変身

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評判

変身の評価:

4.08/5点 レビュー 390件。 C ランク

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平均点4.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全393件 241〜260 13/20ページ
No.153
(4pt)

虫になった気持ちって…

読書と言えばもっぱら、ドラえもんの科学本や図鑑、良くて星新一くらいの次男が、夏休みの宿題の「お勧め本紹介カード」に書く本選びに悩んでいる時、夫が本棚にある古い版の小説「変身」を勧めてきた。次男なりにがんばって読んだが、頭の中が???だらけになってしまい、紹介文などかける状態でなくなっていたので、Amazonで見つけた絵本版の本書を手に入れ、手渡した。
ビジュアル世代の息子たち、この本がイメージの扉を開いたようで、カフカの世界について親子での会話が盛り上がった。版画の持つ、光と影の世界が醸し出す心理描写が、文章の力を超えて心に入り込む一冊です。ネット古書で良い状態で入手できラッキーでした。
変身 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (角川文庫)より
4042083064
No.152
(3pt)

グレーゴルは犠牲になったのだ

グレーゴルが働いていたときは、彼に依存していた両親、妹もグレーゴルが虫になってからは普通に働いていた。
つまり、彼らは彼に依存してしまっていて依存がなくなったと考えれば良かったのかもしれない。
グレーゴルは家族のために犠牲になったのかもしれない。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.151
(4pt)

個人と国家の相関

ストーリーは諸先輩方々のレビューの通り。

初めて読んだのは中学生位の頃だったと思うが再読。

今回読み終えての私観であるが、主人公の立場を通し、
3・11震災後の日本国家の在り方を想起させられた。

多くの人々が自己、家族、ひいては社会にあって働きあった日常。
しかし突如襲った災害によって、我々はかつてない種々の不安と傷み悲しみを負った。
否、まだ負い続けているとぼくは云いたい。
災後3年も経った今でさえ不充な生活を強いられ、
言葉にすらできず助けを求めている人々が多く存在する日本の実際。

これを為政者はどう説明できる、
リセットと忘却に任せて良いのであろうか・・・

勿論、社会国家の援助が全てではない事は当然である。
主人公と家族、下宿人、政婦の筆致に災後日本の縮図を覚える。

この書を通じ個人と国家の相関意義を問わずにはいられない気持ちに駆られた。

読感に正解など存在しないし、人それぞれ多種多様であるべき。
是非、今の時代に読み味わって頂きたい作品。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.150
(4pt)

とっても気に入りました!! よい買い物をしたと喜んでおります。

とっても気に入りました!!
よい買い物をしたと喜んでおります。
変身 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (角川文庫)より
4042083064
No.149
(5pt)

不条理の極致

この作品の主人公グレーゴルが見舞われた悲劇はまさに不条理そのものである。
家族の為を思い、「我」を抑え身を粉にして一心に働いていたのに、ある日突然虫になってしまったことによって
かつて自分へ向けられていた家族の尊敬の感情は徐々に消え失せてゆき、どんどん邪険に扱われるようになる。
そして最後には、まるで最初から存在しなかったものかのように、家族たちの心から消失する。
グレーゴルは一体どんないわれがあってこんな仕打ちを受けたのか。
結局、家族にとってグレーゴルとは、自分たちの生活を支えてくれている存在でしかなく、
グレーゴルに価値を持たせていたのは唯一「働く」ということだけだったということか。
ここに、近代社会に生きる男の孤独感、疎外感を痛感する。これは現代にも通じるものである。

