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秘密
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秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全480件 441~460 23/24ページ
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事故を境に妻の魂(?)が娘の体に入り込むという、非日常的な事態と平行して描かれるある夫婦の日常生活。実際にはありえないような題材だが、作中の一家に年齢が近く理解しやすい立場だった事もあり、私にとってはなんともいえない現実味があった。情熱や激情が失われつつある年代の夫婦が送る何気ないはずの毎日。中身は何一つ変わっていないはずの二人に、次第に微妙な変化が訪れていく。夫の視点から見た「半分」の想いが、作中終始淡々と綴られる。妻の想いは言葉になっていないものの、痛いほど感じられる。連れ添った年数もそこそこを数え、相手の気持ちが伝わるからこそ、何もいえなくなってしまう切なさ。動かし難い現実に対峙した時の、あきらめにも似たやるせなさ。ぶつけどころのない気持ちを爆発させた後のお互いの決断。そして迎えたラスト。朝の5時、子どもたちが眠る部屋でボロボロと涙がこぼれてきました。本を読んで泣いたのは十数年ぶりです。☆4.5の佳作。 | ||||
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もしも、自分が平助だったら…そう考えずにはいられない作品でした。平助は事故で最愛の妻を失った…ところが、残された愛娘の体には妻の魂が生きていた。娘の代わりとして生きることを決意した妻は、平助の知らない環境で、一人の人格として生きていく。もしも、生き残ったのが娘だったのなら当然の出来事だが、彼は「はい、そうですか。」と納得できないだろう。事故がなければ、妻は平助の一生の伴侶になるはずだったのだから。新しい世界に溶け込んでいく妻の姿を見つめる平助の置いてきぼりをくらったような虚無感が作品の随所に散りばめられている。愛しているからこそ、許さなければならない…そんな平助の心の葛藤が痛いほど伝わってきて、平助の決意を読んだとき、『頑張ったね』とエールを送ってしまいました。隠されていた『秘密』について映画で知っている人も十分楽しめる作品だと思います。推理小説というより、恋愛小説の香りがする気がしました。ぜひ、一読を! | ||||
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読み終わった後、とにかく悲しくて切なくて・・・2、3日この主人公の事ばかりずっと考えてしまいました。実際この主人公がこの世に存在しているような気さえしてきて・・・。 自分なら直子と似たような選択をしたかもしれません。でもそれは、やっぱり希望にあふれた前向きな気持ちですよね・・・。 主人公との気持ちのギャップを思うとなおさら切ないです。個人的には、二人は結ばれてハッピーエンドを願いました。それが例えば非道徳的でも・・・・。 | ||||
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私はたまたまこの本が原作となっていた映画でこの本のことを知り、あらすじだけで興味を惹かれて東野圭吾作品を初めて手にしました。映画も見ましたが、映画よりも遥かに素晴らしく奥が深い作品でした。最後まで読み終えるとじーんとくる感動と切なさがありました。大切なものを失う辛さ、悲しみ、重み、色々な事を改めて考えさせてくれる本でした。私がこの本を読んだのは高校一年生だったので中学生、もしくは小学生の方から大人の方まで幅広い年代で支持される作品だと思います! | ||||
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映画と違うエンディングを知りたくて読み始めた。今まで真剣に小説を読んだ覚えのない私ではあるが、飽きることなく読み切ることができた。父として、夫として、男として、、、その葛藤が共感させる。あの頃の自分に戻れるはず…大切なものを失う気持ち、忘れたくないです。 | ||||
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僕は、一度読めばもう読む価値がないと思った本は古本屋に売り、何度も読み返したいと感じた本だけを本棚に大切にしまう。この「秘密」はもちろん後者。本当に良かった。実はこの本のラスト近くは新幹線の中で読んでいたのだが「あ、ヤバイ。泣きそうだ」と思い本を閉じた。帰宅して一人になってラストまで読んだ。泣きはしなかったが、胸を締めつけられるような切ないエンディングだった。「自分が愛する者にとって幸せな道を選ぶ-。」という言葉が僕の心に突き刺さった。どんでん返しのエンディングだが、最後の決断を下した時の直子の心情を思うと切ない。自分ならどういう選択をするだろうか?読了後、なかなか余韻から抜けられなかった・・・ | ||||
