霧の旗

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霧の旗の評価:

4.27/5点 レビュー 51件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.27pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全117件 41〜60 3/6ページ
No.77
(5pt)

冤罪ミステリー

テレビドラマ3本(古谷一行・海老蔵・椎名桔平)をみた後、原書を読みました。人間共通の性(さが)として、ことの正義不義を問わず恨んだ相手を落とし入れたいとの心理状態はしばしば発生し、それが増育して喧嘩仇討ちテロ戦争に発展するが、それには自己犠牲が伴う。自己犠牲を伴わない方法は相手を冤罪に仕立てることで、それに無意識に気が付いた柳田桐子が湧き上がる気持ちを昇華させながら犯行に至る過程を松本清張はものの見事に描いている。殺人だけでなく冤罪捏造犯罪を題材とするミステリーはもっとあってもよい。モリカケを冤罪に仕立てようとした一部の新聞報道に賛同して攻勢を強める野党の有様(ありよう)を、それをネタにして儲けようとした週刊誌を含めて小説化したら素晴らしいと思う。松本清張・山崎豊子亡き後、誰に期待すればよいのか。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.76
(4pt)

無実と不実

何度も映画化、テレビドラマ化された中で私が視たのは、大竹しのぶ主演と堀北真希主演の二つだけだが、印象に強く残っていたので今回原作を確かめてみた。
驚いたことに、作者清張の力点は全く違っている。一言で言えば、それは無実の罪は許されないということだった。
これに対し、ドラマでは社会のいい加減さ、中途半端さが強調される。弁護士大塚にせよ不遇の桐子にせよ。最新作に至っては桐子の純愛、純潔の話になってしまっている。堀北ファンにはそれが望みかもしれないものの、木村佳乃扮する径子までが女の正義で締め括って女の言い分の方が正しい、という露骨なエンディングを見せ付けられると、そりゃねぇだろと逆に思ってしまう。これは清張の意図、主張からかけ離れている。
清張が「好き」としか表現していないものに対して、つまり愛などという言葉は一言も出てこない原作で、堀北に「愛て永遠のものでしょ」とまで言わせている、墓の話までにしているディレクターも解ってやっているには違いないだろうから、大胆と言えば大胆、圧巻と言えば圧巻、やり過ぎと言えばやり過ぎであろう。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.75
(4pt)

無実と不実

何度も映画化、テレビドラマ化された中で私が視たのは、大竹しのぶ主演と堀北真希主演の二つだけだが、印象に強く残っていたので今回原作を確かめてみた。
驚いたことに、作者清張の力点は全く違っている。一言で言えば、それは無実の罪は許されないということだった。
これに対し、ドラマでは社会のいい加減さ、中途半端さが強調される。弁護士大塚にせよ不遇の桐子にせよ。最新作に至っては桐子の純愛、純潔の話になってしまっている。堀北ファンにはそれが望みかもしれないものの、木村佳乃扮する径子までが女の正義で締め括って女の言い分の方が正しい、という露骨なエンディングを見せ付けられると、そりゃねぇだろと逆に思ってしまう。これは清張の意図、主張からかけ離れている。
清張が「好き」としか表現していないものに対して、つまり愛などという言葉は一言も出てこない原作で、堀北に「愛て永遠のものでしょ」とまで言わせている、墓の話までにしているディレクターも解ってやっているには違いないだろうから、大胆と言えば大胆、圧巻と言えば圧巻、やり過ぎと言えばやり過ぎであろう。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.74
(4pt)

無実と不実

何度も映画化、テレビドラマ化された中で私が視たのは、大竹しのぶ主演と堀北真希主演の二つだけだが、印象に強く残っていたので今回原作を確かめてみた。
驚いたことに、作者清張の力点は全く違っている。一言で言えば、それは無実の罪は許されないということだった。
これに対し、ドラマでは社会のいい加減さ、中途半端さが強調される。弁護士大塚にせよ不遇の桐子にせよ。最新作に至っては桐子の純愛、純潔の話になってしまっている。堀北ファンにはそれが望みかもしれないものの、木村佳乃扮する径子までが女の正義で締め括って女の言い分の方が正しい、という露骨なエンディングを見せ付けられると、そりゃねぇだろと逆に思ってしまう。これは清張の意図、主張からかけ離れている。
清張が「好き」としか表現していないものに対して、つまり愛などという言葉は一言も出てこない原作で、堀北に「愛て永遠のものでしょ」とまで言わせている、墓の話までにしているディレクターも解ってやっているには違いないだろうから、大胆と言えば大胆、圧巻と言えば圧巻、やり過ぎと言えばやり過ぎであろう。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.73
(4pt)

支払いきれない有名税

後味の良さ、清々しさとは無縁の作品です。
復讐の標的とされる高名な弁護士と巻き添えを食う愛人のレストラン経営者の女性からしたら災難以外の何物でもないのですが、一方で、裕福であるか否かによって有利不利が生じる裁判制度の理不尽さが、真実の追及よりも弁護士を完膚なきまでに叩きのめすことに執念を燃やす主人公の行動に単なる逆恨みとして無視しきれない説得力を与えているような気もしました。

