違い、男女観の違いを超えて、どろりと胸に迫ってくる。清張は恐ろしい。いや、女性が恐ろしいのか。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.13
(4pt)

さすが、最後まで楽しめました。

上巻から引き続き、元子はちょっと考えが甘すぎやしないか、と気になる部分も目に付きましたが、後半から最後にかけての展開は、一気に読ませるだけのテンポの良さがありました。バブル前の土地神話が残る時代であり、男女雇用機会均等法もなかった当時と今とでは、明らかに価値観が違うなぁ、と感じる部分もありますが、物語の主題である人間の欲深さや恨み深さ、身勝手さは25年の時が過ぎても変わらない、と改めて感じさせられました。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.12
(5pt)

サスペンス?はい、サスペンスです。

最後の1ページまでは、お水の裏世界を覗いている楽しさ。最後の1ページは、背筋が凍りました。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.11
(5pt)

ぴりりとした緊張感、底知れぬ社会の怖さの存在が生々しい

 こんなにも過酷な熾烈な世界がこの社会にはあるかもしれない、と下巻は後半からまさに一気に読み終えた。 夜のネオンが浮かぶ銀座はどんなものだろう、と上巻は興味本位で気楽な気持ちで読み、その後が気になった。ある女性の躍進劇かと思ったが下巻ではその様相はまるで別なものでぴりりとした緊張感があった。それもより具体的な社会的にも気になる事象ではないかというリアルさがあり、身が引き締まる面白さ、怖さを感じた。面白いだけでなく社会に生きる何層にも存在する考え、人との関係の重厚さを感じた。そしてこの現実社会、自分がわかったと判断している社会はまだ断片ではないかと実感もした。 ドラマの結末は小説と同じかわからないが小説はとにかく予想をはるかに超えた結末で松本清張氏の作品が社会派と言われる由縁が納得できた。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.10
(5pt)

悪事をはたらけば結局自分が一番不幸になる

…さっき読み終わったのですが。なんとも言い辛い結末。ちょっと言葉で説明し辛い小説ですね。凄く。この結末のクソ重さ…ちょっと厳しいですね。かなり精神的に大人じゃないと。…「自業自得」「因果応報」「身から出た錆」「策士策に溺れる」この物語を形容する言葉はいくつか思い浮かびますが…一番「因果応報」が近い様な気がしますな。なんとなく。そしてそれこそ一番著者の言いたかった事で伝えたかったこと…ではなかろうかと。個人的感想。星五つ。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.9
(5pt)

読書後一時人間不信になる可能性あるが、今の荒れた世の中では、悪にだまされないためにも

の本の時代は、携帯電話がなかったので、よく公衆電話を使っているが、特に気にならないと思う。物価も法務局の謄本の取得は今は1000円だが300円くらいになっているところが気になったくらいでそれ以外の、クラブの購入資金などは特に気にならない。ドラマを途中から見たのでストーリーが気になり購入したが、さすが松本清張だと関心した。特に、上下刊の下は迫力あり。特にドラマではわかりずらい元子の心理描写(なぜ医大理事長の橋本がそんなにきらいなのか?など)が、よくわかる。おれおれ詐欺も今は演技力、複数の時代。いつの時代も変わらない。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.8
(5pt)

女性が知識、知性を武器に華麗に生き抜く社会派の面白さあり

 女性が美しく着飾り、それを男性が酒とともにめでる、自然なことでそれを理解し商売にしている女性は賢いと感じた。が、それ相当の危険、落とし穴もある。 本書に登場する元子は元銀行員。男性優位のお堅い社会の職場から一転、夜の水商売に三十路を超えて入っていった。私は別にお堅い職場で働いていないが三十路を超えていることもあり元子の考えも女性ととして共感できる部分が多々あった。とても約20年前の話とは思えないリアリティがあって面白い。 元子の経営するバーに来店してお金を落とす男性には医師などお堅い職業の人たちがいる。普段の仕事をしている自分の精神のバランスをはかるために派手な遊びもするという話のくだりもあり、男性心理の一端も覗けた面白さもあった。 元子はパトロンを持たずに自ら得た知識、知性を武器に華麗に資金を獲得しバーを切り盛りし次の野望へと計画を練っていく。そこがまた魅力的に思う。しかし、いつ誰と色恋沙汰になるかなどそんなハラハラする展開もあり、元子の考えの行方とともに非常に気になる。 下巻もテレビドラマの方も行末が楽しみです。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.7
(5pt)

本当のワルには勝てない

元子の悪というのは、いわば男社会、それも社会悪へ敢然と立ち向かっている面があり、憎めない部分があります。また、利発さと勇気、行動力はたいしたものです。これらの能力を善に使えばどんな女性になっただろうかと思いますが、この小説の時代背景では女性が社会でのし上がっていくには限度があったという所に同情をおぼえます。医者の愛人の婦長さんにしてもそうです。病院を流行らせ、架空口座を山ほど管理していても自分はずっと安月給のままです。最後の結末は元子がワルの連合軍にあっけなくやられてしまいます。人間はひとりでは何もできない。所詮、素人が多少知恵をはたらかしたところで、根っからのワル、それも連合軍には勝てないという教訓でしょうか。この小説を読んでから、金融機関の地味な女性社員を疑うようになってしまいました。ごめんなさい。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.6
(5pt)

