黒龍の柩

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評判

黒龍の柩の評価:

4.08/5点 レビュー 53件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全109件 41〜60 3/6ページ
No.69
(4pt)

男くさい沖田君に戸惑いました

新撰組の本を何冊かまとめて読みました。
イメージ的に沖田君は女の子でも出来そうな役ですが、この本に登場する沖田くんは、男です。
最後は、途中からそうかな~という感じはありました。

土方の人との交流が広すぎて、駆け回りすぎて、意外性たっぷりでした
黒龍の柩 下 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 下より
4620106615
No.68
(5pt)

生きる道を探す土方歳三

土方をモデルとした小説では最も有名である司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」と比較されがちですが、どちらの方がいい、などと比べるのはナンセンスだなと思いました。

北方氏が描いた土方は、誰もがイメージしているであろう「クールな鬼の副長」はそのままに、激動の幕末をどう生きていくかを模索しています。
ただ真っ直ぐ剣に生き剣に死ぬのではなく、勝海舟らとの出逢いの中で自らの道を探し内省しながら進んでいく。
新たな土方像と言えるかもしれません。
特に上巻は、土方と山南敬助のやり取りに心打たれるものがあります。
山南の脱走については様々な見解があるかと思いますが、とても自然で納得のいく描かれ方をしています。
まさに自らの命を賭して、全てを土方に託した山南の姿に胸が熱くなりました。

北方氏なりの歴史解釈には賛否あるかもしれませんが、北方版土方歳三も、やはり多くの人間を惹きつける魅力があると感じました。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.67
(5pt)

生きる道を探す土方歳三

土方をモデルとした小説では最も有名である司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」と比較されがちですが、どちらの方がいい、などと比べるのはナンセンスだなと思いました。

北方氏が描いた土方は、誰もがイメージしているであろう「クールな鬼の副長」はそのままに、激動の幕末をどう生きていくかを模索しています。
ただ真っ直ぐ剣に生き剣に死ぬのではなく、勝海舟らとの出逢いの中で自らの道を探し内省しながら進んでいく。
新たな土方像と言えるかもしれません。
特に上巻は、土方と山南敬助のやり取りに心打たれるものがあります。
山南の脱走については様々な見解があるかと思いますが、とても自然で納得のいく描かれ方をしています。
まさに自らの命を賭して、全てを土方に託した山南の姿に胸が熱くなりました。

北方氏なりの歴史解釈には賛否あるかもしれませんが、北方版土方歳三も、やはり多くの人間を惹きつける魅力があると感じました。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.66
(4pt)

往生際とは

新選組が登場する小説はそこそこ読みました。
土方の生涯を書いたものでは一番の異説でしたが、
違和感が(全くないわけではないですが)それほどないです。

山南との確執の真偽、蝦夷地への転戦。
なるほど考えられなくもない。と思いながら、一気に読みました。
適度に兼定が活躍しますので、退屈しません。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.65
(4pt)

往生際とは

新選組が登場する小説はそこそこ読みました。
土方の生涯を書いたものでは一番の異説でしたが、
違和感が(全くないわけではないですが)それほどないです。

山南との確執の真偽、蝦夷地への転戦。
なるほど考えられなくもない。と思いながら、一気に読みました。
適度に兼定が活躍しますので、退屈しません。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.64
(1pt)

薩摩黒幕説は、笑止千万。

著者は、10年も純文学を修業して来たというのに、いったい小説の何を勉強してきたというのだろうか。全く勉強が足りないといわざるを得ない箇所がいくつかある。薩摩黒幕説などを採用する時点で著者の力量も知れようというものだ。土方が坂本の死を嘆くシーンに至っては、吹き出すほど笑ってしまった。せっかく多くの読者を獲得できる地位にまで立ったのだから、いい小説を書いてほしいものだと思う。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.63
(1pt)

薩摩黒幕説は、笑止千万。

著者は、10年も純文学を修業して来たというのに、いったい小説の何を勉強してきたというのだろうか。全く勉強が足りないといわざるを得ない箇所がいくつかある。薩摩黒幕説などを採用する時点で著者の力量も知れようというものだ。土方が坂本の死を嘆くシーンに至っては、吹き出すほど笑ってしまった。せっかく多くの読者を獲得できる地位にまで立ったのだから、いい小説を書いてほしいものだと思う。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.62
(3pt)

土方歳三にはしびれる

史実からの脚色はあるものの、
読み応え十分。

まあ、土方歳三かっこいい
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.61
(3pt)

