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同級生
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同級生の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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県立の名門高校を舞台にした本格学園推理。 事故死した"恋人"が妊娠していた― 彼女への自分の気持ちは果たして本当の愛情だったのか?その真偽に思い悩む「俺」西原荘一は、 彼女の死の真相を暴くべく、学園を相手に奮起する。 自分のことを思いながら死んでいった彼女への"償い"のつもりだが、それによって救いたいのは他でもない自分自身? 深く読むと、あの名作『手紙』に繋がるようなテーマが根底にあるように感じた。 学園に対して真っ向から立ち向かっていく主人公の描き方がなかなか魅力的で、 これがただの「正義」だとか、高校生ならではの若さとか青さとか、 そういうものでは済まされないところがやっぱり東野圭吾。 明かされない「俺」の心の内、それを振り切るように戦う姿、読みながらぐいぐい引き込まれていった。 青春ミステリーらしく、読後感も非常に清々しくてよかった。 | ||||
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読後は、正直「微妙。。」と思いましたが、よくよく思い返してみると深い作品だなと感じました。 ネタバレになってしますのであまり詳しくはいえませんが、とりあえず青春時代の心の悩み、葛藤などがうまく書かれています。トリックなどは正直二の次って感じですね。 そしてなによりこの本では「同級生」という題名を味わってください^^ | ||||
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東野圭吾の初期作品はほとんど読んだことがなかったが、とてもおもしろかった。最初の事故から次の事件が起きるまでの展開、その後の刑事と西原とのやりとり、学校と生徒の関係など読み応えたっぷりだった。個人的には事件の話よりも西原と水村の関係や春美の病気のことが気になっていたのだが、最後は納得できる結末になっていた。 | ||||
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この作品について東野氏は、作中の事件に用いられるトリックやら真相にはこだわらず、主人公含め登場する高校生たちの描写にいかにリアリティを持たせるかに執筆の重点を置いたと語っていた。 たしかに、物語はある種の透明感のある一人称で綴られ、とくに不自然さはないけれど、そのぶん「本格推理」としての要素は薄まってしまっている。 つまり、この作品の根幹にあるのは、殺人事件のトリックやら真相ではなく、登場人物たちのドラマである。 本作前後の作品のようなものを期待した拙者はいささか失望してしまったものの、それでも意外性が皆無というわけではないし、展開されるドラマは「白夜行」の底に流れるものにつながっているようで、印象的だった。 | ||||
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本書は東野圭吾が得意とする青春推理ミステリであり、舞台はふたたび高校(『放課後』とは異なり共学)である。一読した限りでは、事件性への執拗なこだわりというよりは、まさに同級生を主題とした―本書全体に哀愁・葛藤なるものを漂わせてはいるが―爽快な学園ドラマという印象が強かった。 私のような単純な消費者は、本書に付された「ターニングポイントとなった傑作!」という帯の一文に惹かれて購入するに至ったわけだが、読了してもその「ターニングポイント」が何を意味しているのかよく分からなかった。巻末の「解説」も大して参考にはならなかった。「転換点」というからには、それ以前の東野作品との決定的ともいうべき違いが明瞭に伝わってくるはずであるが、未熟な私には消化不良の感が拭えない。『放課後』では数学教師が最も重要な主人公であり、最終的には彼が犯人を突き止めてゆく展開構成であったのに対し、本書では主に「男子高校生の目線」で物語が進行している。○○が殺害されてエンディングを迎える前者とは異なり、「同級生さ」という爽やかなセリフで本書を閉じているのもまことに後味がよい。教師嫌いで有名な東野氏にしては、教師への反発心は抑制され、むしろ教師のあり方を冷静に捉えている点も興味深い。 「同級生」という懐かしい響きに誘われて一気に読み終えたが、高校生のリアルな素性を鮮明に描き出した力作であることは間違いない。いずれまた本書を読み返すときがくるであろうが、そのときには自信をもって、本書がいかなる意味で「ターニングポイント=転換点」をなす作品であるのかを喝破してみたいものだ。「同級生」―私のかつての同級生らは今どうしているんだろうか。 | ||||
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ちょっとだけ切ない内容でした。 東野圭吾さんの文章は読みやすいので、 どの作品も一気に読んでしまいますよね。 ただ、おもしろかったんですが、 他の作品に比べると少し“深み”が無いような気がしました。 初期の作品のため、しょうがないことかもしれませんが…。 まぁ、読んで損はない作品だとは思います。 というわけで、評価は星4つです。 | ||||
