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幻夜
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幻夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全228件 101~120 6/12ページ
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読み終わって思わず口にしてしまいました。 途中までは最高に良かったんです。ただ後半に雅也が色々と知りすぎた辺りから嫌な予感はしてました。 某漫画の夢落ちに匹敵する、あまりにも稚拙なラスト…。 決してハッピーエンド主義者ではないんですが、もーちょっと良い(納得のいく)ラストに出来なかったのかが悔やまれます…。残念すぎるラストがよければ文句なく★5でした。 | ||||
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主人公2人の心理描写が一切なかった白夜行から一変し、雅也の心理描写を中心に描かれている物語。 白夜行での2人のやりとりやトリックを彷彿させるような描写、それから、雅也が普通の人間であるがゆえの苦悩が最大の見所だ。 雅也は震災の混乱の中で叔父を撲殺してしまったが、亮司のように犯罪者の資質をもたないごく普通の青年。 よって、美冬の言いなりになりながらも、心の中で疑問を持ち葛藤し、孤独に悩ませられる。 殺人の後は魚や肉が食べられなくなったり、日々の仕事に汗を流し、一杯のビールで疲れを癒す生活こそが自分にとって最大の幸せな生活だと考えるのは、ごく普通の人間の感覚だろう。 冒頭で子供にパンを譲ってあげたり、美冬を性犯罪から守ったりと、彼の心の優しさはいたるところから感じられた。 その彼が、美冬に利用されるだけ利用され、魂を殺されていく姿はとても痛々しい。しかし、それがこの物語のストーリーなのだ。 | ||||
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酷い話です。 結末は白夜行を読んでいればある程度見当はつく。 雪穂よりももっとあざとく、ひたすら自己を輝かせるためだけに生きる女。 ある意味、前作よりも人間の自己中心性が純に浮かび上がる。 これは、ひとつの極端な人のあり方を問うファンタジーとして読みました。 誰しもどこか、このような部分はあって、でもそれを美冬のように前面に押し出して生きるのか その程度は一人一人違うでしょう。 純、という意味で、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」とどこか同質なものとも感じます。 もっとも結末はまったく違うのだけれど… 人の幸せって何なのか。どう生きるべきか。全編通じて問いかけられた気がしました。 | ||||
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美冬の悪女っぷりにハマってしまいました。 次はどんな事件を起こすのだろう?とワクワク感さえも感じてしまいました。 白夜行とは違った楽しみ方があります。 | ||||
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前作ともいえる、白夜行は読んでいないのですが、問題なく楽しめました。あれだけのボリュームですが、一切飽きることなく、その世界に引きずり込まれました。これが初めての東野圭吾さんの作品でしたが、東野さんの作品を読破したいと思いました。とにかく一度読んでみてください!ハズレなしです!! | ||||
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阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。 男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。 だが彼女にも恐るべき秘密があった。 白夜行の続き。 そのつながりは一人の女。新海美冬。 前作との類似点が多い。 事の発端、人物の位置づけ、場面の切り替え方、そして結末。 しかし決定的に違うのが、これは2人の物語ではなく1人の女の物語であること。 2人が対等でない。一方的に女が男を利用しているだけ。 前作同様、主人公の美冬に関しての描写は最低限のものにとどまっている。 何を考えているのかは全く描写されない。 ただし、雅也についてはほぼすべてが描写されている。 新海美冬がなにを考えているか だけがなぞだ。 しかし、そこがあまり気にならなかった。 