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赤猫異聞
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赤猫異聞の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.51pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 1~20 1/2ページ
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火事によって「解き放ち(鎮火後に必ず戻ってくることを条件に解き放つもの)」が決まった伝馬町牢屋敷の重罪人3名と牢屋同心の物語。 明治から江戸へ移り変わる混沌の時代に、理不尽さに立ち向かった罪人と役人の格好良さが際立つ小説。設定が面白い。 | ||||
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時代考証が実に細やかに書かれています。 | ||||
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浅田さんの本は、いつも心に響いてくる。心を揺り動かさずにはいられない。特に白魚のお仙の話にはなるほど、こうきたか、という驚き。すばらしい本を書く人です。 | ||||
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当時の慣習や、新政府への移行の様子の一部も垣間見れる興味深いお話です。 | ||||
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「赤猫」とは放火や放火犯の言い換えとされますが、本書では、江戸における火事の場で放たれる牢人たちを指しています。 死罪や遠島に処される者たちが火災によって一旦放たれ、鎮火後戻ってくれば罪一等減じられるというのが当時の慣習のようです。 しかし明治元年の火災においては、幕府の権威が失墜し、また新政府も実質的な行政機構は整備されておらず、徳川幕府のやり方をなぞっていたことからすれば、関係者それぞれの思想や立場は様々であったことは想像できます。 微妙な判断が要求される上に即決しなければならない場合、より精度が高くバランスよい判断を下すには、日ごろから想定してシミュレーションしておかなければならないと思います。 そういう意味では、丸山小兵衛の判断と行動力は咄嗟のものではなく(思考の経緯はわかりませんが)、丸山が寺子屋で学んだ「法は民の父母なり」の言葉を反芻してきた上でのものだったということでしょう。 きっちり結末を描くのは、さすが浅田次郎だと思いました。 | ||||
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大好きな浅田次郎の作品です。 何となく購入しましたが、とても面白かったです。 赤猫と呼ばれる大火事の際の囚人の解き放ち。 その出来事に関して、当事者である三人の主人公たちが語る形式で物語は進みます。 それぞれの事情で囚人となった主人公たちの思いが鮮明に描かれていて、とても楽しい作品でした。 | ||||
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読み始めると、すぐに頭の中の映画館に引き込まれる様に、一気に読みました。 文章の美しさとリズムの良さには、とにかく脱帽です。 | ||||
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「赤猫異聞」(浅田次郎) 武士の中にも経済的に苦しい者がいることは知っていました。長屋で傘貼りする浪人は、時折時代劇で見ていました。また、たとえ旗本であっても長男以外は家督が継げず、剣術などに力を注いで婿に入る必要があったことも、武士の中でも位の上下が厳しい現実としてあったことも知りました。これらは、百田直樹の「影法師」を読んで知ったことですが。 浅田次郎の「赤猫異聞」を読んで、牢役人がとても地位が低く、斬首の役目を負うていることから「不浄役人」と呼ばれ、将軍の目に留まることも許されず、町民にまで疎んじられる存在であったことを知り、武士の生活の現実と厳しさを知りました。 牢の中の生活も興味深く、牢名主がいかに生まれるのか、そしてどの様な地位なのか、間引きの実態、牢名主と同心の関係など、その意味や生活を知り、大変興味を覚えました。 そして、地位の低い武士、ことに「不浄役人」と呼ばれる鍵役同心の生活の一端を知り、貧しいながらも役人同士、役人と罪人、それぞれが互いに相手を尊重しながら、安らかな毎日を送る姿に、深く共鳴せずにはいられませんでした。 江戸から明治に代わる世の混乱を、秩序の乱れを、時代にそぐわなくなった武士の生活の中にあって必死に正義や秩序を守ろうとする鍵役同心の丸山小兵衛。地位の低いその同心が見せた武士の矜持に、活躍に、そして正義を貫こうとする潔さに、共感を覚え、胸のすく思いがしました。 とても心に残る作品となりました。 小説を読むのがまた楽しくなりました。 | ||||
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江戸の大火で解き放ちとなった、いずれ劣らぬ訳ありの重罪人3名。全員が戻れば無罪、一人でも逃げれば全員死罪。果たして奴らは帰って来るのか?まずはこの設定で面白くなかろう筈がない。しかも、浅田次郎大先生は豊富なボキャブラリーと外連味たっぷりのテクニックを駆使するから、時代小説の面白さにどっぷりと浸ることが出来る。従って、還暦を間近に涙脆くなった小生が落涙するのも時間の問題かと思いきや、あれれ遂に涙腺が緩むこともなく読了してしまった。意外にも心の琴線に触れなかったのは何故か?それは全編が登場人物それぞれの証言で構成されているからだ。一人称で全てを語ろうとすれば饒舌にならざるを得ない。ところが訳ありの重罪人たちには寡黙こそが似合うのである。三人称で語る手もあったのでは?と思うと残念だ。また、極悪人への意趣返しは大いに納得できるものの、何の恨みもない、罪なき官兵たちを斬りながら「法は民の父母なり」と大見得切るとは如何なものか。従って、大変に面白いお話であることは認めつつ、星一個分減点せざるを得ない。 | ||||