土方歳三にはしびれる

史実からの脚色はあるものの、
読み応え十分。

まあ、土方歳三かっこいい
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.60
(4pt)

結末は奇抜、だが意外ではない

下巻では、江戸からの相次ぐ撤退、函館での「土方歳三」の死までが描かれます。

タイトルの意味は最後の最後でわかるのですが、必ずしも意外ではありません。
北方先生のやりそうな伏線がところどころにちりばめてありますから、予測できた人はたくさんいると思います。

近藤勇とも、山南敬助ともキャラクターをここまで書き分けて、しかも新しい国家観という「志」まで植えつけてしまったら、従来の新撰組土方歳三の終わり方には出来ませんしね。

「すがすがしさ」をより強く感じる派と「はかなさ」をより強く感じる派と読後は大きく分かれるような気がします。
もちろんどちらもちりばめてあるんですが。
私は「空しさ、儚さ」をより強く感じました。
10代くらいに読んでいたらすがすがしさをより強く感じたのかもしれません。

新撰組観、土方歳三観が根底から変わったほどではありません。
徳川慶喜像も、「まあ、そういう理由も考えられるよね」というフィクションなので、それほど極端に史観が変わることはないでしょう。

それでも「娯楽小説」として読んだときに、最上に近い面白さは伝わると思います。
黒龍の柩 下 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 下より
4620106615
No.59
(4pt)

土方 格好いいぞ

作者:北方謙三、題材:土方歳三、タイトル:「黒龍の柩」
この3つは、なかなかつながらないのですね。

新撰組・土方歳三といえば、司馬遼太郎作品である「燃えよ剣」が秀逸ですが、敢えて先行する秀作と同じ題材を選択するというのは、いかにも覚悟の上という強い意思が伝わってきます。

北方先生は既にたくさんの歴史小説を脱稿されているので、歴史小説家に分類することに異存はないのですが、元々の出自が歴史分野でないことを考えると、その文章のスピード感や、一人ひとりのキャラクターの描き込みの力は、さすがだなあと言わざるを得ません。

上巻では、池田屋事件から徳川慶喜の恭順に従い新撰組が江戸に撤退するまでのストーリーです。
おそらく歴史小説に「史実」からはみ出すことを求めない方にとっては「ナンセンス」な設定が各所に盛り込まれていますが、結果的な史実がこの作品に描かれた背景に基づいて進んでいたとしたら、面白かったんだろうなという夢にあふれた物語になっています。
この作品の通りなら、函館まで転戦した土方の意図も、確かに「自分の居場所のない新勢力への抵抗」というだけに止まらない「理想」を掲げての内乱だと読み取ることができます。

土方と「あの人」が出会って理想を語り合っていたなんて、幕末モノ好きな人にとっては、「そう来たか」か「ふざけるな」か極端な読後感が出て来そうですね。

北方先生の歴史モノに共通の「壮大な国家観」、「リアルでスピード感あふれる殺陣や戦闘シーン」は、この舞台でも充分に堪能できます。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.58
(4pt)

結末は奇抜、だが意外ではない

下巻では、江戸からの相次ぐ撤退、函館での「土方歳三」の死までが描かれます。

タイトルの意味は最後の最後でわかるのですが、必ずしも意外ではありません。
北方先生のやりそうな伏線がところどころにちりばめてありますから、予測できた人はたくさんいると思います。

近藤勇とも、山南敬助ともキャラクターをここまで書き分けて、しかも新しい国家観という「志」まで植えつけてしまったら、従来の新撰組土方歳三の終わり方には出来ませんしね。

「すがすがしさ」をより強く感じる派と「はかなさ」をより強く感じる派と読後は大きく分かれるような気がします。
もちろんどちらもちりばめてあるんですが。
私は「空しさ、儚さ」をより強く感じました。
10代くらいに読んでいたらすがすがしさをより強く感じたのかもしれません。

新撰組観、土方歳三観が根底から変わったほどではありません。
徳川慶喜像も、「まあ、そういう理由も考えられるよね」というフィクションなので、それほど極端に史観が変わることはないでしょう。

それでも「娯楽小説」として読んだときに、最上に近い面白さは伝わると思います。
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)より
4344407040
No.57
(4pt)

土方 格好いいぞ

作者:北方謙三、題材:土方歳三、タイトル:「黒龍の柩」
この3つは、なかなかつながらないのですね。

新撰組・土方歳三といえば、司馬遼太郎作品である「燃えよ剣」が秀逸ですが、敢えて先行する秀作と同じ題材を選択するというのは、いかにも覚悟の上という強い意思が伝わってきます。

