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脅える暗殺者



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【この小説が収録されている参考書籍】
脅える暗殺者 (扶桑社ミステリー)

脅える暗殺者の評価: 4.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

ベテランの面目躍如、独創的な構成のクライム・ノヴェル

文化人類学者の妻が殺され・・・というお話。
マフィアの幹部を次々殺してゆく謎の暗殺者の独白と、実際にマフィアの幹部が殺されていくのを刑事が追うのと、妻を殺された文化人類学者の人類の起源を巡る講演とが、並行して語られてゆくという構成のミステリ。ここでゴアズが何をしたかったかを考えてみると、人類はその起源から暴力で問題を解決したり、ことを収めてきた歴史があり、それは現代でも同じで全く進歩していない、ということではないかと思いました。確かにこの理論を敷衍して考えると、テロを戦争で報復したりする現代社会にも当てはまることではないかと思いました。事件を追う刑事の名前が「神曲(神聖喜劇)」を書いたダンテと同じなのも示唆的に思えます。ミステリとしてはイマイチでアンフェアな感じがしないでもないですが、前記のような思想やその独創的な構成でなかなか読み応えのある小説になっていると思いました。が、人によってはもっと点数が辛くなるかも・・・。
ベテランによる独創的なクライム・ノヴェルの秀作。もう物故しているのが惜しい作家の逸品。機会があったらどうぞ。
脅える暗殺者 (扶桑社ミステリー)Amazon書評・レビュー:脅える暗殺者 (扶桑社ミステリー)より
4594022995

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