きつねのはなし

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

きつねのはなしの評価:

3.92/5点 レビュー 96件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.92pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(3pt)

普通の話

2006年に出た単行本の文庫化。多少の改訂がなされているという。
 「きつねのはなし」、「果実の中の龍」、「魔」、「水神」の4篇が収められている。
 きつねっぽい何かが共通して出てくる、怪しくも不思議なファンタジーである。読み心地は森見作品らしい、ノスタルジーと甘さに満ちており、そういう面では読者の期待を裏切らないだろう。
 しかし、ストーリーについては、「普通の話だなあ」と感じた。なんというか、意外性がなく、発想もありきたり。もう少し突飛なものを期待していたのだが。
 京都在住の私としては、良く知っている場所が出てきて、楽しかった。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.11
(3pt)

普通の話

2006年に出た単行本の文庫化。多少の改訂がなされているという。
 「きつねのはなし」、「果実の中の龍」、「魔」、「水神」の4篇が収められている。
 きつねっぽい何かが共通して出てくる、怪しくも不思議なファンタジーである。読み心地は森見作品らしい、ノスタルジーと甘さに満ちており、そういう面では読者の期待を裏切らないだろう。
 しかし、ストーリーについては、「普通の話だなあ」と感じた。なんというか、意外性がなく、発想もありきたり。もう少し突飛なものを期待していたのだが。
 京都在住の私としては、良く知っている場所が出てきて、楽しかった。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.10
(3pt)

空虚の先

「きつねのはなし」「果実の中の種」「魔」「水神」といった謎を秘めた古都を舞台に描いた漆黒の作品集です。氏の作品において、明らかに異質なものとなっています。
闇に蠢くものと対峙する時、何が待ち受けているのでしょうか…。

「でもねえ、今でも思うんだけど、嘘だからなんだというんだろうな。僕はつまらない、空っぽの男だ。語られた話以外、いったい、僕そのものに何の価値があるんだろう」
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.9
(3pt)

空虚の先

「きつねのはなし」「果実の中の種」「魔」「水神」といった謎を秘めた古都を舞台に描いた漆黒の作品集です。氏の作品において、明らかに異質なものとなっています。
闇に蠢くものと対峙する時、何が待ち受けているのでしょうか…。

「でもねえ、今でも思うんだけど、嘘だからなんだというんだろうな。僕はつまらない、空っぽの男だ。語られた話以外、いったい、僕そのものに何の価値があるんだろう」
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.8
(3pt)

趣が異なる森見作品

京都を舞台にした短編奇譚集ですが、これまで読んだ森見作品とは、趣が異なる作品でした。
4つの作品が収められていますが、「芳蓮堂(古道具屋)」「胴の長いケモノ」「狐の面」などのキーワードで繋がっており、連作集といえなくもありません。
もちろん、個々の作品の内容は独立しているので、ひとつの作品として楽しむことも出来ます。

個人的なおススメは、「魔」という作品です。
人の心に潜む薄暗い部分が、ある瞬間に表出するような展開が、とても怖いです。
京都という古い街が持つ独特の雰囲気が、さらに怖ろしさを煽るのかもしれません。

芳蓮堂は何者か?
胴の長いケモノは、本当は何だったのか?
色々な謎は残ったままに終わっていますが、想像力を働かせながら、その余韻を楽しむことにしましょう。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.7
(3pt)

趣が異なる森見作品

京都を舞台にした短編奇譚集ですが、これまで読んだ森見作品とは、趣が異なる作品でした。
4つの作品が収められていますが、「芳蓮堂(古道具屋)」「胴の長いケモノ」「狐の面」などのキーワードで繋がっており、連作集といえなくもありません。
もちろん、個々の作品の内容は独立しているので、ひとつの作品として楽しむことも出来ます。

個人的なおススメは、「魔」という作品です。
人の心に潜む薄暗い部分が、ある瞬間に表出するような展開が、とても怖いです。
京都という古い街が持つ独特の雰囲気が、さらに怖ろしさを煽るのかもしれません。

芳蓮堂は何者か?
胴の長いケモノは、本当は何だったのか?
色々な謎は残ったままに終わっていますが、想像力を働かせながら、その余韻を楽しむことにしましょう。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.6
(3pt)

