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魔羅節



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【この小説が収録されている参考書籍】
魔羅節
魔羅節 (新潮文庫)
魔羅節 (新潮文庫)

魔羅節の評価: 3.54/5点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(1pt)

読めない

あっちで読めこっちで読めとたらい回しにされて何故か読めない。サンプルしか読めない。
魔羅節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔羅節 (新潮文庫)より
4101064210
No.12:
(4pt)

ほぼエロ小説

タイトルから察しが付くと思うが
ほぼエロ小説。
岡山弁と古語が混じるため少し読みづらい部分もあるが
読んでいて面白かった。
魔羅節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔羅節 (新潮文庫)より
4101064210
No.11:
(5pt)

気色悪い・・・・さすが!

ホラー小説として優れています。
でも、気色悪い!
ここまで描けるのは、もう、天の才としかいいようがない!
コドモに見せるな・・・ですがね(笑)
魔羅節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔羅節 (新潮文庫)より
4101064210
No.10:
(4pt)

憑依するもの、されるもの。

憑依される人間と、霊、物の怪などが主に登場する、そして性が、遊郭が、心を引き寄せざるを得ない淫靡であやしい世界をつくる。

この小説に限らず、昨今の殺人などの凶悪事件にしても、憑依、霊などは大事な要素なのかもしれない。科学的とか合理的とかいう以前に、事件を的確に表現する手段としては必要である、とまではいわないにしても・・・、かなり有用であるとは言えるのではないか。この小説が紡いでいるあやしいものどもの交歓は、確かにリアリティがあり、物語を腑に落ちるものに変えることができている。すくなくとも、読者をものがたりに入魂させることには成功している。

また、方言がつくりだす力強いリズムは大事で、それは人を容易にトランス状態に陥いれる。変容した意識は力を持ち、事柄を究極の結論まで難なく持ち去ってしまうのだ。
魔羅節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔羅節 (新潮文庫)より
4101064210
No.9:
(3pt)

おえりゃせんのぉ〜

小学校の登りん棒で性感に目覚めたスケベの女王シマコが、明治時代の岡山を舞台に生と性の営みを綴った情念の物語。読む前の、怨念に満ちた土着性のエロティック小説という印象とは異なり、主に貧窮に抑圧された女性が夢とも幻想ともつかぬ彼方の世界を彷徨う姿を描いている。各短編のタイトルは作者のサービスであろう。

シマコの親友で、やはりスケベの女王シマムラとの対談を多く読んでいるので、もっと哄笑を誘うエロ話かと思ったが、本作はこれはこれで楽しめる。岡山弁をもっと強く出して土着性を更に強調しても良かったと思う。私にとっての最大の収穫は、昔(大昔)のTVドラマ「三匹の侍」で長門勇が「おえりゃせんのぉ〜」というセリフで一躍有名になった事を懐かしく思い出した点。

生と性と死、現実と幻想の狭間を微妙なバランスを取って読者を妖しの世界に運ぶ作品。
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4101064210
No.8:
(3pt)

TOO

「ぼっけえ、きょうてえ」のエグさと生っぽさと美しさが気に入ってこの本を手に取った。
これはやりすぎだ。
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4101064210
No.7:
(4pt)

鳥肌立つエロス

人は誰しも、心密かに抱いている性的ファンタジーというものがあると思う。
社会生活上は完全に封印しているような。
岩井さんの作品というのは、そのようにして隠しているものを瘡蓋をはがすようなやり方で暴露するような気がする。
まずはタイトルだけでも怪しい。
露骨過ぎて半端に笑ったり茶化したり出来ない。
田舎の因習や差別や不衛生や薄暗さ、そういうものの中に潜む淫猥さ。
今時のあけっぴろげな性の情報とはまるで正反対の、隠して隠してなかったかのようにしてしまうことの裏側にある快楽。
いわゆる官能小説のように、性行為に関する描写が長々とあるわけではない。
行為の周辺ともいうべき心のありようを、ぬめぬめとぎとぎとと生ぬるい手で撫で回すような文章。
私はやっぱりこの人は上手いと思う。
独特の世界に否応なく引きずり込めるのは才能だと思う。
大人の女性ほど、この作品集に嵌りそうな気がする。
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4101064210
No.6:
(4pt)

