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さまよう刃
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さまよう刃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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ビックリするぐらい読後感は最悪だった。ただ東野圭吾としては凡作かなと思ったのは、オリジナリティがないってこと。「残虐非道な犯罪を犯しておいて、少年法で厚く守られる加害者」ありきたりですね。そして、こんだけ社会啓発的なことを書いといて結局結論は「俺たちは悩み続けるしかないんだ」みたいな。なんだそれ。東野圭吾こそ、作品中に出てくる"ありきたりなことしかいえないコメンテーター"じゃないのかと。結局東野圭吾自体も、少年法の問題点を「面白そうなネタ」としてみておらず、単に利用してるだけっていう。そういう意味では、文章力はあるけど中身はないよね。社会啓発的に。 | ||||
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鬼畜としか思えないような蛮行を犯した少年その蛮行により唯一の家族、大切な娘を殺された父親少年法、遺族の思い、人を裁くということ、復讐それをテーマに物語は進んでいく。が、途中から確かに、ぐいぐいと物語を読ませてはいくのだが何か物足りない。小説としての奥行きが足りないように思えてならない。登場人物たちはどんな人物なのか。何を考え、何を好み、嫌う人なのか。ほとんど描かれていない。描かないことで、人物を特定しないどこにでもいる普通の人物、読者の身近な人物をとさせようとしているのかもしれないのだが、むしろストーリーを追うだけの筋書きだけになってしまっているように思えてならなかった。せっかくの社会派テーマが単なるサスペンスドラマに過ぎない感じがした。とっても残念。 | ||||
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終盤には巧妙なトリックが仕掛けられています。 巧妙さについては,とてもすばらしいものだと思います。 しかし,そのトリックの内容についてみると,現実にはそのようなことが起きることはありえないでしょう。 そのような,最後の締めがいくらなんでもありえない内容であることを考えると,あまりおすすめはできないです。 | ||||
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最近、東野さんの本を、重点的にあたっています。 「新参者」の前に、いくつか東野ワールドを知っておきたくて…。 「さまよう刃」は、文庫ですがなんと約500ページという大作。 なぜ上下巻にしなかったんだろう…? と思いつつ読んだのですが、途中で納得。 ハラハラ、ドキドキ系の内容ではなく、世間に少年法のひずみを問う、という「静かに重い系」の本なので、 上下巻に分けてしまうと、なんとなく下巻を買わない人が多いのではないか…と感じたからです。 といって、面白くない、というわけではありません。 私もいわゆる「拉致車」らしき車から逃げた経験もあるので、 人事とは思えないこともあり、一気に読破しました。 被害者の家族の葛藤や、少年法における裁きへの賛否両論など 社会的な観点からも掘り下げて書いてあります。 ただ、 この本の「少年」たちは、はっきり「悪者」と設定されています(と私は思いました)。 そのぶれのない設定が、逆に主人公の父親の葛藤を描くときに「盛り下げた」かもしれません。 多分、この本を読む方のほとんどが、主人公の父親に対して肯定的な感情になると思います。 もう少しだけ、善と悪が入り混じる設定だったら、 読む人の気持ちがどう変わるだろう…と思いました。 ちなみに、前半の描写にエグイ部分もあるので、 女性が読むときにはその点を知っておいたほうが、いいかも?(びっくりしないかも?) | ||||
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映画が公開されてたということもあり、テーマも内容も一級品です。娘を殺された親が少年法に守られている悪ガキ相手に復讐を加えていく・・・。被害者の親でもあり、加害者になった主人公に同情しながら読み進めいたので、最後の結末は期待外れ。スカッとしない結末に残念ではあるが、少年法の欠陥を東野圭吾自体が指摘しているような感じを受けました。 | ||||
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サスペンスというよりも、ヒューマンドラマ。 未成年の犯罪を取り巻く、報道、司法、被害者遺族の感情といった種々の問題を、当事者の立場からえぐりだしていきます。 読み応えがあるのは事実ですが、サスペンスとしての面白みはあまりありません。 映画化されるようですが、映画の様な実写の方が楽しめるのではないでしょうか。 というか、実写化を最初から想定しているような小説ですかね。 小説だからこそ味わえる面白みが少し足りない気がしました。 | ||||
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神戸連続児童殺傷事件、光市母子殺害事件、リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件等々の被害者家族が、果たしてこの父親の様に行動出来たか?行動する環境、能力があるならば、行動していたか?甚だ疑問に思った。読み物としたら確かに面白いのだと思うが、何処か短絡的というか、こんなに単純でいいのかという思いが残った。『心にナイフをしのばせて』はノンフィクションなので小説と比べるのはどうかと思うが、余程考えさせられた。 | ||||