しかし、グレーゴルが最後に「感動と愛情とをもって家の人たちのことを思いかえす。」と語ったのが印象的である。
考えてみれば、虫になる以前人間として働いていた頃の彼の願いは、家族が自立することであった。
そしてグレーゴルが虫になってしまってから、差し当たって明日の暮らしをどうにかする必要のある家族は
めいめい仕事を見つけ、父はかつての威厳のある姿に戻り、母も仕事を始め、妹は一人前の娘となった。
結果的にグレーゴルの願いは奇妙な形で実現することとなったのである。
だからこそ、グレーゴルは死の間際に「感動と愛情とをもって」家族を思い返し、静かに息を引き取ったのではないだろうか。
とすると、「我」を抑え遮二無二働いていた頃のグレーゴルと、虫になってからのグレーゴルとは
大して差がないのではないだろうか。むしろ、苦労のない分虫のほうがマシかもしれない……。

とまあ、色々と考えさせられるが、解釈は本当に人それぞれ、無数に存在すると思う。
時代を超え、読者の想像力を無限に掻き立てるこの作品は、まさしく海外文学最高傑作の一つと言っても過言ではないだろう。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.148
(4pt)

人間の暗い暗部を描き出すのが秀逸

恥ずかしながら初めて読了した。『城』と『審判』は読んだことはあったが高校の読書感想文の肥やしでしかすぎないとバカにしていたからだが。で実際に読了したら100ページにも満たない分量の短編ながらやはりカフカであった。期待を裏切らない作品だった。

カフカの作品の特徴として物語の初めと終わりがとにかく鋭利な刃物で切り落としたように切断されているのだと思う。『城』の主人公は理由もわからず仕事に呼ばれたはずの城から拒絶。『審判』の主人公もやはり理由もわからず裁判沙汰になる。そしてこの『変身』の主人公はやはり理由もわからず身体が毒虫になっているという。設定がどれも荒唐無稽であるが,人の生涯なんて多かれ少なかれそうではないのか? ある時気がついたら生を受け周囲が作り出した環境の中に放り込まれている。そういう意味においてこのような始まり方の小説というのは、実は荒唐無稽ではなくこの上もなくリアルな事象なのである。そして小説の中のやり取りもこれまた非常にリアルで行動も心理描写も並大抵の作家もどきでは真似することもできないだろう。

当然のことながら毒虫は隠喩である。初め自分は毒虫であるグレゴール・ザムザを登校拒否・出社拒否した引きこもりと思った。しかし途中からは介護老人を思い起こさせた。そして次の瞬間には手に余ったペットにも思えてきた。多分どれにも当てはまるのだろう。自分はまだ子供を持ったことがないから分からないが,ある日突然引きこもりになった子供を抱えた親は,息子と毒虫という親愛に思う感情と忌み嫌う感情に挟まれて逃れられない感情の迷宮をさ迷うだろうと思う。しかし毒虫を介護老人に見た時自分は自分の幼い頃の祖母を思った。確かに自分はこういう感情を持っていたのだ。そして手に余ったペット(熱帯魚)なのだが,引越しを考えていた時に熱帯魚が全滅したことにホッとしたのだった。そして自分はこの作品を読み始めた時に毒虫と化したグレゴール・ザムザを笑ったのだ。そして読後は虚しい読了感。きっと熱帯魚も祖母もベッドの上や砂利の上でグレゴール・ザムザような気持ちで周りを見て薄れ行く記憶の中で寂しく逝ったに違いないのだと考えるとなんともやりきれない思いがした。もちろん毒虫をユダヤ人の立場に置き換えてもあてはまるだろう。ナチスの強制収容所職員の感情は,なんとか口減らしをしたくてたまらずわざと過酷な状況にユダヤ人を置いて自然死させようとしていたのだから。

星を5つにしたいところだが4にするのは5以上と思ってもらいたい。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.147
(5pt)

変身

古い本だが綺麗に扱ってあってとてもよかった。気にいっている。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.146
(4pt)

自分の姿が一匹の、とてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた。

商会でセールスマンとして勤め、両親と妹を養っているグレゴール・ザムザ。
 ある朝目覚めると、突然大きな毒虫になってしまっていた。
 両親は泣き、妹は果敢に毒虫の彼の世話をしはじめる。
 グレゴールは意識だけはそのままで「家族思いで、みなに労りの気持ちを持ち続け」ている。
 しかし、意思を伝える手段が全くなく、家族は彼をどうあつかったらいいかわからない。

