(短編集)

名探偵 木更津悠也

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評判

名探偵 木更津悠也の評価:

3.93/5点 レビュー 15件。 B ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(4pt)

幽霊の話

2004年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。
 京都の住宅街に出没する白い幽霊を軸に、4つの事件が語られている。
 4篇の出来はそれなり。面白かったのは「交換殺人」。いろいろバリエーションのあるテーマだが、ひとひねりあるプロットで楽しめた。
 「白幽霊」もまあまあ。犯行の構図が巧みにズラしてあり、それに気が付くと一挙に事件が解決して爽快。
 しかしながら、本書を特徴づけているのは、物語全体に巧妙な仕掛けがある点。やな感じのトリックだが、これはこれで面白い。私は気に入った。メタ・ミステリとしては、成功している部類ではないか。
 通読して、全体のトリックに気付いて、再読する。二度楽しめる本であった。
名探偵 木更津悠也 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)より
4334742432
No.11
(4pt)

幽霊の話

2004年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。
 京都の住宅街に出没する白い幽霊を軸に、4つの事件が語られている。
 4篇の出来はそれなり。面白かったのは「交換殺人」。いろいろバリエーションのあるテーマだが、ひとひねりあるプロットで楽しめた。
 「白幽霊」もまあまあ。犯行の構図が巧みにズラしてあり、それに気が付くと一挙に事件が解決して爽快。
 しかしながら、本書を特徴づけているのは、物語全体に巧妙な仕掛けがある点。やな感じのトリックだが、これはこれで面白い。私は気に入った。メタ・ミステリとしては、成功している部類ではないか。
 通読して、全体のトリックに気付いて、再読する。二度楽しめる本であった。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.10
(2pt)

この構想は失敗でしょう

「夏と冬の奏鳴曲」、「鴉」などの衝撃作で読者を驚かせる作者が、ある構想を持って読者に送る連作短編集。探偵役を務めるのは木更津、ワトソン役は香月。各作品は"白幽霊"という共通のモチーフを持つものの、内容的には独立している。

「白幽霊」は平凡なお屋敷もの。「禁区」は高校生の情痴殺人もの。「交換殺人」は無茶な交換殺人計画。「時間外返却」はこれまた情痴殺人もの。いずれの作品も目新しい趣向やトリックはなく、凡庸の極み。

だが、全編を通じて作者はある試みをしているのだ。読んで行くと自然に分かるのだが、作者はミステリのある可能性を拡げようと苦心しているのである。だが、ミステリは読んで詰まらなければそれまでで、本作ではその試みは完全に失敗していると思う。作者の手前勝手な試みではなく、読者を楽しませる作品の提供を第一に考えて欲しい。
名探偵 木更津悠也 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)より
4334742432
No.9
(2pt)

この構想は失敗でしょう

「夏と冬の奏鳴曲」、「鴉」などの衝撃作で読者を驚かせる作者が、ある構想を持って読者に送る連作短編集。探偵役を務めるのは木更津、ワトソン役は香月。各作品は"白幽霊"という共通のモチーフを持つものの、内容的には独立している。

「白幽霊」は平凡なお屋敷もの。「禁区」は高校生の情痴殺人もの。「交換殺人」は無茶な交換殺人計画。「時間外返却」はこれまた情痴殺人もの。いずれの作品も目新しい趣向やトリックはなく、凡庸の極み。

だが、全編を通じて作者はある試みをしているのだ。読んで行くと自然に分かるのだが、作者はミステリのある可能性を拡げようと苦心しているのである。だが、ミステリは読んで詰まらなければそれまでで、本作ではその試みは完全に失敗していると思う。作者の手前勝手な試みではなく、読者を楽しませる作品の提供を第一に考えて欲しい。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.8
(2pt)

麻耶氏にしてはかなり”まとも”

白幽霊というのがキーワードとなった短編4編の連作ミステリ。

 出張時のサラリーマンが、新幹線の中で気軽に読めるような正統派で軽い内容のミステリだ。

 麻耶氏特有の通常のミステリの枠にとらわれない(或いは破壊するような)「驚愕のエンディング」「破綻スレスレ」「もうダメ………」というカタルシスを味わいたい方には、やや物足りなく、肩すかしだと思う。

 名探偵木更津とワトソン役の香月の関係は、氏のデビュー作を読めば判ることだが、凄いのは香月である。一般的なミステリでは、ワトソン役というのは、ボケ役に徹し、読者への解説者・仲介者という役割であるが、本書の香月は、探偵をさりげなく操っている、という趣向が面白い。