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もし、自分がその立場だったらどうしますか? そんな感じで感情移入しながらあっという間に読み終えてしまった。 途中の展開も現実的にあり得そうな感じ、人間関係が出てきて現実離れはしていません。 ただ、多少無理はありますが、これは小説の範囲でOKだと思います。 映画化で心理描写をどうやってするのかにも興味がわきました。 最後はちょっと作者の手抜きが感じられたので、前半から星5つだったのが、 最後で3つに落ちてしまいました。 ただ、アメリカの昔の映画「評決の時」をパクっている部分があるかと思います。 | ||||
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この読後感の悪さが、即ち少年法に対する虚しさに繋がるのだろうか…。テーマとして読み手に色々考えさせるという視点では、一応成功しているのでしょうが、一物語としてはあまりにも結末が…???。救われない。主犯格のカイジには明確な罰は与えられず、娘を失った親達の、胸を抉られるような叫びが残るだけ…。東野圭吾という作者の本は大概読後感が悪いが、これはその中でも抜きん出て不快感を与えられてしまうものです。とは言え、このようなテーマを敢えて書かずとも済む世界になって欲しい。カイジのような悪も、また、それを取り巻き犯罪に荷担するような悪も、消え去る日は来るのだろうか。 | ||||
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読んでいる内に感情移入してしまい、犯人が憎くて憎くて、不謹慎ながらももっと酷い殺し方をしたって足りないくらい!!と歯ぎしりさせた程です。そのせいか、結末がどうしても納得いきません。結末以外がとてもシャープで物凄かっただけに、最後は少しだけガッカリしました。「そうだったの?」というところもちゃんとあって驚きはしたのですが、ファンとしては少し辛口めに三ツ星にしておきます。 | ||||
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少年犯罪やその関連の法律にまつわる問題を題材にした小説です。 特に娘を陵辱され殺された父:長峰が、その犯人達の1人を殺しもう1人を追いかけ逃亡する自らの行動に関し、「悪いとわかっていてもやらずにはいられない」という心の葛藤を持っているその様子は、現在の少年法の矛盾に最も苦しむ存在として、感情移入させるものがあります。 また、子供の問題だけでなく「子供が犯罪を含めたある種の問題に関わった場合、親としてどういう考えを持って子供と向き合うべきか」という問題を取り上げたところは大きく評価できます。 この小説にはそういった問題に対し、目新しい解決策となりうる展開があるわけではありませんが、問題を物語の中だけのことでなく現実のものと考えさせ、「自分ならどう考えるか」と考えずにはいられなくなる小説でありますから、「問題提起本」としての役割は果たしていると思います。 ただしこの本はノンフィクション小説でなく、東野氏の小説。 であれば、書かれた趣旨はどうであれ、単なる問題提起だけでなく小説としての完成度が求められるのは当然。 長峰氏の逃亡過程で、確かに「2人目の犯人はどうなるんだろう」と気になり最後まで読ませられたのは事実ですが、同時に「なぜここまで大胆な行動で、つかまらないんだろう?」と思わせる部分があるのは読んでいて気になりました。 大胆な行動が逆に警察の目をくらませているとか、その行動の裏で警察につかまらないための綿密な計算を長峰氏が行っているなどの様子が伺えるならまだしも、どう考えてもその様子はなく、「フィクションだ」とか「携帯の逆探などがしにくい時代背景」とか「指名手配犯の写真が公開されても、大概の人はまさか手配犯がすぐ近くにいるなんて夢にも思わない」などといった面を引き算しても、話の流れにちょっと不自然さを感じました。 | ||||
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最愛の娘を少年犯罪で理不尽に奪われた主人公が復讐する、という設定は読者を魅了するには十分で、実際にどんどん読み進めずにはいられない展開である。しかし、犯人の凶悪少年と主人公がようやく対峙する佳境に至って、東野圭吾の作品に慣れた自分にとっては、無理があるラストだなぁという思いと、「えっ」というどんでん返しもないストレートな終わり方に、少なからず不満を感じる内容であった。 「手紙」や「殺人の門」のようにラストのどんでん返しがなくてもよいストーリではなく、主人公がどのように復讐劇を果たすのかというラストこそ重要なストーリであるだけに残念。 | ||||
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少年に娘を殺された父親の復讐。被害者から加害者になった主人公を追う刑事の複雑な心境。逃亡中に出会った息子を失った女性との交流。一気に読みきってしまう面白さなのですが・・・。狙われる少年はもっと憎らしく、追う主人公はもっと怒り狂って欲しかったと思います。なんとなくありがちなストーリー展開だったのがちょっと残念。 | ||||
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東野作品、初めて読みました。正直、イマイチでした。 題材自体も、そんなに目新しいわけではないし、ここは登場人物の心理描写がメインになると思うのですが、主人公・長峰の心の揺れ、殺人に間接的に加担することになった誠の恐怖心、長峰の手助けをする和佳子の気持ちの移り変わり、関わる刑事たちの葛藤…どの人物をとっても、いまひとつ心理描写が浅くて平凡な気がしました。 東野作品は、みんなこんな感じなのでしょうか? | ||||
