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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全228件 161~180 9/12ページ
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白夜行の続編と聞いて文庫本化されるのを待っていました。 前回の白夜行と同様に、美冬が表の世界で光を浴びるために、あらゆる手段を用いて、のし上がっていくとゆう物語です。 前回と違うのは、美冬と雅也の接点が描かれていたり、実際に二人が行った悪事が描かれれいます。 分厚い本なんですが、読み始めると東野ワールドに入り込んでしまうので、あっという間に読んでしまえる作品です。時間のある方は一気に読んでしまうことをお薦めします。 | ||||
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白夜行の(たぶん)続編です。 ただ、他の方も書かれているように白夜行を読んでいなくても、 十分に楽しめる内容です。 量があるのに、二日ほどで一気に読めました。 この稀代の物語にどのような蹴りをつけるのか、続編(完結篇?)が待ち遠しい。 東野さん。期待しています。 | ||||
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東野圭吾が描いた愛と犯罪の物語白夜行において雪穂と亮司の二人が一緒に生きるため「共生」という形で見事に二人の生き方を描いた幻夜では白夜行の「共生」とは全く別の形で男と女の生き方を描かれている。独りの女が男達を操り、男達は女に操られていくある男は女を信じ、ある男は真実を信じだが女にとっては男達は道具でしか無いもはや生き方としてでもなく生きる術にまで変わっている。男と女の間において、そもそも「共生」というのは存在しない。同じ道を歩んでいると思っていても必ずどこかで徐々に別れていくそれが悲劇であり、愛であるただし、白夜行は白夜行の二人の生き方、幻夜は幻夜の男と女の行き方、そんなものを背景に小説としての「共生」を見事に果たしているこれから新たな続編が生まれた時白夜行と幻夜の2つの意思が、どのように進んでいくのか、楽しみである | ||||
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他の方も仰っているように明確にはされてないけども「白夜行」の続編であって、先に白夜行を読んでないと面白さは半減します。 ただ前作の雪穂、今作の美冬による罠が要は同じなので中盤から「あぁまたそのパターンか」的なのはありますね。 それと加藤という刑事がずっとアウトロー的な人物だったのが最後の最後に真っ当な刑事になってしまって・・・・、というのがちょっと腑に落ちない。 加藤の設定からするともっと違う展開があったように思うし、大きな謎を残すためにはこういう終わり方しかなかったのかなと。 それでもこれだけの長編で飽きずに読めたので☆3.5、四捨五入で4。 | ||||
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待望の文庫化。 分厚いし、値段もすごいけれど、あっという間に読破できる。 さて、文庫版の解説ではミステリ作家の黒川博行氏が、白夜行の続編であると断言している。 確かに、ちりばめられた謎は白夜行の続編である可能性を示してはいるけど、絶対的な証拠はないので、どうとでも解釈できるはずだ。 筆者も続編であると明言していない(らしい)ので、あの白夜行の雪穂が、こうなったと思いたくない人は、違う作品だと思って読めばいいと思う。 (個人的には、やっぱり続編だと思って読んだけど) 2人の男女が、自分たちの身を守るために犯罪に手を染め、暗い秘密を共有する運命共同体として闇の人生を行く。 この基本的なあらすじは、白夜行も幻夜も変わらない。 ただし、白夜行での主役2人(雪穂と亮司)が、完璧なパートナーであったのに対し、今回の男性主人公は、亮司とは違う。 それが、悲劇を呼んでしまう。 こうして考えると、今作が白夜行の続編だと考えた方が、主人公の孤独さ、悲しさが引き立つと思う。 そして、黒川博行氏も解説で希望しているとおり、東野さんにはぜひさらに続編(第3部?)を書いて欲しい。 | ||||
