ハリー・クバート事件

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評判

ハリー・クバート事件の評価:

3.62/5点 レビュー 42件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.62pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全55件 21〜40 2/3ページ
No.35
(5pt)

いっき読み

トリックどうこうより、読み物として面白いです。訳者の力量も大きいと思います。上巻読んでから判断しようと思ってましたが、下巻届くのが待てないぐらいのいっき読みでした。
ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫)より
4488121055
No.34
(5pt)

面白い

徹夜まではしなかったが面白くて、楽しく一気に読み終えた。半分ミステリ–、半分小説といった感じで、人物描写も面白い。

最近、えげつないほどの残虐さや緊迫した場面の連続、警察内部もギスギスしているといった刺激過剰気味のミステリーを何冊か読んで疲れを感じていたので、こういうちょっとのどかな描写もあるミステリがかえって面白く感じる。一昔前の田舎町ならではの事件だというのが、読み終えての感想。作者はフェアなタイプなのか、伏線が念入りで?こうなるのかなという予測が結構当たってしまうのがちょっと残念。
ハリー・クバート事件 下 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 下より
448801027X
No.33
(4pt)

スリルやサスペンスを求める人より、じっくり読みたい人向き

皆さんのレビューはなかなかの酷評だが、私は面白かった。スリルや意外性など、ミステリーとしてはちょっと物足りないかなと感じるところもある。また、よく考えてみると突っ込みどころが結構あった。だが、小説を読む面白さがあり、楽しく読めた。本筋ではないが、ニヤリとしたりほろりとする場面がある。下巻に入るとスピード感が出て面白くなってくる。帯部分に一種のネタバレのようなことを書くのはやめてほしい。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.32
(4pt)

スリルやサスペンスを求める人より、じっくり読みたい人向き

皆さんのレビューはなかなかの酷評だが、私は面白かった。スリルや意外性など、ミステリーとしてはちょっと物足りないかなと感じるところもある。また、よく考えてみると突っ込みどころが結構あった。だが、小説を読む面白さがあり、楽しく読めた。本筋ではないが、ニヤリとしたりほろりとする場面がある。下巻に入るとスピード感が出て面白くなってくる。帯部分に一種のネタバレのようなことを書くのはやめてほしい。
ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488121047
No.31
(4pt)

先入観

ネタバレになるのであまり言えないが、
あの場面をいかに生々しく思い浮かべられるか、で騙され度合いが変わってきそう。
私は驚いた。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.30
(1pt)

大風呂敷の広げすぎ

「徹夜本」とか「想像を超える結末」やら、本の帯に書いてさえいなければ、星二つにしたかもしれません。期待して上下二冊を同時に購入したものの、安っぽいプロットと先が読める展開にがっくりしました。結末に新鮮味も意外性もありません。
主人公のゴードンは新進気鋭の作家として華々しく文壇に登場したものの、二作目を創造する力に枯渇して悩んでいます。そんなとき、彼が師と仰ぐアメリカ文学界の大御所、ハリー・クバードが、過去に失踪した恋人の殺人容疑をかけられます。恩師の無実を信じたゴードンは奔走し、警察官の協力を得て過去の失踪事件を調査し、その経緯を自分の第二作として出版することになります。そんな「才能あふれる作家」ゴードンの「ベストセラー小説」の中で、ハリーが過去に熱愛した少女ノラが「アメリカを魅了した娘」とか描かれていたり、あまりに陳腐で空々しい形容詞の羅列する文章に白けました。
主人公やその他の登場人物がそれなりに苦悩する姿が描かれていますが、文学の香りも独創性もまったく感じられません。ミステリーというより、火曜サスペンス劇場の脚本を読んでいるみたいでした。
ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488121047
No.29
(2pt)

迫力に欠ける

今一つ、登場人物が作り物臭い。
ストーリーも二転三転する割にスリルはない。
メルヘンなのかミステリーなのか。
唯一、秀逸だったのが母親達の描写。
家族を想い暴走する姿が滑稽だが、恐ろしくリアルで笑える。
ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫)より
4488121055
No.28
(2pt)

暇潰しにはなる

どこかで読んだ感がする、と思ったら過去に流行ったドラマ、ツインピークスみたい。
お金払ってまで読む必要はないかな
ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件〈上〉 (創元推理文庫)より
4488121047
No.27
(4pt)

