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魔女の笑窪
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魔女の笑窪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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最深約十キロの海、最高度約十五キロの成層圏、これら地球を球状に取り巻く流体のなかに棲息する人類、ばかでかい格差に隔てられた地球人類、その生存のありさまを描き切るには犯罪小説が最適なのかもしれないと思わせる記述あり。さながら熱帯魚槽のなかにその楽園のミニチュアがあるかの如き記述。時に文明批評、時に人類批評、まさに人類とはこのような出来なのでとヴォルテールを彷彿とさせる。笑窪がどうなったかが問題。日本のヴォルテール頑張れ。 | ||||
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筋書きとしては、さすがに上手い展開です。登場人物も主役を始め、誠に個性的な人物ばかりで、それぞれに過去を引きづっており、いかにも小説らしい設定です。この辺りの風俗描写はさすがに著者らしい筆力です。 最近ベストセラーとなった「売春島」を連想させる物語の展開で、物語の展開も誠に興味深い。ただ、どう考えても第一章と第五章は、独立した短編の様にしか感じられず、かえった全体を壊していると感じるのは自分だけでしょうか?月刊誌「オール読物」に断片的に連載されたものをまとめた様ですが、単行本にする場合、いかに同じ主役が登場人物とはいえ、余計だったのではないでしょうか?惜しまれます。 | ||||
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楽しめる作品。後半のスリリングな展開はたまらない。 | ||||
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大沢さん、名前はしっていたくらいで初めて手に取りました。 読み始めると一巻完結型のショートショートかなと思ったけど、 その助走があってからは一気に引き込まれた。 主人公の背景がかわいそうになるくらい丹念に描かれているところが、 この小説をより魅力的にしている。ちょっと最後は強引だったけど。 | ||||
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週刊文春で「魔女の封印」の連載が始まりました。 以前文春で連載されていた「魔女の盟約」が面白かったので、 シリーズ第1作めのこちらを購入。 これは、東京で女ひとり闇のコンサルタントとして、裏社会を生き抜く女性・水原を 主人公にしたストーリーです。 水原は、売春業で成立する地獄島から島抜けをしたという過去を持つ女性。 とても美しいけれど、頭が切れ、時にものすごく冷徹。 「魔女の笑窪」は、水原シリーズの最初の本。 島抜けをして以来、自らの才覚で安定した生活を得た水原だが、 ある美容外科医との接触から、地獄島の番人にその存在を悟られて、 地獄島に連れ戻されそうになる。 そこから、水原の地獄島に対する闘いが始まる。 ストーリーはやや現実離れしているようにも思えるけど、他にもそれなりに 複雑な人間関係の事情もあり、陳腐とまでは言えないと思います。 何より、水原が女性ひとりであるにもかかわらず、巨大な裏組織や地獄島に 立ち向かっていっても負けないストーリー展開にスカッとします。 | ||||
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・女性が主人公であるにもかかわらず、大沢さんの他の作品と かわらぬ、ハードボイルド感を味わえる作品。 ・地獄島という設定や、裏社会の描写が現実の我々の生活とは かけ離れていながら、大沢さんが描く正解はとてもリアルで すぐそこにあるように活き活きと描かれています。 ・大きくつらぬかれた作品の流れがありながらも、短編的な始まり方でもあり、 この主人公なら続編ができてもそれを担える強さがあるように感じました。 ・個人的に最初の一章の芸人のターゲットはいらないかなと思いましたが、 全体的に吸い込む力のある作品で、あっという間に読めてしまいます。 | ||||
