砂の器

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砂の器の評価:

4.05/5点 レビュー 172件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全192件 141〜160 8/10ページ
No.52
(1pt)

こんなものが名作?

ストーリーとしてはおもしろいのはずなのだが、あまりに雑な展開で推理小説としては3級品。人物描写も薄っぺらで文学性も感じられない。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.51
(4pt)

読書会

一般的には推理小説として読まれている本作ですが、推理小説としての出来は「もうちょっと」と言わざるを得ない。なぜなら手がかりが偶然過ぎるほど偶然に刑事に提示されるからです。そんなことはあり得ない、というぐらい都合良く証拠がそこら辺に転がっているのです。
そこの部分は興ざめしてしまいますが、物語の完成度が高いからでしょう、物語の世界に引き込まれました。我々読者はまるで今西刑事と同化して事件を追うのです。秋田に行ったり、出雲に行ったり、伊勢にいくのです。そして今西刑事と同じように聞き込みを行うのです。犯人の手がかりを追うのです。緊張感溢れる読書体験です。推理小説がエンターテイメントなのは、この同化を楽しむことができるからなのでしょう。その点では最高の部類の作品です。そして本作が読み継がれるのは、誰もが故郷を持っているからです。その故郷はいい思い出も恥ずかしい思い出も憎しみもあるでしょう。そんな故郷を思い出させる「共通体験」ができるからなのでしょう。その感覚は時代を超えるのです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.50
(1pt)

BOOK化したとはいえ、この値段は高い

「砂の器」に引き続き、DVD−BOOK化される10作品は、
廉価版、レンタル等々、いつでも安価に接することができる作品ばかりなので、
これをわざわざ購入するのは、正直、書斎を飾る目的以外に無さそうだ。
実際、この「砂の器」のBOOK部分は、ベテランカメラマンの川又昂氏の談話
はともかく、製作当時の世相ニュース等、全く意味が無いものが多い。
秋には、清張作品のBOXも続々発売され、1作当りのコストから考えるとそちら
を購入する方が絶対得である。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK) Amazon書評・レビュー: 松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.49
(5pt)

こういう企画を待っていた!

『砂の器』はもう何度観たか数え切れない。評者のなかでは「これぞオールタイム・ベスト」というべき作品だ。勿論原作の小説も読んでいるが、物語としての密度、構成の妙では圧倒的に映画版の方が上なのは衆目の一致するところだろう。クライマックスで流れる『宿命』も実に素晴らしい。
反面、常々物足りなく思ってきたのは、松竹から出るVHSビデオやDVDに解説書の類いが全くないことだった。ひと昔前は、メイキング映像を用意するなど考えられなかったし、ソフト化されて繰り返し観られるだけで御の字だったわけだから、致し方ないことなのだが……。この作品が作られてから35年経ち、関係者にも亡くなられた方が多いことを今回の解説本から改めて知った。インタビューが載っている撮影監督の川又昂氏も既に83歳。まさにぎりぎり間に合った感じだ。とは云え4頁ではあまりに少ない。どうせならもっとたっぷり制作秘話を聞きたかったのに。
また、川本三郎氏の作品解説もちょっと淡白な印象を拭えない。評者が思うに、本作のテーマである親と子の宿命、その哀しさが最も表れているのは今西警部補が事件の犯人・和賀英良=本浦秀夫ではないかと本浦千代吉に質したのに対し、千代吉が悲痛な呻きを漏らしつつこれを否定したシーンだ。立派に成長していた最愛の息子。でもここで親子の名乗りをあげてしまえば、折角輝かしい人生を歩みつつある息子に迷惑を掛けてしまう……。いまだに涙なくして観れない。川本氏の解説はこの部分を全くスルーしてしまっており、大変残念だ。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK) Amazon書評・レビュー: 松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.48
(5pt)

名画の品格を高める魅力的な編集、造本。

いいものはいい。
ただし、映画そのものが傑作なのは言うまでもないので、
《DVDブック》としての魅力に特化して言うと、

1、映画作製時期をイメージさせる解説、写真。
2、撮影を担当した川又昴のインタビュー。
3、川本三郎の委曲を尽くしたエッセイ。
4、重厚で品格のあるブックデザイン。

