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(短編集)
闇の掟
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闇の掟の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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宮部みゆきさんの時代小説を読み漁り、ほぼ読みつくしたので、ほかにおもしろい時代小説がないかネットで検索したところ、澤田ふじ子さんの公事宿事件書留帳シリーズにいきあたりました。京都出身なので、物語の場所が京都であることが、非常に臨場感があり、また、主人公の人となりがかっこよくておもしろいです。シリーズがすでに20冊を超えていることもよかったです。 | ||||
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澤田ふじ子のテンポ良い読み切り小説。テレビドラマで知って読みました。期待を裏切らない物語でした。 | ||||
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江戸時代の京都を舞台にした捕物帖。公事宿を舞台とすることで、いやでも市井の色々な事件が舞い込む設定は上手い。実際にあった当時の事件を参考にしていると思われる記述が随所に見られ、当時の世相が見えて面白い。また江戸とは違う京都という町が持つ事情も丁寧に書かれているので思っていたよりすんなりと読めます。主人公の田村菊太郎の活躍×菊太郎とお信の恋愛模様で話が進められていく展開は「御宿かわせみ」風。今後の展開も楽しみな一冊です。 | ||||
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江戸時代を舞台に主人公が事件に遭遇しながら成長していく姿を描く作品としては、藤沢周平の獄医立花登シリーズや池波正太郎の剣客商売を愛読してきたが、澤田氏のこのシリーズもその系譜に連なると言えるだろう。 設定はかなりユニークだ。主人公は家を出奔して浪人となった歳が30手前の田村菊太郎で、京都の公事宿に居候して何か揉め事が起きた場合には手助けしている。公事宿は江戸時代の民事の訴訟人が泊まる旅籠で、かつ訴訟を助ける司法書士や弁護士のような役割も担っていた場所だ。一方で、菊太郎の出奔した家は京都東町奉行所同心組頭で、弟の銕蔵は父親の後を継いで組頭を務めているため弟の相談に乗ることもある。従って菊太郎は公事宿絡みの民事事件と奉行所絡みの刑事事件の両方に関わる機会を持っているのだ。 本書には7つの作品が収められておりどれも面白く読めた。菊太郎の今後がどうなっていくのか楽しみなシリーズ第一作だ。 | ||||
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テレビドラマを見て一度読みかけたのですが、京ことばを読む作業に頭がついていかず、落伍。ところがその後、縁あって家族が何と京都に住むことになりまして。…もともと捕物帳もの好き、シリーズもの大好きですから、再会する運命だったのですね。そしたら何と、すらすら読めるではありませんか。一つには京ことばがすんなりと入って来るようになったこと、そしてもう一つには、京の町の地理が何となくのみこめてきたために、おおよその土地カンとか山々の景色とかが、身近に感じられるようになったことが、勝因だったと思われます。 公事宿ものとしては江戸の佐藤雅美さんのものもありますが、あちらは当時の経済・法制をかいま見るおもしろさ。こちらはぐっと人間的ですが、何といっても登場人物が魅力的です。(何せ、猫のお百までが表情豊かですから。)テレビの内藤剛史さんの菊太郎も味があってよかったけれど、実際の設定はずっと若いのだと知ってちょっとびっくり。脳裏の映像を再構築してみると、ドキドキするほど魅力的です。 人間模様のさまざまを自在に、しかも京情緒たっぷりに描き出す澤田さんの筆力に脱帽。これからゆっくりとシリーズを読み進める楽しみができました。 | ||||
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時代物では都筑道夫、宮部みゆき、京極夏彦などを読んでいた私に、友人が紹介してくれたのがこの著者。 江戸の時代小説を読み慣れていた私にとって、初めは『京ことば』自体に多少戸惑いがあった。 読んでいてもついついイントネーションが気になってしまうのだが、慣れるにつれて逆にそれが味わい深くなる。 物語は、現役時代は奉行所でも高い地位にあった役人の妾腹の子、菊太郎を中心として、 『公事宿(くじやど)』という今で例えるなら『弁護士旅館』のような期間を舞台に展開する。 弁護士というからには奉行所がらみの事件からそうでないものまで毎回何かしらの事件が起こるわけだが、 捕り物帳よりも人情的なストーリーが軸となっていて、ラストはしみじみ、ほろりとする部分が多い。 じっくり読みたい、くせになる連作集となっている。 | ||||
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菊太郎の設定が、テレビよりだいぶ若くて驚いた。中年男でもいい味出していると思うが、原作の方がかっこいい。事件の書留帳なので、必ず正義が悪に勝つという展開そのものより、結末の味のほろ苦さをかみしめるような、味わいが尾を引くのが良い。公事屋仲間に与えられた制裁を、お上に訴えず裏で鉄槌を加えるのが道理という「闇の掟」。一途な女の真心が叶わぬ「夜の橋」。里子に出した子供への思いが最悪の結果にあう「ばけの皮」。私だけかもしれないが、関西に馴染みがないので、活字になった京都弁の話し言葉を読むのに、ちょっと疲れた。江戸末期の、京都市井の暮らしもかいま見え、夜更かしして読みたくなる本です。 | ||||
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ストーリー展開と登場人物像のリアリティに吸い込まれるように読みました。NHKでテレビドラマ化されていて、全部は見ていませんが、原作の方が郡を抜いて面白かったです。一作目を読んでからシリーズの残り5冊をまとめ買いしました。 | ||||
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