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パラレルワールド・ラブストーリー
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パラレルワールド・ラブストーリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 61~80 4/6ページ
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主人公の現在と過去が同時並行的に進行し、やがて現在と過去が交錯して同一平面状で物語が語られるようになる。同一の事象について異なる主体から語られる手法は、伊坂さんの作品等でよく見るが、同一主体の視点から、異なる時間軸に従って「記憶」を媒体に並行的に物語が語られる手法は新感覚。さすが東野さん。 崇史の思考、言動は見ていて嫌になるほど人間的。嫌になるのは潜在的に自分にも少なからず崇史のそれに同調する部分が存在し、その理想とのギャップに困惑しているからだろう。一方で親友の智彦の潔さ、強さは正に理想とするところ。どうやったら智彦のような強い人間になれるのだろうか。 記憶の曖昧さについても考えさせられた。実際に経験したことなのか、それとも過去に自分が想像したことが記憶として定着したものに過ぎないのか。その区別は極めて曖昧だと思った。自分を自分らたらしめるものは記憶の集積だと思う。そう考えるといかに自分というものが曖昧か。消したい記憶はたくさんあるけど消しても良い記憶は一つもない。 | ||||
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まず始まりから伏線が素晴らしい さすが『パラレル』という感じ。 注意深く読まなければ 読者も主人公同様に記憶に 混乱してしまいます。 それも考慮して東野圭吾が わざとそういう話の展開に しているんだろうと感じた。 そこが流石『東野圭吾』という感じ。 ラストが消化不良感は否めないですが もう一度読み返せば納得いく 素晴らしい作品であること間違いなし! | ||||
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序盤の伏線から始まるストーリー構成は見事。 いつもながら、理系出身の作者ならではの読みごたえある話でした。 最後、智彦の本心がわかるシーンは涙なしには見られませんでした。 思っていた以上に良い作品でした。 敢えて言うならタイトルがちょっと残念。 ただの恋愛ものだと思って敬遠する人もいそう・・・(私もそうだった) | ||||
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親友の恋人は、かつて自分が一目惚れした女性だった。 嫉妬に苦しむ敦賀崇史。 ところがある日の朝、目を覚ますと、彼女は自分の恋人として隣にいた。 パラレルワールドを扱った作品は数あれど、ここまで興味をひかれるものは珍しいだろう。 世界を友情と恋愛で分けている。 もう明らかに面白そうではないか。面白さがわかりやすい。 パラレルワールドというミステリーあり。 友情と恋愛の選択という、ヒューマンドラマあり。 その他、障害の問題なども組み込まれている。 あいかわらず、嫉妬に苦しむ男を書くのが、とんでもなくうまい。 一気に引き込まれました。 問題はあまり解決せずに終わりますが、ぐいぐいページが進む作品です。 | ||||
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最初は、まったく交わることのなさそうな まるで別々の恋人たちの話。交互に進む話が、徐々に近づいてくるにつれ、 やめられなくなり、一気に読みました。 | ||||
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ヴァーチャルリアリティの研究を背景にしたSF要素を含んだミステリーと 友情をとるか愛をとるかで悩む男の苦悩を描いた作品. 一人称でありながら,2つの時系列が交互に並べられるという 凝った形で物語は進む. 少しずつ少しずつ真相に近づきつつも 簡単には先を読ませない展開はさすがに巧みで ついつい読むをやめられなくなってしまう. ヴァーチャルリアリティの方向性として,こんな発想があったのか?! という独創性も素晴らしいが さらにそれを緻密なミステリーに仕上げた構成力は東野氏の本領発揮といえる. しかしながら,恋愛に絡めた苦悩の描き方は少々底が浅く ハンディキャップに対する煮詰めもステレオタイプという印象は否めない. 作品のメインテーマではないと割り切ってわかりやすく表現しただろうが この問題点は,その後の「手紙」や「さまよう刃」とも共通する氏の作品の弱点かもしれない. | ||||
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この手の小説は初めて読みました。 二つの記憶が同時進行で読み進められるので、 途中こんがらがりそうになりましたが、頭の 中で整理しながら読みました。 夢中になれる素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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SFが好きなので本当にパラレルワールド物なのかと思って購入しました。そうでない事は割とすぐに悟りましたが、とにかく不可解な謎や伏線が多くて興味深く、割と厚めの本なのに1日で読み終えてしまったです。読む途中から色々結末や黒幕を想像していましたが、「記憶」の研究機関という事で、ある程度は先読みが出来たものの、結局は予想だにしなかった綺麗な終幕を迎え、感動しました。なにしろこれはどう転んでも泥沼終幕だろうと思っていたので(;^ω^)。 すごく面白かったです。 | ||||
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「自分なんてないのよ。あるのは、自分がいたという記憶だけ。みんなそれに縛られている。 あたしも、あなたも」 そうかもしれないな、と思う。 恋愛小説にとどまらず、後書きで新井素子さんが書いているように 「私」がテーマの、面白い作品だと思いました。 | ||||
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私がこの作品に魅了されるには、大して時間を要さなかった。 序章だけで十分だった。 最初の数ページを繰っただけで、その後の数時間の間の至福を予感させた。 とにかく序章が秀逸すぎる。 だが、作品全体としてもその期待を裏切ることはなく、寧ろ物語にグイグイと引き込まれた。 いくつかの伏線がラストで一気に繋がるこの爽快な感覚は、民法の学習において、まず分野ごとに断片的な知識を培い、 その後、全ての分野を網羅し、民法というものを体系的に捉えられるようになったときのまさにそれ。 専門用語が幾度となく登場するが、それを理解できなくてもなんら問題はなく、スムースに読み進めることができる。 ラブストーリーというタイトルに敬虔している男性がいるかもしれないが、 この作品はラブストーリーとミステリーの融合であり、ミステリファンも満足できるはず。 | ||||