ただ美冬が恐ろしいだけだ。 前作では、お互いを支え合うというか想い合う葛藤が行間に隠されていた。 しかし今作では、隠されているのは完全に自分のための葛藤だ。 なんというか、あまり興味がわかない。どうでもいい。 主人公は何を想い、何をしたのか。 それを想像し、物語のつながりその意味に気付く。 この楽しさがあまりなかった。 彼女はいったい何者なのか? その答えは白夜行を読んだ人しか分からない。 私は最初に読んだとき、さっぱりわからなかった。 そのつながりに気付いてからは、もう夢中で読みました。 正体を知ってから読むと、細かいつながりを発見できそのたびに感動しました。 むしろそこを前提として読まないと、この作品の意味がないでしょう。 震災を機に別人になりすます というアイディアはすごい。 しかもそれを白夜行につなげてきたのにはもう脱帽。 だが、白夜行ほどの感動は味わえなかった。 | ||||
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人の裏の部分,本性が描かれた作品だと思います。話の展開にもどかしさを感じたリもしました。内容ゎ白夜行の続きだと思います。最後の終わリ方ももどかしかった(≧□≦) | ||||
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白夜行の前に読んでしまいました! 今白夜行を読んでます。また感想が変わるかな?と思いながら・・・ 楽しい展開でした。 最後はちょっと残念だったけど、この美冬の続編を読んでみたいと思いました。 けっきょく、何があったの?って感じです。 自分の為にここまでする人がいるなんて怖いけど、同じ女として、ここまでできたらすごい!って 思ってしまいました。 | ||||
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「白夜行」に夢中になり、深い余韻に浸っていた時・・・その「続編」なるものがこちらだと聞いて、さっそく読んでみました。ただし、作者は続編だとは“明言”はしていないとのこと。これは、否定しているわけでも、肯定しているわけでもない、“明言していない”だけなのです。つまり、作者は「ノーコメント」なんですね。 実際に「幻夜」を読んでみて、ここまで書いて、続編でないわけがない!続編に違いない!と、私個人としては強く感じました。さまざまな伏線が、続編を大きく匂わせているからです。面白いぐらい、匂いすぎです!むしろ、その伏線遊びは、作者の狙いどおりなのでしょう。 そうやってパズルを解いていくような感覚で「白夜行」の続編であろうと思う部分を探していくのが面白かったです。 私は、なぜ作者が続編か否かを明言していないか、というと、読み手にそのパズルを解くような面白さ・感覚を先入観なく味わってもらいたいからではないか?と思いました。最初から続編であるといってしまえば、美冬の登場シーンですでに、美冬=雪穂?でも名前が違うし・・・?と、いらない先入観が邪魔してしまいます。それよりも、読んでいくうちにパズルを解いていく、その中での発見を、自分で味わうことのほうが何倍も面白さが増すことでしょう。 白夜行と幻夜、一見、似たようなストーリー展開ではありますが、「裏と表」のようにしてあるところがおもしろい構成で圧巻でした。白夜行では主人公2人の感情が一人称として一切描かれていなく、2人がどうやって接触していたかも「想像」させるのみになっていますが、幻夜を読むと、『白夜行でもこうだったのかなぁ・・・』と想像することができました。また、その逆で、『白夜行の時は、こうでなかった・・・と信じたい。』とも思ったりしました。(白夜行ではまだ雪穂に「心」が残っていたのが、幻夜では完全に人として壊れてしまっていると感じたため。) もし、白夜行の続編でないとして考えると、美冬という人間があまりにも理解できなく、感情移入できなく、嫌悪感が残ると思います。唯一、白夜行の続編であると考えることが、この気持ちを救ってくれる気もして・・・ 「続編」説は、読者としての私の“願望”でもあるのかもしれません。 ただし、最後の終わり方には不満でした・・・。やはり、ハッピーな終わり方(「悪は滅びるもの」的なもの)や、はっきりとした解決場面を見たいのが人の常かもしれません。いつか、この続きとなるものが読みたいです。その時こそ・・・このモヤモヤが解消される結末であることを願います。 「白夜行」なしでは語れない、白夜行の後にセットで読むことをおすすめします! | ||||