北方先生は既にたくさんの歴史小説を脱稿されているので、歴史小説家に分類することに異存はないのですが、元々の出自が歴史分野でないことを考えると、その文章のスピード感や、一人ひとりのキャラクターの描き込みの力は、さすがだなあと言わざるを得ません。

上巻では、池田屋事件から徳川慶喜の恭順に従い新撰組が江戸に撤退するまでのストーリーです。
おそらく歴史小説に「史実」からはみ出すことを求めない方にとっては「ナンセンス」な設定が各所に盛り込まれていますが、結果的な史実がこの作品に描かれた背景に基づいて進んでいたとしたら、面白かったんだろうなという夢にあふれた物語になっています。
この作品の通りなら、函館まで転戦した土方の意図も、確かに「自分の居場所のない新勢力への抵抗」というだけに止まらない「理想」を掲げての内乱だと読み取ることができます。

土方と「あの人」が出会って理想を語り合っていたなんて、幕末モノ好きな人にとっては、「そう来たか」か「ふざけるな」か極端な読後感が出て来そうですね。

北方先生の歴史モノに共通の「壮大な国家観」、「リアルでスピード感あふれる殺陣や戦闘シーン」は、この舞台でも充分に堪能できます。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.56
(5pt)

幕末物へのチャレンジ、実に面白かった

北方謙三の作品は、正直なところ、現代モノより時代モノの方が格段に面白いとおもう。
特に、「破軍の星」は最高傑作ではないかしら。
いずれにしても、ども作品も(これは現代モノにも通じることだけど)悲しく孤独で、破滅的。
一瞬の華やかさが、かえってその後の悲劇的な結末を鮮やかにするような構成になっており、
選ばれる題材の歴史的人物も、当然そのような末路をたどる人たちになっている。

だから、土方か。だから、新選組かと、読み始めた。
時代物は、その時間が既に終わり、我々は多くの事実を「知っている」と言う制約の中で、ス
トーリーが組み立てられるという予定調和のようなお約束がある。
これまでの北方の時代物も基本的にはその枠はこえてなかった。
さぁ、その北方が、この土方と新選組をどう料理するのか、と、ありきたりにはしないだろう
と思いつつ、どうしても通俗的にならざるを得ないのではないかとある種心配もした。

でも、さすがだった。
一読して、なるほどこう来たか。北方は、時代物を史実に忠実に描くふりをしながら、ここに
我々時代モノ好きがほのかに期待する、レバ、タラを持ってきた。巧妙に巧妙に伏線を張って。
いやぁ、感心したなぁ。
途中の土方の語りは小気味よく、主人公が語りすぎとの批判もあるようだけど、北方フアンは
この語りをリズムにして、どんどんと物語に入って行くのではないか。

これは、なかなかの作品でした。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.55
(5pt)

幕末物へのチャレンジ、実に面白かった

北方謙三の作品は、正直なところ、現代モノより時代モノの方が格段に面白いとおもう。
特に、「破軍の星」は最高傑作ではないかしら。
いずれにしても、ども作品も(これは現代モノにも通じることだけど)悲しく孤独で、破滅的。
一瞬の華やかさが、かえってその後の悲劇的な結末を鮮やかにするような構成になっており、
選ばれる題材の歴史的人物も、当然そのような末路をたどる人たちになっている。

だから、土方か。だから、新選組かと、読み始めた。
時代物は、その時間が既に終わり、我々は多くの事実を「知っている」と言う制約の中で、ス
トーリーが組み立てられるという予定調和のようなお約束がある。
これまでの北方の時代物も基本的にはその枠はこえてなかった。
さぁ、その北方が、この土方と新選組をどう料理するのか、と、ありきたりにはしないだろう
と思いつつ、どうしても通俗的にならざるを得ないのではないかとある種心配もした。

でも、さすがだった。
一読して、なるほどこう来たか。北方は、時代物を史実に忠実に描くふりをしながら、ここに
我々時代モノ好きがほのかに期待する、レバ、タラを持ってきた。巧妙に巧妙に伏線を張って。
いやぁ、感心したなぁ。
途中の土方の語りは小気味よく、主人公が語りすぎとの批判もあるようだけど、北方フアンは
この語りをリズムにして、どんどんと物語に入って行くのではないか。

これは、なかなかの作品でした。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.54
(5pt)