8歳のころ

近所の中学生に犯されたことを思い出しました。
僕の場合は宗教行事じゃなくて解剖遊びの延長でだけど。
主人公は簡単に受け入れてしまうけど、僕は納得するまで
数年かかった…男である限り男にレイプされた恥辱は治らないけど、
男を放棄したらレイプは懐かしくなりました。
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4101064210
No.5:
(5pt)

あんまりなタイトル、エロティックで無惨な恐怖の群れ。

やはり著者の本領は、岡山方言で語られるホラーであろう。「ぼっけぇきょうてぇ」や「岡山女」を堪能できた方は本書にも満足するだろう。文庫化にあたって、作家の久世光彦氏が素晴らしい凄まじい強烈な解説を寄稿していますが、これからして一つの見事なホラー掌編。単行本をお持ちの方も、ここだけはぜひ読まれたい。
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4101064210
No.4:
(3pt)

露悪に転び過ぎ?

「ぼっけえ、きょうてえ」の方言とエログロは残るものの、熱い霧のたちこめたような雰囲気は失せて、露悪が増した感じ。
短編がつながるわけでもなく、多面的になるでもなく、ただモチーフがぽつぽつ転がっているよう。
文書にもなんとなく粗書きというか、急いで書いたような、良くない意味でざらざらした雰囲気があります。
女性が性を描く本は一般的に売れるようですが、それだけによりかかられては本を読む愉しみがない。
一時期雑誌やTVに随分登場していたようですが、メディアに露出するために文章と向かい合う時間が短くなっちゃったのかしら?なんて勘ぐってしまいました。
ちょっと期待はずれ。
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4101064210
No.3:
(1pt)

胸が悪くなるほどの、人間のエゴと悪意

生きることに余裕のない、とある田舎の貧しき人々。抑圧された彼らのエゴと欲望は、弱き者へと向かった!肉欲に翻弄され、蹂躙されゆく者達を淡々と見つめた陰鬱な官能短編集。悲惨な現実でプツリと途切れるか、現実と妄想が融和して目眩まされるかのどちらかの話しかないので、湿度が高くストレスフルな1冊だ。鬼畜系の官能譚か、暗部をえぐる話が好きな人以外にはオススメできない。
 すごかったのは「淫売監獄」。牛馬のごとくこき使われ、性的虐待を受けるトヨ。とうとう女郎屋に売られていき…。人生を転がる石のように転落していく少女の可哀想な話。現実のつらさに耐えるには、自らを歪めたわめて狂気に逃げるしかないのであろうか。
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4101064210
No.2:
(5pt)

稀有な怪談

一見、今から少し遡った時代の怪談のようではあるが、テーマは幼児虐待や集団暴行、多重人格障害などの、いわゆる社会問題。
そういった現代にも共通するテーマを、閉鎖された小さな社会の背徳性と複雑に絡みあって、とても精巧に、緻密に織り上げられた短編集。
世の中にホラーと名のつくものは数あれど、憑りつかれたような読後感をここまで味わわせてくれる一冊はないかも。
地方の方言や繊細な人物描写に仕掛けられた、リアリティと巧妙な語りに、心の底からぞっとします。
魔羅節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔羅節 (新潮文庫)より
4101064210
No.1:
(4pt)

人のサガの苦しみ

宙に浮いた、天を指す意味深な女の手が描かれた本の表紙と、この凄いタイトル。そして、ビックリするような表題を付けた短編小説の数々ーーーもう、それだけで、この本の値打ちが分かろうと云うもの。
 
 明治時代を舞台にした、岡山地方の、貧しい田舎の人々のギリギリの生活、そんななかに蠢く、性の懊悩と人間の悲しみを描いてあまりある秀作。兎に角、自分ではどうしようもない悲しいサガを背負った人間が、究極において、どんな生を生き抜くことが出来るのか、読者に、問いかけている。読んでいて、フッと、昔見た映画’楢山節考’の場面を思い出した。
 
 夢か現か幻か、幻想と現世とが渾然一体となった怪しい幻想の世界が胸に迫る。描いている世界は悲惨だが、決して、後味の悪い物語ではなく、何故か、深い余韻を残す。筆者の温かい眼差しが、見え隠れする、そんな小説である。
魔羅節 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:魔羅節 (新潮文庫)より
4101064210

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