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月下上海
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月下上海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 1~20 1/4ページ
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たまたま手に取った初めての山口恵以子作品だが、この小説はすばらしい。 『月下上海』は、著者にとって初期の作品のようだが、時代考証も登場人部の造形も巧みであり一気読みさせる力がある。登場人物の激しく動く愛憎模様や一部の展開に一片の疑義を感じるところもあるが、これは神は細部に宿るとは限らない!という表現者の意図なのかもしれない。 ともあれ、読了時にこれだけの高揚を感じた作品はひさしぶり。 -- ついさきほど、著者は、近年、『食堂のおばちゃん』シリーズで大人気。ということを知ったが「おばちゃん」シリーズに入り込む前に、”すご腕の新鋭作家”としての「山口恵以子作品」をトレースしていこうと思う。 | ||||
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推しの女優さんで映像化してほしい | ||||
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amazon商品の説明内容(「BOOK」データベースより)以下、 昭和17年、財閥令嬢にして人気画家の多江子は、中日文化協会から上海に招かれた。 ところが協会に潜入中だった憲兵の槇に、政府転覆を企んでいる中国人実業家・夏に接近するよう強要される。 断れば、多江子が絡んだスキャンダルの真相を公表するという。 謀略に巻き込まれた多江子の運命は…。 松本清張賞受賞。 * 2013年松本清張賞受賞作という事で読んでみました。 表紙の女性が主人公のようで魅力的に見える。 イメージが固まった所で主人公の多江子の強さ弱さを追う形。 戦時下の上海で奏でられる、或る女の悲恋歌(エレジー)。 多江子が出会う四人の男たち。 憲兵大尉・槙庸平、民族資本家・夏方震(シャーファンチェン)、 医学生ながら抗日運動に身を投じる黄士海(ウォンシーハイ)、 多江子の前夫・奥宮瑠偉。 真の愛とは。結末は? ドラマやね~。 映像を浮かべながら読んだ。一気に読みたくなるね。 最後、お疲れ様でしたと言いたくなるような結び。色々色々とありますが、下手に盛り上げるよりもこれでよかったのかもなと思います。もう少し丁寧な描写があったらよかったかもとも。そうなるとページ数が増えてしまうか(笑)。 面白かったです。 | ||||
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『月下上海』です。 アラフォーバツイチの財閥令嬢が戦時中(具体的にはミッドウェー海戦よりも後)の上海に行き、画家として大活躍する話です。 まず、戦時中の上海の描写が非常に詳細で、冒険の舞台としての魅力があること。純粋な中国ではなく租界という微妙な立ち位置であり、だからこそ東洋のパリとも称されるモダンな街として発展もしている。もしかしたら陰謀ものとしては珍しくない舞台なのかもしれませんが、自分はそういう作品に触れる機会が無かったので、新鮮な気持ちで興味深くよむことができました。 そしてやはり、主人公をはじめとするキャラの魅力でしょうか。主人公は必ずしも無垢な善人というわけではなく、●●子たちを陥れたところなんかは完全に悪役令嬢なのですが、でも根底には彼への一途な思いがあるので、どうしても主人公に肩入れして読んでしまう。良く言えば自由奔放、悪く言えばわがままで自分勝手な生き方です。それは主人公の生まれゆえの特権階級だからこそであり、本当の意味では苦労を知らないとも言えなくはない。でも上流階級には上流階級ならではの物語があって然るべき。そんな生き方を貫いている主人公だけではなく、他のキャラも、この時代の中で強く自己主張しながら生きている。 展開はあまり複雑過ぎず飲み込みやすかったですが、十分にマダムの活躍を楽しめるものでした。 ハーレクィン的、という評価を聞いて、ああそれだと思いました。主人公の女性はアラフォーのおばさんだけど美人でハイスペ男達にモテまくる。男たちを翻弄するけど、その一方で逆に翻弄されちゃうこともある。女性の願望を都合良く実体化したキャラであり、だから本書は基本的に女性読者向けなんだろうけど、もちろん男性が読んでも楽しめる力作です。★5 | ||||
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吉永みち子さんとの双方向の対談番組で著者に興味を持ち、初めて手にした著作が本作でした。松本清張賞受賞と言うだけあり、ミステリーのような展開は酷暑を忘れて読みふけるのに最適!友人にもリコメンドして回しました。 | ||||
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巣ごもりのための初読み作家さんのお一方。 お名前だけは知っていましたが読む機会がなかったので、デビュー作を読んでみた。 主人公の素敵な女流画家の内面が見えてくると、俄然面白くなる。 舞台背景もあいまって、濃厚なドラマを見ているような感じ。 ドロドロネトネトしたものを読みたい時にはおすすめかも。上質なドロドロネトネトです。 | ||||
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松本清張賞受賞作であり、戦時下の上海を舞台にしているということで、かなり期待して読み始めましたが、大きくあてがはずれました。他の方のレビューにもありましたが、文章が説明的で潤いが感じられません。しかも、その説明も単に地名や建物の名称を列挙するだけで情景が浮かびません。まるで何万分の一かの地図を目で追わせられているようです。作者の山口さん自身も、たいして資料にあたらずに書いているのではないかと勘ぐってしまいます。経歴を見るとシナリオを勉強されていたようですが、会話もいきいきとした感じがなくて紋切り型です。退屈な作品でした。 | ||||
