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月下上海
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月下上海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.45pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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松本清張賞受賞作であり、戦時下の上海を舞台にしているということで、かなり期待して読み始めましたが、大きくあてがはずれました。他の方のレビューにもありましたが、文章が説明的で潤いが感じられません。しかも、その説明も単に地名や建物の名称を列挙するだけで情景が浮かびません。まるで何万分の一かの地図を目で追わせられているようです。作者の山口さん自身も、たいして資料にあたらずに書いているのではないかと勘ぐってしまいます。経歴を見るとシナリオを勉強されていたようですが、会話もいきいきとした感じがなくて紋切り型です。退屈な作品でした。 | ||||
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新聞図書評で作家名を知り、読んでみたが面白くも何ともなかった。時々新聞にだまされる。 | ||||
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なんか、それぞれの人間性や関係性やそこまでに至る背景が全部中途半端。どきどきハラハラが今一つ盛り上がらなかった。但し、読み進めるににしたがって槙の変貌と卑劣な人間性は面白かったが、そこをもう少しえぐって欲しかったし、るいの自覚のない身勝手さと主人公の心模様も深く知りたかった。全体的に戦中戦後の上海の空気感と一般庶民とは違う感覚をもっと味わいたかった。 | ||||
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力作にはちがいありません。上海の退廃がつたわってきます。 でもヒロインも取り巻きの男性たちもみんな美貌、という設定がファンタジーですね。 文章表現は的確ですが、ひねりがなく、ちょっと物足りなかったのも残念。 強い女性のいやらしさが表現されていて、そこは秀逸。 ただ、あの過酷な時代をもっと描くべきでは? 画家をヒロインにすえたなら、もっと絵画の世界にふみこんでもよかったのでは? と思います。 | ||||
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食堂のおばさんキャラでTVで大きく取り上げられたので 読みましたが、本当に2時間ドラマでももうちょっとましかな? 素人が書いたにしては二重丸ですが、 これってプロの人が評価したのが不思議 日本人が本当に本を読まなくなったから わかりやすいこれならOKなのかも 第二次世界大戦の悲惨さも不自由さも抑圧も感じません。 美人の絵描きさんはここまで得するの? というお話。絡む男もうすっぺらだなぁ。 私も図書館で借りて読みました。 自分で買わなくてよかったです。 | ||||
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テレビで取り上げられていたので、図書館で借りて読んでみた。 まだ、小説としてできあがってない感じがしました。 途中で読むのがかったるくなってパラパラと拾い読みに変えました。 借りた本で良かったです (^_^; 松本清張賞? いやーちょっと、もっと他の作品はなかったのでしょうかね。 | ||||
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新聞の書評欄で「おもしろいかどうか・・・そういう観点からすればほぼ満点に近い」と書かれていたのを読み購入しましたが、全くの期待外れ。 表紙の絵が中原淳一を思わせる(目は中原のより大きくないが)女性で、読む前から一抹の不安がありましたが、中身の小説も少女小説といっていい。 主人公にすえたのが、財閥の娘で美貌の画家。太平洋戦争中の上海を舞台に、眉目秀麗な作曲家である、かつての彼女の夫、彼女を目の敵にする憲兵、中国人の富豪、抗日運動家の青年が彼女の運命の歯車を狂わせていく。 確かに時代は戦争に翻弄される上海租界と舞台は整っているのだが、登場人物に今一つ魅力を感じない。ありきたりの少女漫画といってよいような人物描写、筋の運びに、主人公、多江子に共感を覚えないのだ。なぜこれが「松本清張賞受賞」の小説なのか疑問が残るばかりである。 | ||||
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話題ということで読んでみたが小説以前。低俗なマンガであった。 それはそれで好きな人もいるかもしれないが、松本清張は泣いているだろう。 それにしても取りあげたNHKその他新聞各社は本当にちゃんと読んだのか。 「食堂のおばちゃん」というキャラアピールにマスコミが無条件に飛びついたとしか思えない。 「全聾の作曲家」とか「割烹着を着たリケジョ」とか、そんなものと同じ病理が見えてくるつくづく残念な本だった。 | ||||
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受賞者が話題性のある人で、タイトルも幻想的なのでキンドルで購入しました。 結論から言いますとハズレでした。 期待した幻想世界のイメージとは違いました。 (月を小説全体の統一イメージとしてほしかった) かといってリアリティもない。 かつての上海の観光案内、グルメ案内は退屈そのものです。 最後まで読み進めるのが苦痛でした。 前半は一向に話が動き出さず、退屈です。 中盤にサスペンス調になりますが、しばらくするとラブロマンスに転調、 終盤は橋田寿賀子調になり、結局、みんな良い人だったで終わります。 文章が説明的で、何か「解説」でも読んでる感じ。 例えて言えば少女漫画を小説仕立てにした印象。 話の展開には上手さを感じますが、何せ「手垢の着いた常套句」が多くて興醒めです。 作中に「文芸春秋」や「菊池寛」が実名で登場します。フェアじゃないですね。 実在の出版社や作家を思わせるような書きぶりなら好感も持てたでしょうが。 マスコミの「食堂のおばちゃんが…」の話題作りの上手さに乗せられてしまいました。 「食堂のおばちゃん」から連想されるのは「田舎から集団就職で出て来た中卒の…」 といったイメージです。でも、本人の経歴はこちらの勝手なイメージとは大違いのようでした。 「著者は早大卒の苦労人OL」辺りが妥当なコピーでしょう。でも、これじゃ話題性に欠ける。 見出しに引かれて週刊誌の記事を読んでしまった。でもお粗末な内容だった。 ダマされた。カネ返せ。そんな感想です。 | ||||