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学園モノということもあって、もうちょっと軽い話かなぁ、って思ってたんだけども なかなかどーして結構読み応えありました。 序章の部分に書かれてたことがどうしても気になっていたけど 最後の最後までまったく触れられてなくって、それがかえって気になりすぎてた感はあったかもw 主人公の一人称でずっと話が進んでいくにもかかわらず あちこちにきちんと伏線が張られていて、主人公と一緒にどんどん事件を解決していくような そんな感覚かな。 でも、やっぱり結果は意外な終わり方で。 これまた東野作品にありがちなタイトルが最後で生かされていて。 この作品は推理小説ではあるけども、同時に恋愛小説でもあるような そんな印象を受けた作品でした。 | ||||
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巧みな人間関係。学園内だけではなく、主人公を中心に様々な人間が絡み合ってくる。 学園恋愛ミステリーかと思いきや、その枠を飛び出して どんでん返しが待っている。 ’この人が関係あるんじゃないか’と思わせるが、確証を得られず物語は進む。最後で’やはり自分の読みは合っていた’と読者を喜ばせるところなんかも、ニクい。匂わせておいてあたり、匂わせておいてハズレ、そんな微妙なさじ加減も、さすがだ。 ただの物語だが、個人的には事故死した女子高生を哀れに思う。 結末を知れば、なおさらね。 | ||||
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宮前由希子が交通事故で亡くなった。それを探る主人公の西原荘一は、この交通事故に何か裏が隠されているのではないかと思い、それを調査する。 この主人公である西原荘一の周りにおきる謎というか疑問を解いていく。交通事故やそれから派生する謎を知っていく時に、物語がだんだん完結していく。キーマンは、水村緋絽子なんだろうか。まあ、ある意味ラブストーリーという言い方もできるかもしれない。序章の妹の春美のことも絡んできて、それは重々しいなあと感じるところである。 それにしても、灰藤にしても御崎にしても、陰湿で陰険なやつらだなという感じがしてならない。西原を陥れようとしたりするわけだから、これでも学校の先生かという感じがした。 それにしても、学校の先生の描き方が全員悪者のように描写されているのは、東野氏の学校の先生に対する思いからきているんだろうね。連中は自分たちのことを立派な人物だと錯覚していることに気づかないことに、辟易する。学校の先生ってそんなに尊敬できる人かい?という疑問は私もずっと持っていました。あとがきの話はすごく共感できるところが多かったですね。 | ||||
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あまり先生に良くして貰った想い出もなかったので、まあこんなものかと思いました。それにしても教育一筋でとある教師に淡い恋心を抱いている・・まあ、本当にこのような人はいるものだと思いました。男の子はムシャクシャしていると・・まあそんなものなのでしょうか?今さらながら、人を愛すると言う事何なのだろうと思いました。 | ||||
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色々な話を詰め込みすぎてる。でも、全てうまく繋がってる。 犯人が誰なのか?ということよりも、 自分の妹への愛情、 高校の教師や刑事への不信感、些細なことに噛みつく思春期の感情。 そんなのもおもしろくさせる要因です。 東野さんのこういった青春ストーリィは読んだことなかったので楽しめました。個人的にはもっと華やかな、おちゃらけた部分があったら更におもしろかったと思います。 | ||||
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っていうか、騙された。 主人公が秘密をかかえているのだが、そこでびっくりした。 たぶん、そこは本当に驚くとこじゃないんだと思う。ちゃんとミステリらしくトリックがちゃんとあるから。だけど、そこでびっくりしてトリックも犯人も覚えてない。 | ||||
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東野圭吾の小説には、単純な主人公は少ない。この作品の主人公も、さまざまな悩み、葛藤があり、それが推理小説の謎解きと随所にからみあって物語が進行します。個人的には、「放課後」のほうが推理小説らしさを感じましたが、この作品の事件の真相も、なかなか読者の読みを見事に裏切ってくれます。ただ、主人公とその恋人の心のつながりが、高校生にしてはやや大人びた印象があり、少し「白夜行」のエッセンスが、青春小説の主人公には重たいかなという印象も受けます。もちろん、読んで損する作品ということは全くありません。 | ||||