表題作は文句なく最高

京都を舞台にした、幻想短編小説集。
 奇妙な骨董品を商いする法漣堂、薄気味の悪い何かを飼いならす老人、狐の面を被った男、そして細長い身体をしたケモノ。そういったものをモチーフにした、繋がっているような繋がっていないような全作品が繋がっているようないないような短編集です。
 前に読んだ「夜は短し歩けよ乙女」とは全く逆ベクトルといっていい、暗く幻想的なタッチの作品で読む前の印象と読んでからの印象が大きく違った本でした。
 ただ、作品の評価としては表題作の「きつねのはなし」はずいぶん高くつけますが(この話はとても面白かったし、幻想的だったし、叙情的だったし、怪談としての完成度も高くて文句のつけようがなかったです)、それ以外の作品や本全体としては微妙な感じでした。あくまで個人的な感想ですが、どこかしっくりとこない、こなれていない感じがしました。それは最初に書いたように、いくつかの共通するモチーフや、人物が4作品を通じて出てくるのですが、それが作品ごとに別々の人物・モノとなってでてくるので違和感がどうしても先にたってしまうというのが第一点。それから、もう一つは、こちらは自分の能力的な衰えなのかも知れませんが、幻想小説の持ち味であるはずの見えないものが見え、見えるものが見えないといった幻視能力をかきたてる部分ですんなり世界に入り込めなかったのがもう一点です。
 尤も、これはさきに個人的な能力の衰えと書きましたように、自分自身の持っている幻視的に小説世界に入り込める力が弱っているからかも知れません。昔は小説の世界、漫画の世界に簡単にそのまま入り込めてどっぷりと浸かりこめたのが、最近はそういう風にさらりと世界に入り込むことがときおり出来ない時があります。だから、作品そのものがどうというよりはこちらの能力の衰え(もしくは欠如)部分が、作品全体の評価を微妙とさせているのかも知れません。
 ミステリ小説や、純文学と違って、幻想小説や怪奇小説などはその能力・感じ方によって評価が変わってしまう特性がありますので、そのあたり注釈としてつけておきます。また、この作品において描かれる京都は現在もしくは近過去の京都であるものの、その闇の濃さ、不条理さ、そして幻想的な美しさという点では他の作品にない濃い色合いを見せてくれていて、そのあたりにはとても感服したことも付け加えておきます。恒川光太郎のような風合いでした。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.5
(3pt)

表題作は文句なく最高

京都を舞台にした、幻想短編小説集。
 奇妙な骨董品を商いする法漣堂、薄気味の悪い何かを飼いならす老人、狐の面を被った男、そして細長い身体をしたケモノ。そういったものをモチーフにした、繋がっているような繋がっていないような全作品が繋がっているようないないような短編集です。
 前に読んだ「夜は短し歩けよ乙女」とは全く逆ベクトルといっていい、暗く幻想的なタッチの作品で読む前の印象と読んでからの印象が大きく違った本でした。
 ただ、作品の評価としては表題作の「きつねのはなし」はずいぶん高くつけますが(この話はとても面白かったし、幻想的だったし、叙情的だったし、怪談としての完成度も高くて文句のつけようがなかったです)、それ以外の作品や本全体としては微妙な感じでした。あくまで個人的な感想ですが、どこかしっくりとこない、こなれていない感じがしました。それは最初に書いたように、いくつかの共通するモチーフや、人物が4作品を通じて出てくるのですが、それが作品ごとに別々の人物・モノとなってでてくるので違和感がどうしても先にたってしまうというのが第一点。それから、もう一つは、こちらは自分の能力的な衰えなのかも知れませんが、幻想小説の持ち味であるはずの見えないものが見え、見えるものが見えないといった幻視能力をかきたてる部分ですんなり世界に入り込めなかったのがもう一点です。
 尤も、これはさきに個人的な能力の衰えと書きましたように、自分自身の持っている幻視的に小説世界に入り込める力が弱っているからかも知れません。昔は小説の世界、漫画の世界に簡単にそのまま入り込めてどっぷりと浸かりこめたのが、最近はそういう風にさらりと世界に入り込むことがときおり出来ない時があります。だから、作品そのものがどうというよりはこちらの能力の衰え(もしくは欠如)部分が、作品全体の評価を微妙とさせているのかも知れません。
 ミステリ小説や、純文学と違って、幻想小説や怪奇小説などはその能力・感じ方によって評価が変わってしまう特性がありますので、そのあたり注釈としてつけておきます。また、この作品において描かれる京都は現在もしくは近過去の京都であるものの、その闇の濃さ、不条理さ、そして幻想的な美しさという点では他の作品にない濃い色合いを見せてくれていて、そのあたりにはとても感服したことも付け加えておきます。恒川光太郎のような風合いでした。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.4
(3pt)

結局『魔』の正体は?