買って読んで損はない

買って読んで損はないと思います
素晴らしいストーリーテラーだと思います

以下ネタバレあり

構成上こうせざるを得なかったのはわかりますが、
この小説の核を成しているノラの人物設定が、一番嫌いです
恋人を思いやる深い深い愛情を持った、15歳の精神疾患者・・・・うーん

ノラの母親については多くの読者が早い段階から”疑問”を感じるでしょうし、
作家の罠だと気づくでしょう
スターンとケイレブの関係についても早い段階で気づくでしょう
ノラを殺した犯人についても、もしや?第一発見者?
と多くの方が思ったはずですが、それでも最後の結末まで一気に読ませます
そして、クバートの名著とされる”悪の起源”が恋愛小説であることを知ったときから
題名との違和感を疑問に思っていた自分のような読者を納得させる最後

傑作とはいえないかもしれませんが、お金をだして読むべき本だと思います
ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件〈下〉 (創元推理文庫)より
4488121055
No.26
(2pt)

時間潰しとしても、退屈でした

私にはそんな手放しでもてはやす程の、すごい作品にも、思えませんでした。
といっても、日本や世界のベストセラーの、およそこういう傾向って、いつものことですが。
最近の私の経験でいえば、これも同じ東京創元社のオーストリア発ミステリー「夏を殺す少女」も、そんなに面白いとは思えなかったし。犯人の少女の動機とかにも、そんなに意外性がなかったし。
それから、この作品に関しては、フランスの高校生が選ぶ、あのゴンクール賞にも、選ばれたとかいうのも、売りの一つのようですが。
しかし、私は今回ばかりは、その受賞に関しても、しっくりこなかった感じです。
確かにこれまでは、何でフランスの高校生って、既にこんなに文学に対する選択眼が成熟しているのか?と思わされる、すごい作品ばかりだったかと思いますが。
でも、最近では彼らの選ぶ作品レベルも、落ちたかなという感じです。
それに、文学作品としてではなく、エンターテイメント作品として見ても、いまいちかなという感じだったし。

実際に、批評も真っ二つに分かれる傾向らしいですが。
私は全然合わなかったようです。既に上巻から、途中で飽きてきてしまったし。
何か主人公が、それこそ神のように崇めていた作家の実態も、すごく卑小に感じてしまったし。
そういう人々の、意外な卑小さとか隠れた醜悪さをさらけ出すというのが、狙いなのかもしれませんが。
しかし、そういう趣旨のものも、これまでにもよく見るテーマだし、またそういうテーマにしても、著者が若いせいか、どこか描き方が浅いように思えてしまうし。
それにクリントンの例のスキャンダルとかを出したり、ちょっとオバマの大統領選挙の時事ネタを引用する所も、逆にミーハーというか、安っぽく感じてしまうというか。
これらの話題、わざわざ出す必要があったのかな?という感じだし。そんなに作品の内容そのものに、関係あるのかな?という感じで。

それにこれと似たようなこととしてて、つい最近も、「ラスト・ウェイ・アウト」という作品の中で、作中の謎の男性に対して使われた表現が、セクシーで女性に人気のブラッド・ピットのようなとかいう、これも若めのアルゼンチン作家の、あまりにも安易かつ陳腐な感じの例えに、しらけさせられたばかりでもあるので。
それにクバートも、私にはとうとう最後まで、ロリコンのようにしか見えませんでした。
至上の愛とかにしたい感じではあるようですが、いまいち成功していないような。やはり、三十の男と十代の少女というと、どこかやばい印象が湧いてきてしまうのも、どうしようもなかったですし。
しかも、生涯真剣に愛した女性がノラだけとか言いきっちゃってるし、ますますやばくないか?みたいな。
また、いまいち、このノラという少女に魅力を感じることができなかったというのも、大きいかと思いますが。いかにも男性が神聖化してしまいそうな感じの少女では、あるなとは思いますが。
またある人物が、あまりにも哀れに思えてならなかったし。思わず、他の結末はなかったのかと思ってしまう。
やはり古本で購入して、正解だったなと思いました。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.25
(2pt)

