きつねのはなし

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きつねのはなしの評価:

3.92/5点 レビュー 96件。 C ランク

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平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全142件 81〜100 5/8ページ
No.62
(5pt)

京都の裏庭を描いたような作品

きつねのはなし 私は夜は短し歩けよ乙女、太陽の塔、四畳半神話体系と読み進めた後に「きつねのはなし」を読みました。これまで私は森見氏は類まれな妄想力を武器にヘタレ大学生を面白おかしく描くことを専門とする作家だと思っておりました。しかし、本作は作者名が伏せてあれば森見氏だと気が付かないのではないかと思うほどこれまでとは作風が異なり、世界に名高い観光都市という華やかな表の顔とは一線を画す京都の妖しさ、薄闇、裏庭のような部分を鋭く上品に描いた作品です。そして独特でありながら目に浮かぶような優れた表現により、読者を裏庭へと誘うのです。
 四つある物語はどれも完成度が高く、絶妙なほど贅肉を削ぎ落としてあり文章にもストーリーにも無駄がないです。また精神的な危うさを感じさせるナツメさんや若年性パラノイアと言いたくなるような先輩など、登場人物が実に魅力的です。ぜひ一読あれ。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.61
(4pt)

京都という古い町の空気

古い歴史を持つ街は特有の空気を持っています。
鎌倉に良く行く機会がありますが、鎌倉には鎌倉の、京都には京都の空気と言うか
町自体が持っている息づかいと言うものを感じます。本作はそんな空気を闇と言うか
人ならざるもの影から描いたような神秘的幻想的な小説です。
四畳半に出てきた樋口師匠のようなキャラクタもいますが、その雰囲気はすっかり陰であり
乙女〜四畳半の比較的明るい雰囲気とは好対照ですが、セリフ回しなどをみるとこれも
確かに森見ワールドの一環と言う事が良くわかります。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.60
(5pt)

真夏の夜に古い日本家屋で読みたい

「太陽の塔」と同時期に執筆されていた短編も含まれている作家・森見登美彦の黎明期を垣間見られる一冊
ハードカバー版より文庫版の表紙の方が物語の雰囲気が現れていてこっちの方が合っていると思います

ホラーではあるけれども「世にも奇妙な物語」とかああいった感じの怖さです
舞台となっている京都が持つ、歴史に裏打ちされた街の空気の微かな重みが物語に絶妙なリアルさを演出しています
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.59
(5pt)

真夏の夜に古い日本家屋で読みたい

「太陽の塔」と同時期に執筆されていた短編も含まれている作家・森見登美彦の黎明期を垣間見られる一冊
ハードカバー版より文庫版の表紙の方が物語の雰囲気が現れていてこっちの方が合っていると思います

ホラーではあるけれども「世にも奇妙な物語」とかああいった感じの怖さです
舞台となっている京都が持つ、歴史に裏打ちされた街の空気の微かな重みが物語に絶妙なリアルさを演出しています
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.58
(4pt)

また違った感じの森見ワールド

「太陽の塔」や「夜は短し歩けよ乙女」などとはまた違った雰囲気の4作品である。しかし森見ワールドには違いない。京都をよく知っている人なら、町の情景を思い浮かべて読むのが楽しい。前半2作品に比べて、後半2作品は少しだるい。単行本は古本の世界では文庫本より安いことが多い。家に置いておくには少々かさばるが、本棚の中ではきれいし、読みやすいというメリットがある。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.57
(4pt)

また違った感じの森見ワールド

「太陽の塔」や「夜は短し歩けよ乙女」などとはまた違った雰囲気の4作品である。しかし森見ワールドには違いない。京都をよく知っている人なら、町の情景を思い浮かべて読むのが楽しい。前半2作品に比べて、後半2作品は少しだるい。単行本は古本の世界では文庫本より安いことが多い。家に置いておくには少々かさばるが、本棚の中ではきれいし、読みやすいというメリットがある。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.56
(4pt)

妖しい世界の波紋が広がる

表題作を中心に広がる妖しい世界。
森見さんの作品にある、くすっと笑ってしまうような陽気な妖しさを除外して、
ヒンヤリする異世界のみでの構成が、京都にとてもマッチしてるような。

短編同士で、波紋を作り合い、影響を与えあっている。
最後の「水神」での「水」がまた全体を象徴しているようにも感じました。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.55
(4pt)

妖しい世界の波紋が広がる

表題作を中心に広がる妖しい世界。
森見さんの作品にある、くすっと笑ってしまうような陽気な妖しさを除外して、
ヒンヤリする異世界のみでの構成が、京都にとてもマッチしてるような。