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他のレビューにもある通り、読後感は今ひとつでした。 メインキャストである女性の真の目的はなんであろうか?逆にそれまでにしても女性の「美」への追求は貪欲なのであろうか。寒さを覚えるほどの狂気を感じた。 反面、その女性を愛する男性。彼女を愛するが余り手先として動く。彼女に操られていることも最後の最後まで気が付かずに。そして最後は自爆。 現代の男性なら、彼女の正体に疑惑が浮かんだ時点で、正面をきって疑念を払拭するために本人に聞く人が多いのでは。ところがこの彼は、内密に調べる。そう、彼女を疑ってはいけないと。 そんなところに、日本男児の我慢強さが描かれている。 | ||||
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白夜行より先に読んでしまった!!が、かなり楽しめました。白夜行の続編だということを解説で知って今は白夜行を読んでいます。一体どんな伏線が張られていたのか。ワクワクしながら読んでます。 | ||||
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著者はこの小説で何を伝えたいのだろうか。この作品は、白夜行の続編であると言われている。同じパターンで物語が進行するのだ。美冬(主人公の女性)が言う。「昼間の道を歩こうと思たらあかんよ。あたしらは夜の道を行くしかない」しかし、彼女はそんな道を歩く必要性はない。この女性が裏の道を進む明確な理由がないのだ。そのため、この小説は説得力に欠ける。だが、この作品が白夜行の続きなら、すべて説明がつく。彼女が普通の人生を歩めないのも、過去をどんな手を使ってでも隠そうとする理由もはっきりする。それが正しいようだ。 しかし、著者自身は、続編だと言ってはいない。そうでない場合のこの作品の解釈について考えてみた。なぜ「白夜行」と同じような構成であえてこの小説を書いたのか。白夜行は、子供時代にとんでもない経験をし、それに縛られ、引きずって生きざるを得ない男女の話だった。この「幻夜」では、阪神大震災が物語のスタートとなる。著者は、おそらくこの作品を通して震災のショックの大きさを描きたかったのではないか。震災による心の傷はあまりにも大きく、その当事者に裏の道を歩ませるほどだったと。だからこそ、白夜行と同じパターンでこの小説を書いたのだ。彼は作家だ。そして、作家にとって最もうまく自分の思いを表現できるのは、当たり前だがその作品である。関西人である著者にとって、あの震災のショックは大きすぎたのかもしれない。それを何とか自分の中で消化し、乗り越えるためにこの作品を書いたとも考えられる。また、この作品は美冬の表の面だけを見れば、震災をきっかけにしてチャンスをつかみ、成功していく一種のサクセス・ストーリーと言えなくもない。著者はそうやって被災者にエールを送りたかったのではないだろうか。震災をひとつの発奮材料としてもう一度がんばってほしいとのメッセージだとも受けとれる。 | ||||
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読後の感想は「救いがない」ということ。この作品中、幸せになった人は一人もいない。主人公の職人も食堂の娘も美冬もその夫も義姉もカリスマ美容師も宝石店の店員も鉄工所のオヤジも刑事も登場人物は全員一人として幸せになっていない。何も悪いことをしていないのに(一部例外あり)。 いったい作者はこの作品を通じて何を言いたかったのか? ピカレスクロマンといえばそうであるが、「悪」に感情移入できないし、悪が滅びるというカタルシスも無い。残るのは寂寥感だけ。 しかし評価は高いです(矛盾するけど)。一気に読ませるし、はじめから終わりまで強烈なイメージが残る作品。当然ながら「白夜行」を先に読むことが必須です。なんか続編が読みたいというのは私だけでしょうか。 | ||||
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私自身、大学生の時に阪神大震災を経験。家が全壊するほどでないものの、あの時、喪失感と混乱と寒さと絶望、皆、明日どうやって生活するかで頭がいっぱいでした。レビューで美冬って怖いとか多いけど、美冬って人間は特殊な人間なのか? という疑問に対し、女の自分からすると「誰しも美冬になる可能性がある」です。若い時は自分勝手な事を異性に対してした事も思い出し、女は聖女にも、悪女にもどちらにでもなってしまう悲しい生物で、何処までも自己愛の延長にしか愛を位置づける事ができないと思いました。 勿論自身が美冬までの悪女ではないけれど、ズルイ女を東野さんはよく描ける作家だと思いました。美冬の過去か、未来が描かれる作品は出ないのかな? | ||||