やはりベストセラーに名作なし。賞や売り上げ数よりも、自分の感覚を信じようと思った

大体、もう上巻での感想でも、書き尽くした感じですが、人間の隠れた醜さ、卑小さなどがテーマというのは、既にもう数多の作品で取り上げ尽くされている印象が拭えない。
また、そういう恒常的なテーマだからこそ、そういうテーマを、こういう若い作家が取り上げようとすると、より作者の力量不足が目立ってしまうのではないか?と感じた点。そしてやはりロリコンとしか思えないようなものを、至上の愛にまでしようとしているが、結果として、失敗している印象が、拭えない。
作中でクバート以外に、同様の傾向を持っていた、ある人物には、いろいろと同情できる点を、多少感じないでもなかったのですが。そして作中で強調されている程には、このノラという少女の、魅力が伝わってこないというのも、大きいと思う。更に何よりも、私が今回強く感じたのは、やはりベストセラー(特に先進国)にいい本なしという、私の中での以前からの印象に、ますます確信が深まってしまった感じでした。
とにかくわかりやすさ、読みやすさ重視、すぐに数年経てば色褪せる流行品、刺激などのセンセーショナルさを、主としたものばかりという感じです。
こういった賞というのも、あくまで一つの指標に過ぎません。
日本人は特に賞とか売り上げ数などのものに、弱い傾向がありますが。しかし、あくまで賞も、一つの指標に過ぎません。何かついにゴンクール賞も、こういうものを、選ぶようになっちゃったのかという印象も、強かったですし。私は今後も賞とか売り上げ数などに惑わされず、あくまで自分の感覚を、これからも信じようと思いました。
ハリー・クバート事件 下 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 下より
448801027X
No.24
(5pt)

5日で読了

とても面白くて、5日で読了しました。紹介してくれた同僚に感謝。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.23
(5pt)

作品の構成自体がミステリと言える

このスイスの新人作家によるミステリ作品は、2014年末の各社ミステリ・ランキングで上位に食い込んでおり、題名は知っていました。
それから早くも一年が経過しようとした今、ふと思いついて、手に取ってみたものです。
上下二分冊でかなり長い作品ですが、大変な面白さに満ちた傑作と言えましょう。

物語は、マーカス・ゴードンという新進作家が、処女作がベストセラーとなり、一躍有名になるものの、2作目が執筆できず、苦しい日々を送るところから始まる。
そんな彼は、大学時代の恩師で、著名な作家である、ハリー・クバートに連絡を取るのだが、折しも、ハリーの自宅の庭から白骨死体が発見され、これが、33年前に行方不明になった15歳の少女、ノラのものと判明し、その殺人容疑で逮捕されてしまう。
ゴードンは、ハリーの嫌疑を晴らそうと、奮闘するが、この顛末に目をつけた出版社側が、その内容を2作目として売り出せば、ベストセラー確実と持ちかけ…といった展開です。

本作品は、31の章で構成されており、各章の冒頭には、ハリーがゴードンに小説作法を伝授する様子が書かれています。
また、31章から始まり、30章、29章と数字が繰り下がっていくことが特徴で、この小説作法と数字の繰り下がりは、物語を最後まで読むと、大変重要な意味を持っていることが分かります。
また、そもそも本作品の題名が、なぜ「ハリー・クバート事件」なのか、これにも深い意味があるのです。

物語は、白骨死体が発見された2008年を現在として進行し、捜査過程で明らかになるノラ失踪事件の1975年の出来事が時折、挟みこまれていきます。
ここで面白いのは、ノラという少女が、既に亡くなった人物であるのに、その人物造型が次第に明らかになるにつれ、魅力的な女性として読者の目に映ってくるところでしょう。

もちろん、ミステリとしての面白さも格別で、捜査が進むにつれ、謎が謎を呼び、上巻を終える辺りでは、落としどころがみえないくらい、事件は複雑な様相を呈していきます。
これが、下巻の半ば以降に組み込まれた、二転三転する展開で、きちんと解決編が示されるところは、さすがにミステリ・ランキング上位だけのことはあると思いました。

