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神南署安積班
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【この小説が収録されている参考書籍】
神南署安積班の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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著者も後書きで述べている通り、やはり安積班シリーズは短編集が面白いですね。個々の事件捜査の中で、それを担当する安積班のレギュラーメンバー夫々のパーソナリティが緻密に描かれる人間ドラマとなっています。本シリーズの集大成と言える傑作小編集です。 | ||||
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人と犯罪の溢れる街、渋谷。その街を管轄とする警視庁神南署に張り込む新聞記者たちの間で、信じられない噂が流れた。交通課の速水警部補が、援助交際をしているというのだ。記者の中には、真相を探ろうとするものも現れ、署内には不穏な空気が―。刑事課の安積警部補は、黙して語らない速水の無実を信じつつ、彼の尾行を始めるが…。警察官としての生き様を描く『噂』他、8編を収録。 | ||||
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ハンチョウというドラマの原作なんですね。 知らないで読んでいました。 初めての今野作品でした。 本作は、短編連作といった形を取っています。 8つの短編を通じて、安積班の面々のキャラクターを浮かび あがらせています。 一つ一つの事件は、それほど奇抜なものではなく、これが 8つも続くのか、とちょっと辟易したくらい。 ようやく7編目になって少し、それぞれのキャラクターが 生き生きと動き出して、終局は、今後はどうなるんだろうと いう感じでまずまずです。 まあ、とりあえず無難な一作でしょうか。60点。 続きが読みたいか?という問いがあるなら、暇な時にって 答えるかな。 | ||||
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「87分署シリーズ」型の刑事物にしては、「事件vs刑事達の人間模様」のうち、後者に圧倒的な比重が掛かった作品。事件解決の過程のサスペンスや事件関係者達の人間模様を敢えて軽視するからには、余程魅惑的な刑事の造形が必要となる。警察署を舞台にしたホームドラマの様相なのだから。 その候補の筆頭が、係長の安積だろう。作者としては安積を聖人として描きたいようだが、良心と公正さが取り柄の刑事が魅力的か否かは好みに依ると思う。それに次ぐのが、一見冴えない風貌だが、実は鋭い頭脳と"ツキ"を持つと言う設定の須田。しかし、その触れ込みの割には、須田が活躍する場面がなかったが、「ツキ」でようやく脚光を浴びた。須田の実直さと"ツキ"がロシア人暗殺者の逮捕に結び付くと言う爽快なストーリーで、事件と刑事のキャラクターのバランスが取れている。このレベルの作品を集めて貰えれば、全体の印象も向上したと思う。安積と同期で、交通課の武闘派の速水、杓子定規で憎まれ役の村雨、若さと体力でヤル気が漲る黒木、更に新米で村雨に抑圧されているが、上昇志向の強い桜井。彼等の設定は類型的で、余程考えたストーリーを創ってあげないと彼等の個性が埋没してしまう(速水だけは、その性格で目立っているが)。その中で、「部下」は安積-村雨-桜井の職制間の絆、異動話に心が揺れる安積、放火事件における村雨、桜井コンビの活躍を巧みに絡めた秀作。最終作「シンボル」も洒脱な出来。 結局、最終三作の出来が良く映った。作者も次第に登場人物を操れるようになったと言う事か。多分、シリーズになると思われるので、刑事のキャラクターと事件の係りを巧く描いた作品を期待したい。 | ||||
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