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舞台は戦時中の上海、主人公は美しくワケありの女流画家。 まあドラマチックな設定。 で、読んでみて感じるのは、不思議なチープ感。 サスペンスもないし、どんでん返しもないし、恋愛モノとも思えない。 よく読めば実は反戦的なテーマが隠れている・・・と言うこともなさそう。 なんでしょ、この小説? そうか、昼ドラ。 設定だけはてんこ盛り、それをオーバーで臭い演技で見せてくれれば、それなりにオモシロイのかも。 頭使わないで読む大衆娯楽小説?ってことかな。 松本清張賞なんか取るから期待してしまうと、ガッカリかも。 | ||||
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著者はなぜこの作品を買いたいのだろうか。 なぜこの時代の、上海が舞台なのだろうか? 実在の人物がいて、その生き方を小説として残したいというのであれば分かる。 しかし全くの想像上の人物だとしたら、なぜこの時代の、上海なのかという疑問がわいてくる。 著者は上海に行ったことがないままこの小説を書いたという。 どうしてそんな冒険をする必要があったのだろうか。 自分が生きた時代でもない、自分が住んだ場所でもない。そんなところを描くのは本当に難しい。 資料を読んで作り上げた世界はまるで虚構の世界だ。 虚構の世界の中で、虚構の人物が動く。足場のない舞台の上で踊りを踊るダンサーのようだ。 主人公が日華友好協会の建物を見て「おとぎの国のお城みたい」というシーンがある。 これにとても違和感を感じた。 この建物はスウェーデン系(イギリス系との説もある)のユダヤ人富豪が娘の夢に出てきた建物を実現したといわれている。確かに現代の日本人から見ればディズニーに出てくるお城のイメージなのだが、主人公が少女時代を送った大正時代には、アンデルセンの絵本は存在せず、日本人には「西洋のおとぎ話」のイメージはなかったはずだ。それにこの建物(現在はホテル)が建っていたあたりは、雑然としていて、この建物を初めて見た人は「美しい」というよりも「奇妙」と感じたはずだ。 たぶん、著者はホテルの説明書きを読んでそれをそのまま信じたのだろう。 なぜ、著者が上海を選んだのか、読後も分からなかった。 | ||||
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本の内容はおおむね予想通り、装丁面について帯ナシの表記がなかった。 | ||||
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タイトルはうまい。表紙のイラストと相まって、 魅惑的な舞台と人物群によって織りなされる芳醇な物語の予感を掻き立てます。 しかし、中身は期待外れ。 財閥令嬢で美人の画家が主人公で、彼女を取り巻く男はイケメン揃い。 そうでない中年男も一人出てきますが、人間的に極めて優れた大物。 戦時下の上海という特殊な環境の下、これらの男たちの中で翻弄され揺れ動く主人公。 まあ、少女漫画の世界です。 そこに、品のない性愛描写が織り込まれるので、 そこだけ「漫画ゴラク」か「週刊漫画」のその種のページが挿入されたような感じです。 作者の妄想を膨らませた作品と言うと怒られるでしょうか。 文章は読みやすく楽に読み通せますが、主人公の生い立ちの記述が長く多少退屈でした。 作者の経歴にもよるのでしょうが、2時間ドラマの原作という印象です。 性愛シーンをマイルドにすれば、実際にドラマにはなるのではないかと思います。 松本清張賞作品ですが、ミステリの要素はありません。 ミステリ好きの男性が読むのには向かない小説です。 星一つにしようと思いましたが、タイトルがうまいので星二つにしておきます。 | ||||
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「ハーイ、上海のことを、やほおで調べてかきました〜」的なぺらぺらの文章。 どこかで読んだようなストーリーのつぎはぎ。 まあ、出来の悪い2時間ドラマみたいな、中身のなさ。 新幹線で、本当に何もする事がないなら 時間つぶしに読んでくださいっていう程度の作品。 | ||||
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NHKの番組で見た作者の話や経歴と、洒落た本の表題、新聞の書評などで 興味を覚え購入しました。 時代設定は70年程も前の上海ですが、登場人物の会話などもあくまでも 今風であまり時代を感じさせません。又、文章も平板で説明的過ぎて、 もっと女流作家らしく深くえぐる様な、男には書けないような心理描写、 情景描写などがあってもと思いました。 松本清張賞の趣旨、選考基準がどのようなものかは不勉強で分かりませんが、 文学作品というよりも、ライトな娯楽小説かと思います。 テレビでの作者の魅力的な人柄などから少し期待が大き過ぎたのかも知れません。 | ||||
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期待しながら最後まで楽しめます。 最後に何か出てきそう!と一気に読んでしまいました。 纏りすぎなのか、作者が良い人過ぎるのか… 小説としてはちょっと物足りなかったです。 主人公を取り巻く男性人が皆期待させるキャラ設定にも関わらず、 肩透かし気味です。 戦時中の上海もガツンと匂ってきそうで、急な立ち消え感も残念です。 読みやすいですし、良い作品だと思いましたが、 皮肉とユーモアを求める人には物足りないかと思います。 少女マンガ的というか映像化向きのお話だと思いました。 | ||||
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