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学園モノで、淡い恋愛あり、友情あり、ミステリーありやっぱり、読みハマってしまいました。この物語の主人公は、野球部のキャプテン。責任感も強く男らしい、女にももてるし、野球部のエースは親友…私がプロデューサーなら、これをドラマや映画にする時、主人公役には、それなりの若手好青年男優をあてるところだろう。その彼が付き合っていた彼女が事故で死んでしまう。そして、その彼女の事故の真相に深く関わっていただろうと思われる女教師が、絞殺死体で発見され、主人公の彼が、女教師殺しの犯人では? と疑われる...読み手は、どうしても主人公の彼に 感情移入 してしまい彼の気持ちで、彼の目線で、推理を働かせてしまうことだろう。しかし、そこにこそ、作者東野圭吾氏の「わな」がある。おっと、これ以上は、ぜひ読んでもらいたい。(それにしても、東野氏の小説では、なぜ、快い教師像は出てこないの?) | ||||
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学園モノとゆう事もありついこの間まで(そうでもないかな(笑))学生だった私としては凄く楽しく主人公の心情に感情移入しながら読めました。今読んでも時代の古さなど感じさせない作品です。主人公の気持ちのとらえかたなども本当リアルでサクサクとページが進んでいきます。犯人も全然分からずトリックなども全然よめなかったです。そしてなんといってもラストは爽やかで、読み終えた後、とても清清しい気分に浸れました。学生時代の元野球部主将の友人(本作の主人公は高校の野球部主将)に薦めたら、彼もとても好評でした^^東野さんの作品は本を全く読まなかった私でもとても読み易いです。 | ||||
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最後まで誰が犯人か分かりませんでした。やられました。まわりを取り巻く人物が上手く絡み合っていて、なるほどね、と納得させられました。かなしい愛の物語とも言えます。 | ||||
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「放課後」以来の学園モノってコトで読みました。東野圭吾さんの巧みな描写がやっぱりイイですね。犯人どうこうっていうよりかは主人公のホントの気持ちを知りたくってドンドン読みたくなるっていう感じでしたね。学園モノは他の作品よりも自分が感情移入しやすいのか主人公の気持ちがすんなり自分の中に入ってきますね。かなりオススメですよ★ | ||||
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本書は、東野作品のなかでは江戸川乱歩賞を受賞した「放課後」以来の学園もので、いわゆるフーダニット系の本格推理小説である。 内容は、主人公の西原は諸処の悩みから性欲の捌け口として彼に想いを寄せる野球部マネージャーの宮前と関係を持つ。ある日、その宮前が交通事故で死亡する。彼女が妊娠していたということから、自分達は愛し合っていたとまわりを欺く西原。そして、彼女の死亡現場で御崎先生の目撃証言が浮かび、西原は「宮前が道路に飛び出したのは先生が追いかけたからだ」と公然と抗議する。数日後、御崎先生の死体が発見され、学校中の疑惑の眼が西原に向けられる。いったい犯人は誰なのか? 最後は驚愕の展開が‥‥! 才ある著者の変化球もすばらしいのだが、やっぱり直球勝負は読みごたえ抜群だ。本書を手にとったが最後、頁をめくる手は読破するまでとまらないだろう。著者は推理小説家の白眉だ! | ||||
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同級生が事故死した。しかもその女性は、自分の子供を身篭っていた。自分の愛は本物だったのか?だとすれば自分のとるべき行動は?こうして、死の謎をひた隠そうとする学校側と敢然と対決する「俺」。 しかしその行為は、事を荒立て、更なる殺人をも呼んでしまう。 「彼女の両親のことを思うならそっとしておくべきだ。」 「この偽善者が」 外野は、いろいろと批判する。もちろん「俺」も苦しむ。 我々にもありますよね?こうすべきだ、でもそれは偽善じゃないのか?、周りのことを考えるなら・・・etc.etc..... 「俺」は、悩みつつも、決して自分自身から目をそらさない。間違えであるのかもしれない、しかし、自分で「決める」。 この悩む姿が、実に詳細に描写されてるところ、さすが東野圭吾だなぁ、とため息ついてしまいます。 同時に、「俺」の「真摯さ」が(青いかもしれないが)うっ、と胸を打つのです。 推理小説、としては、犯人などの動機が今ひとつでものたりなさを覚えましたが、それでもお勧めなのはそういうわけだからなのです。。 | ||||
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県立の名門高校を舞台とした学園もの。自分の子供を身ごもったまま事故死した同級生への気持ちが、真剣な愛と呼べるものではなかったと思う「俺」は、償いの気持ちをこめて、子供の父親は自分であることを表明し事故の真相を暴こうとする。自分を内省しながら真相を知ろうとする主人公の高校生がとにかく魅力的。彼をとりまく友人や親、教師、学校の体質とそれに対する生徒の反抗など、リアリティがありので引き込まれる。恋愛小説としても読める、読後感の素晴らしい作品。私は、読み終えたあとすぐにまた読み返してしまいました。 | ||||
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