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東野圭吾氏による「白夜行」の続編と言われる作品。 おそらく本作を読まれた方は、前作である「白夜行」も読まれているに違いない。 しかし本作と前作には大きな相違点があることに気付いて欲しい。 両作品とも二人の男女が主人公であることは共通している。 それぞれ「雪穂と亮司」、「美冬と雅也」である。 しかし、前作では雪穂と亮司以外の人物による視点で描くことに統一されていたが、 驚くべき事に、本作ではもう一人の主人公である雅也による視点も取り入れられているのだ。 本作では一転、美冬のみの内面を徹底してベールで覆う事により、彼女をさらにミステリアスな存在へと進化させている。 つまり本作の主人公は、正確には美冬一人となり、雅也は主人公に最も近い人物とも言えるのかも知れない。 単なる続編ではない。 前作を遥かに凌駕する傑作である。 | ||||
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阪神大震災で劇的な出会いをした「水原雅也」と「新海美冬」。 美冬を命懸けで守ろうとした雅也...。 少なくとも雅也はそう信じていた。 美冬に宿る「匂い」をかぎつけた刑事「加藤」。 人物設定が非常に優れていて、ぐいぐいと引き込まれていきます。 美冬のような女性に迫られたら一体自分なら堪えられるだろうか、と各場面で考えてしまいました。 最後まで読んだのに、新海美冬が一体誰なのか余計に分らなくなりました。 生殺しのような感じです。 早く完結編を出してもらわないと、このモヤモヤは晴れそうにありません。 | ||||
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『白夜行』の第二部(と黒川氏の解説にあるのでそのつもりで読みました)。残念ながら『白夜行』を越える作品とは・・・ (以下内容にふれています) 『白夜行』は主人公たち(雪穂と亮司)の内面を描かず、まわりからあぶり出すように二人の姿を浮かび上がらせ、心のうちに迫らせる小説で、まずその手法が秀逸。ある悲劇から悪鬼とならざるを得なかった二人が痛々しくてたまらなくなる物語でした。対して『幻夜』は、主人公(美冬=明言されていませんが雪穂、新しいパートナーの雅也)の行動が直接的に描かれ、特に雅也の心理は明確に綴られます。手法を踏襲すべきとは思いませんが、『白夜行』を読んでいる間のひたひたと迫り来るような感覚と比べるとどうしても物足りなく感じました。これは好みの問題もあるでしょうけれど。 一番気になったのは美冬の心理(こちらは雅也と異なり文中には書かれません)。雪穂から美冬になりかわったらしい彼女は、自分が上り詰めるために他者の犠牲などものともせず、雅也ですら騙しています。なりかわりの物語としては、松本清張氏『砂の器』、宮部みゆき氏『火車』などが浮かびますが、共通しているのは「どうしてもなりかわらざるを得なかった」点。そこに心を寄せることができるから、主人公たちの犯罪にも痛ましさが伴い、感情を揺さぶられるのでしょう。比べて美冬は・・・「なりかわらざるを得なかった」とは感じられず、エゴの方が印象に残りました。『白夜行』で大切な亮司を失った彼女は、本当の鬼、怪物になってしまったのでしょうか? だとしたら確かに悲しい。でもその悲しさを見出すには、この小説にまだ何かが足りない気がしたのです。 | ||||
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ある若い女性を基点として周囲が事件へ巻き込まれていくミステリー。主人公の内面描写が一切無いという点は、白夜行と共通していました。 はっきり白夜行の続編と書かれているわけではありませんが、白夜行を読んだ後のほうが、より楽しめる作品だと思います。 この物語の主人公が、白夜行の雪穂ならちょっとヘンじゃない?という引っ掛かりを もって読み進めていたのですが、後半部にその疑問の答えが用意されていました。 どういう話かは、ネタバレになるので書けませんが、あまりにも衝撃的な事実に、寒気を感じました。 私は、白夜行でのパズルの断片を組み合わせていくことで、事件の核心に迫っていくという スタイルが好きでしたが、今作は今作でそれなりに楽しめました。 地下鉄サリン事件、阪神大震災、深刻化する不況など、当時の時代の雰囲気が、巧みに作品の中に取り入れてあり、過去を疑似体験したような気がしました。 またこの作品は、完璧すぎる美女の秘密を知りたいという欲望に見事に答えてくれている点で魅力的だといえるでしょう。 読了後も、もやもやとしたものが残って、すっきりしなかったのですが、幻想的な雰囲気の中のラストはとても印象的でした。 | ||||
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私は男性作家の書くミステリーが嫌いだ。しかし、何となく書店で手にとってみて読んでみた。 ところが、読んでみると面白い!私は作者の作品を初めて読んだが、文章の構成や時間軸の構築など男性的ではない書きまわしを感じた。 内容的にもこの主人公のような生き方を自分に照らし合わせられる自分としては、とても気に入った作品である。 | ||||