因みに、本作品の著者は、新人であるにも関わらず、本作品がベストセラーとなり、一躍有名に…と、本作品の主人公ゴードンと同じような境遇になっているようです。
それでは、次回作の執筆にも苦労しているのかどうか、その点は知る由もありませんが、少なくとも本作品については、多くのミステリ好きにオススメできる秀作と考えています。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.22
(5pt)

作品の構成自体がミステリと言える

このスイスの新人作家によるミステリ作品は、2014年末の各社ミステリ・ランキングで上位に食い込んでおり、題名は知っていました。
それから早くも一年が経過しようとした今、ふと思いついて、手に取ってみたものです。
上下二分冊でかなり長い作品ですが、大変な面白さに満ちた傑作と言えましょう。

物語は、マーカス・ゴードンという新進作家が、処女作がベストセラーとなり、一躍有名になるものの、2作目が執筆できず、苦しい日々を送るところから始まる。
そんな彼は、大学時代の恩師で、著名な作家である、ハリー・クバートに連絡を取るのだが、折しも、ハリーの自宅の庭から白骨死体が発見され、これが、33年前に行方不明になった15歳の少女、ノラのものと判明し、その殺人容疑で逮捕されてしまう。
ゴードンは、ハリーの嫌疑を晴らそうと、奮闘するが、この顛末に目をつけた出版社側が、その内容を2作目として売り出せば、ベストセラー確実と持ちかけといった展開です。

本作品は、31の章で構成されており、各章の冒頭には、ハリーがゴードンに小説作法を伝授する様子が書かれています。
また、31章から始まり、30章、29章と数字が繰り下がっていくことが特徴で、この小説作法と数字の繰り下がりは、物語を最後まで読むと、大変重要な意味を持っていることが分かります。
また、そもそも本作品の題名が、なぜ「ハリー・クバート事件」なのか、これにも深い意味があるのです。

物語は、白骨死体が発見された2008年を現在として進行し、捜査過程で明らかになるノラ失踪事件の1975年の出来事が時折、挟みこまれていきます。
ここで面白いのは、ノラという少女が、既に亡くなった人物であるのに、その人物造型が次第に明らかになるにつれ、魅力的な女性として読者の目に映ってくるところでしょう。

もちろん、ミステリとしての面白さも格別で、捜査が進むにつれ、謎が謎を呼び、上巻を終える辺りでは、落としどころがみえないくらい、事件は複雑な様相を呈していきます。
これが、下巻の半ば以降に組み込まれた、二転三転する展開で、きちんと解決編が示されるところは、さすがにミステリ・ランキング上位だけのことはあると思いました。

因みに、本作品の著者は、新人であるにも関わらず、本作品がベストセラーとなり、一躍有名にと、本作品の主人公ゴードンと同じような境遇になっているようです。
それでは、次回作の執筆にも苦労しているのかどうか、その点は知る由もありませんが、少なくとも本作品については、多くのミステリ好きにオススメできる秀作と考えています。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.21
(5pt)

一気読み

次々に展開していくストーリーで、ほとんど一気に読みました。
田舎の町で起こった事件。町の人々の困惑や好奇心。嫌悪感。マスコミの騒ぎ。
どれもよくかけてると思います。
スピーディーな展開だからでしょうか。
難点はノラの魅力が伝わりづらいことかな。
ただ、現実にも「どうしてあの子が?どうしてあの子なの?」という子が
男性を惹きつけてやまないこともあるので、そういうタイプの子かなと。
ハリー・クバート事件 下 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 下より
448801027X
No.20
(5pt)

一気読み

次々に展開していくストーリーで、ほとんど一気に読みました。 田舎の町で起こった事件。 町の人々の困惑や好奇心。 嫌悪感。 マスコミの騒ぎ。 どれもよくかけてると思います。 スピーディーな展開だからでしょうか。 難点はノラの魅力が伝わりづらいことかな。 ただ、現実にも「どうしてあの子が?どうしてあの子なの?」という子が 男性を惹きつけてやまないこともあるので、そういうタイプの子かなと。
ハリー・クバート事件 下 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 下より
448801027X
No.19
(3pt)