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つまらなかった。 この程度の正義がまかりとおるなら!と、怒りすらおぼえた。 | ||||
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幕末 大政奉還され元号が慶応から明治に替わったばかりの年の暮れ、王政復古だの新政府だのと言われても下役人達は公方様と天朝様が入れ替わるだけと高を括っていたら、何もかもが様変わりしてしまった。しかし『伝馬町牢屋敷』では4百人もの囚人を抱えたまま新政府からのお下知もなく従前通りのお役目を行うばかり。この混乱の期に乗じて手ひどい裏切りにて投獄された二人、夜鷹の大元締め大江戸三美人のお仙と賭場開帳の罪をひとり被せられ牢名主となった繁松。そしてもう一人旗本の部屋住みでお蚕ぐるみ育ちの若様ながら「キンギレ退治」と呼ばれる辻斬りの七之丞。罪を着せた親分が繁松を亡き者にしようと画策し今しも土壇場にて繁松の首が斬り落されようとしたその時、北風の吹く冬空に半鐘が渡った!火の手がすぐそこまで。すぐさま処刑は取り止めになり、いざ解き放ちと。三人にも「戻れよ」と言い含められ放たれたがはてさて帰って来るものか否か。わが命よりまずは意趣返しをとお仙と繁松はそれぞれの相手の家へ、七之丞はまたしても官兵の詰め所を襲撃に向かう。が、いずれにも先客が・・・。新しき時代を生くるすべての人々に父子永代の不浄役人が見せた『法は民の父母なり』の行動とは・・・。 | ||||
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それぞれの人物のキャラがい面白く・意外な展開もあり一気に読みました。 | ||||
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読後、ただうーんと唸ってそうだったのか。 そうだったのかと二回くりかえすのでした。 | ||||
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赤猫という非日常に翻弄されて過去・現代・未来の糸が交錯する三者三様の生き様を非常にうまく書き込んでいる秀作です 浅田次郎さんの時代物は初めて読んだのですが別の作品も読んでみたいです | ||||
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この本を読み始めたとき、今まで自分が読んできた歴史小説等のものとまったく展開が違っていたので、違和感を覚えました。 正直言って「つまらないものを購入してしまった」、という後悔がありました・・・・。 しかし、読んでいくうちにどんどん引き込まれ、最後には「なるほど~」と言った感じ。 今までにないストーリーの展開だったので、逆に新鮮な感じがしました。 流石は、赤川次郎!! | ||||
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それぞれの供述による事件の再現は、羅生門みたいだけど、話しの中身は、幕末を背景に人情と侍の姿をじっくり感動して読みました。 | ||||
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浅田次郎作品の大好きな者です。 進行は壬生義士伝風。聞き取りによって一つの物語にまとめていく。 今回、途中でなんとなくストーリーは読めてしまったこと、ラストも想像がついてしまったこと。そこの期待を外して欲しかったな~というのが正直な感想。 それと、ラストの繁松やお仙の物語は特定の個人に対する話なのでまだわかる、だけど、七之丞のとこだけは納得いかない。たまたま巻き込まれた人はたまらないと思ってしまったのは間違いだろうか。 一気に読めたので面白かったのではあるが、物足りなさともやもや感が残った。 | ||||
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天才小説家、浅田次郎さんにはいつも泣かされます。何度も読み返してしまいます。 | ||||
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過去の事件を関係者に次々と語らせてストーリーとするのは筆者の構成パターンの一つ。それぞれの話にかける本の厚みから最後は「丸山」と思っていたら、左にあらず「杉浦」でした。「あれっ」と思いながら読み進み、P.362から明かされる独白でこれまで読んできたストーリーは表面的なものとわかり、その裏にこんなことがあったのかと驚かされました。 ただそれならそれまでの関係者の口から「丸山」の行為についての言及があってもよいのに・・という気もしますが、そうなると結末が丸見え、構成上仕方がないことでしょうね。 いずれにしてもよくできた小説です。 | ||||
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著者得意の語りべ言い回し作品、時代劇の面白さを堪能出来る。ぐいぐい読ます | ||||
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