う〜ん、どうだろう?
『きつねのはなし』はわりに面白く読めたんだけど
他の作品がちょっと肌に合わないというか、
摩訶不思議な体験談ってだけで
なかなか話の中に入り込めなかった、そんな感じがした。
入り込めないと言うか、
置き去りにされた感じですね。

こういう不思議系な話は嫌いではないけれど、
どの登場人物にも
感情移入ができなくて、
まぁ、どの登場人物もなんとなく影が薄い気がして
しょうがなかったです。

しかし、森見さんのもつ独特さはこの作品でもしっかり健在で
それはそれでよかったんだけど、
これまで読んだ作品のように
強烈なキャラクターがいない分、
物足りなかったのは気のせいではないはずです。

芳蓮堂をもっと前面に押し出して
そこから人間の心の奥に潜む『魔』について
書いていくともっと面白かったかな〜と個人的には思いました。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.3
(3pt)

結局『魔』の正体は?

う〜ん、どうだろう?
『きつねのはなし』はわりに面白く読めたんだけど
他の作品がちょっと肌に合わないというか、
摩訶不思議な体験談ってだけで
なかなか話の中に入り込めなかった、そんな感じがした。
入り込めないと言うか、
置き去りにされた感じですね。

こういう不思議系な話は嫌いではないけれど、
どの登場人物にも
感情移入ができなくて、
まぁ、どの登場人物もなんとなく影が薄い気がして
しょうがなかったです。

しかし、森見さんのもつ独特さはこの作品でもしっかり健在で
それはそれでよかったんだけど、
これまで読んだ作品のように
強烈なキャラクターがいない分、
物足りなかったのは気のせいではないはずです。

芳蓮堂をもっと前面に押し出して
そこから人間の心の奥に潜む『魔』について
書いていくともっと面白かったかな〜と個人的には思いました。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028
No.2
(3pt)

この世とどこかの境界を漂うような作品

ホラーとも言いがたいような幻想的で不思議なお話でした。

それぞれの短編に

「狐の面」「芳蓮堂という古道具屋」というキーワードが出てきて、

一瞬すべての話はリンクしているように思えるんだけど、

設定が微妙に違う・・・・

で、どれも謎が謎のままで解決していない。

腑に落ちないような不可思議な要素が多く、

全体的に曖昧な印象を醸し出しています。

著者、作品時代は多くを語らず、

それらは自分の想像力で解決納得してくれというタイプの作品なのかも。

世の中にははっきりとさせてはいけないことがある。

「狐は人間を騙す」だとか、

そういう言い伝えも本気になって証明したりはしてはならない。

謎は謎のままでのこしておかなくてはならない場合もある。

そのへんの境界線をゆらゆらと漂うような作品でした。
きつねのはなし (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: きつねのはなし (新潮文庫)より
4101290520
No.1
(3pt)

この世とどこかの境界を漂うような作品

ホラーとも言いがたいような幻想的で不思議なお話でした。

それぞれの短編に

「狐の面」「芳蓮堂という古道具屋」というキーワードが出てきて、

一瞬すべての話はリンクしているように思えるんだけど、

設定が微妙に違う・・・・

で、どれも謎が謎のままで解決していない。

腑に落ちないような不可思議な要素が多く、

全体的に曖昧な印象を醸し出しています。

著者、作品時代は多くを語らず、

それらは自分の想像力で解決納得してくれというタイプの作品なのかも。

世の中にははっきりとさせてはいけないことがある。

「狐は人間を騙す」だとか、

そういう言い伝えも本気になって証明したりはしてはならない。

謎は謎のままでのこしておかなくてはならない場合もある。

そのへんの境界線をゆらゆらと漂うような作品でした。
きつねのはなし Amazon書評・レビュー: きつねのはなしより
4104645028