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この小説家の作品は、食堂のおばさんシリーズを愛読していました。この物語は全く違い強く魅力的な女性の一生です。 | ||||
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なかなか詳しい取材によるものかと思いました。 | ||||
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第二十回の松本清張賞受賞作だが、賛否両論のレビューである。 読了して、たしかに評価が難しいと思った。時代考証が弱すぎるのである。ミステリーの要素をいれた恋愛小説なのだがむしろファンタジーと呼んだほうがいい内容であった。第二次大戦下の上海ということに興味を覚えたのだが、前半は上海紀行の用で退屈である。旅先で付き人のような存在だった運転手が、憲兵であり諜報員でありと物語は徐々に盛り上がていくが、ふたたび恋愛ものに戻る。女性読者には受けるのだろうが、ややがっかり。 | ||||
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新聞図書評で作家名を知り、読んでみたが面白くも何ともなかった。時々新聞にだまされる。 | ||||
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友達に頼まれて購入しました 読ませてもらいました 華やかな暮らしぶりが鮮明に書かれていて 一機に読みました | ||||
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もともとこの時代が大好きなので、社会背景も雰囲気もとても良く描写されており、ワクワクどきどき感が止まらなかった。 | ||||
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戦前の上海。繁栄を謳歌する1942年から敗戦の混乱に窮する1947年までの国際都市を舞台に、ミッドウェーで大惨敗を喫し、敗戦へと転がる日本と日本人の悲運を予感しつつ、それでも日常を歩もうとする強い女性、八島多江子の姿と邂逅する男たちの姿が描かれる。 上海租界のモダニズムに重ねられた、哀哭の運命を直視するひとよ。 ・なんといっても上海の描写が素晴らしい。まるで当時を旅した気分にさせてくれる。 ・人気画家として、当時の最新ファッションを身にまとい、才気あふれる活発な多江子は実に魅力的だ。その秘めた過去でさえ自ら活用し、運命を切り開いてゆくさまも、強さのあらわれだろう。 ・槙の冷徹の裏に秘めた情熱も良いが、夏のようにスケールの大きな人物は男からみても良い。瑠偉は論外。 ・「明日確実なことなどなきに等しい。だから、時間を無駄にしたくないんです」(p181)は的を得ている。 ・気になった点がひとつ。上海入港直後に、岸に上海を案内される場面で「アール・デコ建築…」のセリフがあるが、当時からこの呼び方が一般的だったのだろうか。 人生的スケールの大きな物語は読んで心地よい。終盤、生と死にまつわる多江子の考えの変遷が披露されるエピソードも、「最期」を迎える槙の心情も、心に染み入った。 | ||||
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なんか、それぞれの人間性や関係性やそこまでに至る背景が全部中途半端。どきどきハラハラが今一つ盛り上がらなかった。但し、読み進めるににしたがって槙の変貌と卑劣な人間性は面白かったが、そこをもう少しえぐって欲しかったし、るいの自覚のない身勝手さと主人公の心模様も深く知りたかった。全体的に戦中戦後の上海の空気感と一般庶民とは違う感覚をもっと味わいたかった。 | ||||
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力作にはちがいありません。上海の退廃がつたわってきます。 でもヒロインも取り巻きの男性たちもみんな美貌、という設定がファンタジーですね。 文章表現は的確ですが、ひねりがなく、ちょっと物足りなかったのも残念。 強い女性のいやらしさが表現されていて、そこは秀逸。 ただ、あの過酷な時代をもっと描くべきでは? 画家をヒロインにすえたなら、もっと絵画の世界にふみこんでもよかったのでは? と思います。 | ||||
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なかなか面白い。引き込まれる感じで読みました。松本清張賞受賞作ということだったので推理小説なのかと思いましたがそうでもなかった。上海が舞台で、しかも大正、昭和という時代背景、財閥や華族といった社会、わかりやすく読みやすく描かれています。コミックのようでそれぞれの場面が絵になって浮かびます。こんな小説が書けることが不思議です。いろいろな人間関係がリアルで複雑で面白いです。 | ||||
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思っていた物語とは違い、自分の予想通りの展開で話が進み期待外れでした。 ただ作家には興味があり、松本清張賞をとったというので読むほうの期待が大きすぎたのかもしれません。 | ||||
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文章が流れるようで、とても秀逸。 最後まで飽きさせない作品です | ||||
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楽しく読んだ。 が、何か物足りない。 全12話のTVドラマを映画版にリメイクした時の「映像的には良くなってたけど、ちょっと物足りなくない?」って感じと似てる。 ファッション描写が楽しかった。 着替える度に「絵」を入れて欲しいと思った位に。 加藤木氏のちょっとレトロ感がある「ちゃんとした」感じの女性の絵、結構好き。 特に本書は時代的に氏のタッチとぴったり一致!で、好み的に装丁ナイス。 | ||||
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