砂の器

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砂の器の評価:

4.05/5点 レビュー 172件。 A ランク

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平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全192件 161〜180 9/10ページ
No.32
(2pt)

読んで分かるテレビドラマ版の良さ

 TVドラマ版「砂の器」に見入ったのを機に、TVの基となった本著を読んでみたが、私には、原作である本著よりも、TV脚本の方が優れていると思わずにはいられない。 TV脚本と本著との比較を行うと、TV脚本では、「宿命」というキーワードに沿ってストーリーが展開されており、犯人捜し的な要素は、あくまでも副次的なものとして、物語の背景に追いやられている。すなわち、ドラマの最大な見せ場は、和賀英良の人生の軌跡を徐々に明かすことを通じ、人間にとっての宿命の重みを描く、というものであった。これに対し、本著はあくまでも犯人探し小説の域を出ず、「宿命」という言葉が明示的に語られることすらない。 したがって、何よりも私を感銘させたのは、本著の中から「宿命」というキーワードを発見し、それに沿ってストーリーを鮮やかに再編成してTVドラマ化した、脚本の巧みさなのである。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.31
(1pt)

果たしてこれが名作か?

はっきり言ってつまらなかった。不自然な箇所が多すぎて感情移入できなかった。推理小説としては、前半の異常なまでの捜査のもたつきと、後半の論理もへったくれもない謎解きの強引さにあきれ果てました。亀田と聞いて地名を連想するまで何日も時間がかかる刑事たちって何?被害者がよい人でしたというお話だけ聞いて、出張から帰って来る刑事にもびっくり。被害者が元警察官ならたとえ善人でも恨まれることくらいあるでしょうに。松本清張にしてはうすっぺらな人間描写だ。犯人の感情もあまり伝わっては来ない。作者が犯人の心理描写を結末まで披露できなかったのは分かる。しかし、それにしても最初の殺人の理由はともかく、その後の隠蔽工作などなどは行き当たりばったり。なんでこれが不朽の名作とか最高傑作とかいわれるのかね?ハンセン病や差別を推理小説に絡めたことが過大評価されているのではないか。作品自体はちっとも面白くないね。清張にはもっと面白い社会派の作品がたくさんあるよ。映画やTVドラマでは感動したけど、原作はひどく陳腐だね。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.30
(5pt)

難しいことは分かりませんが

ドラマ化に影響されて読んでみました。著名な作品と言うのは知らず、また結局テレビは見る間がなかったので先入観はあまりなく読みました。静かに淡々と進んでいくストーリーに、静かに興奮して一気に読んでしまいました。ただ、真犯人にたどり着くきっかけはあまりにも「偶然じゃない?」の積み重ねが多いような・・・・。でも面白いです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.29
(5pt)

重い闇

「砂と器」の本書、下巻は上巻に残された謎に挑みます。犯人は誰なのか。犯行の動機は。なぜこんな事件が起きてしまったのか。様々な疑問を読者に持たせつつ、今西刑事の丹念な捜査によって少しずつ事件の全貌が見えてきます。今西刑事のたゆまぬ努力に、刑事としての自覚を持った、立派な人間性に魅力を感じつつ、そんな今西刑事とは対照的な犯人の闇へ徐々に迫って行きます。悲しく、黒く重い物語です。興味がある方は、是非、上巻から手にとって読んでみてください。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.28
(5pt)

下巻へ向けて

上下ある本書「砂の器」の、上巻は下巻へ向けての期待の高まりを、上げていく内容でした。作者はすごく博識で、事件に対して少しずつ、少しずつ、様々な謎と解決を提示していきます。しかし、未だわからぬ犯人。見えそうで見えない事件の全貌が、きっと下巻では明らかになってくれることでしょう。下巻への期待を込めて、星5つです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.27
(1pt)