短編同士で、波紋を作り合い、影響を与えあっている。
最後の「水神」での「水」がまた全体を象徴しているようにも感じました。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.54
(4pt)

森見登美彦作品が好きで

森見登美彦さんの作品が好きで読んでみました。
短編がいくつか入っていてそれぞれ別の話ですが
所々に共通点があり、それが妙なんですがひょっとすると
実際にこの世界に起きている事の様に思えてきて楽しかったです。
人間の深い部分にある恐怖がじんわりと入ってくるような怖さがあります。
本当に怖いのはオバケや妖怪では無く、人間なのだと思い、
危なっかしい人とは関わり合いにならない方がいいのだ、と読み終えて
勝手に自分の中の教訓としました。
この作品はホラーでは無いし、派手さもありません。怖い話が苦手な方でも
落ち着いて楽しめる作品だと思います。
舞台が京都というのがこの話に合っていて、他の森見登美彦作品とはまた違った
京都の風景が見えてきます。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.53
(4pt)

森見登美彦作品が好きで

森見登美彦さんの作品が好きで読んでみました。
短編がいくつか入っていてそれぞれ別の話ですが
所々に共通点があり、それが妙なんですがひょっとすると
実際にこの世界に起きている事の様に思えてきて楽しかったです。
人間の深い部分にある恐怖がじんわりと入ってくるような怖さがあります。
本当に怖いのはオバケや妖怪では無く、人間なのだと思い、
危なっかしい人とは関わり合いにならない方がいいのだ、と読み終えて
勝手に自分の中の教訓としました。
この作品はホラーでは無いし、派手さもありません。怖い話が苦手な方でも
落ち着いて楽しめる作品だと思います。
舞台が京都というのがこの話に合っていて、他の森見登美彦作品とはまた違った
京都の風景が見えてきます。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.52
(5pt)

水の気配が漂う異形譚

密やかに傍らにひそんでいる妖しい異形のものたちに、気がついたら囚われている恐怖。
水の気配が漂う、静寂とぞくりとする美しさに満ちた4つの物語。
特に「きつねのはなし」に引き込まれた。
『夜は短し〜』しかり『四畳半神話大全』しかり、『恋文の技術』しかり、
へたれな男子が登場する小説が好きな私にとって、
森見さんの小説はこよなく愛するものであったのだけれど、
まったく作風の違う本書が、こんなに面白いと思わなかった。
むしろ、こういうタイプの作品をもっと読みたくなった。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.51
(5pt)

水の気配が漂う異形譚

密やかに傍らにひそんでいる妖しい異形のものたちに、気がついたら囚われている恐怖。
水の気配が漂う、静寂とぞくりとする美しさに満ちた4つの物語。
特に「きつねのはなし」に引き込まれた。
『夜は短し〜』しかり『四畳半神話大全』しかり、『恋文の技術』しかり、
へたれな男子が登場する小説が好きな私にとって、
森見さんの小説はこよなく愛するものであったのだけれど、
まったく作風の違う本書が、こんなに面白いと思わなかった。
むしろ、こういうタイプの作品をもっと読みたくなった。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.50
(4pt)

古都に潜む怪異をえがいたホラー作品。

阿呆な大学生の生態を書き続けている作者が視点を変えて、京都に潜む怪異を描いた短編集。怪異自体はおぼろげで、それ故に怖さがある。実体のある物か人の心に潜む闇か最後まで言及しない。各作品が微妙にリンクしており、面白い。新たな作風で、その実力を証明した良作。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.49
(4pt)

古都に潜む怪異をえがいたホラー作品。

阿呆な大学生の生態を書き続けている作者が視点を変えて、京都に潜む怪異を描いた短編集。怪異自体はおぼろげで、それ故に怖さがある。実体のある物か人の心に潜む闇か最後まで言及しない。各作品が微妙にリンクしており、面白い。新たな作風で、その実力を証明した良作。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.48
(5pt)

あやしい異相世界への誘い

森見氏の小説の常として京都ものである。しかし、氏の他の小説と違ってちょっと怖ろしい怪談ものになっている。現代にあってもそこかしこに古さの残る街には、ちょっとしたきっかけで怪しい世界に足を踏み入れてしまいそうな危うさがある。何と言ったらよいのだろう、目には映らず普段は気づかないがもののけの住む異相世界があり、何かの弾みに人が迷い込んでしまう怖さのようなもの、森見氏はこの短編集でそんな世界に読者を誘ってくれる。

