ねじまき少女

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評判

ねじまき少女の評価:

3.12/5点 レビュー 49件。 C ランク

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平均点3.12pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全51件 41〜51 3/3ページ
No.11
(1pt)

最悪

上巻よりもさらに酷くなっている訳のせいで、文章にリズムは無くただひたすら判り辛い。
正直読んでいて苦痛でしかない。

脈絡が無さ過ぎ(というか判り辛すぎる)で、精神を病んでいる人の脈絡のない話をひたすらノートに書きとめたような内容と大差ないです。

お金をドブに捨てたい人は購入してもよいかも。

登場人物も全く魅力的ではなく、伏線かと思っていた部分もまったく意味が無いまま結末を迎えてしまう始末。

お金と時間を無駄にしました。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.10
(4pt)

絶望的な希望

外国企業の活動を制限しようとする環境省と、自由化を進めたい通産相の間の対立が激化し、
タイ国内は一触即発の様相を呈していた。そんな中、差別によって虐げられ、
環境省による摘発に脅えていた「ねじまき」のエミコが自由を渇望するあまりに
とった行動によって国中が騒乱に巻き込まれていく。暴力、陰謀、裏切り、腐敗、
憎悪、差別、破壊ばかりが描かれる、救いのない物語は、しかし最後に絶望的な希望を
示唆して終幕する。それは人間よりも清らかな魂を持つねじまきたちが、
やがて人類にとってかわるかもしれないという新たな人類進化の未来である。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.9
(2pt)

テンポが悪く、暗い

読了するのに2ヶ月かかった
感想はタイトルの通り
暗い物語なので、読み辛かった
のだと思います。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.8
(4pt)

ごった煮のわりにはあっさり味

大変面白いがイーガンやチャンのようなSFではなく、それをいえばパラニュークの「サバイバー」(世界ではじめてのアイデアのお話)の足元にも及ばないが、ディックとバラードとギブスンからその弱点を取り去って合成したような面白さがある。まずストーリィに破綻がない。下巻で話が単調になるが、内乱だから致し方ない。ついでストーリィに厭きが来ない、およびストーリィが先まで読めるということがない(特に前半)。「アンドロ羊」というよりは「ブレラン」のレプリカントにも似たエミコというガイノイド(by コールター)のピュア振りが物語の清涼剤にもなっているが、やはり支配女子は殺人を起こさなければ定められた運命からは自由になれないようだ。「燃える世界」の暑さと「ニューロマンサー」の喧騒がある。また後半は幽霊が登場人物(処理的には妄想だが……)となって最後にストーリィを牽引するところが素晴らしい。カロリー企業のアンダーソンの予想とは異なって実現のこととなるエピローグの水の描写が涼しげだ。遺伝子学者で不具の神ギブセンは伝説上のアベンゼンが住むとされた高い城のような屋敷に住んでいる。彼の諧謔さはディック自身を見るようだ。ディック経由でリチャード・コールターも入っているのかもしれない。同じデッド・ガール(ガイノイド)が主人公でもあるのだから…… 一方、ワトスンの後に日本で刊行された処女作(こちらもデッド・ガールが主役で「どろろ」の百鬼丸初登場の目玉のシーンまである)とはまったく似ていないところはイーガンやチャンではないのと同じ理由。訳が悪いと言う意見もあるが、筆者は特に気にならなかった。単純な視点の話に慣れた人にはきついかも…… さらにラノベのようだという意見もあるようだが、いまの面白い話は皆ラノベらしいから、褒めているのだろう。重力さんの表紙が素敵! 最も良い読み方は上巻を読んで下巻を脳内補完することかもしれない。だが、エピソードは読もう!
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.7
(1pt)

主人公不在では共感しようがない

複数の登場人物がさまざまに活躍するが、いったい誰が、何をしようとする物語なのか、最後まで見えてこなかった。
主人公不在のまま、だらだらとストーリイらしきものを展開するだけでは、共感しようが無い。
舞台設定には魅かれたが、じきに底の浅さが見えてくる。
なぜ、この程度で賞がとれたかが最大の謎。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.6
(3pt)

