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(短編集)

シンデレラとギャング



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シンデレラとギャングの評価: 4.33/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

シンプル・イズ・ベスト

ウールリッチ短編集の三冊目。この巻もハイクオリティだった。
39年から40年にかけての作品六編と20年代の「ロマンス短編」が一本収録されている。

『黒い爪痕』宣伝のために映画会社が連れてきた豹が脱走した。次々と爪痕も無残な犠牲者が出る。
刑事の一人は「野獣の本能に反している。犯人は人間だ」と主張するのだが。
プロットが粗雑で無理があるが、読んでいる間は目が離せないほど面白い。
『ガラスの目玉』父親の刑事に手柄を立てさせようと、少年が奮闘する。
微笑ましくて楽しい話だが、血なまぐさい事件が絡むところは作者らしい。

『アリスが消えた』新婚の妻がホテルの一室から消えた。誰に聞いても「そんな女は知らない」と答える。
人間消失の恐怖とサスペンスの盛り上がりは凄まじい。
『送っていくよ、キャスリーン』エスコートしていた女が消えてしまい、死体で発見された。
民衆は同伴した男を犯人と決めつけて、私刑しようとする。
都会から来た刑事は、今でいうプロファイリングを用いて真犯人を突き止める。
これも無茶な話だが、緊迫感とストーリーの牽引力が半端じゃないので、傑作と言っていいだろう。

表題作は、背伸びした少女が凶悪犯罪に巻き込まれる。むかし児童向けの本で読んだ。
数十年の時を経ても、やっぱりハラハラした。

今日の目で見ると、どの作品も単純でご都合主義かもしれない。
でも、凶悪犯やサイコ野郎の話は、このくらいがちょうどいい。
変態の心理分析に千ページも費やすような最近の小説は、読んでも疲れるばかりで楽しくない。
個人的見解ですが。
シンデレラとギャング―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈3〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 3)Amazon書評・レビュー:シンデレラとギャング―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈3〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 3)より
4891726695
No.2:
(5pt)

まさかあのシンデレラとギャングが読めるとは

昔少年少女ミステリーで「消えた花嫁」や「シンデレラとギャング」を読みました。今までの推理小説になかった痛快さと
現代性にわくわくしていました。まさか読めるとは・・・と感動してます。

こういう本を、少年少女のためにどんどん作ってほしいと思います。

あまりにも懐かしく、でも小説としては本当に上手くできています
シンデレラとギャング―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈3〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 3)Amazon書評・レビュー:シンデレラとギャング―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈3〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 3)より
4891726695
No.1:
(3pt)

アイスとカーテン

古き良きサスペンス、ウールリッチの短編集第三弾。
似た趣向の作品がわざと収録されていたり、1、2巻と読んでいると似たシチュエイションだと思うけど、どれも面白いです。どれもセンチメンタルで、小説として面白いので展開の無理は気になりません。
シンデレラとギャング―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈3〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 3)Amazon書評・レビュー:シンデレラとギャング―コーネル・ウールリッチ傑作短篇集〈3〉 (コーネル・ウールリッチ傑作短篇集 3)より
4891726695

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