 ファンデーションに対する第二ファンデーションのようなものだ。
名探偵 木更津悠也 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)より
4334742432
No.7
(2pt)

麻耶氏にしてはかなり”まとも”

白幽霊というのがキーワードとなった短編4編の連作ミステリ。

 出張時のサラリーマンが、新幹線の中で気軽に読めるような正統派で軽い内容のミステリだ。

 麻耶氏特有の通常のミステリの枠にとらわれない(或いは破壊するような)「驚愕のエンディング」「破綻スレスレ」「もうダメ………」というカタルシスを味わいたい方には、やや物足りなく、肩すかしだと思う。

 名探偵木更津とワトソン役の香月の関係は、氏のデビュー作を読めば判ることだが、凄いのは香月である。一般的なミステリでは、ワトソン役というのは、ボケ役に徹し、読者への解説者・仲介者という役割であるが、本書の香月は、探偵をさりげなく操っている、という趣向が面白い。

 ファンデーションに対する第二ファンデーションのようなものだ。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.6
(4pt)

普通の推理小説?

麻耶雄嵩が普通の推理小説家に見える、何かの間違いか、と思った。

 しかし、よくよく考えると、香月と木更津の関係性が、一般的なホームズとワトソンではない。ワトソンが、努力した結果ワトソンでいられている。

 何やら、東野圭吾の「名探偵の掟」にも似た、本格推理の境界をさまよっている作品だと思う。

 結局、アンチ本格推理なのか?

 麻耶雄嵩の作品の中で、一番一般受けしそうな連作だと思った。
名探偵 木更津悠也 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (光文社文庫)より
4334742432
No.5
(4pt)

普通の推理小説?

麻耶雄嵩が普通の推理小説家に見える、何かの間違いか、と思った。

 しかし、よくよく考えると、香月と木更津の関係性が、一般的なホームズとワトソンではない。ワトソンが、努力した結果ワトソンでいられている。

 何やら、東野圭吾の「名探偵の掟」にも似た、本格推理の境界をさまよっている作品だと思う。

 結局、アンチ本格推理なのか?

 麻耶雄嵩の作品の中で、一番一般受けしそうな連作だと思った。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.4
(4pt)

名探偵?

謎解きそのものより、探偵役とワトソン役のねじれた関係が面白くてたまりません。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.3
(4pt)

逆説的に平凡なタイトルになっています

白幽霊なる幽霊が出ると噂の町。本書は同じ町の、白幽霊をテーマにした(連作?)短編集です。登場人物は白幽霊の噂をしたり、目撃したりするわりには、真相には全然絡んでこず、その存在の検証は未解決のまま。後に白幽霊VS木更津の長編が描かれる伏線なのでしょうか…?4作の短篇は、どれも手堅い本格探偵小説でありながら、生半可なミステリファンでは読み解けないくらい深い企みが盛り込まれているようで、ミステリに造詣が深いほど楽しめる作品だと感じます。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.2
(4pt)

さすが!

麻耶氏の作品は、ミステリ好きでかなり推理マニアな読者をも(だからこそか?)、あっと驚かせるような意外な展開に発展していくものが多いのだが、今回の作品は意外にもオーソドックスだなと思った。しかし、読み進めていく内に、それが作者の策略ではないか?と思うようになった。探偵とその助手的役割を果たす人物との微妙な関係などは、なかなか一筋縄ではいかない。麻耶作品が初めてな方には、オーソドックスな探偵小説とも読めるのだが、「翼ある闇」などを読んでいる旧来からの麻耶ファンには、その複雑さはより一層はっきりと分かることだろう。もちろん、本作だけ読んでも一向に差し支えはないのだが、「翼ある闇」等を読むとより一層感慨深いものがあると思うので、麻耶作品に初めて触れる方には、この作品を読んでからか、もしくは読む前にでも既刊の作品を一読される事をお薦めする。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649
No.1
(4pt)

2年ぶりの新作

書き下ろしはないものの「ジャーロ」など他に収録された探偵・木更津物をまとめた一冊。ある一つのテーマを中心にしながら、4つの事件、それぞれ館・学園・交換殺人・失踪物、とバランスよくまとめられている。世間的には学園物(そうとは言い切れないが)である「禁区」の評判が高い。
名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 名探偵 木更津悠也 (カッパ・ノベルス)より
4334075649