 毒虫になったグレゴールが自分の体の機能一つ一つに苦労したり、慣れていく様子が事細かに書かれ、あわせて家族に対する優しい気持ちも独白の形で述べられます。
 にもかかわらず、毒虫のグレゴールに慣れようと努力していた家族が、だんだんい疲れていく様子が悲しくやるせない物語です。
変身 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (角川文庫)より
4042083064
No.145
(5pt)

毒虫の毒とは

現代の疎外される者、人は個性が過ぎる人を疎む傾向があり、それを誇張することで極限の疎外される者を読書にわかり易い様に書いている。
彼を私たちは実際に見たとき、家族にも耐えられなかった個性を他人が受け入れられるはずも無い。
私も疎外してしまうに違いない。
それが人であり、毒は私たちが攻撃的になり防衛手段として持たせるのだ。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.144
(4pt)

読み返し

学生時代に読んだ書籍を読み返そうと購入しました。

ユダヤ的な不条理を物語として、昇華している良書だと思います。

図書館の本があまりに古い場合には、是非文庫ですし、購入してください。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.143
(5pt)

でっかい芋虫になってしまった青年の話

はじめて読むカフカ。孤独な人だったそうである。文体は非常に淡々としており、どこか第三者的な視点である。シュールレアリズム、実存主義の先駆者であるとのこと。たしかに、この時代にこんなシュールな作品を書くとはある意味、自由な人でもあったのかもしれない。作品は、ある朝起きるとでっかい芋虫みたいなものになっちゃった青年の物語。笑ってしまってもいいのかもしれない、しかし笑いは皆無。ひたすら、地味に徐々に家族、その他から迫害されていく、それと気づかないようにひっそりと。最後のほうを淡々と読んでいたとき、ちょうど最寄りの駅につくかつかないかくらいの時に、報われない世界に対する、猛烈な孤独と絶望の悲哀がふわっとわかった気がした。どの文章だったかは忘れてしまったが…
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.142
(5pt)

安倍の工房が好きな人は、この作品も好きになるはずである。
とりあえず、妹オイ! ってかんじだ。
時間が許せば、城を読みたい。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.141
(5pt)

錯綜した世界を視覚化

『変身』の視覚化は大変だったろうと思う。カフカ自身がグレーゴルの姿を視覚化することに反対だったからだ。そして「変身」だが、もともとのタイトル(Die Verwandlung)は「変貌」「変化」の意味合いで、そして「虫」に変身したといっても、その虫は「昆虫」の意味ではなくネズミなど害獣を含む広い意味をもった「Ungeziefer」であった。

訳文どおり、虫に変身したとしよう。虫であるならそういう描写はありえない矛盾したいくつもの描写がここにはある。さらにグレーゴルの思う「虫」と、まわりの大人が見た「虫」が、同一であるかどうかはわからない。「虫」に変身したグレーゴルをグレーゴルだと認識した根拠も不可解だ。まったくの「ゴキブリ」だったらグレーゴルとは思えないだろう。どこかにグレーゴルの痕跡がなくてはならない。なら、どのような姿をしていたのか。

そういう矛盾したというか、統一した世界を描いたとはとうていいえない作品がカフカの『変身』だった。しかしこのおかげでというべきか、作品世界の迫力は並のものではない。その後の野蛮な20世紀を予告した、予見の文学といっていいものになった。

『変身』を絵本にすることには、このように錯綜した作品世界を縮小していくことになり、その縮小には何重もの困難さがあっただろうと思う。牧野良幸の銅版画は、この世界に静かな諦念ともいうべき情緒を導いて、好感がもてた。
変身 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (角川文庫)より
4042083064
No.140
(4pt)