弁護士が調書を読むところと、人間関係の偶然が折り重なるところは自分には少々くどい感じがしたので星を一つ減じました。
何年か前に、この小説を原作とする市川海老蔵が弁護士役のテレビドラマを見ましたが、制作サイドの良識というか常識が働いのか知りませんが、ラストが改変されていました。しかし、やはり原作のような復讐の貫徹がこの物語の核心だ思います。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.72
(4pt)

支払いきれない有名税

後味の良さ、清々しさとは無縁の本です。
復讐の標的とされる高名な弁護士と巻き添えを食う愛人のレストラン経営者の女性からしたら災難以外の何物でもないのですが、一方で、裕福であるか否かによって有利不利が生じる裁判制度の理不尽さが、真実の追及よりも弁護士を完膚なきまでに叩きのめすことに執念を燃やす主人公の行動に単なる逆恨みとして無視しきれない説得力を与えているような気もしました。

弁護士が調書を読むところと、人間関係の偶然が折り重なるところは自分には少々くどい感じがしたので星を一つ減じました。
何年か前に、この小説を原作とする市川海老蔵が弁護士役のテレビドラマを見ましたが、制作サイドの良識というか常識が働いのか知りませんが、ラストが改変されていました。しかし、やはり原作のような復讐の貫徹がこの物語の核心だ思います。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.71
(4pt)

支払いきれない有名税

後味の良さ、清々しさとは無縁の本です。
復讐の標的とされる高名な弁護士と巻き添えを食う愛人のレストラン経営者の女性からしたら災難以外の何物でもないのですが、一方で、裕福であるか否かによって有利不利が生じる裁判制度の理不尽さが、真実の追及よりも弁護士を完膚なきまでに叩きのめすことに執念を燃やす主人公の行動に単なる逆恨みとして無視しきれない説得力を与えているような気もしました。

弁護士が調書を読むところと、人間関係の偶然が折り重なるところは自分には少々くどい感じがしたので星を一つ減じました。
何年か前に、この小説を原作とする市川海老蔵が弁護士役のテレビドラマを見ましたが、制作サイドの良識というか常識が働いのか知りませんが、ラストが改変されていました。しかし、やはり原作のような復讐の貫徹がこの物語の核心だ思います。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.70
(5pt)

清張ファン

もうこの作品は何度読み返したかわからないくらい読みました。清張の本はほとんど(と言うか全て持っていた)のですが、引っ越しの際なくしてしまった作品も多数あることには変わりありません。本当の事を言えばどういう展開になり、最後に何が起こるのまで知っているのですがあえて購入に踏み切りました。追伸:以前買った文庫本より活字が大きくなっていますね〜。
何故なのでしょうか
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.69
(5pt)

清張ファン

もうこの作品は何度読み返したかわからないくらい読みました。清張の本はほとんど(と言うか全て持っていた)のですが、引っ越しの際なくしてしまった作品も多数あることには変わりありません。本当の事を言えばどういう展開になり、最後に何が起こるのまで知っているのですがあえて購入に踏み切りました。追伸:以前買った文庫本より活字が大きくなっていますね〜。
何故なのでしょうか
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.68
(5pt)

清張ファン

もうこの作品は何度読み返したかわからないくらい読みました。清張の本はほとんど(と言うか全て持っていた)のですが、引っ越しの際なくしてしまった作品も多数あることには変わりありません。本当の事を言えばどういう展開になり、最後に何が起こるのまで知っているのですがあえて購入に踏み切りました。追伸:以前買った文庫本より活字が大きくなっていますね〜。
何故なのでしょうか
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.67
(4pt)

俺もこれは名作だと思う

桐子は径子を無実の罪で陥れるだけではあきたらず、自分の肉体までも犠牲にして、さらなる復習を大塚弁護士に対して遂げる。ある程度この結末は予想できるが、最後に本当は大塚弁護士を助ける方向にいくのか、さらに陥れる方向に行くのかわからないまま読み進める緊張感はたまらない。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.66
(4pt)

俺もこれは名作だと思う

桐子は径子を無実の罪で陥れるだけではあきたらず、自分の肉体までも犠牲にして、さらなる復習を大塚弁護士に対して遂げる。ある程度この結末は予想できるが、最後に本当は大塚弁護士を助ける方向にいくのか、さらに陥れる方向に行くのかわからないまま読み進める緊張感はたまらない。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.65
(4pt)

俺もこれは名作だと思う

桐子は径子を無実の罪で陥れるだけではあきたらず、自分の肉体までも犠牲にして、さらなる復習を大塚弁護士に対して遂げる。ある程度この結末は予想できるが、最後に本当は大塚弁護士を助ける方向にいくのか、さらに陥れる方向に行くのかわからないまま読み進める緊張感はたまらない。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.64
(5pt)

予想だにしなかったエンディング

真実はいかに
K市の老婆殺人事件の真犯人は
さらに山上はどうなるのか
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.63
(5pt)

予想だにしなかったエンディング

真実はいかに
K市の老婆殺人事件の真犯人は
さらに山上はどうなるのか
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.62
(5pt)

予想だにしなかったエンディング

真実はいかに
K市の老婆殺人事件の真犯人は
さらに山上はどうなるのか
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.61
(5pt)

被害者なのに加害者になる?