…ということになろうか。
特に、邦画の魅力に精通し、名著『ミステリと東京』の著者でもある
川本氏の文章は、本書の価値をかなり高めている。

映画について言えば、
ロードショウ時から何度も映画館で観た上、数年前には、
デジタルリマスタリング上演で久々に観て感銘を新たにしたし、
今さらとも思ったが、やはりいいものいい。
脚本、配役の妙はもちろんだが、今となってみると、
秋田、島根、石川、伊勢などの地方の景観美を、
ドラマと一体化して収めたことが、ほんとうに貴重。

松本清張をして原作よりいいと言わしめた名画の、
文字通り永久保存版にふさわしい一冊。
松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK) Amazon書評・レビュー: 松本清張傑作映画ベスト10 1 砂の器 (小学館DVD BOOK)より
4094804013
No.47
(3pt)

推理小説としてではなく、文学小説として・・・

不自然な偶然があまりにも多く、推理小説としてリアリティを求めると
正直つらい部分があります。
ただ、当時としては社会背景を絡めた動機を持った推理小説自体が
活気的だったとのことですので、当時を知る文学小説と思って読めば
楽しめると思いました。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.46
(2pt)

名作と言われているので読んでみましたが・・・

名作と言われているので読んでみましたが、期待が大きすぎたせいか、
少なくとも上巻だけでは特に大きな驚きも感動もスリルも感じませんでした。
書かれた当時と現代の技術の進歩や時代の雰囲気がだいぶ変わっているので
そのあたりにまず溶け込むのに上巻の4分の3くらいまでかかりました。
逆にその時代の変化が愉しめるという見方もありですが。
下巻でどれくらい盛り返してくるのか?
今後の展開に期待します。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.45
(4pt)

映画のほうが名作かも

映画があまりにもいい出来だったので、原作をこの年になるまで読んでいなかった。トリスバーも知っているし(さすがに行ったことはないですが)、新幹線のない夜行列車も乗ったこともあるので、まあお若い方々よりリアリティを感じながら読めました。映画で感じた荘厳な音楽の世界は全く感じず、結構淡々とした推理小説として読んでしまいました。ハンセン病の社会的差別の糾弾的なアジテーションも感じず、この辺も淡々と当時は差別を受けて大変やったのだ・・的な雰囲気のまま、ひたすら今西刑事さんの追跡を追っていく。トリック・ストーリーの展開に関しては、犯人の動機は理解できます。戸籍のドサクサも納得、ただ納得いかないのは、ちょっと偶然性がごり押しでは??と今西刑事の妹のアパートに容疑者が転居してきたりちょっとやりすぎでは??それと超音波の殺人マシーンは昭和35年では革新過ぎてなんかSFの世界のような気がした読者もいただろうと思ってしまう。たがほぼ50年を経過した今の世でもこの理論は成立しているのでしょうか??
映画に比べて原作はちょっと突っ込んでみたくなる点はあります。ただ地方に出て足で調査してしていくあたりの記述は読ませます。確かに第1人者だと思ってしまいます。
やはり一度は読んでおくべき小説には違いないですね。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.44
(4pt)

映画の方が面白いかも…

砂の器は、もし映画(加藤剛主演版)がなければ、
それはそれで完成度のある作品なんでしょうが
時代に埋没していたでしょう。
映画版(加藤剛主演版)があって
テレビ版があって
それぞれがオリジナルとは異なる部分が多くあり
そこではじめてオリジナルを読んでみたいという
そんな問題意識が興るのです。

オリジナルにあるのは、らい病への偏見です。
そして、犯人と父親がさすらった長く辛い旅は
映画版を見てからオリジナルにあたったほうがイメージしやすくてよいのかと思います。

テレビ版の「宿命」という解釈は、
時代の埋没を避けるために仕方がなかったのかも知れませんが
私は、無理があったように思います。
砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 砂の器―長編推理小説 (1961年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAMDRO
No.43
(4pt)