人間って本当に怖い生き物である

ある日突然男が巨大な虫に変身してしまうという奇怪な設定だが、人間の裏をうまく描き出している。20世紀最高傑作と呼んでも過言ではない。
細かい心理描写で予想以上に読みやすくなっているのは、文豪のみが成せる技。有名な作品であるものの敬遠しがちだが、一日で簡単に読むことができ、かつ読み応えが抜群にある。
人間の不条理さと孤独について深く考えせられる。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.139
(4pt)

毒虫は匿名多数の醜悪さ

オーストリア=ハンガリー帝国領プラハ出身の、20世紀文学を代表するユダヤ系作家フランツ・カフカ(1883-1924)の作品、1912年執筆。当時彼は、ボヘミア王国労働者傷害保険協会の勤勉な小役人で、近代官僚機構の最末端に身を置いていた。

近代ブルジョア社会は、個人を何者でもない何者かという suspending な存在でいることを許さない。個人は、「社会」の内に於いて当該「社会」の言語によって名指し可能な何者かとして在ることを強要される。断片化という原初的暴力だ。何者かである何かが、俺を同じ名前で呼ぼうとする。匿名多数の他者は、俺でない何かを持ち出して、それが俺だということにする。そもそも俺に名前など無いのに。実存――あらゆる即物的規定を超越する不定態として、人間存在は如何なる規定を拒否する機制。実存の死屍累々としての社会。

自我は、自己否定による自己破滅をも辞さないほどに否定性・超越性という自己関係的機制を純粋に徹底せんとする実存は、断片化の暴力に抗しようと、必然的に敗北を喫する以外にない闘争――日常性との血みどろの闘争――にその悲劇的な結末を承知しながらその上でなおも赴き、成就すべからざる成就としての全体性の回復を待つ。

「待つ」と云う美的態度。いつからか、待つことでしか、生きていくことができなくなっている。日常と云う時間は、そうした生の在りようの、戯画化された反復だ。その中で、俺は何処に腰を据えるのだろう。どの椅子も、それぞれに、居心地が悪い。家に、部屋に、タオルケットに、俺は退き下がり閉じ籠りたいのだけれど、そこはそこで、窒息の苦しみだ。

「社会」の内に在って、全体性の回復を希求する者は、毒虫の如き異形を晒すしかない。「社会」にとっては、不穏な存在――内在化された超越――なのだ。

現代は、communication ばかりが肥大化し、独在という構えに存在余地は無い。我々は communication へと疎外され、強迫的に関係を求める。予め設えられた商品としての communication へ参画することそれ自体が自己目的化している。そこでは「(当該「社会」で位置を与えられている限りでの)充実した私生活」を演出し見せ合わなければならないという無言の抑圧に支配されている。日々の止むに止まれぬ鬱屈は、選別され粉飾された多幸感に溢れる communication vacancy の中には、居場所が与えられない。皮膚にまとわる「日常」にもがき苦しむ者の赴く場所ではない。「communication tool の発達」と騒いでいるが、要は愛想笑いの場所が増えただけだ。効用と定型句に埋め尽くされた「社会」に、即物という暴力的な存在様態が遍在する「社会」に、人間の居場所は無い。そこは、縁の無い無限遠の穴のようだ。喧噪だけの空虚。

communication から人間を捉えるのは、倒錯している。communication tool を通して他者と一つに繋がった気でいられる者は、自己欺瞞に陥っている、独りであることを知らないのだ。そこで空疎な愛想笑いの交換をして何の摩擦抵抗を感じないでいられる者のほうが、却ってよほど毒虫じみて見えないか。自分が毒虫じみているなどと想像してみることさえ無い傍観者の非意識自体が、ザムザの毒虫以上に醜悪な姿を晒していないか。

独り言でしか口にできないことを誰かに伝達しようとする矛盾。そこにこそきっと、人間どうしの関係と云うものの存在理由があるのではないか。

communication tool に瀰漫する太平楽と冷笑と演劇的な深刻を、孤独な絶望へ転化せよ。

死に到る絶望が、致命的に足りない。
変身―カフカ・コレクション (白水uブックス) Amazon書評・レビュー: 変身―カフカ・コレクション (白水uブックス)より
4560071527
No.138
(5pt)

