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麒麟の舌を持つ男
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麒麟の舌を持つ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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正直深いのか深くないのか、いまだ分からない内容でした。 ページ数は多いぶんストーリーにも深みを持たせたのだろうけど、 ちょこちょこ描写の説明が甘いところが読んでるうちにだんだん違和感が・・・ | ||||
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「本当の料理は・・・人を幸せにするもんだよ。」 「麒麟の舌を持つ男」ってナンダロウ。タイトルに魅かれました。 「~~一度味わった味を必ず再現出来る料理人が、この世にはいる、 そういう人は「麒麟の舌」を持っている料理人~~」 日本と中国。現代と第二次世界大戦の頃。話しは交互に進んでいきます。 「春」「「夏」「秋」「冬」のレシピ(51×4=204種類)を巡っての ミステリーということになるのでしょうか。 主人公佐々木充の職業がユニーク。肩書は「最後の料理請負人」。 人生最後に食べたいものを依頼人の目の前で作るという。大借金抱えた主人公は ある日中国人から奇妙な依頼を受ける。報酬は超高額。「大日本帝国食菜全席」の レシピを探し出しそれを再現するという。ここから話しはあっちこっちへジャンプ しながら(途中経過はとっても面白かった)最後はまるでパズルを組み合わせるように あっけなくメデタシメデタシとなるんだけれど。つじつまが合い過ぎて 少々物足りなく感じてしまいました。作者はフリーの演出家。 読者が喜ぶような話しの作り方になっているのかもとおもいつつも付録の 204種類のレシピ、これがすごい。「フォアグラと葉わさびの薄切りの昆布締め」 「帆立のバリバリ湯葉包み揚げ・桜塩」「トウモロコシの皮で蒸し焼きにした軍鶏」 「酔っ払い上海蟹・オクラとろろ添え」「白トリュフの卵プリン」「ポトフ風おでん」 ・・・色々出てきて美味しそう。とってもじゃあないが作れそうもないのが残念。 そうそう。主人公佐々木充は「~黒いパンツ、アイロンのかかっていない皺だらけの ワイシャツ、無精ひげがまばらに残った顎、彫りは深く神経質な大きな目、後ろに 束ねられた髪・・・」かっこいいじゃん。TVドラマで放映されたのかな。映画かな。 配役は誰だろうなんて余計なことを想像しながら本筋とは違うところで おおいに楽しみながら気楽に読ませていただきました。 | ||||
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最後に主たる登場人物が一堂に会し怒濤の謎解きが始まるのですが、ここで首をひねりまくって、感情が作品から離反してしまいました。 ばらすわけにはいかないので、たとえ話をすると、例えば柳条湖事件を起こすのに関東軍が機関車の運転手や線路工夫に計画を告げる必要があるかということがいえます。また、例えばあなたが毎日のように手紙を書いている相手の消息に無関心で、どこで何をしているか知りも調べもしないということがありうるかということがいえます。 長さと料理の蘊蓄には敬意を払いますが、ミステリーとしては成立していないというのが読後感です。 読んでいるうちはそこそこ楽しめるが、謎解きでしらけるというのはミステリーにはありがちなことで、個人の好みもありますから長編を読むのは一種の賭けです。 今回の賭けは、自分にとっては負けでした。 | ||||
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いろいろな人に勧められて購入!!! のめり込んでいる真っ最中! | ||||
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本書は、グルメ・バラエティ(忌わしく汚らしい日本語だが仕方ない)の一つの金字塔「料理の鉄人」の制作者の一人による小説処女作。 戦前の日本陸軍が天皇の訪満を画策し、そのイベントとして満漢全席を超える料理を作らせたというフィクションであり、そのレシピを託された若き料理人と、現代においてそのレシピを探る料理人の二人の主人公が交互に描かれる。たまぁに、「料理の鉄人」でも引用された古今東西の料理人の名前が登場したり、戦前の満洲が舞台だったりするが、そんな知識ゼロの人でも読めるやさしいつくりはテレビらしい。また、何も考えずにスラスラと読めてもストーリーの読み飛ばしが起きないのもテレビらしい。(誰でも読めるとか、飛ばしても平気とか、まともな小説では褒め言葉でないのだが、本書ではいちおー褒め言葉のようなのが笑える) 一方で、壮大なストーリーにもなる舞台も世界観も殆ど活かせないのは素人作家の力量のほどで、秋元先生以下の過剰な褒め言葉の帯広告はまさに開店祝いのお花でしかない。そして、スラスラ読めるのツケは、ご多聞に漏れずとなるが、喜怒哀楽が全く起きない凡庸なストーリーとなる。ラストの数頁だけは「うまそう」だが、それ以外は本当につまらない。映像化を意識した作品とのことだが、正にストーリーをすっ飛ばした紙芝居である。それと、歴史ドラマにデタラメな時代考証をしたり偏った歴史観の多いフジテレビで多く仕事をしたせいだろうか、本書の時代考証や歴史観にもデタラメが多い。 暑い夏の帰省時にはいいかもしれないが、読書好きとしては本書を買う金と読む時間があるなら、十指に余る本があるとやはり言わざるを得ないし、この金額で本書の描写よりよほど美味い一皿もあるよとも云いたい。 | ||||
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