映画の方が面白いかも…

砂の器は、もし映画(加藤剛主演版)がなければ、
それはそれで完成度のある作品なんでしょうが
時代に埋没していたでしょう。
映画版(加藤剛主演版)があって
テレビ版があって
それぞれがオリジナルとは異なる部分が多くあり
そこではじめてオリジナルを読んでみたいという
そんな問題意識が興るのです。
オリジナルにあるのは、らい病への偏見です。
そして、犯人と父親がさすらった長く辛い旅は
映画版を見てからオリジナルにあたったほうがイメージしやすくてよいのかと思います。
テレビ版の「宿命」という解釈は、
時代の埋没を避けるために仕方がなかったのかも知れませんが
私は、無理があったように思います。
砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9) Amazon書評・レビュー: 砂の器 (カッパ・ノベルス 11-9)より
4334030092
No.42
(5pt)

超オススメ!

私はこの作品を最初に昔の映画で見ました。緒方拳や丹波哲郎が出ているすごーーーいふるい映画です。最近この作品でドラマ化されたので、それを見た人が多いと思いますが、是非機会があれば、その映画のほうも見て欲しいですね。この作品は、とても奥が深いです。読みましょう。絶対楽しめます。でも悲しいストーリーです。映画では寺尾聡のお父さんが(犯人の病気の父親役)がいい味出してます。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.41
(5pt)

宿命という悲しみ

 この本の根底にあるのは、病気に対する偏見と誤解です。
この偏見と誤解は やっと最近になって大きな社会問題
として取り上げられています。
 幼いとき、父親が病気を患ってしまい、父と子は放浪
の旅に出ます。
 宿命とはなんでしょうか。人生は変えられないもので
しょうか。
 主人公の悲しみが伝わってくる すばらしい作品です。
 
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.40
(5pt)

負けたくない

近づく足音
迫る暗い過去
遠ざかる幸せ
孤独、不安、劣等感、忘れかけていた記憶が蘇る。
社会という名の偏見が、無垢な人間を追い詰める。
負けたくない、との切実な思いが・・・
社会によって追い詰められた人間の
孤独と不安の物語。
私は、あなたから逃げているのではありません。
社会から逃げているのです。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.39
(4pt)

運命の残酷さを描いた秀作

作者の代表作で映画化もされた。他のレビュアーの方の書評を見るとTV化もされたようだが、私は観ていない。本作は2人の男の運命を2つの交響曲が交錯しているように描いた人間ドラマ。題名は、男が描く夢が砂上の楼閣である事を意味している。
裕福な育ちではあるが、ふとした事から弱みを握られ窮地に陥る男。忌わしい過去を持ちながら、不断の努力によって栄光の座を目前にした男。自分の弱みを消し去るために殺人を繰り返す犯人。不屈のデカ根性で犯人を追う刑事。メインの登場人物は少ないが、彼らが織り成す人間模様が丹念に書き込まれているので、読んでいて充実感がある。
もはやミステリという冠が不必要な、業を背負った人間の運命の残酷さを描き切った秀作。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.38
(5pt)

ドラマとは違うけど、やっぱり原作も素晴らしかった!

今までの松本清張作品に無い面白さがありました!(^^*)
もちろん色々な文献、資料、報道、そして時事問題を引用する彼の色には変化が無いのですが、
それが一番いいバランスをとっていたように思います。
今読んでも古くないし、中居君のドラマを観て話を知ってるので、入りやすかったこともあると思います。
ドラマと違う点も色々あって、それも面白かった。
ドラマの場合、犯人が誰だか考えるまでも無く…という感じで、『何故?』と言う部分に焦点が当たっていましたが、
コチラは犯人が誰であるか最後まで混乱させる話の作りになっている点も面白かった。
話を知ってるくせに、アレ?何て思っちゃったりして…
小説を読んで、中居君はやっぱり役として合っていたと思うし、アイドルとしては、かなり役者になっていたと思います。
ドラマの方は父親が生きていて、まだ彼にプレッシャーを与え続けていた所もポイントですが、
小説の方はもっと冷酷な犯人の感じでした。
もちろんハンセン病と言う背景も使えませんので、それも変わっていましたしね。
和賀の音楽もだいぶ違うんですね〜。新興音楽と言うか、クラシックのピアノではなく、電子音楽に挑戦する作曲家だとは思いもしませんでした。(^^;
う〜ん。ドラマの方ももう一度観たくなりました。(^^*)
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.37
(3pt)

