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(短編集)
犯人のいない殺人の夜
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犯人のいない殺人の夜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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東野圭吾公式ガイドでの作者の自作解説を見ると、本短編集は初期のものがほとんどで、短編の書き方がよくわからず、いろいろなことを試しながら書いた時期の作品を集めたものとのことであり、読んでみると確かにそういった感じがした。 「踊り子」と「犯人のいない殺人の夜」が良かった。 「小さな故意の物語」 学校の屋上から転落した友人の死の謎を探る話。最後にひねりがあるものの、やや物足りない真相。事件の背景にある微妙な女心が印象的。 「闇の中の二人」 読み進めていくうちに犯人の見当はつくが、その背景にある事実と動機が意外。 「闇の中の二人」とは誰のことか。最後の一文が印象深い。 「踊り子」 塾の帰りにふと目撃した、新体操を踊る女の子に魅せられた少年の話。 その女の子がやがて姿を見せなくなり、少年の家庭教師がその謎を探ると、もの悲しくも意外な事実が判明する。 「エンドレス・ナイト」 刑事の臭覚で事件を解決する話。 主人公の女性の大阪嫌いが印象的であり、隣接県に住む私にはその心情が良くわかる。 「白い凶器」 所々に挿入されている二人の会話が誰と誰の会話なのかと思って読み進めていくと……。 動機が何とも意外であり、この動機に関する事実は初耳だった。 「白い凶器」というタイトルが動機を示しているのが面白い。 「さよならコーチ」 犯人はあるものを利用して殺人を行うが、逆に利用されていることが後でわかる。 「犯人のいない殺人の夜」 この作品は確かにトリッキーだ。理解力に乏しい私は、初読では最後まで読んでも、「あれ?どういうこと?」と理解できず、最後の方を読み返して、ようやく理解できた。<夜>と<今>を交互に描いたり、<夜>の視点となる人物を変えたりして、読者を欺いているところが巧妙。由紀子の写真、ドウダンツツジ、チューインガムといった小道具が、真相解明につながっている点も面白い。 | ||||
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以下の7編の短編から成る本作。 小さな故意の物語 闇の中の二人 踊り子 エンドレス・ナイト 白い凶器 さよならコーチ 犯人のいない殺人の夜 状況や境遇、殺す側・殺される側の意図や心理、故意と偶然。 運が仕立てた殺人。運命が犯した殺人。犯人・被害者の意図が巧みに利用された殺人。 様々な要素が絡み合いながら、「殺人」に対する明確な意図や動機が存在しない、あるいは、第三者からはその意図や動機が存在しないように見えてしまう、7つの殺人事件が描かれた七編。 短編ということもあり、物語のエッセンスに自ずとフォーカスしてしまうが故に、それぞれの作品のなかに巧みに仕掛けられた東野氏ならではのミステリーに読者の意識が集中し、そのミステリーがより一層輝くといった印象。 大仕掛けな舞台設計や事細かな設定を要とする技巧的なトリックは、良作には必ずしも必要のないことを教えてくれる傑作です。 その意味では、良作ミステリーの定義の幅を広げてくれたこの一冊。 ワタクシ的には、本作に含まれている叙述トリックの巧みさに、ある種の感動すら覚えました。 秋の夜長に最適な一冊かと^^ | ||||
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そこそこ楽しく読めましたが、なんか物足りない・・・。 なんとなく、「あと何ページで終わらせなくっちゃ!」と急いてるかんじがして、イマイチ楽しめませんでした。 私の好きな横山秀夫や唯川恵の短編は、ページ数は少なくても短かさを感じさせず、重みがあって、 読み応えもあり、エンディングの意外性も長編に劣りません。 次に読むのは長編にしようと思います。 | ||||
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東野圭吾の短編集は初めて読むが、 これはこれでコンパクトにまとめられていていい。 ひとつひとつにコンセプトというか芯が メッセージのように伝わってきて余韻に浸れる。 短編ならではの短くまとめるために説明を省いたり無駄をなくしたりするために、 ストーリーが明確さには欠いているが、 それは他作が傑作すぎるからということでご愛嬌。 表題作「犯人のいない殺人の夜」は最後の雰囲気が怖かった…。 | ||||
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東野圭吾氏の作品は随分読みましたが、好みから言うとこの作品はまあまあ面白かったと思います。 手を替え品を替え、面白い本を提供して下さることに感心しています。 | ||||
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小さな故意の物語を読んだ時に、卒業を連想せずにはいられなっかった。 ほぼ同時期に執筆された2作品は、私には兄弟と思えてしかたがない。 卒業は長編だけに余計なものが体についてしまっている感じがするが、小さな故意の物語は無駄が一切なくストレートに青春の終わり、感傷が読み手に伝わってくる。 | ||||
