■スポンサードリンク
(短編集)
シンデレラスター殺人事件
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
シンデレラスター殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
六編を収めた短篇集で、うち四編が今はなき学研の学年誌『中三コース』に昭和44年 から46年に連載されたジュブナイル・ミステリーである。連載誌のカラーに合わせ作者 お得意の濃厚な情事は描かれないし、おなじみの救いのない結末ではない。うち三編 では中学生が探偵の役割を果たしている。連載分をそのまま載せたのか、ふりがなが 多くつけられているのも特徴。中学生向けといってもそこは小説職人の森村誠一だから、 大人が読むに堪える水準は維持されていて、いずれも最後にどんでん返しを用意して いる。それにしてもいろんな仕事を引き受けていたのにも驚くが、この時期の多作ぶり は鬼神のごとくである。しかも六編とも独自のトリックを下敷きにしているのが見事だ。 『雪の湖殺人事件』は『女性自身』誌、『545M列車の乗客』は『日刊スポーツ』に共に 昭和46年に書いたものだが、いずれも企画ものだったのか読者に真相を問う趣向で ある。前者はなんなく分かったが、後者は時刻表トリックなのだが状況説明が微妙で すっきりしない解答だった。いつもの毒こそないが、ひねりを効かせた短篇集である。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!