良くも悪くも時代小説

かなり読みやすい文体。そしてわかりやすい設定とわかりやすい展開。
推理要素というよりコントのような立ち回りの捜査劇をひたすら追っていく疲れない文章。
イメージ程固くもないし事件の背景などを2時間ドラマのように回りくどくわかりやすく説明してるトコはさすが現代でもリメイクされる作品書く人だなと。
ただ良くも悪くも戦後10〜20年程度の作品なんですね。正直あんまり面白いとは思えなかった。
例えば被害者の意味不明の行動(仏と呼ばれる人の行動には思えないんだが)や音波への認識の異常な弱さ、前衛志向の時代性やら所々理解不能な点があった。まーしょうがないんだけど。
映像版は実は見てなかったりするが小説版のいい点は淡々と、抑揚を徹底的に抑えた描写な事。
まー読みやすいけど特別書く事の無い作品って事です・・(笑
今の時代でこの人が作品書いたとしてもあんま面白くはならなそうかな。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.36
(1pt)

つまらない

 偶然の積み重ねだけで事件が解決するのは、文学性うんぬんの以前に推理小説として致命的におもしろくありません。 作者が書きたかったのは、ハンセン病と特異な地域の方言に関する考察を推理小説という文体に載せることだけだったような気がします。 第一の殺人に関する隠蔽工作は、犯人ではない工作者の立場から考えると度胸がありすぎて不自然だし、第二、第三の殺人の手口も納得できませんでした。 清張作品にしては雑さが目立ち、傑作とは思えません。
砂の器〈下〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈下〉 (新潮文庫)より
4101109257
No.35
(3pt)

少し雑

清張の文壇登場の頃からの愛読者だが、没後はすっかり読まなくなっていたから、久しぶりに清張に親しめて嬉しくなって本。
だが、『或る「小倉日記」伝』の解説で、主人公がKMなる作家から激励されたことを、即、清張と木々高太郎のことだとするのは、清張自身の経歴と混同した誤りである。KMとは明らかに木下杢太郎のことで、それは本文を読めばすぐ分かることだ。他に校正ミスもありやや雑な本である。
松本清張を読む―『張込み』から『砂の器』まで (ベスト新書) Amazon書評・レビュー: 松本清張を読む―『張込み』から『砂の器』まで (ベスト新書)より
4584120803
No.34
(3pt)

今西刑事が印象的

TVドラマ化や評判により期待が大きすぎたのかもしれませんが、腑に落ちない箇所もあったりして、多少期待外れではありました。確かに松本清張氏の作品で、これ以上に優れた作品はたくさんあると思います。ただし、ハンセン病について問題提起や戦後の生活習慣、文化の描写は印象に残りました。機会があれば、まだ見ていない映画やTVドラマも見てみようと思います。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249
No.33
(2pt)

読んで分かるテレビドラマ版の良さ

 TVドラマ版「砂の器」に見入ったのを機に、TVの基となった本著を読んでみたが、私には、原作である本著よりも、TV脚本の方が優れていると思わずにはいられない。 TV脚本と本著との比較を行うと、TV脚本では、「宿命」というキーワードに沿ってストーリーが展開されており、犯人捜し的な要素は、あくまでも副次的なものとして、物語の背景に追いやられている。すなわち、ドラマの最大な見せ場は、和賀英良の人生の軌跡を徐々に明かすことを通じ、人間にとっての宿命の重みを描く、というものであった。これに対し、本著はあくまでも犯人探し小説の域を出ず、「宿命」という言葉が明示的に語られることすらない。 したがって、何よりも私を感銘させたのは、本著の中から「宿命」というキーワードを発見し、それに沿ってストーリーを鮮やかに再編成してTVドラマ化した、脚本の巧みさなのである。
砂の器〈上〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 砂の器〈上〉 (新潮文庫)より
4101109249