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まずまず面白かった。しかしやはり東野さんの小説は 長編に限ります! | ||||
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東野氏初期の短編集. 未必の故意や犯人だけでない真相の意外性,叙述トリックなど, 「宿命」以来の東野氏の作風の変化がうかがえる. まだ洗練されていない印象も受けるが,試行錯誤が垣間見える気がする. | ||||
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コメントを入れないと評価できないのは、とても残念です。 特にコメントは無くても、とても満足していても、コメントが面倒で、 評価できないことがよくあります。 | ||||
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それぞれ登場人物のつながりがない短編集 それぞれの物語があり楽しめます。 犯人はいなさそうだけどしっかり謎解きをしてしまう という、納得の短編たち。 東野ファンならばもしかしたら犯人はすぐにわかってしまうかもしれません。 それでも、その裏側には想像できない物語があって 短編ながら読ませてくれます。 | ||||
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フジで放送中のドラマ「東野圭吾ミステリーズ」の原作のうちの一つです。本作は確か東野圭吾氏の初の短編集だったはずで、作者のコメントでも短編の書き方が分からなかったと回顧しておられるように、やや後の東野氏の短編集と比較すると物足りない感が否めない。表題作は本格ミステリーのフォーマットだが、他の作品はミステリーというよりは世にも奇妙な物語に近いオチ勝負の作品といった印象が強い。 短編としては標準以上の出来だと思うが、東野作品としては後に出た天使の耳や怪しい人々といった短編集の方が読み応えがあります。 | ||||
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短編集でどれもタイトル通り犯人のいない、もしくは大きなどんでん返しの展開のあるストーリーになっている。 読者をうまい具合に錯覚させる文章作りは凄いと思います。 ただ、話に引き込まれたのは最後の話だけだったので星三つとします。 | ||||
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小さな故意の物語 闇の中の二人 踊り子 エンドレス・ナイト 白い凶器 さよならコーチ 犯人のいない殺人の夜 の7話。 それぞれ隠し味のある作品ばかり。 短編でも手を抜いていない。 | ||||
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オーソドックスな短編ミステリー集なのだが、どれも質が高く傑作揃い。 中でもお気に入りは、「踊り子」。 爽やかな青春ドラマの筈が一体何故?―― 東野圭吾氏の初期作品は文章力が稚拙な印象があったが、この作品は例外。 ファンの方は読むべし。 | ||||
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内容は比較的簡単なトリック設定の短編集であるが「天使の耳」ほどは素晴らしくない。 一般文学通算651作品目の感想。通算990冊目の作品。2011/01/19 | ||||
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手軽に読める短編集なので、ミステリー初心者の方にいいのではないだろうか。 また、本格的な長編ではなく、喫茶店でちょっと読みたいときなどにもいいかもしれない。 短編集ではあるが、一つ一つの作品は手抜きされておらず、そこそこ入り込める。 個人的に好きなのは、表題作の「犯人のいない殺人の夜」。 他の作品とは少し趣向が違う感じがして新鮮だった。 | ||||
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短編集で、一気に読み終わるのがもったいなくて。。。数日に分けて読みました。 最後の「犯人のいない殺人の夜」は読み返してしまいました。 あれ?あ、そういうことだったのね。って。 1つの作品を読み終わるごとに、私は悲しくて切ない気持ちになりました。 でも、嫌な感じではなくて。 トリックを知っちゃった後にもう一度読みたくなる本って、そんなに多くはない気がしますが この作品は読みやすいし、トリックとか推理とか抜きにしても成り立つと思うので また読みたい本として、手元に置いておこうと思います。 みなさんも、ぜひ。 | ||||