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レイプされた父親の加害者(18才少年たち)に対する復讐である。 少年法への疑問を訴えかけているが、最後は無難に(わざと?)終わらせて著者の意向を曇らせていると感じた。 そこに、今一つ醒めて本を閉じてしまった。 しかし、この小説が我々に問う問題は見過ごしてはいけないのではないか。 現に騒がれている母子殺害事件なども・・・ まだまだ変わっていくには、長い時間がかかりそうですね。 法律ってなんだろう? | ||||
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恐らくこの本は書く前にある程度構成を固めていたのではないかと思う 何故そう思ったのかと言えば、文章に全くブレが無いからだ。 それぞれの登場人物が抱いている考えは終始一貫しており そのすべてが合理性と不合理性を同時に含むものであるため 誰が正しくて誰が正しくないのか分からないまま物語が終わってしまう。 重要なのは私達自身がそのようなジレンマを抱える社会で生活していることを 深く胸に刻み、そしてどう考えるかを自答することではないかと思う。 | ||||
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誰がどう見ても犯人が100%悪い。 自分が親なら、犯人にも同じ目にあわせてやりたい!と誰しも思うはず。 でも、ぶっちゃけどうなんでしょうね、、、 昔から、「仇討ち」、「あだ討ち」という言葉があるほどですからね。最愛の人を殺された復讐はありだったのかも。昔は・・・。 でも、「仇討ち」された身内が今度は「仇討ち」して、次はまたその身内が・・・と エンドレスになっていくのでやはりダメなのでしょう。 人を許すのもまた勇気というところでしょうか。人を許して、自分も救われる? とまあ、言葉で理解しても実際なかなかメンタル的に難しい話であります。。。。 あの結末で、私は良かったと思います。 それほど重くない作品です。さくっと東野ワールドを覗くには丁度いいかもしれません。 | ||||
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「謎の密告者のやったことは、正しいことだと思いますか。 正義だったと思いますか」蹂躙され殺された一人娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。さまざまな人の思惑が絡んだ事件の行方は「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げられる。遺族に裁く権利はあるのか?「少年法」の是非は?社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!?分厚い小説ではあるが、一気に読めてしまう作品。娘のいるお父さんや、女性にはツラクて読みにくいシーンもあり、ただただ憎しみが募ってしまうところもある。ここまで書く必要があるのかとは思うが、きっとこれも必要な手続きなのだろう。 「少年法」「復讐殺人」などなど、問題提起を抱え、自分ならどうするのか自分がその立場になったらどうしたいかを考えるキッカケになる作品。東野圭吾という作家は、人間があまり好きではないのではないかといつも感じる。「性悪説」に基づいたかのように感じる作品は、その人間嫌いだからこそ、迫れる問題に迫っているような気がする。「少年法」に守られた、未成年者に関わらず、被害者や被害者の身内に対してあまりにも非情な現状を、今一度考えてみた方がいいのかもしれません。 | ||||
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飛行機のフライト中に読んでて助かりました。時間を潰す必要があるとき最適です。愛娘の復讐と未成年犯罪の問題、更に仇撃ち。361ページ、上下2段ですが、内容はきちんとミステリーとして骨格がされてるので集中してすぐ読めます。本は人によってバイブルにもなり価値観が異なるので、あくまで私の感想ですが、扱ってるテーマを掘り下げてはいない大衆娯楽ミステリー。悪行を繰り返す青少年を否定する単純な図式です。 | ||||
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「白夜行」「幻夜」など、東野さんの小説は、非常に場面が目に浮かぶようなリアルな表現が好きで、今回も期待して読み始めた。前半より、目を伏せたくなるような場面も多かったが、映画やTVドラマのようなリアルな表現に、一気に読ませる力のある小説だった。しかし、最後は、あまりにも現実的な終わり方であり、もっと、復讐する側の主人公の「長峰」や、同事件の被害者の父である「鮎村」の心理描写や、葛藤、感情爆発が欲しかった。現実的な結果は、小説のようなものであろうが、もっともっとこの「菅野」を追い詰めて決して「正義」は許さないということを、語ってほしかった。話のオチとしては、結局、刑事の人道的な感情に論点が置かれてしまったが、前半の「長峰」の激昂は、すさまじかただけに、そのエネルギーを最後に爆発して終わらせないと、この「菅野」への憎しみが終わらないという感じがして、盛り上がりに欠ける結末だったと思う。もっと、爆発してください!東野さんの小説には期待しているだけに、また、前半の描写がすさまじかただけに、残念でなりません。 | ||||
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