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東野圭吾の作品は久しく読んでいなかったが、余りの人気にちょっと手を出してみたのだけど、大正解・・・謎の美女が登場する事が物語の骨格になっているが、 勝気で計算高い女性に対して共感できる女性読者なら面白く読めると思います。 阪神淡路大震災の時の青年と美女の出会いと、二人に対して共鳴してしまえば どんどん物語りに入っていける。 実際にあった震災を冒頭に持っていくことで、あくまでも慣れ親しんだ日本が舞台であるのに簡単に非日常の世界に違和感を覚えることなく、突拍子のない事件も受け入れやすく描かれている。登場人物は多いし、事件も多いが、それが気にならなく物語りに深みを与えて 一気に読める。 最後の最後の結末がなんとも後味が悪いのが気になるが、もし続編が出るのなら 充分に許せる。 読後、白夜行を読んだが、同じような雰囲気で白夜行も面白いが、 私はこちらの作品の方が作者が熟練してきただけ読者を釘付けにする技法が高いように思う。 | ||||
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全編755ページの良質な長編ミステリー。 主人公である新海美冬と水原雅也、刑事、有子、フクタ工業、華屋、曾我、青木、…出てくる人物の性格描写が精緻であり、現実感があります。阪神淡路大震災を起点に、美冬のサクセスストーリー的展開の中で、次々生じる事件、謎。その謎を伏線に更に大きな謎が。 スピード感があり、最後まで一気に読めます。 (但し、高度に情報化している現代社会で、実際にこのような事は難しいとは思いますが。) | ||||
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海外への出張が多いので、なるべく、厚めの本、という単純な理由で本書を選んだ。 読み始めは、さほど、おもしろいとは思わなかった。だらだらと物語が進んでいくのだが、なぜか次のページが気になる。謎が増えていくのだ。2/3ほど読み進んだ頃だろうか。何の疑いもしていなかったことが、突然、巨大な謎となった。油断していた。 ここから、仕事のことを忘れて、引き込まれてしまい一気に読んだ。 ラストは、わたしが期待を込めて予測したものとは大きく異なるが、謎はすべて解けたので満足しいている。 読了感は爽快なものではなかった。が、しかし、後味が悪いというものでもなかった。美冬の強さやしたたかさ。利用できるものはなんでも利用する。不要なものは、ためらわずに捨てる。必要ならば踏みつけてでも前進する。その強靱な精神力に敬服さえ覚えた。 ただ、男性であるわたしは、男性全員の代表になったかのような錯覚からか、不快感が少なからずもあった。利用され、踏みつけられ捨てられる。それが爽快感を得られなかった原因であろうと思う。 次は、百夜行を読んでみようと思う。 | ||||
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ファンの間ではもっぱら百夜行の続編とされているようですが 東野氏がエッセイのなかで続編ではないと語っているように、 雰囲気は似てるけど別の作品として読んだほうが良さそうです。 男が女に利用される所は同じです。 こういう女性に惚れてしまったら男は勝ち目ないですね。 美貌を武器に男を次々と食い物にする美冬は小説のなかだけの女性像 とも思えないところがまた恐ろしいですが、 美冬VS雪穂の物語があれば是非読んでみたいものです。 百夜行と比べても楽しめる作品です。 | ||||
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主人公の男女について多くを語らないことによって、叙事詩的な美しさを湛えた 前作「白夜行」。その男女の内実について雄弁に語ることによって、グロテスクで、 醜く、そして力強い作品となった今作「幻夜」。どっちが好みかと言われれば、 人それぞれということになるだろう。 この作品に登場する男たちはあまりにも馬鹿であり、いとも簡単に美冬の虜になり 騙されてゆくので、ちょっと物語としては不自然かな、という気がしていた。でも、 ふと我が身を振り返ってみると、美冬の物語の虜となり、二日間ぶっ通しでこの 小説を読みふけってしまったのだから、やっぱ男は馬鹿だから不自然でもないな、 という結論に至ってしまう、恐るべき小説です(笑 | ||||
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東京湾の深海にゴブリンという鮫が生息している 獲物を捕らえるときに普段は顎に折りたたむように、しまわれてるその大きな口で喰らいつく様は、凄まじく醜い形相になる (新海)シンカイ魚 美冬は 人間ではない | ||||
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