異国の地で一人読む、北方謙三

自分から行きたかったでもない、なんでこんな国にいるのか。そんな中、久しぶりに北方謙三の作品を読んだ。気がつけば、20年以上読んでいない。期待していた夜と全く違っていた。時の流れは怖いと思います。以前の匂いを求めても詮無い事である。ただ、日本恋しい中、一人暮しの身には、この作品面白かった。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.53
(5pt)

異国の地で一人読む、北方謙三

自分から行きたかったでもない、なんでこんな国にいるのか。そんな中、久しぶりに北方謙三の作品を読んだ。気がつけば、20年以上読んでいない。期待していた夜と全く違っていた。時の流れは怖いと思います。以前の匂いを求めても詮無い事である。ただ、日本恋しい中、一人暮しの身には、この作品面白かった。
黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (上) (幻冬舎文庫)より
4344407032
No.52
(4pt)

少々、物語の終わりに違和感が・・・そして少々ネタばれ。

「黒龍の柩」で描かれている「西郷隆盛」は小心者で狡賢く一言で言うと(言葉は悪いが)「卑怯者」である。
しかし物語の中では名前が出てくるだけで言葉を一言も発していない。
いつ出るか・・・いつ出るか・・・と期待していたのに出てこず肩透かしを喰らったような心境だ。
土方歳三は「蝦夷地に独立国家を建設する」という「夢」のために戦い、西郷の卑怯で執拗な妨害に遭い、そして・・・。

唯一の不満は物語の終わり方。
最後の最後で消化不良な違和感だけが残った・・・ので本当は星5つなのだが星4つとさせていただきます。
「こういう終わり方ってありなのか?」と読んでいて思ってしまった。

夢と義のために生き「独立国家設立」という夢破れてもなお生き残った土方歳三VS本書の中では小心者で狡賢い西郷隆盛が闘う場面を書いてほしかったなぁ〜歴史上有り得なかったことだから書けなかったのかも知れないけれど・・・歴史小説だから書けなかったのか?もしも本書が時代小説だったら書けたのかなぁ〜。

前にも書いたが終わり方が消化不良な感じがしてならない。
黒龍の柩 下 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 下より
4620106615
No.51
(5pt)

漢(おとこ)とは

久しぶりに司馬遼太郎氏の「燃えよ剣」を読んだのだが余談の多さに読む気を失い「黒龍の柩」を読み返すことにした。

「黒龍の柩」は第一章から第三章の途中まで盛り上がりが無いと言っていい。
しかし山南がなぜ脱走し切腹を受け入れるような行動をとったのか、が解かってくるにつれ途中で本を置けなくなる。
北方氏が書いた「土方歳三」はただの人斬りではない。
「夢」や「人との繋がり」を大切にし闘う・・・真の「漢」を描いている。(まぁ〜かっこよすぎるけど・・・。)
会話が多いという人もいるが余談が多いのよりかはハッキリ言って良い。
サクサクと物語を読み進めることができる。

司馬氏が書かれた「土方歳三=(イコ−ル)ただの人斬り」という書き方にずっと違和感を感じていた。

「黒龍の柩」を読んでしまうと「燃えよ剣」は霞んで見えてしまう。
黒龍の柩 上 Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 上より
4620106607
No.50
(4pt)

少々、物語の終わりに違和感が・・・そして少々ネタばれ。

「黒龍の柩」で描かれている「西郷隆盛」は小心者で狡賢く一言で言うと(言葉は悪いが)「卑怯者」である。
しかし物語の中では名前が出てくるだけで言葉を一言も発していない。
いつ出るか・・・いつ出るか・・・と期待していたのに出てこず肩透かしを喰らったような心境だ。
土方歳三は「蝦夷地に独立国家を建設する」という「夢」のために戦い、西郷の卑怯で執拗な妨害に遭い、そして・・・。

唯一の不満は物語の終わり方。
最後の最後で消化不良な違和感だけが残った・・・ので本当は星5つなのだが星4つとさせていただきます。
「こういう終わり方ってありなのか?」と読んでいて思ってしまった。

夢と義のために生き「独立国家設立」という夢破れてもなお生き残った土方歳三VS本書の中では小心者で狡賢い西郷隆盛が闘う場面を書いてほしかったなぁ〜歴史上有り得なかったことだから書けなかったのかも知れないけれど・・・歴史小説だから書けなかったのか?もしも本書が時代小説だったら書けたのかなぁ〜。

前にも書いたが終わり方が消化不良な感じがしてならない。
黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 黒龍の柩 (下) (幻冬舎文庫)より
4344407040