告げ口心臓
評判
告げ口心臓の評価:
3.50/5点 レビュー 2件。 - ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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告げ口心臓の評価:
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正直に言えば、高校生以来のエドガー・アラン・ポーである。訳者自身の加えた評伝にある通り、高校生が反応しやすい物語だ。実際、そうだった。とはいえ、やはり今回読んで失望した訳ではない。どきどきするし、悲しくなるし、エドガー・アラン・ポーでしか味わえないものはやはりあるんだな、と思った。「アッシャー家の崩壊」を終えたところで読むのをやめようかと思ったのも、この物語がよくできていたからだと思う。評論家の言うことはその人の生きて来た範囲の話だ。ポーの人生はもっとすごいし、ずっと破綻している。
荒んだような、不思議な気持ちになりつつ、最後の評伝まできっちり読んだ。そうか、本国での評価は微妙だったんだ、と今さら知った。
さて。問題はこの本の装幀である。中身とは関係がない。においは近い。しかし。これはどう見ても松井冬子の絵以外の何ものでもない。それはポーとなんら関係はない。結び付けた気持ちは判らなくはないが、ただただ借り物である。
この本のデザインに関わった人々はペヨトルの「夜想 #耽美」に見事に取り込まれたこの絵を知らなかったんだろうか。あまりに、安直なブックデザインであることは間違いない。