映画が原作を超えた珍しい例

映画は何度も見ていたのですが今回初めて原作を読みました。映画と原作の大きな違いは以下の2点です。 ①犯人の殺人方法 ②東北の亀田に現れた謎の男の扱い実はこのふたつのことは原作の致命的欠陥であり、この部分を変更した映画版脚本の橋本忍と山田洋次はさすがだと感じました。最近テレビ版もあったようですが、この部分がどうなっているのか見ていないのでわかりません。映画を見た人は原作を読む必要は無いと思います。松本清張を読むなら他に面白い本がたくさんありますよ。----------------------と書いてしばらくしてTV版を見ました。原作のTV化と言うより、映画版のへたなリメイクという感じでした。やはり映画の影響は大きいようです。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.26
(2pt)

上巻を読むだけでは

勿論犯人を特定できないわけではあるが、下巻へと期待を持たすものとなっている。時代が昭和30年代なので、移動時間にやたら時間が掛かったりと現在から考えれば少し時代錯誤なところがあるが、かえってこの事件を暗躍させている。なぜ被害者は殺されなければならなかったのか、その真実は・・・。我々が想像するよりも重く悲しいものであった。下巻へ続く
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.25
(4pt)

あえて、映画と原作の違いについて

仲居君以前にも和賀役は松竹映画では加藤剛、TVでは田村正和もやっていた。映画は夏の照りつける太陽と加藤嘉の秀逸な演技以外はあまり印象に残っていない。エンドロール前に流れる差別に対する提言が余りに唐突で、宿命というテーマと同様にそこにすべてを終焉させていく脚本に違和感を禁じえなかった。確か、橋本忍と記憶する。原作の方は、そういう趣は希薄である。蒲田操車場、トリスバー、ヌーボーグループ…まだ戦争の記憶がかろうじて残っているかのような昭和の雰囲気が、物語のトーンを形作る。ストーリに立ち入るのはご法度なので一点のみ。原作では、既存の芸術の概念を破壊するグループとして「ヌーボーグループ」なる若手新思潮集団が設定されているが、映画では普通の新進ピアニストにかわってしまっている。しかも、芥川也寸志、千住明作曲の両「宿命」とも、チャイコかラフマニノフを思わせるベタベタにロマンティークな曲風…。和賀が殺人を犯してまで守ろうとしたものは何か?原作と映画では異なってしまっている。もう一点。偶然の契機がストーリ上の重要な展開をもたらすことに読者はとまどうかもしれない。『Dの複合』でもそうだったが、この奇妙な符号を楽しむことが、この小説の最大の醍醐味かもしれない。尚、仲居君ドラマと同時期にTV放映された唐沢版「白い巨塔」もかつて田宮二郎主演で映画化されたのは周知のとおり。この脚本もまた、橋本忍だった。さらに、加藤嘉も大河内教授役で出演している。TVでは、橋本・山田太一リバイバルなのだろうか?次は、八つ墓村?それとも、木下恵介あたりかな?
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.24
(4pt)

映画、ドラマもよかったが、原作はまた異なる魅力・・・

陰惨な殺人事件、それを追う刑事。迷宮入りになるかと思われた事件の捜査。その果てにあきらかになる真犯人と衝撃的な事実・・・。暗い過去のために殺人を犯してしまうという、犯罪者側にも事情があるという展開・・・。本作は社会派ミステリーの嚆矢というべき作品だろう。名作の誉れ高い同名映画や2004年1~3月に放映されたTVドラマの原作として有名。犯人の悲惨な境遇の回想をクライマックスにもってきた映画やドラマに比べると、原作は刑事の捜査の描写に徹する。「カメダ」という言葉と東北なまり、という数少ない手がかりから、ひとつひとつの証拠をたぐりよせていく展開はミステリーとして十分読み応えがある。苦言を言うならば、犯人たちが属している前衛芸術の若手芸術家からなる「ヌーボーグループ」なるグループの描写や、中で交わされる芸術談義、また犯人たちが起こす第二・第三の殺人のトリックといったところは、現代の感覚から言うと古臭いことは否めなかった。執筆された当時としては新しい要素を入れたというところであろうが、今となっては裏目に出た感じだ。ドラマと異なり犯人が、第二第三と殺人を重ねていく様子は、第一の殺人をめぐる展開やその裏の事情に比べると安易で犯人への同情は起きにくい。刑事側の捜査についても、刑事の妹夫婦のアパートに犯人に間接的に繋がる人物が引っ越してくるという展開は偶然にしては安直すぎるとも思った。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.23
(2pt)