ヒロインは無実の兄を救いたい一心で主人公の弁護士に弁護を依頼します。でも多忙を理由に弁護を断ります。そして、兄は無実なのに獄死しますので殺人犯の汚名はとれません。ヒロインの怒りは弁護士に向けられます。そして今度は立場が変わって主人公の愛人の無実を証明するためにヒロインの証言が不可欠になります。
 ヒロインは嘘の証言をして愛人だけでなく主人公の弁護士をも破滅させるのです。それは文章化できないくらいアクドイ手法です。
 これはもうたまりませんね。救いようのないラストです。
 過去に倍賞千恵子、山口百恵で映画化され、最近では、城北真希(名前の字、間違えていたらすみません。)の主演でテレビドラマ化されました。まあ、ヒロインはこの一件に限れば悪女です。被害者転じて加害者となる典型的ドラマです。
 松本清張はこういう話を書かせたら本当にうまいです。原作、是非読みましょう。救いようのない面白さです。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY
No.60
(5pt)

被害者なのに加害者になる?

ヒロインは無実の兄を救いたい一心で主人公の弁護士に弁護を依頼します。でも多忙を理由に弁護を断ります。そして、兄は無実なのに獄死しますので殺人犯の汚名はとれません。ヒロインの怒りは弁護士に向けられます。そして今度は立場が変わって主人公の愛人の無実を証明するためにヒロインの証言が不可欠になります。
 ヒロインは嘘の証言をして愛人だけでなく主人公の弁護士をも破滅させるのです。それは文章化できないくらいアクドイ手法です。
 これはもうたまりませんね。救いようのないラストです。
 過去に倍賞千恵子、山口百恵で映画化され、最近では、城北真希(名前の字、間違えていたらすみません。)の主演でテレビドラマ化されました。まあ、ヒロインは悪女です。被害者転じて加害者となる典型的ドラマです。
 松本清張はこういう話を書かせたら本当にうまいです。原作、是非読みましょう。救いようのない面白さです。
霧の旗 (中公文庫 A 9-12) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (中公文庫 A 9-12)より
412200201X
No.59
(5pt)

被害者なのに加害者になる?

ヒロインは無実の兄を救いたい一心で主人公の弁護士に弁護を依頼します。でも多忙を理由に弁護を断ります。そして、兄は無実なのに獄死しますので殺人犯の汚名はとれません。ヒロインの怒りは弁護士に向けられます。そして今度は立場が変わって主人公の愛人の無実を証明するためにヒロインの証言が不可欠になります。
 ヒロインは嘘の証言をして愛人だけでなく主人公の弁護士をも破滅させるのです。それは文章化できないくらいアクドイ手法です。
 これはもうたまりませんね。救いようのないラストです。
 過去に倍賞千恵子、山口百恵で映画化され、最近では、城北真希(名前の字、間違えていたらすみません。)の主演でテレビドラマ化されました。まあ、ヒロインは悪女です。被害者転じて加害者となる典型的ドラマです。
 松本清張はこういう話を書かせたら本当にうまいです。原作、是非読みましょう。救いようのない面白さです。
霧の旗 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (新潮文庫)より
4101109206
No.58
(4pt)

心も凍る異常な復讐

「霧の旗」とは何の謂か。清張は意味不分明なタイトルをつける悪い癖があるが、本作もそうですね。思わせぶりの良さもいつもいつもではねぇ。

脂の乗り切った時期の作品なので、筆致は読みやすく流麗。ただしテーマとなると?ヒロイン桐子の復讐は、要するに逆恨みに過ぎないし、大塚弁護士はその被害者と言えるのではないか。大塚の愛人の絡んだ事件を併置することで辛うじて因果物語としては成り立っているが。
「エリートはエリートというだけで庶民の憎悪の対象とすべき」とでも言いたげだが、これって浅ましくないのか?清張の人気を支えていたのが、庶民のある種の妬み、嫉みだったとは言え、こうまで理不尽でエキセントリックな復讐は「とてもついて行けんわ」と思う人(特に男)は多いと思う。

大塚に弁護を断られても他の弁護士は大勢いるのに、ただ一途に大塚を怨む。殺人現場で工作までする。偽証する。兄の冤罪などもうどうでもよいとまで絶叫する。女を武器に大塚を籠絡し罠にはめる。自分の処女まで投げ捨てて大塚の名誉を汚す。桐子はまさに異常者である。異常者に痛めつけられる大塚欽三が可哀想に思われてくる。清張さん、この物語、これでよかったんですか?いくら「婦人公論」連載小説でも、このヒロインは「自立する強い女性」ではなく、魔物。これでは女性蔑視ですよ。国家権力を支える法体系や裁判制度を批判するには、異常者の狂気によるしかない?私にはそうは思われませんが。
霧の旗 (1962年) (中央公論文庫) Amazon書評・レビュー: 霧の旗 (1962年) (中央公論文庫)より
B000JALABY