なんとか普通に読了

魅力的な点を整理してみます。
1 舞台が近未来のタイ王国ということで、エキゾチックである。
2 石油資源枯渇後の世界ということで、スプリングというかワインドアップというローテクが動力装置の主役になっている。
3 遺伝子資源の重要性を示唆し、東南アジアの遺伝子資源保有潜在力に注目している。

 残念な点を挙げてみます。
1 「ねじまき」という新人類の能力、社会的立場、存在理由、生み出された背景がよくわからない。
2 酒場の性的描写がきつすぎる。
3 タイ王国の政変に終始し、世界情勢がわからない。

 そういうわけで、面白く感じる点もあるし、声高に騒ぐほどの作品ではない気もしました。
同じ世界をシリーズで描いているらしいので、そちらが翻訳されたら読んでみようと思います。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.5
(4pt)

これ1作ではなく、シリーズ作品が出揃ったらその時に評価すればいい

『ねじまき少女』下巻。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞、キャンベル記念賞などいくつものSF関係の賞を幾つも受賞している。

これだけ幾つもの賞を受賞しているとなると、読む前から相当期待値が高くなってしまうが、やはり多くの場合と同じく、プラスには働いていないと思う。結論から言えば、物足りないという印象を受ける。少なくとも、各賞総なめというほどの圧倒的な存在感は感じない(これらのうちの1つ或いは2つ位なら、まあ、わからないでもない)。

今作の魅力は、なによりもこの舞台だろう。時代背景も含めた社会情勢や技術水準、あるいは様々な人間模様などここから色々な物語が派生してくる余地がある。本書は、章ごとに異なる立場の5人の視点から物語をみている。彼らはそれぞれの表の顔を持ちつつ、それとは違った思惑も同時の持っている。そのため、ただでさえ渾沌とした世界がより一層渾沌としている。

今作は、どういう展開に向かって進んでいくのかわからないまま、最後まで突き進んでいくが、実際の事件が起きてからよりも、どちらかというと、背景となる舞台(や登場人物)を知るための章の方が多いように思う。そのため、中盤から終盤にかけての物語が加速して以降、淡白に感じるというか、やや物足りなさを覚えてしまう。

巻末の著作リストのタイトルや訳者によるあとがきを見ると、今作と共通する舞台の作品も書いているようなので、そういう意味では、この1作で完成というよりも、この同じ舞台上で展開するシリーズ作品全体を通じて、ようやく完成といえる作品だと思う。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.4
(1pt)

期待はずれ

「ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ローカス賞などSF界の賞を総なめにした作品。」
この本のどこがそれに値するのだろうか。
40年近くSFを読んできたが、最近翻訳されるものはつまらないものばかりだ。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.3
(4pt)

どっぷり疲れた力作

ギブスンのサイバーパンクは乾いていた。血や汗は流れても、いつのまにか乾いてる。
こちらは湿った熱気が強烈に匂う。血と汗、屋台の油臭や生ゴミや尿がベットリにじむ。
3Dどころか嗅覚と肌感覚まで追体験できる迫力は、確かに、傑作の名にふさわしい。

突然変異を繰り返すウィルスに冒された世界、食糧戦争に疲弊した近未来の東南アジア。
複雑に絡んでもつれる政争、取り締まりという名の暴力、悪夢めいた暴動や市街戦。
陰で蠢く欧米の巨大資本、ほとんど日替わりする勝者、命がけの勝負を張る難民。
まるで社会派告発系ドキュメンタリーのような舞台に、数人の運命が転がる、転がる。
うー、リアル。重。どうなるんだという興味は尽きない展開と筆力だけど、
あまりのリアルな混沌と猥雑さ、割り切れなさに、なんだかどんどん疲れてくる。
これをケロリと楽しむには、若さか、暴力への秘めた憧れが必要じゃなかろうか。

きわめてリアルな混沌がなんとか収まるのは、市民が去った後の破壊された街。
3.11後の瓦礫に覆われ、沈下して上げ潮に沈む海辺をほうふつとさせる光景。
理性はこの才能を知った喜びに満たされ、感性では…ほとほと疲れました。