もう少し短くできなかったのか

ほかに書いている方もいるが、長すぎる。
特に上巻をどうにかできなかったのか? 退屈というほどではないにしても、もう少しテンポよく進まないかと何度も思った。
ただし、入れ子型に近い感じの構成は、よく練られている。
また、下巻の3分の2ぐらいは、上巻のもたつきに比べると、テンポもあって面白い。
それだけに、最後の3分の1は、やや残念。着地点に不満があるというよりも、処理方法に不満という感じである。

エンターテインメントという位置づけのようだが、ルーサー・ケイレブやロバート&タマラ・クイン夫妻の人物造型には陰影があって魅力を感じるが、ハリーやマーカス・ゴールドマンにはあまり惹かれない。
それと、こういった作品がゴンクール賞候補になることに、いい意味で驚きを禁じ得ない。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.18
(2pt)

サービス精神にあふれ、あれもこれも盛り込みすぎてまとまりが付かなくなった作品

文春のベストミステリーで取り上げられたので読んでみた。
結果は大いに失望。

事件が起きたところはどんな展開になるのかとわくわくした。
ところが、話がいっこうに進まない。
3つの時代を行ったり来たり、視点がころころ変わり混乱してくる。
一つのエピソードをいろいろな視点から見るのは面白い手法だが、それが一回だけでなく、永遠と繰り返されるとうんざりしてくる。
ニューハンプシャーを舞台にしたと言うことで、何か宗教的な背景があることを予感させたが、全く関係が無かった。

出てくる人物の描き方に問題がある。
ハリー・クバートは超有名な作家で最初の頃は堂々と描かれているのに、事件が起きたとたんに、情けないほどにつまらないただのおじさんになってしまう。
ノラは何が魅力的なのかが分からない。15歳とは思えないほど大人っぽい仕草をする。ハリーはノラのどこに惹かれたのだろうか。
わずかの期間でも一生の恋愛というはあり得るが、それが全く感じられない。
そもそも『悪の起源』の中身がしょぼすぎる。「愛しいノラ」「愛してる」「愛してる」以外の言葉がない。たぶん作者はこの中身は考えずに小説を書いたのだろう。だからそんない名作だ、名作だと言われても、まるで共感できない。

主人公を病気にしたり、ルール違反が多すぎる。
読んでいて不快だった。純愛ものならば純愛でまとめればよかったのに、これじゃオカルト小説じゃないか。
いろいろな要素を入れすぎたのだろう。

登場人物の重み付けがいい加減で、最初は脇役だったのが、いつの間にやら主役級になっているのもルール違反。
ルーサーは最後は悲劇の主人公になってしまうが、もっと上手い書き方をして欲しかった。

この小説で唯一面白かったのはニューヨークの出版人バーナスキの言葉だ。いかに出版人が売れることだけを考えいるかが分かって面白かった。日本の最近の出版界の状況を想起させて笑ってしまった。
ハリー・クバート事件 上 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 上より
4488010261
No.17
(5pt)

訳が良い

ノラが好きになりました。
特に訳が良いと思います。日本語としての不自然さを感じませんでした。
だから、徹夜することになりました。
ハリー・クバート事件 下 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 下より
448801027X
No.16
(5pt)

翻弄されまくりました!

先日上巻を読み終えて、訳のわかんない面白さに魅かれましたが、正直どうまとめていくのだろうか?と不安になっていました。

 まとまりつくのだろうか?この展開・・・

 その不安は最初の出来事でかき消されました。

 それからも、コロコロころころといろんな所へ転がり、くつがえり、犯人だと思っていた人が犯人でなく、真犯人が続々登場します。

 収拾がつかないくらい先の見通しが立たないです。私自身が翻弄されまくりました。

 そしてこれで落ち着いた!と思ったところでまたどんでん返しが起こります。

 ラストは圧巻でした!よくもまあこんなストーリーを作れるもんだと感心しました。

 フランスの「リ-ル」紙の書評では、「驚愕の展開、ミスリードとどんでん返しの連続に読者は翻弄される」とあります。

 本当にそうなりました。

 上巻は前に進むのがつらいくらいモヤモヤしていましたが、この下巻は一気読みでした。

 著者に才能を感じます。早く著者の次回作に遭遇したい気持ちでいっぱいです。
ハリー・クバート事件 下 Amazon書評・レビュー: ハリー・クバート事件 下より
448801027X