■スポンサードリンク
秘密
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全484件 401~420 21/25ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
現実的なおとぎ話でした。「おとぎ話」では、イメージが伝わらないですので、正確に言えば「御伽噺」。 非常に設定も人物の心情も描かれています。 東野さんの作品は、あたり・中あたり・ん〜が多くて、 これはあたりに入ります。 昔、広末さんの出てる映画ということで、読む気がしなかったんですけど(ちゃらい話だと思ってました)、読んで感心しました。 よく出来ている。心をかき乱す作品で、よく心情が伝わりました・ 子供でけではなく、彼女がいる人は読むといいと思います。 自分がついしがちな行動を客観的に見れます。 愛情は、異性であれ子供であれ結局は同じものなんだと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんな姿になっても妻を愛し続けるというロマンチックなファンタジー作品 かと思っていたのですが、そんな生易しいものではありませんでした! とても現実的で重厚で、読み応えがありました。 読後すぐ、それまでの伏線を別の人物の視点から読み返したくなりました。 ただ、性的な描写が露骨で気になりました。 成長期の娘の現実や夫婦愛の形を描くために必要だったのかもしれませんが、 少々嫌悪感が残りました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく切ないの一言です。 運命のいたずらで娘の体に母親の魂が宿ってしまったために、翻弄される父親ととまどう娘。 こんな設定にした東野さんは罪深い人です。 「秘密」というタイトルは全部読みきってしまうと感慨深いものに見えてきます。 荒井由美の「翳りゆく部屋」を聴くたびにこの本を思い出し泣きたくなってしまいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
切なさの袋小路に押し込められたような、なんとも重い読後感でした。入念に隠された秘密、何年も隠しとおされた秘密、それが最後に明らかになります。主人公は秘密を知ってしまったことを秘密にしてエンディングをむかえます。その後の彼らはどうなるのでしょうか?秘密が明らかになり、新たな秘密ができて終わります。主人公が心にしまった最後の秘密こそ、タイトルの「秘密」なのではと思います。何年後かに主人公が心に秘密をしまいこんだまま、過ごした日々が明らかになるときのことを思うと、心が苦しくなります。なんとも重くせつない愛ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かつて広末涼子が主演で映画化され、話題になりましたが、 はっきり言って映画は駄作だったと思う。 そんな映画のイメージで本作を読むと驚くと思います。 夫婦愛・親子愛が深くからんだ極上の作品です。 サスペンス・推理小説とはかけ離れたものかもしれませんが、 そこにやはり東野圭吾の表現力のすばらしさがあると思う。 夫婦愛は人それぞれで、娘に入れ替わってしまう妻の心情・行動が 理解できないとのレビューもありましたが、すべては 夫のことを考えての妻の愛情がゆえだと思います。 東野圭吾が「推理小説家」という枠から抜き出たことを 示す貴重な作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を読み終えて、何日か経ち、また他の東野さんの作品を読みましたが、今でもこの作品の切なさが消えません。 この作品に怒りを覚えた方は、多分ほとんどが男性だと思います。 ただ、もしこの作品をまだ読んでいない方は、是非読んでいただきたいです。 そして、深く直子の気持ちを考えて欲しいです。 自分は男ですが、決して直子がとった行動は身勝手なもので無いと思っています。父としての平介と、夫としての平介の間にある葛藤。平介の愛情に応える 直子の究極の選択。全てはあの公園での藻奈美(直子)の号泣に込められていると思います。 直子の行動に怒りを覚えてしまっては、この作品の本当に伝えたいものが 見えないのではないのでしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終えて感じたのは、まず圧倒的な切なさ。そして「もっと何とかならんかったんかい!」という怒りに似た変な気持ち。さらにこうゆう風な愛の形もあるんだ、という許容心など複雑な感情がどんどんわいてきて、仕事をしてても、ついラストを思い出し、再考する自分がここにいる。また「あのノートには、きっと何も書かれていなかったんだ!」と気づいて驚愕する自分。私も男であり平介の気持ちが痛いほどわかり、素直に感情移入できた、しかしだからこそ「これから平介はどうなるんだ?」という気持ちが強い。妻をただただ愛し、浮気もせず、禁欲的な生活を送って14年・・・。54才になって一人ぼっちだ・・・。再婚だってできないだろう・・・。つらい、つらすぎる・・・わが身に当てはめると尚いっそう切なさがこみ上げ、平常心でいられなくなる。直子の選択は本当に正しいのか?