■スポンサードリンク
夜ごとの闇の奥底で
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
夜ごとの闇の奥底での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.43pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
これほどの駄作は滅多に見ない。主人公の2人を間抜けに設定することでピンチを作るという、姑息の極みの手を使っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解説 吉野仁 によれば、 心理サスペンスであり、モダンホラーだとのこと。 たしかに、心理不安,現代恐怖ということばはよく似合う。 妹が事故で人を殺した時,不安さえなければ、すぐに救急車を呼び, 必要があれば警察が来るだろう。 不安だからこそ、冷静な時になら取れる行動が取れない。 山奥のペンションの親娘も同様だろう。 不安だからこそ、男を監禁しようとする。 現代社会の心理の裏側を描写している。 最後は裁判の陳述を台本風に描写しているのは一工夫なのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストの1/3は2日で読みきったんですが始まりの2/3を読むのに1ヶ月くらい掛かりました 終盤の展開は非常にハラハラして面白かったんですが 中盤のペンションでのやり取りの中弛みが非常に退屈なのが残念です 雑誌連載TVドラマなら多くの人が脱落したかもしれません 中盤のペンションでのやりとりは悪役たるヒロインの父親の理不尽の行動に振り回されるヒロインと主人公を 延々と描写してるだけで、ストーリー的にも話は動きません もちろん悪役のキャラ立ては必要ですがそれが長すぎては 読者は退屈と不快感ばかり感じてしまうと思います 起承転結の承の部分はどうしても退屈になってしまいますが この小説はその承の部分がちょっと長すぎました 承の部分を削ってP数減らすか 結局描かれなかったペンション脱出後の話にPを廻すかすれば文句無かったんですがもったいないです 最後に、主人公のことをヒロインが好きだと気付く所の心理描写は非常で感動しました が、それに比べると主人公がヒロインを好きになる過程はちょっと大雑把だった気がします | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
りつ子、祐介、小田、羽山容子をとりまく愛憎劇かと思いきや、結局は積雪で孤立したペンションからの脱出劇である。つまり、ペンションで起こる事件と、小田が射殺される一連の事件とは関係がなく、両者に有機的な連関が見られない。小田を射殺した一件はあくまで「事故」であるから、そのように公権力に説明すれば、ダメージは最小限に抑えられるはずであるし、熊子湯周辺で事故にあい、うろついているところを亜美に拾われるのも、かなり強引な展開である。亜美は、祐介を、父親との生活という閉鎖的境遇から自分を救ってくれる存在として、無意識に迎え入れたという設定のようにも思えるが、それは示唆されない。祐介とりつ子、亜美と秀治との間には、ある種の近親相姦関係が示唆されているが、徹底されない。登場人物同士の、つながりや距離感が非常に曖昧で焦点がぼやけている。肉体と精神の関係を追及した深さのようなものもない。秀治が完全な映画キャラになってしまっており、週刊誌ネタの脚色程度で終わってしまっているような感が否めない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小池真理子さんの作品を読むと、ドラマのように次から次へと映像が浮かんできます。 登場人物の顔つきまで目に浮かぶようです。 地下室に閉じ込められた場面では、寒さまでが伝わってくるようでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小池真理子は短編の名手といってよいが、長編でも十分な力量があることを本書で示した。 主人公の世良は、妹が謝って恋人を射殺してしまった凶器の拳銃を始末するため山奥に分け入り、事故を起こしたところを助けられて人里離れたペンションに招かれた。そこは、世良を助けた美しい若い娘・亜美とアル中の元教師である父親が経営している、些か寂れたペンションで、冬場には一人の客とて無い。折りしも大雪となり、また高熱も発したため世良は妹の身を案じながらも一夜の客となるが、父親の様子がどうもおかしい。堅物であった父親は、教師と過ちを犯した娘を連れ人目を避けるようにこの地に移り住んだが、世間やマスコミの指弾に対する反発する一方、どうしようもなく男を惹きつけてしまう娘の美貌に苦悩し、精神を徐々に冒されていたのだ。そして世良は、そのペンションに幽閉されてしまう…。 少ない登場人物の、それぞれのつらい過去を描き込んで奥行きがある。亜美親子には、亜美と関係した教師が自殺してしまったという事件があり、世良が妹を守ろうと必死なのには、子供の頃世良のせいで妹が小指を失ったという背景があるという具合だ。父親の狂気の描写、幽閉のサスペンスも流石の筆力で読み応えがあるが、なんと言っても亜美のキャラクターが忘れ難い。父から世良を救おうとする健気さと、父が非難するニンフォマニアの正体を垣間見せる妖しさ。心狂わせる、という形容がまさにぴったりである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
山奥の雪に閉ざされたペンションでの恐怖のお話。 妹が犯した殺人の容疑をかけられた男、そうとは知らず彼を助ける美しい娘、その娘を異常なまでに束縛する父親。 こんなに長くなくてもいいかな?と思ってしまったのは、細かい説明が多すぎるせい。登場人物の着ているものや食べ物、建物の隅々の描写など、読み飛ばしたくなるような箇所がいくつかありました。 しかし、だんだん狂っていく父親の様子はハラハラドキドキしながら読むことができます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!