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最初の秘密、それは母と娘が入れ替わることです。そこから、平介の葛藤の物語がはじまります。その苦しさをかなり感じることができます。この葛藤の部分が強く描かれていることから、この作品を近親相姦的な性的願望を持った男の物語だというのは、この作品の本質を述べるにいたっていません。この葛藤は母、直子がよく理解しています。タイトルは「秘密」です。2つ目の秘密にこの作品の本質があります。その秘密は最後まで読まないとわかりません。素晴らしい妻をもつあなた、もし妻が亡くなったら悲しいはずです。しかし、この作品を読み終わったとき、それよりも悲しいことがあることを知ることができるでしょう。 | ||||
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初めてこの作家の作品を読みましたが、読みやすく、主人公にも無理なく感情移入できました。全体の構成もしっかりしていて、面白い作品と言えるでしょう。しかし、直子との分かれのシーンなど、もう少し掘り下げた文書にして欲しかったと思いました。前評判が高かったので、感動の嵐が来るかと思いましたが、最後のどんでん返しでグット来た程度でした。でも、もし自分がこの立場なら「秘密」を飲み込み、生きて行けるのだろうか、そんな大人になれるだろうかと考えさせられた作品です。平介が最後殴りたいと言う気持ちはとても共感しました!最後の1ページに拍手! | ||||
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涙の無い感動。読了後 呆然。悲壮感、喪失感、虚無感、孤独感、絶望感。なんとも形容し難いブルーな感覚に陥りました。「うわぁ、マジかんべんしてよもう。こんなのって。。」という気持ちです。男って、心が弱いからせめて体だけは強くできているのかも。男にはちょっとつらい。女性にとってはどうなんでしょう?自分が主人公の立場だったら耐えられそうにも、そして立ち直れそうにもないです。実際読み終わってブルーな気分からしばらく立ち直れませんでした。終わってからもう1度クライマックス付近を読み返すことでしょう。そもそも誰が悪いのかと問われたら、誰も悪くない様な、誰もが少しずつ悪い様な。最善の選択なのか、仕方無しなのか、ずるさなのか。そして、ではどうすれば良かったのか、と考えずにはいられません。ラストで解るタイトル「秘密」の理由。必読です。 | ||||
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東野圭吾の作品の中で、というより今まで読んだ本の中でもかなり感動した作品です。もちろんフィクションということは分かっていましたがその理解を上回る感動がありました。切なく、苦しい愛があるということが分かるはずです!また東野圭吾の他の作品をもっと読みたいと思う一作となりました。 | ||||
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これは凄い!確かに非現実的な話ではあるが、それを現実的な話にする説得力が東野にはある。読み終えた後、なんともいえない切なさ・虚無感に襲われた。実際にはこんな事が起こりうることはおそらくないだろうが、読み終えたときはとてつもなく寂しかった。白夜行以来の感動を味わった。読んでいない人はすぐにでも読むべきだ。 | ||||
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ストーリー設定の面白さに惹かれて読んでみたら、前半は淡々としていて、なんとなく吸引力に欠けるような印象をもったが、後半の二転三転する意外な展開に思わず引き込まれて、あとは一気に読んでしまった。あまりにもせつなすぎるストーリー。そして最後の最後になって、本当の「秘密」とは何だったのかがわかり、改めて涙。 | ||||
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秘密、という気になって仕方ないようなタイトル。怒濤の前半。「予感めいたものなど、何一つなかった」の一言からもうこの小説は読むのをやめられないとも思った。 主人公の杉本平介にしたら怒濤と衝撃だっただろう。読者もそうだ。スキーバスの事故による妻の死亡、娘の最悪の状況。そういう展開から始まったのでストーリーに一気に引き込まれてしまった。自分は学生なので「自分自身」の家庭はない。家庭を持っている人とは価値観が違うかもしれない。広末涼子の言葉を借りれば「長いおつきあいになる小説」というところか。それでもある程度の平介の気持ちは分かる。怒濤の展開で始まったことによって普通より感情移入しやすかったそのせいもあるし、形だけの妻となってしまった直子に何もしてやれない感じは切なくて淋しすぎる。娘の藻奈美を失った悲しみもそれに等しい。 直子は別な形で人生をリセットしようと試みる。