自分にとってはそれが生きていくうえで最善かもしれないが、本気で平介のことを考えてはいないだろうと思う。これから再婚したら?とでも言うのだろうか?今後二度と直子には戻らないであろう藻奈美を見ながら、平介ははたして残りの人生を生きていけるのだろうか?つらすぎるっっ。自分には耐えられないであろうな・・・。と同時にもうひとつ考えたのは、自分も自分のためだけでなく、愛するものの事ももっと考えて生きていこう、やさしくなろうと思えたことだ。最近ちょっとしたことで妻とのけんかが多い。思いやる心をどこかに落としてきたようだ・・・。それを拾わせてくれた本でもある。 切なくて何度も読み返すことなどおそらく自分にはできないが、今後の人生において、このラストのことと、ラストで考えさせられたことは一生忘れないであろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「白夜行」のドラマ化、直木賞受賞など、このごろ再び注目を集めている作家・東野圭吾先生。 「秘密」はそんな先生が執筆し、映画化もされた有名な作品です。 主人公の妻と娘が不運にもバスの事故に巻き込まれ、不思議なことにそのショックで妻と娘の心が入れ替わってしまった。見た目は自分の娘・藻奈美であるはずなのに、中身は妻の直子。そのギャップ、そして若い体を手に入れた妻が自分を捨て、遠くにいってしまうのではないかという不安――。 物語は、そんな主人公・平介の視点から、彼の20年にも及ぶ心の揺れが描かれています。 昔から心と体が入れ替わってしまうという話は多く存在しますが、ここまでリアルに、また、真摯に人の心に肉薄した作品はそうそうないでしょう。平介と直子、彼らがお互いを愛しているからこそ生まれるすれ違いには読んでいるこちらもいつの間にか感情移入し、同じようにせつなくなってしまう。 また、後半で平介が藻奈美を"妻"として扱うべきか、"娘"と扱うべきかで悩むところは「もし自分が平介だったら…」と読みながら考えてしまいます。 結局平介はある決断をしますが、それがまたほんとうにせつない。そしてそれを受け入れる直子の、ある隠された行動も…。 彼の判断が正しかったかどうかはわかりません。 ですが、それを読者に考えさせるのも先生の意図したところではないでしょうか。 物語の中でさまざまな出来事や人物が複雑に絡まりあいますが、先生の確かな文章力で、安定して先を読み進めることができます。 読んでみて、平介や直子の決断に「納得がいかない」という人もいるでしょうが、個人的にはこの終わり方が最良だったのではと感じました。 東野先生に最近注目をしていて、この「秘密」という作品を読んだことのない方は、ぜひ一度読んでみてください。 きっと色々考えさせられる、心に残る、印象深い一冊となることでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み手の感情移入の対象によって評価がかなり変わる作品のようですね。私は男なので、男から見ると結末は泣かせると思う(悔し泣き?)。そして直子のことを身勝手と思う人もいるかもしれないけれど、直子はお互いのことを思ってとった行動だと私は思う。まあ、読み手の受け取り方しだいで、どのようにも読める分だけ奥が深いとも言えるし、再読に値するとも言えるわけなので。どういう受け止め方をするにせよ、物語として傑作なので一読をお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こんなに切ない物語があっていいだろうか。 本当に大事なものは普段はわからないもの。 読み終わった後、本当にこのまま2人は終わっていくことができるのかと感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語は悲惨な事故で娘の体に妻の意識が入ってしまう所から始まる。 夫と妻兼娘の二人(三人?)のアンバランスな関係が苦笑せざるを得ない。 バス事故という悲劇を下地に、思春期の親子関係のパロディと夫婦の愛情とを絡めて奇跡を描いた感じ。そういう面白さ。 一人称の語りゆえに解釈が多様ですし。そこが巧いです。 最後の結末は、平介が達した結論を疑ってみるのも面白いでしょう。 僕は語り手を疑って読んで、それも含めて面白いと思ったので星4です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トキオとともに最終的な段階でハッとする作品だ。 トキオはもっと言えば最終ページに感動がある。 本書はそうではないが、徐々に来る。 たぶん身近な女性を見る目が読後にちょっと変わるかも知れない。 「いつだって女性ってやつは、、、、、、」である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーとはいえ扱っている題材はありがちな殺人事件の真相究明などではなく「家族」。 妻の魂が宿る娘の成長が丁寧に書かれています。 「家族」をテーマにしているだけに、非現実的な話が身近な出来事のように感じてなりませんでした。 思いもかけず感情移入してしまうのでラストシーンの切なさが倍増します。 文句なしの傑作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんか、すごい複雑な思いになった。