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悪魔の心を持つ美冬に従うわざるを得なかった雅也。そして、本当の美冬を知ってしまう。雅也の魂を殺した美冬。ラスト2章のスピード感溢れる展開は必読です。 | ||||
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この作者は几帳面だなと思う。細かい伏線やエピソードが漏れなくパズルのように綺麗にはまっていくからだ。ミステリにおいてはそれが謎解きのヒントになるので常道と言えば常道なのだが、それにしても律儀な感じがする。こういう構成を見る限り、作品は「事前に設計されている」と感じざるを得ない。エピソードの積み重ねの中で方向を模索していくのではなく、すべてがあるべき場所に最初から配置されているということだ。ひとつひとつのエピソードという部品を加工して、磨き上げ、図面通りに組み立てて完全な製品に仕上げていく。そういう作業が作者は無性に好きなんだろう。もしくは性格的にそこまで徹底してしまうのだろう。 本書の主人公たちもどうやら同じ性格に思える。ただし、設計する人間と加工する人間の分業だ。そして加工のエキスパートが設計を覆そうとするところで物語は破綻して終わってしまう。しかもそのときは設計者はすでに完成品を手に入れた後だ。 女性主人公が、周囲の人間を部品扱いすることで、自分が設計した製品を完璧に作り上げていく様子は、たしかに「白夜行」の姉妹編と言う感じだ。ただし本作品の方がより計画的であり、より直接的であり、より恐ろしいと言える。作者が同じモチーフを使って、さらにエピソードの振り幅を大きくした作品と言えるだろう。 | ||||
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白夜行の大ファンである私には、やはりたまらない本でした。 あの珠玉の名作の続編が出るなんて!と、嬉しくて嬉しくて。 しかし、白夜行は超えれませんでした。 十分面白いんですけどね。 でも、ファンは期待してしまうんです。もっともっと要求してしまうんです。 なので、☆4.5といったところですかね。 雪穂(美冬)の魔性っぷりに少しかげりが見えているのが悲しい。 彼女が直接身体を張って行動しているところは書いて欲しくなかったな、と思います。 これじゃあ、魔性じゃなくて、場末の女だよ!と言いたくなる場面が多々あり、悲しくなりました。 ラストも少し微妙。 おいおい、もっと他にあるだろ〜!って。 でも、やっぱり好きです。 | ||||
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私はこの作品は「白夜行」の続きで書いたと思います。 だって美冬が雪穂にとっても接点があるから。 でも雪穂より更に怖くなって更に綺麗になって、バージョンアップした雪穂という感じです。 こんな女性がいたら怖いな。 また続編を書いてほしいけど、これ以上怖くなるのかと思うと無理なのかな。 分厚い本だけど、スラスラ読めました。 って言うか、面白くてやめられなかったです。 | ||||
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【1995年】西宮。父親の通夜の翌朝起きた阪神淡路大震災。 震災に紛れ、誰にも言えない秘密をつくってしまう(息子)水原雅也、それを偶然目撃してしまった見ず知らずの女性、新海美冬。 しかし美冬は秘密をばらすどころか何故か雅也に協力して秘密を守り抜く。雅也は美冬と街を出て、一緒に行動する事を決め東京へ向かう。 という始まりになるのですが・・・。 ここまで読んだだけで「なんか、白夜行と設定・展開が似ているなぁ。」まるで白夜行の時に考えていて使わなかった設定をリメイクしたのかな?と感じてしまう方もいるかもしれません。(私は思いました。) しかし、ストーリーは面白く次の展開が気になる為スラスラと読めてしまう。白夜行と同様、謎の部分も多く、読み手が先を想像を出来るようにキーワードが散りばめられており「あぁ、やっぱりね〜」って思いながら読んでると最終的には作者の罠にハマって「うわぁっ」と言ってしまう内容です。(抽象的で申し訳ありませんが^^) さて、この作品は「白夜行」の続編??というような事でも言われている作品ではありますが、登場人物は(ほぼ)全て違う人物です。 スカーレットオハラとか、共通する?キーワードはときどき出現はします。作者も続編とは明言しておりません。 読み終えた者同士が、「ねぇねぇ、あれ解った?」と話をしたくなる小説かもしれません。 もしも、最後まで読み終えて「何かが引っかかる感じだが・・・。」と思うものの「まぁいっか」で終わる前に、もう一度よぉ〜く考えてみてください。気がつくと「ぞぉぉぉ〜っ!」とするかもしれませんよ。 | ||||