女性主人公のピカレスクロマン

あまりにもテレビドラマが面白かったので先に読んでしまおうと上下巻あわせて購入しました。この小説は1980年の作品で日本経済がこれから頂点をきわめようとしていたドロドロしていた時期です。自分もその頃会社員の経験があるのでよくわかりますが、男社会の中では地味で一生懸命仕事をする女子社員は便利な部品のように踏みつけにされてきました。主人公元子は銀行であってはならない架空口座の担当をしたことをきっかけに、銀行や架空口座により脱税をしている男たちから金をまきあげ、銀座のバーのママという自分の城を築きあげます。彼女の行為は悪なのですが、もっと悪い人たちを懲らしめるという意味で胸のすくような、珍しい女性を主人公としたピカレスク(悪漢)ロマンです。20数年前の作品とはいえ、悪はいつの世にもはびこっているものだと痛感、また著者のみずみずしく、洞察力あふれた筆致が古さを感じさせません。読書の楽しみを十分味わえる作品です。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.5
(4pt)

変化ある人間関係に呑まれて

ドラマが話題になっているということで興味を惹かれて読んでみました。(ドラマは見たことがありません・・・)元子が銀座でバアを開こうと思ったのは「水商売は当れば儲かることと、・・・・・・思い切って変ったところへ飛びこみたかったからだ。・・・・・・この商売は客をふくめて変化ある人間関係に発展する可能性を持っていた。」からである。銀行での横領金を使って銀座でのし上がっていく姿は強く圧巻されるが女という意味では元子ははじめから波子に負けていたのではないだろうか。また元子の女の部分が足りてなかったからこそ銀座で足をすくわれたような気がする。そして「変化ある人間関係」の渦に知らず知らずのうちにのみこまれ窮地に追い込まれる。いずれにせよ女を武器にできない元子ははじめから敗北していたと思う。またこの小説の驚くべきところは70年代に発表されたにもかかわらず古さを感じさせない点だと思う。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.4
(5pt)

一番怖い結末かも

黒革の手帖(上)を読み(下)に移ると、だんだん深まっていく、ストーリ、元子はいったいどうなってしまうのか、元子の知らない家に、罠が仕掛けられ、それに乗せれていく元子、最後には自分にお金が残らなくたってしまう、女の恨みが元子に襲いかかった最後の結末がひどかった、一番怖い結末でした。
黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈下〉 (新潮文庫)より
4101109540
No.3
(5pt)

テレビより早く内容を知りたい人へ

テレビ放送を待っていられなくなって、とうとう買ってしまった。(*^_^*)う~ん、おもしろい 目立たない一人の女性(元子)がある日勤め先の銀行から横領したお金を元に、銀座のママへ変身し (悪女)としてのストーリが展開するなか、元子に関わっていく男達の豹変ぶりなどの話がとても 読んでいておもしろい。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.2
(4pt)

引きこまれます。

主人公の周りにいろいろな人間が都合よく現れることで、読者からすると、「うますぎる」と早々に感じてしまうところがありますが、銀座の夜の世界の生生しさを絶妙な文章運びで表現、読者を引き込みます。社会問題の緻密な取材にもうならされます。暗澹とした終わり方をするので、決して読み終わってすっきりするサスペンスではありませんが、一気に読み終えることができる秀作です。
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532
No.1
(5pt)

清張風俗サスペンスの名作

推理小説・歴史関連とならび松本清張が得意としたその時代特有の社会風俗を巧みに取りいれたサスペンス風俗小説(風俗といっても現在なじみ深い意味での風俗ではありませんので念のため)、「タフな女」を主人公とした作品として「霧の旗」と双璧ともいえます、もっともこちらは全くの悪女ですが、物語全体も「悪人」しか登場しない悪漢小説で呼んでもいいものです、松本清張は「鬼畜」や「わるいやつら」とタイトルそのままの悪人ばかりが登場するという作品を多く残しましたが、評者はここに作者が作家としてどれほど大成功しようとも癒されなかった孤独を感じます、おそらく本作のアイデアは、作家として成功後上京し、当然のこととして出入りするようになった一見さんお断りの銀座や赤坂の高級クラブでの見聞でしょう、当たり前のようにそんな店に通える恵まれた客達への共感がまったく感じられない松本清張の作風が吉行淳之介や渡辺淳一などとの間に明確すぎるような一線を引いています、世紀末から清張の再評価が高まっているわけですが、人間は結局はひとりぼっち、という清張の全作品に共通のテーマの普遍性が見直されているのでしょう、
黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 黒革の手帖〈上〉 (新潮文庫)より
4101109532