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共震



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【この小説が収録されている参考書籍】
共震
共震 (小学館文庫)

共震の評価: 3.70/5点 レビュー 27件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

遅々として進まない東北大震災被災地の復興についてのルポルタージュ

東北大震災から二年が経った被災地を舞台としたミステリー。被害者は、被災地の復興に骨身を削って働く県庁職員の早坂。役人という枠を軽々と超え、早坂は一人の人間として震災に向き合っていた。国の仕組み、県の仕事、町や村の責務……。役人には超えてはならない境、職域がある。しかし、早坂は『県境は関係ない』を口癖に、知事からも了解を取り付けた上で、県境を超えて働いていた。なぜ、そんな早坂が殺されなくてはならなかったのか?生前の早坂を追いながら、復興の進まない被災地の現状をルポルタージュとして伝える作品。
共震Amazon書評・レビュー:共震より
409386358X
No.5:
(3pt)

震災の悲惨さはきつい。

相場英雄さんの本です。
東日本大震災ネタですね。記者の宮沢が刑事を助ける、みたいな感じです。
震災の被害者のために働いている役人を、誰かが殺し、それを追う話です。
とりあえず、震災の犠牲のむごさをうまく描いているところですが、ちょっと飽きますかね。
いえね、実際にあった、悲惨な震災というのは、動かないのですが、ちょっとそれを強調されると、読んでいるこちらがきつい。
良い意味でも悪い意味でも「消費」できない。
どうも、シリーズ物のようですね。といっても、これ単体で楽しめる本ではあります。
共震Amazon書評・レビュー:共震より
409386358X
No.4:
(3pt)

読みにくい

相場英雄氏の小説にはある程度慣れているつもりでしたが、この本ほど読みにくいのは初めてです。シーンの変化と共に登場人物が大きく変わるのでついて行くのが困難でした。やや自己満足の感を受けました。
共震Amazon書評・レビュー:共震より
409386358X
No.3:
(3pt)

問題意識には賛同、ストーリーは?

いつも現代社会における種々の問題意識をもって作品を描かれており、いつも感服します。
今回は震災後の東北が最大かつ唯一のテーマであり、筆者は他の作品でも描かれているようなので相当問題意識を抱えているのだと思います。
震災直後の悲劇が生々しく、それ以降の住民たちが心に傷を抱えつつも、立ち直ろうとしている様子等が丁寧に描かれており、震災の記憶はいつまでも忘れてはいけないと改めて考えました。

もっとも、ミステリの部分があまりに都合よく展開していくため、まるで2時間ドラマを見ているような印象を受け、その点が残念でした。
共震Amazon書評・レビュー:共震より
409386358X
No.2:
(3pt)

被災地が見世物にされているような腹立たしさ

みちのく麺食い記者シリーズとナンバーのコラボミステリー。どちらも好きな作品であるだけに正直言って複雑な気持ちを抱いた作品である。

著者は被災地を思ってくれているのだろうが、ミステリーの土台として上辺だけの事実を散りばめているに過ぎず、何を今更と違和感を覚えた。描かれている事実はいずれも過去に報道されたり、他の著作で紹介されている事ばかりであるのだ。そのためなのか、まるで被災地が見世物にされているかのようで腹立たしさを感じた。

福田パン、柳家の納豆キムチラーメン、さわや書店が登場するのもワザとらしい。

ミステリーとしても過去のみちのく麺食い記者シリーズと比べると今ひとつだった。
共震Amazon書評・レビュー:共震より
409386358X
No.1:
(3pt)

ミステリとしてより、被災地を忘れないための・・・

この作品には、殺人事件の謎を追う新聞記者の取材活動を軸に、被災地の現状や震災復興の問題点が描かれていました。

東松島の仮設住宅で、復興を親身に支える県職員が殺害される事件。犯罪やトリック等には目新しいものは感じられませんでした。

ただ、筆者自身が震災発生三週間後から定期的に現地で取材を続けた、被災地の様子や被災者の生の声はリアルな迫力があります。
なかなか進まない震災復興のさまざまな問題点。ノンフィクション作品より、ミステリとしての方がより多くの読者が身近に関心をもつのかも・・・。

個人的には、かなりの筆力のある筆者だからこそ「みちのく麺喰い記者」シリーズの一貫としてよりも、骨太な問題作として読んでみたかったと思いました。
共震Amazon書評・レビュー:共震より
409386358X

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