映像の方が優れた珍しい例

タイトル通りです。映像は原作を大幅にデフォルムしており、それが成功に繋がっています。原作は「殺人音波」の話で清張の作品としては陳腐なものです。通常とは逆に映像を見た後、前作を読むと落胆します。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.22
(4pt)

ドラマのテーマとして

ドラマの設定はやはり、ハンセン病にしたままの方が良かったんじゃないかなぁと思いました。今でもハンセン病に対しては、「差別をしてはいけない」ということが建て前になっただけで、偏見は残ってると思います。(他の病気や障害に対してもですが)そこを人権問題に配慮して?設定を変えちゃうことの方が差別かも。と思ってしまうのですが・・・。この小説では和賀の内面に対しては記述されていませんが、だからこそ時代背景とか、和賀の生い立ちについて思いを馳せてしまいます。それにしても、あの殺害方法はホントに殺害出来るの?と種明かしの場面で思ってしまいました。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.21
(4pt)

ドラマより面白い

ドラマは途中から観なくなってしまったのですが、原作は味がありました。今西が丹念に捜査を進めていく様子や、昭和三十年代の日本の風景など推理以外の部分に懐かしさを感じます。上巻だけ読んでると、和賀が犯人には思えず、すっきりしないまま悶々と、今西刑事と同じ気分で読み進められます。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.20
(5pt)

ドラマ以上の重い内容

原作が書かれたのはかなり昔なので、今なら携帯電話やネットを使う場面など昔の捜査の大変さが伺えたりします。今西刑事が手紙で捜査の情報を聞く場面などかなり味があると思います。私は最近放送されたTBSのドラマを原作を読むよりも先に見ました。和賀の父親が犯罪者になる原因がドラマの「村八分」以上のかなり深刻な重い理由となっている。この理由はさすがにドラマではできないと思いました。しかし今の日本が目をそらしてはいけない問題でしょう。ドラマを見て興味を持った方にぜひ読んだいただきたいです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.19
(5pt)

まさしく宿命

松本清張氏は社会派推理小説の大御所です。砂の器は、その氏の代表作の一つといえると思います。
犯人の貧しい生い立ちから栄光。そして挫折。
まさに今の日本を象徴するかのようです。
この度、TVドラマになりましたが、加藤剛主演の映画は日本映画の最高傑作とも言われ、この本を読まれると同時に映画の方も鑑賞されると良いと思います。ラストシーンは涙、涙です。
まさに宿命!!
砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAMDRO
No.18
(5pt)

まさしく宿命

松本清張氏は社会派推理小説の大御所です。砂の器は、その氏の代表作の一つといえると思います。犯人の貧しい生い立ちから栄光。そして挫折。まさに今の日本を象徴するかのようです。この度、TVドラマになりましたが、加藤剛主演の映画は日本映画の最高傑作とも言われ、この本を読まれると同時に映画の方も鑑賞されると良いと思います。ラストシーンは涙、涙です。まさに宿命!!
砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9) Amazon書評・レビュー: 砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)より
4334030092
No.17
(4pt)