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SFな内容なのに現実離れさせずリアリティを持たせているところが流石という感じでした。 最後の終わり方が個人的には少し物足りない感じでしたが途中のわくわく感はたまりませんでした。 面白かったです。 | ||||
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麻由子が崇史の親友である智彦の恋人の章と、麻由子が崇史の恋人の章が交互に描かれながら、真実の記憶に迫っていく物語で読み応えがあった。親友の恋人を好きになってしまい、親友と彼女のどちらを選ぶのかというラブストーリーも楽しめたが、記憶の改編という科学的にも非常に難しいテーマについても分かりやすく描かれていて読みやすかった。この作品は著者の初期の作品なのだが、2009年現在でも全く色褪せていなかった。 | ||||
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もともと、東野圭吾の作品は好きで、何冊も持っているんですが、どうしてもミステリー小説=東野圭吾のイメージが先入してしまい、題名からなんかはずれかも…。と思い、今まで読まずにいました。まぁ、ちょとしたきかっけでこの本を手にする機会があって読んでみました。結果、泣きました。(笑)読んでいくとどんどんと作品に吸い込まれていくような感じで、最後の最後まで楽しませてくれました。また東野圭吾らしい作品になっていて読んで良かったです。東野圭吾が「書きたくてももう書けない作品」と言ったこの一つの作品、見事にやられました。 | ||||
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愛する人が自分の恋人という世界と親友の恋人という世界,この2つの世界を行き来しながら物語は進展します.序章の京浜東北線と山手線の話は,パラレルワールドへの興味をかき立てる秀逸な書き出しです. 2つの世界の中で揺れ動く主人公の心情に共感しつつも,一体どうなっているんだというミステリーへの興味でどんどん読み進んでしまいます.半分くらい読むと大体オチは読めてきたかなという気になります.さて,どんでん返しはあるのでしょうか. 一応サイエンスものですが,パラレルワールドの不思議に突っ込んだというよりは,ラブストーリー中心ですので,青春真っ盛りの若者たちにも,昔は若かった人たちにもお勧めだと思います. | ||||
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「記憶」という難しいテーマを掲げながら、この本にすんなり入りこめるのは序章のおかげだと思う。序章という前提を置き、そこから始まる現実とパラレルワールド。専門的用語が出てきて堅苦しく感じるかもしれないが、それはおまけのようなもの。理解しなくてもすんなり読んでいける。だが全ては繋がっている。恋と友情で悩む主人公に後味の悪い結末を予想したが、最後の章を読むだけでしがらみが消えていき切なさ、爽快感すら感じた。その後の全てを事細かに記載しないところにも好感がもてる。 | ||||
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サイエンス・ミステリでもありラブストーリーでもある。おそらく、この手の作品を書かせたら東野圭吾の右に出る作家はいないでしょう。 題名にもある“パラレルワールド”は、 ・ヒロイン・麻由子が、主人公・崇史の恋人として流れる時間軸 ・ヒロイン・麻由子が、主人公・崇史の親友である智彦の恋人として流れる時間軸 という二つの時間軸から物語が構成されていることに由来しているのでしょう。 最終的には、二つの時間軸が、一つの時間軸に集約されて、一つの結末を迎える。二つの時間軸を違和感なく、一つの時間軸に集約するところなんかは、流石って感じです。 また、本作品は、導入部分が秀逸だと思う。この導入部分があるからこそ、結末も締まるというものです。 本作品のキーワードを一つ挙げれば、それは“記憶”です。“記憶”ということで、脳科学の話なんかも織り交ざられています。この辺は、東野圭吾らしいですが、ちょっと小難しいなぁと感じるかもしれません。ただ、この辺の小難しさを差っ引いても、十分に楽しめる作品だと思います。自信を持って、お勧めできる一冊です。 | ||||
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パラレルワールド(2つの時間軸)がドンドン近づいていくのがドキドキ。 2つの世界がつながった瞬間の台詞と、僕好みのラストシーンにはテンション上がりました。 個人的には「容疑者X」よりおもしろいと思う。 この作品が好きな人には、映画「バタフライエフェクト」がオススメ! | ||||
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東野作品で最高の作品といってもおかしくない作品です。 まず、序盤は「?」の連続でした。まったくつかみどころがなくて、わけがわからなかった。しかし、少しずつ話が見えてきて、少しずつ面白く、そして最後は驚きの結末だった。 一番の「驚き」は「真実」はもちろんなんだけど、それと同じくらい驚いたのが「伏線」。「伏線」の張り方がすごい。「さすがは東野圭吾」と心の底から思った。 星は5個が最高だから5個以上はつけれないのだけど、もし上限なくつけれたとしたら星を何個つけていたかわからない。それほどの作品だった。そう思うと星5個が最高でよかった。 10年以上前の作品なんだけど、最近の作品と比べてみても遜色ない。最近の作品しか読んだことがない人には是非読んでほしい作品だ。 | ||||
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実におもろい。久々に、活字読んだ。久々にじっくり読書にはまった。久々にツボに入って、一気読み。まぁ〜じで良かった場面展開が最高先を予想出来そうで、出来ないとこが、またいい。スラスラと心情が胸に入ってくるのも、またいい。ラブストーリー苦手な方!これ、ラブストーリーじゃありませんから、超いち押しです。是非、読書の秋にどーぞ | ||||
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この作品を読み終えて初めに感じたのは現代版こころだなと言う事。 読んでいる途中、自分ならどうするかなってイロイロ考えてしまった。 更に心情だけでなく設定も複雑で読み進めるうちにドンドン謎が深まり、少しずつ謎か解けていく。 オススメの作品なのであえて内容は触れないでおきたいと思う。 | ||||
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