夢の日本女性なタイトルロールは「男の夢」に過ぎません。フッ。(鼻で笑う音)
お利口な日本男児ならとっくに醒めた夢だね、フフッ(宝塚男役風に微笑)
それより日本人と日本企業がこの事態にスマートに対処すると思われてるのが不思議。
金持ちケンカせず? 高齢化でエネルギーなし? それもなあ…
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.2
(5pt)

とっても面白かったんだけど、ちょっと物足りない感じが残った。でも、いい作品でした。

とにかく面白い、石油エネルギーが枯渇した近未来のタイを舞台にしたSF。海外の有名なSFの賞を総ナメにしたのも頷ける。
ただ、あまりにも前評判も良かったし、上巻も面白かったので、この下巻に期待しすぎたかも。

確かに、後半も面白かったんだけど、上巻の比較的緩やかな展開に比べて、激動の展開になってしまって、折角、上巻で用意したエピソードが完全に展開しきらず、中途半端な感じを受けてしまう。特に、この小説のタイトルにもなっているエミコという「ねじまき」については、この後半の激しい展開のキッカケをつくりはしたが、あまり活躍のシーンがなかったのが、ちょっと残念。士郎正宗ファンの自分としては、人間に従順で、その「ご主人様」である人間に捨てられ、最後には性玩具に堕ちた「エミコ」が、叛乱を起こすような展開を期待していたのだが... でも、そんな展開ではありきたりすぎたかな?むしろ、バチガルピの描きたかったのは違ったことだったのだろう。

この小説を読む前に、いくつか早川書房のSFマガジンで短編を読んで吐いたのだが、その短編から受けた衝撃的なインモラルな雰囲気は、あまり受けなかった。まぁ、それが多くの賞を受賞したり、読者を獲得した理由なのだろうが、あの、読んでいて胸が悪くなるようなんだけど、魅せられてしまう感じが薄れているのは、ちょっと物足りなく、残念に思った。

でも、やはり、今年度の翻訳SF作品のランキングでは必ず上位に入る作品だろう。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108
No.1
(5pt)

猥雑な未来都市を主役にした、滅法楽しいエンターテイメント大作

エコSFという疑問だらけのキャッチフレーズや、喧伝される「新たな世界観」などよりも、これはまず何より、全編に溢れる猥雑なエネルギーが素晴らしい、滅法楽しいエンターテイメント小説であると思う。

ハッタリと活劇に溢れた手に汗握る群像劇なのだけど、個性的な登場人物たちはしかし、あらゆる要素が過剰に溢れかえり、汗や廃棄物や食物や充満し交錯する欲の臭いに溢れた未来都市・バンコクの一要素。
小説の主役は都市そのものであり、それが何よりの魅力。

石油枯渇後の社会で、遺伝子操作された象もどきがやはり遺伝子改変のゼンマイを回し「カロリーをジュールに」してエネルギー供給というハッタリはなんとも楽し過ぎる。
遺伝子操作を軸に食物流通(を基礎にエネルギーその他も)を支配し平然と国家も覆す国際企業の人員が「カロリーマン」と呼ばれているセンスも光る。

なお、題名になっている日本産の遺伝子改変新人類の一員であるトンデモ奉仕奴隷「ねじまき少女」が「日本人より日本人らしい」とか何とか言われているような、各所に見られる歪んだジャポニズムは笑って流そう。
一昔前のサイバーパンクでも読んでいれば、十分以上に耐性はついている筈。

それと、上下巻合わせて一枚絵になる表紙は鮮烈である一方、最大の魅力であるところの都市の猥雑なエネルギーがいまいち感じられないようにも思えるけど、それも「あえて」の表現なのかもしれない。

なお、ねじまき少女エミコについては「ご主人様」との関係でエイミー・トムスン『ヴァーチャル・ガール』だとか、奇形の美しさということで「人類補完機構」のク・メルだとか、新人類や人間の似姿ということでディックのシュミラクラだとかヴォクトのスランだとか。
諸々例に挙げつつ、新人類だとかフランケンシュタイン・コンプレックスだとかあるいはジェンダー云々とかの各文脈に載せ、色々とぐだぐだ言うこともできそうです。
個人的にはおよそ気乗りしませんので、詳しくはやりませんけれど。
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF) Amazon書評・レビュー: ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)より
4150118108