その根深さや重みが伝わってくる。

人からドラマが良いと聞き、小説の方を手に取ってみた。多少聞いていた内容がドラマの方とは違うのは現代風にアレンジがされてるからだと思っていたがそれが読んでいるうちにハンセン病をいうとてもテレビでは簡単には説明しがたい内容だったからなのかと考える。自分にはハンセン病がどう扱われてきたかはTVなどで見て、聞いたことはあるものの昔の本当に偏見があった時代の事は理解しようとしてもなかなか難しいものだと思う。ただストーリーが進むにつれ、その過去を隠そうとする必死さからその根深さや重さを感じられずにはいられません。下巻では上巻でバラバラだった話が一つに繋がり事件を解決するのだが名誉や地位を手に入れた人間は手に入れた瞬間から急に自分の保身だけの為に他人を犠牲にする。昔は何も持ってなかった事を忘れて…。それが例え地位を失う理由がその人のせいでなくてもと言うのがこの話の要なのだろうか…。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.16
(4pt)

そこにある「命」と内在化する「差別」

 人間という恐ろしい「動物」が作り出したもの。そしてそこに内在する「命」と「差別」の存在の一致。この小説で筆者はそれを問いかけている。我々一人一人に。 数ある清張作品の中で最高傑作と賞される今作。「社会派」という推理小説における「理由」を重点化して書かれる技法は筆者によって確立されたといえる。常に我々の生活の中に潜む悪意が、いかにして人そのものを殺してしまうか。その「点と線」は細くともこの小説が読み始めた時点でスタートする。犯人はだれか、と考える前に、なぜ人は殺されるか、という位置で小説を読むことが原則として課せられるのだ。 この作品は「命」と「差別」の影に潜む愛、怒り、殺意が絡み合って構成されている。そして、刑事も人間であり、犯人も人間なのである。これ以上は結末に関連するので言及できないが、特に「差別」について、この小説を読んだ後、考えて欲しい。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.15
(4pt)

ノベルズの方が実は安いんです

ドラマと並行して読みました。
小説では刑事の視点から語られることが多く、犯人は誰か序盤では語られていません。
ドラマはこれと対照的でそれでいて語りきれない部分を補っていてどちらも楽しめました。
文庫本より1冊で済むしこちらの方がお得です。
加害者の過去だけなく後半の殺人のトリックも複雑でそれでいて理にかなっているのは上手いなあと思わざるをえません。
犯人を追い詰めていく様は執念とも言えますが、中盤のあたりが一番面白いと思うのは私だけでしょうか。
砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAMDRO
No.14
(4pt)

ノベルズの方が実は安いんです

ドラマと並行して読みました。小説では刑事の視点から語られることが多く、犯人は誰か序盤では語られていません。ドラマはこれと対照的でそれでいて語りきれない部分を補っていてどちらも楽しめました。文庫本より1冊で済むしこちらの方がお得です。 加害者の過去だけなく後半の殺人のトリックも複雑でそれでいて理にかなっているのは上手いなあと思わざるをえません。犯人を追い詰めていく様は執念とも言えますが、中盤のあたりが一番面白いと思うのは私だけでしょうか。
砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9) Amazon書評・レビュー: 砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)より
4334030092
No.13
(5pt)

言いようのない闇、よどみ、犯人がたどった道を想像してしまう

今西刑事の犯人を捕らえるために為す精神の疲労、強靭さ、丹念な物品、状況からの洞察、また彼が送る妻、子との素朴な生活、後輩刑事への配慮がとつとつと描かれ、人間的魅力を感じる。謎の多いストーリーだが今西刑事の人間性に惹かれる部分も読み進める際の加速の要素だった。また何よりも犯人へと焦点を絞るうちに明かされていく過去の記録、記憶、現代の起きてしまった忌まわしい罪の周辺、手口。今西刑事は何故、事件が起きてしまったかという部分にたどり着く。犯人は異常者ではない。彼の栄光をつかみ取るかに見える中では彼の過去は社会のタブーなのか?偏見ですまないのか?この犯人を憎みきる読者はいるのだろうか?犯人の罪を犯す直前の立場や状況を考えると言いようのない人間の闇、社会の暗いよどみ、彼の長くたどってきた道、抱えた思いを想像してしまう。読後、思わずそういう気持ちになる。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257