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(短編集)

シンデレラスター殺人事件



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シンデレラスター殺人事件の評価: 4.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

中学生向けと侮るなかれ

六編を収めた短篇集で、うち四編が今はなき学研の学年誌『中三コース』に昭和44年
から46年に連載されたジュブナイル・ミステリーである。連載誌のカラーに合わせ作者
お得意の濃厚な情事は描かれないし、おなじみの救いのない結末ではない。うち三編
では中学生が探偵の役割を果たしている。連載分をそのまま載せたのか、ふりがなが
多くつけられているのも特徴。中学生向けといってもそこは小説職人の森村誠一だから、
大人が読むに堪える水準は維持されていて、いずれも最後にどんでん返しを用意して
いる。それにしてもいろんな仕事を引き受けていたのにも驚くが、この時期の多作ぶり
は鬼神のごとくである。しかも六編とも独自のトリックを下敷きにしているのが見事だ。

『雪の湖殺人事件』は『女性自身』誌、『545M列車の乗客』は『日刊スポーツ』に共に
昭和46年に書いたものだが、いずれも企画ものだったのか読者に真相を問う趣向で
ある。前者はなんなく分かったが、後者は時刻表トリックなのだが状況説明が微妙で
すっきりしない解答だった。いつもの毒こそないが、ひねりを効かせた短篇集である。
シンデレラスター殺人事件 (角川文庫 (6007))Amazon書評・レビュー:シンデレラスター殺人事件 (角川文庫 (6007))より
4041365724

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