とは言え最初の方は困難な日々が続く。それは考えたら分かる。リアルで色んな意味でその部分は面白かったが。それでも更に困難をというのはでてくる。当然と言えば当然。フィクションでしか起こりえない状況ではあるが、上手に処理できている。部分的にせこい箇所もあるといえばあるけど。 平介は事故の原因も探るようになってくる。これにはやや理解できない点が多いのは気のせいだろうか。人がいいということだろうかどうだろうか。被害者なのだから、などと思うとやや無理がある気もした。 そしてラストだ。ラストは、ややスッキリしすぎていないか。東野圭吾がちょっとせこくも見えてきてしまった。タイトルの「秘密」の真意はこれなのかと思うと最後まで楽しませてくれたけど。総合的に見て良作であることは言うまでもない。ミステリよりは寧ろ夫婦、家族愛を象徴している作品である。だからややケチを付けたとは言え4つ星にはおさめる。人によって価値観が違うが、純粋に読めば絶品だ。 | ||||
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いつも平助の心の中が揺れ動いているのが印象的だった。それでもその根っこは「愛」・・・すばらしい作品だし声高に人に勧めたい作品です。先が気になってしょうがなくてページを止める手が止まらない!感動できるとおもいます。 | ||||
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これを呼んだ後数日間は立ち直れませんでした。僕はまだ学生ですから、まだ家庭は持ってません。しかし、家庭を持つことの大切さ、人間と付き合うことの重み、相手を思うこと、それらを真剣に考えることができました。家庭を持つ前にこの本に出会って良かったと思います。 | ||||
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作品数の多い東野圭吾さんの数少ない恋愛小説にして「百夜行」とともに東野さんの最高傑作。舞台設定はSF的なところがありますが内容は男女の心の機微を見事に描ききっている。最後は涙・涙です。何度読んでもいい作品です。恋愛小説をほとんど描かない東野さんがこんな見事なものを書き上げたことは驚きです。何冊も恋愛小説を読んできましたが、一番感動しました。文句なしに評価は「5」。「10」をつけたいぐらいの出来です。 | ||||
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自動車部品の工場に勤務する杉田平介の妻・直子と、小5の娘・藻奈実がバス転落事故に遭い、藻奈実だけが一命を取り留める。しかし、藻奈実の意識が回復すると、その人格は完全に直子のものとなっている。平介と、藻奈実の姿をした直子との生活が始まり、様々な迂余曲折を経ながらも、最後はハッピーエンドになるかと思ったが…。 この作品の最大のポイントは、直子が下したある重大な決断であるのだが、それがどんなもので、いつ下されたのかは、最後まで読まないとわからないようになっている。また、それは平介のある決意に呼応したものであり、平介がそれを決意したことには、事故を起こしたバス運転手が関係していると言った、著者の巧みな構成力は、とてもすばらしい。 この作品を読み終えたのは電車の中だったのだが、不覚にも涙がこぼれそうになったほど、感動的な結末である。直子の決断は、少ない選択肢の中の最善のものだったのだろうが、ある意味とても残酷な結末を招いてしまったとも言える。その後のことも考えるとやるせない気持ちになるが、結末を知った後、再び最初から読み直しても新たに感動出来る、すばらしい作品である。 | ||||
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読み終わって自分が結婚して娘を持ったときに、どういうふうになるのかを読んでいる間ずっと考えました。そして、妻・娘を失うこと、しかも事故で失うことについてやっぱり読んでいる間ずっと考えさせられました。全体としてスゴく読みやすいし面白いです。でも、途中、男の人なら誰もが持っていそうな男の女々しさがリアルに書かれていて、ちょっとイヤな部分があったりラストが「ん~~~」な感じだったりしたのが残念かな。でも、女々しさを書いたからこそほかが引き立つのかな?とも思います。ラストはきっと好き嫌いの問題なんでしょうね。読み終わったあと映画版も見たくなりました。 | ||||
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読み終わったあと、しばらく茫然とした。男性にとって、このエンディングはあまりに痛く、苦しい。不思議な関係になってしまった夫婦間の心の動きを、赤裸々にかつクールに描写を重ね、驚愕のエンディングへと一気に導く作者の筆力には、畏敬の念すら感じる。男性の皆さん(特に娘を持つ皆さん)はぜひ覚悟をして、結末を楽しんでいただきたい。 | ||||
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