この短編集においては、森見氏の他の小説(たとえば『夜は短し歩けよ乙女』)のように外連みたっぷりの文章は陰をひそめ、非常に洗練された文章である。私は森見氏の外連みを帯びた文章の大ファンであるが、こうした美しい文章にふれるとなお一層森見氏のファンになる。氏が作品のテイストによって描き分ける力量を持っていることがはっきりと判る。

中川学氏のカバー装画も黄色が印象的ですばらしい。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.47
(5pt)

あやしい異相世界への誘い

森見氏の小説の常として京都ものである。しかし、氏の他の小説と違ってちょっと怖ろしい怪談ものになっている。現代にあってもそこかしこに古さの残る街には、ちょっとしたきっかけで怪しい世界に足を踏み入れてしまいそうな危うさがある。何と言ったらよいのだろう、目には映らず普段は気づかないがもののけの住む異相世界があり、何かの弾みに人が迷い込んでしまう怖さのようなもの、森見氏はこの短編集でそんな世界に読者を誘ってくれる。

この短編集においては、森見氏の他の小説(たとえば『夜は短し歩けよ乙女』)のように外連みたっぷりの文章は陰をひそめ、非常に洗練された文章である。私は森見氏の外連みを帯びた文章の大ファンであるが、こうした美しい文章にふれるとなお一層森見氏のファンになる。氏が作品のテイストによって描き分ける力量を持っていることがはっきりと判る。

中川学氏のカバー装画も黄色が印象的ですばらしい。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.46
(5pt)

〈籠の中の果実〉=「果実の中の龍」+〈竹〉冠?

本書収録二篇目、「果実の中の龍」。これはあくまで私の勝手な想像だが、森見氏は、〈籠の中の果実〉というフレーズから、本作の構想を起こしたのではないか。なんの変哲もないフレーズ。しかし、日常の世界に、ほんの少しのひずみが生じると、非日常の世界が口を開く。
 〈籠〉の〈竹〉冠を取れば、〈龍〉。ひっくり返して、「果実の中の龍」。あるいは、〈龍〉を閉じ込めていた〈竹〉の代わりに、〈果実〉で閉じ込めて、「果実の中の龍」。なんて、やはりただの想像。
 二篇目の〈龍〉は、四篇目「水神」において大暴れを演じる。〈籠〉る、という行為は、危険らしい。昔、中国には、「竹林の七賢」なんてのがいたようであるが、〈竹〉の内に〈籠〉るのは、自分の内に〈龍〉を飼いならすことかもしれない。なんだかこの話は、不思議な珠を呑みこんだ少年が、挙句の果てに、〈龍〉になった中国の民話を下敷きにしているような気がする。
 れいによって、とんちんかんなことを書いた。詳しくは、本書を読んでのお楽しみ。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.45
(5pt)

〈籠の中の果実〉=「果実の中の龍」+〈竹〉冠?

本書収録二篇目、「果実の中の龍」。これはあくまで私の勝手な想像だが、森見氏は、〈籠の中の果実〉というフレーズから、本作の構想を起こしたのではないか。なんの変哲もないフレーズ。しかし、日常の世界に、ほんの少しのひずみが生じると、非日常の世界が口を開く。
 〈籠〉の〈竹〉冠を取れば、〈龍〉。ひっくり返して、「果実の中の龍」。あるいは、〈龍〉を閉じ込めていた〈竹〉の代わりに、〈果実〉で閉じ込めて、「果実の中の龍」。なんて、やはりただの想像。
 二篇目の〈龍〉は、四篇目「水神」において大暴れを演じる。〈籠〉る、という行為は、危険らしい。昔、中国には、「竹林の七賢」なんてのがいたようであるが、〈竹〉の内に〈籠〉るのは、自分の内に〈龍〉を飼いならすことかもしれない。なんだかこの話は、不思議な珠を呑みこんだ少年が、挙句の果てに、〈龍〉になった中国の民話を下敷きにしているような気がする。
 れいによって、とんちんかんなことを書いた。詳しくは、本書を読んでのお楽しみ。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.44
(5pt)

伯父たちと酒を飲みながら

表題作『きつねのはなし』が面白かったのは
もちろんだが、4本目の『水神』もよかった。

話の内容はともかく、父や伯父たちと
通夜の晩に酒を飲みながら寝ずの晩をするという
設定自体が味わい深い。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.43
(5pt)

伯父たちと酒を飲みながら

表題作『きつねのはなし』が面白かったのは
もちろんだが、4本目の『水神』もよかった。

話の内容はともかく、父や伯父たちと
通夜の晩に酒を飲みながら寝ずの晩をするという
設定自体が味わい深い。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028