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amazonさんにお勧めされたので読んでみました。 大沢在昌氏の描くハードボイルドは結構好きです。余分な装飾がない簡潔な文章が逆に多くを語りかけてくる気がします。ハードボイルドならではのウィットに富んだ会話も上手いですね。 さて、本書の主人公は女性です。大沢作品には女性が主人公のハードボイルドがいくつかあります。大沢氏いわく、 現代の日本では、男より女の方がよっぽどハードボイルドな生き方を要求されている こうした考えがあるから、大沢氏の描く女性はすべからく格好いいのでしょう。 男は理に負けたとき、折れる。だが女は折れない。理で女を折ることはできない。情だけが、女を折る。 主人公「水原」は、外見から相手の本性を見抜くという能力を持った36歳。ちょっと歳がいっていますが、彼女の特技を醸成した長い長い過去があるからの年齢設定と思われます。長く苦しい過去から逃れた彼女を再び過去が襲います。後半から繰り広げられる水原の過去との辛い戦いは様々な因果を交えながら展開していきます。 ですが、本書では最終決着にまでは至りません。次作へと続きます。 久しぶりに読んだ大沢作品でしたが、私の知る大沢ワールドの中での本書の評価は微妙です。主人公には魅力があるのですが、周りを固める役者がもうひとつだった気がします。この辺は次作で解消されているかもしれません。期待して次作を読もうと思います。 | ||||
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面白かった。 最初は謎の特技(男の人を見抜く力)を利用して次々と難敵を葬り去っていくテンポのよさで一気に読んだ。後半になればなるほど、主人公の過去が明らかになっていき、それに合わせストーリーもその過去と関連して、クライマックスへ。 簡単に人を殺したりするのは気持ちよくないが、ストーリーは面白かった。続編もあるとのこと。読んでみたいと率直に思った。 | ||||
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おもしろく、一気に読んだ。 ならば☆5つだろうと、思われるかもしれない。 大沢在昌フアンとしては、彼のいくつかの女性主人公の作品と比べてみてしまった。 もちろんその中でも、ピカいちのものだと思う。 それでも、☆を減じてしまったのは、その分おもしろくなかったからでも、お薦めしないからでもない。 この作品は、まさに一級のハードボイルド、お薦めすべき本だと思う。 一人の女性の、まさに壮絶な戦い。 その戦う相手は。。。過去の自分。過去の自分の置かれた状況、人間関係、等々、全て。 多分、彼女がその後の人生で、普通に目立たぬ、市井の女性(例えば誰かの奥さんにおさまって、主婦をしているとか、あるいはごく普通の勤め人とか)なら、きっと過去との戦いは起こる必要もなかったのかもしれない。 でも、彼女は、その過去との決別を言わばバネにして、そして大いなる資質に変えて、成功してしまったんだなぁ。 それも、裏の世界で。 だから、彼女の過去は彼女を追ってきてしまう。 ここからは先は、是非ご一読を。 この壮絶な(何せ、自分と戦うんだもの)戦いは、まさに女性でないと耐え、切り抜けられなかったのではないか。 こうなると、男の方が意気地なしに見える。 そこんところの、女性の男に向けた厳しい刃が、読者としての自分をたじろがせたのかもしれないな。微妙に題名に違和感を覚えるところと、このたじろぎが、☆一個減だったとご容赦ください。 裏社会独特の、ほとんど「いい人」が出てこないやりきれない気分は、馳星周の一連の作品にも通じる。 その中で一筋の明るさ、やすらぎを与えてくれるのが、女装のホモの、元警官、と言うところが、なんだかおかしくって、うれしかったな。 引き続き、シリーズとして第二作が出ている。 魔女の盟約 よかった、彼女は、無事生きているんだ。 | ||||
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面白かったです! このテの本はほとんど読んだ事がないので、とても新鮮と、とてもドキドキしました。 主人公が女性だったから尚、良かったのかも…? 地獄島とか、地獄の番人とか、島抜けとか、一体いつの時代の話よ?!ってトコは おいといて、とにかく、ドキドキして、夢中になって読めました。 ドキドキしすぎて夢にまで出てきてしまったくらいです(笑)。面白かったです。 他の大沢さんの本も読んでみたいと思いました。 | ||||
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私は、「魔女の盟約」を読んでから、「笑窪」を読みました。 まったく問題なく、楽しめますね。 島の番人に追われる主人公の切迫感は、すごいものがあった。 水原みたいな女性が身近にいるものかと想像してみたが・。。。 なかなかいないですね(笑)。 島の存在って、非現実的なようで意外と現実的なような気がします。 つい最近まで、そういうエリアってありましたもんね。 | ||||
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表社会の人間は、裏社会にあこがれるのだろう。俺もそうだがw 裏社会へのあこがれを満足させてくれる小説です。 エンディングが中途半端なような気がしたが、続編があったのですね。今度読んでみます。 | ||||