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四捨五入して★4つけさせていただきます。『続編』としては違和感を感じざるをえません。刊行当時はテンションがあがって先行作品とリンクするアイテムやエピソードがでてくるとニヤリとしたものですが19年間のふたりの軌跡がああいうかたちで幕引きしたのを考えるとどうしても今回の「彼女」にひっかかってしまいます。そもそも作者自身続編とは公言していません。しかし、あの作品を読んだ人間は誰しも思い浮かべずには居られません。ふんだんに凝らした仕掛けにまんまとひっかかったかたちでは充分に楽しみました。淡い深いけぶるようなグリーンの装丁は美しく、土地柄なのか性格なのか乾いていてもどこな情緒的なストーリー。但し『幻夜』はあくまで”『白夜行』の続編といわれる『幻夜』”なのでしょう。ただの仕掛けなのか本当に続編なのか、あれから数年後の大震災に思うところありどうなのか、書き手の真意が興味深い一冊。 | ||||
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百夜行の続きの話 この物語の主人公の一人、新海美冬という名の女 その人は悪魔のような女というより悪魔そのものって感じ 阪神大震災で過去を捨て新しい人間になった美冬 自分の野望を満たす為に百夜行と同様に男を利用しのし上がって行く 今回利用された男は、もう一人の主人公、水原雅也 美冬に良いように利用されて使い捨てられていく その他美冬がのし上がる為に死ぬ人、傷つく人の数々 ある意味美冬のサクセスストーリーとして楽しめないと 気持ちがどんより暗くなる作品 確かに展開はスピーディなので推理小説としては面白いけど 百夜行と全く同じ過程をたどっているので工夫は感じられない作品 この女を主人公として同じパターンで簡単に続編が書けそう。 この女の魅力は、何歳まで使えるか?みたいな。 最後もやり切れません・・・。これで良いのか。 | ||||
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『白夜行』が好きな人に文句無しにお勧めします。 激しさは『白夜行』より抑えられているが、切なさ、恐ろしさ、残酷さ、といった心の描写は、『白夜行』を上回っています。 この二作に共通するのは、人間の業を描いていること。 冒頭の展開にはゆるみを感じさせますが、そのあとは一気呵成。 途中で、ある事実が判明するくだりでは、背筋が寒くなります。 私は『白夜行』より好きですね。 いつまでも大切な本として、私の本棚に並べておき、何年かしたら、また読みたいと思っている。 | ||||
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えーどうしてあそこまですごく面白くて、やはり東野、さえてると思っていたら、最後の終わり方が、ざっくりという感じでした。でも、つね日頃から、ああいう大震災で邪魔な人を一人位殺してもわからないのではという疑問を持ちは続けていました。それがモチーフになっているからさすが東野。それにそのあとの美冬の美への執着といい、定食屋の娘と一緒になれば派手ではないけれども、地味な幸せがつかめると思う雅也も何かもの悲しい人生を感じさせます。バブルがはじけて、本当に首を吊る人も多かった、そんな時代の落とし子のような小説でした。 | ||||
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雪穂のその後(白夜行)の人生劇場・・・。と、読んでいて思いました。中半から、そうじゃないかな・・・?と、思い。後半で・・・確信しました。(勝手ですけど・・・。)・・・そして、幻夜では、雅也に、もういない亮司を求めているような美冬(雪穂)がチラチラ見えました。やはり雪穂にとって亮司は、かけがえのない存在だったのな・・・と、切なくなります。丸一日で、スッキリ読めました。読みやすく、おもしろい。白夜行にはなかった、共犯者同士の会話や、絡みがあり、すんなり馴染め、話の中に溶け込めました。話は、2000年で終わってます。その後の美冬(雪穂)が、今、どんな人生を歩んでいるのかを、知りたくなります。白夜行を読んだ方にはお薦めの一冊だし、白夜行を読んでから、是非、読んでいただきたい一冊です。美冬が雪穂なら・・・「幻夜」では、美冬の生き方にも共感できる点があります。犯罪にも手を加担しますが、白夜行で学んだ事を美冬(雪穂)が、再現しているようにも思えます。白夜行でスッキリしなかった方も、満足してしまってる方にも、お薦めです。 | ||||
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