満足です

納期も早く商品も満足いくものでした。
また機会があったらよろしくお願いします。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.137
(5pt)

そんな深刻なメッセージはないと思う

朝おきたら虫になっていた
そして母親が扉の向こうから「アンタ仕事の時間やで!何寝てんの!」
ってな感じで話が始まる、100p足らずの短編物語

ホラーではないと思った
なんだか笑ってしまって私はコメディーだと解釈した

終盤は感動する所もある

虫になった自分の体のリアルな描写が、面白くて興味をそそられた

カフカがシリアスなメッセージとして、これを書いたなら、どうだろう、と思うけど
笑いとして、センスのいいジョークとしてコレを書いたなら、やはり凄い人だと思う

ベッドで腹を打って、ココが一番痛い部分か!、と言った所とか面白かった
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.136
(3pt)

ともかく虫になってしまったんだから、クヨクヨしてもしかたない

外交販売員のセールスパーソンであるグレーゴル・ザムザ(20代前半)は、ある日、目が覚めると巨大な虫(甲虫という説もあるし、ムカデという説もある)になっていた、という妙な設定から始まる有名な小説。人語は解するが、しゃべることはできない(本人はしゃべっているつもり)。起き上がれないので遅刻して会社の支配人も飛んでくるが、グレーゴルの姿をみてびっくり。この小説がまた奇妙なのは、グレーゴルが変身してしまったことについて「なぜ」という追求がないこと。変身してしまった、びっくりした、ところでどうしよう・・・という思考パターン。部屋に閉じこもり、数ヶ月。妹(17)がエサをくれる。グレーゴルが一家の稼ぎ頭なのだが(どうも、父親は事業に失敗したらしい)、一応、一家には多少の蓄えはあるらしい。ある日、父親にリンゴを投げつけられ、背中負傷。だんだん、厄介者になっていく。妹が、どうにか振り払うべし、と口火を切り、父親も賛成。そもそも、グレーゴルであるとして世話してきたが、グレーゴルといえるのか。一家もグレーゴルなしでなんとか生活を立て直していく。グレーゴルは背中の負傷がもとで(?)さびしく、あっさりと死んでしまう。残った3人は引っ越しも含めて将来を話し合うが、そのうちに、なんとなくいい未来を感じ始めている。そろそろ妹の婿探しもしなきゃなぁ、という妙なハッピーエンド(=グレーゴルはなかったことに)になっている。
 カフカは、何回も婚約し、すぐに解消している。また、カフカはこの「変身」を失敗作だと自己評価している。もう少し練りたかったらしい。「ある日、虫になった」「その理由は追求しない」という2つの制約条件を設定して、実験してみたときのその顛末、みたいは話なのだが、なにしろ変身対象が言葉もしゃべれない醜い毒虫なので、こういう顛末になるのは至極まっとうなのかもしれない。毒虫じゃなくてもうすこし可愛いモノだったり、少なくとも会話できるなら、もう少し「心の交流」が残って家族愛が続いたのかもしれないし、理由を追求しようとするならどうやったらもとに戻れるかとかいう探究的な話になったのかもしれないし。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.135
(1pt)

ガッカリ

新品のはずなのに、裏表紙は印刷かすれや変色があったりと、書籍の状態が悪くがっかり。返品するのも面倒でガマンしてしまったけど、こんなことなら時間はかかってもTSUTAYAで取り寄せてもらえば良かった。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016
No.134
(5pt)

わかり易い不条理

難解と言われるカフカですが、この「変身」だけは、誰にわかりやすく、数十年ぶりに読んだのに、改めて感動しました。
こんな昔に、福祉社会の現代に通じるテーマを見事に描いてみせたカフカはやはり天才です。
変身 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 変身 (新潮文庫)より
4102071016