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東野圭吾は、長編も短編も書きこなすことができる非常に器用な作家であり、これまでの全64作品のうちには、17もの短編小説集がある。ただ、私は、これまでに、東野圭吾の全作品を読んできたのだが、彼の短編は、たとえば横山秀雄の長編を凝縮したような濃密な短編と比較すると、軽く、薄味な作品がほとんどであり、率直にいって、東野圭吾は、長編小説を読むべき作家だと思っている。 彼の短編集の中では、科学ミステリが売りの「探偵ガリレオ・シリーズ」が有名なのだが、はっきりいって、これは、見掛け倒しの物足りないものに終わってしまっているし、「しのぶセンセ・シリーズ」、「天下一大五郎シリーズ」、「怪笑小説」など、軽い感覚の短編集が大半のその他の作品中にも、傑作といえるものはほとんどないのだ。 そんな彼の短編集の中にあって、私が、彼の短編集の最高傑作と思っているのが、この「犯人のいない殺人の夜」なのである。この本は、東野作品としては、それほど読み込まれているとはいい難く、レビューの数も伸びていないのだが、そんな地味な扱いをされているのが本当にもったいないと思わせるだけの、レベルの高い7作品が揃っているのだ。 ここに掲載された7作品は、一見、読者の想定内のミステリと思わせるものが多いのだが、いずれもが、最後の一ひねり、二ひねりが効いている。特に、その中でも、「さよならコーチ」と「犯人のいない殺人の夜」は、純粋なミステリとしてだけの観点から読んでも、一級品のレベルにあると思う。また、「闇の中の二人」、「踊り子」、「白い凶器」、「さよならコーチ」、「犯人のいない殺人の夜」のラストの一文には、それぞれに別の意味で、怖さや強烈なインパクトがあるし、「小さな故意の物語」、「エンドレス・ナイト」、「白い凶器」、「さよならコーチ」では、長編でお馴染みの、東野圭吾お得意の読者の胸を打つ人間ドラマも味わえる。 | ||||
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東野圭吾は、長編も短編も書きこなすことができる非常に器用な作家であり、これまでの全64作品のうちには、17もの短編小説集がある。ただ、私は、これまでに、東野圭吾の全作品を読んできたのだが、彼の短編は、たとえば横山秀雄の長編を凝縮したような濃密な短編と比較すると、軽く、薄味な作品がほとんどであり、率直にいって、東野圭吾は、長編小説を読むべき作家だと思っている。 彼の短編集の中では、科学ミステリが売りの「探偵ガリレオ・シリーズ」が有名なのだが、はっきりいって、これは、見掛け倒しの物足りないものに終わってしまっているし、「しのぶセンセ・シリーズ」、「天下一大五郎シリーズ」、「怪笑小説」など、軽い感覚の短編集が大半のその他の作品中にも、傑作といえるものはほとんどないのだ。 そんな彼の短編集の中にあって、私が、彼の短編集の最高傑作と思っているのが、この「犯人のいない殺人の夜」なのである。この本は、東野作品としては、それほど読み込まれているとはいい難く、レビューの数も伸びていないのだが、そんな地味な扱いをされているのが本当にもったいないと思わせるだけの、レベルの高い7作品が揃っているのだ。 ここに掲載された7作品は、一見、読者の想定内のミステリと思わせるものが多いのだが、いずれもが、最後の一ひねり、二ひねりが効いている。特に、その中でも、「さよならコーチ」と「犯人のいない殺人の夜」は、純粋なミステリとしてだけの観点から読んでも、一級品のレベルにあると思う。また、「闇の中の二人」、「踊り子」、「白い凶器」、「さよならコーチ」、「犯人のいない殺人の夜」のラストの一文には、それぞれに別の意味で、怖さや強烈なインパクトがあるし、「小さな故意の物語」、「エンドレス・ナイト」、「白い凶器」、「さよならコーチ」では、長編でお馴染みの、東野圭吾お得意の読者の胸を打つ人間ドラマも味わえる。 | ||||
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犯人のいない殺人の夜は、犯人は悪いのだが、犯人の気持ちや切ない心情は理解できるような短編集だったと思います。ガリレオシリーズの短編集以外では東野氏の短編集のなかでは一番いいのかなとおもいます。 小さな故意の物語:親友であり、幼馴染でもあった達也が、校舎の屋上から転落死。その真相は?犯人は縛られたくないし、そういう運命から逃れたいという気持ちかな。 闇の中の二人:私がいちばん好きな短編。萩原信二の生後3ヶ月の弟が殺された。その真相は?犯人の気持ちを考えるとどうなのかなと思う。 踊り子:中学生の孝志は新体操の練習をする女子高生に一目ぼれする。その後、その女子高生が現れなくなった。その真相は?なんか切ないなあ。 エンドレス・ナイト:大阪で単身赴任の夫が殺害された。その真相は?単身赴任の夫と妻の関係が互いに変わっていくよね。 白い凶器:同じ職場の人間が連続して不審死を遂げた。何らかの共通点があるのだが、それはなんだろうか?母の気持ちなんだろうな。 さよならコーチ:アーチェリーの有望選手が、自殺を図った。その真相は?密着している選手とコーチの関係は難しい。選手は逃げ場がないよな。 犯人のいない殺人の夜:安藤由紀子が死んだ。資産家一族は、家庭教師2人も巻き込んで、保身のために、事件それ自体を隠蔽しようと画策する。どうやってこの一族を追い詰めていくのか?ポイントは、家庭教師の拓也が握っている。意外な真相が隠されている。 | ||||
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