なんか、いくら妻が娘の身体にいるとはいえ、娘として生き様とする妻が学校やらで、楽しく過ごすことに異常な嫉妬をみせる父親が気持ち悪かった。お風呂場でのこととか、夜の生活のこと、すごい細かくかいてるんだけど、なんか、男のいやらしさがすごい見えて気持ち悪かった!!小学校高学年になって一緒に父親とお風呂になんか入らないし!低学年でもはいらないよ~いまどき!!なんか、娘の身体に妻の意識がはいるなんて、その発想自体、気持ち悪いって思っちゃった。娘の立場としては。最後は確かに、ちょっと驚いたけど、感動。。。とまではいかないな。面白くはあったけどね。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本にコメントがどこかで載せてあった通り,暖かいけど切ない話だったと思う.5年間も不思議な形で普通よりも長く寄り添ったのに結局別れをむかえることになってしまったところでは本当に胸がツマル思いだった. ここまでで終わっていたら5つ星. 最後結局真実がわかってしまったときにはなんだか寂しい思いをした.捨てきれない妻への愛情を押し殺してスキーに行くことを許すまでになった夫のことを最後は裏切った感じがした.妻の視点に立ってみれば,夫のことを思っての判断なのかもしれないが,やはり結末としてはがっかりしてしまった. そんなわけで星は4つです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
絶賛する人の多い一方、感情移入できない人や、しすぎて反感を覚える人も存在する本です。私自身は、沢山本を読む方ですが、読み終わった後、20分程「呆然」としてしまう本に初めて出会いました。意外な展開だけでは呆然とはしません。主人公たちの「想い」に衝撃を受けて、呆然とするのです。身近に妻や夫や娘のいる人、その人を大切に思っている人ならば、素晴らしい作品だと素直に思えるのではないでしょうか。夫婦というものが、恋人関係のような単純なものでない事を知っていれば、なおさら感じ取れる部分や場面が増えることでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直子の行動が、平助への愛と感ずるか、身勝手と感ずるか、筆者はその中間でみごとに筆を運んでいきます。直子の藻奈美への思いのなせるわざなのか、どうしようもない諦観のなせるわざなのか、あるいは、身勝手な本質ととるのか、読者の性別や年齢によっても、大いにわかれると思います。ひとつの極限におかれたときに、自分がどう行動するか、どんな思いを持つか、内なる思いがつまびらかになる、その極限を描いた大傑作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「白夜行」も物凄い傑作だが、如何せんその分量ゆえに一般うけするとは言い切れない。 しかしこの「秘密」はそれほど長くはなく、読みやすい。きっと一度手についたら離れることなく次々とページをめくってしまう、そんな本である。この作品はタイトルである「秘密」が全てのキーワードとなっている。この作品に出てくる登場人物たちはみなそれぞれに「秘密」をかかえ、隠そうとしている。そして最後に明かされる「秘密」はとても悲しい結末へと繋がっていく。一見すると、ありがちな内容の小説と思われてしまうかもしれない。 しかし作者は東野圭吾なわけで、ありがちな話で終わるはずもない。 ミステリー作家の成せる複線の張り方、絶妙の使いどころが読者に一つ一つの感動を与える。 何よりも読者を惹きつける表現力は抜群に上手く、冒頭・章の追追終わりを読むとたちまち本の世界に引き込まれる。 おすすめです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
じわじわと、読後何時間にもわたって感動(というよりももっと複雑な感情)が押し寄せてきます。ほかの方のレビューを拝見して「それは無いだろう」とかなり懐疑的(?)に読み進めていきました。最終的には十二分に裏切られる様な結末=秘密が待っているのですが、読み終わった今、約24時間後も形容しがたい余韻が心に残っています。誇張ではありません。むしろ時間の経過とともに過去をより意識を向けざるを得なくなるような、深い物語が待っていることを約束できると思います。特に子を持つ親の方、配偶者とギクシャクしている方、必読だと思います。最後には今までにないやさしい気持ちがじんわりとにじみ出てくる、そんな小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
奇妙な秘密の生活をなんとなく楽しんでいるように書かれている前半から一変、平介の嫉妬の描写はせつなすぎて、時間を忘れ読み進んでしまいました。しかし藻奈美が登場してからはハッピーエンドに向かうのだな、と安心して読んでいたのですが…「お父さん、長い間、本当にお世話になりました。」「うん。」永遠の秘密を認めた瞬間。読みながらも茫然としてしまったのを覚えています。すばらしい一冊でした。友達に勧めようと思います。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!