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私はかなり好きな作品。 主人公水原のコンサルト業も面白いし、他のサブキャラクターが東北の大物フィクサーだったり、 公安の刑事だったり、風俗ライターだったり、頭の切れるヤクザだったりとバラエティに富んでて、 それが連作短編という形で読みやすくまとまっている。サブキャラクターだけみるとジョーカーに 共通点がなくもない。 大沢ワールド全開。 水原には売春島を抜けた過去があるが、これが後半のテーマになってきてて、個人的には最後の 最後こそグダグダを感じなくもなかったが、割とすんなりまとまった作品だと思っている。 まさか続編が出るとは思わなかったので、続編の魔女の盟約は本屋で見た途端迷わず買った。 | ||||
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大沢もので、女主人公物は、多分、初めて読みます。はい。 設定にかなり無理がある気もしますが > 地獄島 が、何気に納得してしまい、やはり面白い大沢作品です。 人間としての自分の意志を殺した「番人」と言う役割をする人間(怪物)が興味深いです。 次を次をと読ませるいつものスピード感あり、相変わらずの後味の良さあり。 いつもながらに価値のある一冊です。はい。 個人的に「続編希望」。 | ||||
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著者のファンですが、久々に面白く読ませていただいた。 突拍子もない設定だが、オンナの心理描写が濃いので入り込めた。 オンナの人物設定としては、男目線だなと都合よく思うところもあるが、こんな幻想があっていいと思う。このオンナ、好きになれた。 ただ最大の戦いが終わってしまったので、シリーズ化は難しい? | ||||
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読み始めは、「私」が男か女か分からなかった。それは「私」が女としての魅力に欠けるということでもあろう。面白いが、感情移入は起こらない。 会話文、地の文がよく理解できないところもある。ハードボイルドでも読者への説明は必要だ。 | ||||
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「地獄」とよばれる島から抜け出し、男の嗜好を見破る技術などを武器に、風俗、やくざがらみのトラブルを解決するコンサルタントとなった、美人主人公の活躍を描きます。 10章構成で、前半は、いろいろな事件での主人公の活躍を描きます。後半は、島からの刺客との戦いが中心となります。 戦闘シーンなどアクションシーンもありますが、一人称で書かれ、主人公の心理描写も多かったためか、雰囲気的には、サスペンスを読んでるような感覚でした。 物語の緊迫感が、ビシバシ伝わってきます。知らない間に「感情移入」状態になりました。スピードもあり、話の展開も先が読めないもので、一気に読めました。 脇役、敵役も、個性豊かな人々で、話を奥深くしています。 浮世の憂さを忘れさせくれる上質なエンターテーメントでした。 | ||||
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鋭い視点で書かれている。ハードボイルドに欠かせないリアル感も充分に感じられ、すぐにはまった。途中で止まらなくなり、次の日は大変でした。主人公の強さの秘密にも納得。そして、最後に大沢さん特有の世の中のグレイな部分の描写や人間の複雑さにも毎回のことながら考えさせられました。小説のいいところってこういうところですよね。ノンフィクションだとやっぱり書けないことも小説だと書けますしね。 | ||||
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のっけからスピード感と裏社会への疑似体験ができるハラハラとしつつもなんとも切ない世界。展開がめまぐるしく変わるので、いつのまにかどっぷりと「大沢ワールド」にはまっている自分、気がつくと「あっ、もうこんな時間なのか」と読みふけってしまった自分がいるのだ。後半ちょっと、話の展開に無理があり、中だるみの感があるが、それでもやっぱりハマル、久々のあたり本でした。 | ||||
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幼くして売り飛ばされた一人の少女が、やがて不可能と思われた島抜けを果たした処から物語りは始まります。そしてタイトルにも有ったように彼女の過去故に人を見ただけで全てが手に取る様に解ってしまうと言う特殊能力(?)を持っています。裏社会で生きることで自分の過去を隠していますが、そんな彼女にも、やがて忍び寄る黒い陰が・・・・。 最後の方の展開は、はらはらどきどきもので思わず祈ってしまいそうに成ります・・・・・読んでみて下さい。 きっと満足しますよ。 | ||||
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