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四畳半神話大系
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四畳半神話大系の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全154件 121~140 7/8ページ
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面白い仕掛けの仕込まれた本です。 おすすめ! ところで、京都の大学(おそらく京大)を舞台にした、ちょっとシュールな青春小説というと、万城目学の「鴨川ホルモー」を思い出しました。 ちょっと調べてみたら、本書の作者の森見氏は、万城目氏とも親交があるとのこと。 なんとなく、文章にも似たニオイがするようなしないような・・・ 個人的にはこういうの、大歓迎ですわい。 | ||||
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ここにひとりの男がいる。頭脳は明晰なれど、現実世界を生き抜くにはいささか実戦不足。つまりは大学生というモラトリアム状態にある。他にとりたてて特徴なく、容姿も十人並みである。そんな彼の最大関心事は学問でもなく芸術でもなく女である。しかし彼の有り余る知性はそれをあっさり認めてしまうにはあまりに複雑である。それ故、廻りの男どもの軽佻浮薄ぶりを苦々しく思い、己をして恋路に走らせることを許さない。彼は屈折した自意識過剰という名のストイシズムの権化である。そんな彼にも運命の乙女が現れる。そう人の道を外さず真摯に生きていれば、どんな男にも運命の女(ひと)は現れる。いかにして彼は運命の女(ひと)に巡り逢えたのか。それをここで語るわけにはいかない。「成就した恋ほど語るに値しないものはない」けだし名言である。 | ||||
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2005年に太田出版から出た単行本の文庫化。 著者の第二長篇である。舞台立てとしては『太陽の塔』に良く似ていて、京大のいかにもといった男子学生が主人公。わけのわからない友人たちに囲まれ、京都の町の暗い部分を選んでうろつきまわる。関係者にとっては、実に楽しい物語だ。 4本の短篇を一本にまとめたという形式で、それぞれがパラレルワールド物となっていて、微妙に重なり合い、ずれていくところが面白い。 まあ、楽しい一冊だ。 | ||||
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図書館で借りて読んで、あまりに面白いので単行本を買って、さらに何回も読むので電車の中で読みやすい文庫本を買いました。 さらに今春、目出度く京都の大学に入学した息子にも買ってやりという訳で、同じ本を3冊買ったことになります。 森見さんの他の作品と同様、もてない阿呆な学生の生態が面白おかしく、そして切なく描かれていて思い出しても赤面するような自分の学生時代とあまり変わっていないことに正直ほっとして、息子を京都に送り出した甲斐があったなと安心したり、主人公たちの(私自身の?)ような阿呆な学生生活を送るのではという不安に襲われたりと複雑な心境です。 この作品が以前の作品と異なっているのは、従来の作品ではマドンナがやや天然系で今時こんな娘は東京にはいないだろうなと思われるタイプだったのに比べて、今回の明石さんは「能ある鷹ながら、その才能ととっつきにくさを隠そうともせず、焼肉をぱくぱく食べ、’けけけ’と笑う」なかなか豪快な才媛で、これならひょっとすると東大にもいるのではないかと思わせるタイプです。 しかもこの才媛は、主人公たちの阿呆な言動に呆れたりしながらも理解を示してくれていて嬉しくなってしまいます。 | ||||
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『夜は短し歩けよ乙女』に出てくる登場人物が出てくる。こっちの方が先かもしれない。 とにかく面白いなぁ。 京都の大学生活を描いてるんだけど、パラレルワールドになっていて、ちょっと不思議な感じ。表紙のもちぐまがかわいい。 | ||||
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最後の章が面白かったな。 もうメシウマって言っちゃいなよ小津。 | ||||
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「太陽の塔」のような、まぁ鬱々としていて理屈じみてて男くさい大学生が主人公なんですが、いやぁ爽快な小説でした。 4つの選択肢をそれぞれ選んだ場合の4話から構成されていて、しかし細部は違えど大きな流れは変わらない、つまり人は無限の可能性をもつのではなく、不可能性に縛られているのだ...なんて難しいことを考えなくても、その4話を繋ぐアイデア、主人公の陰鬱ながらエスプリの効いた皮肉とユーモアたっぷりな思考、ヒロインの愛らしさ、悪友の跳梁跋扈ぶり、それらすべての要素が相まって、単純な娯楽小説として読んでもすごく面白い本です。 太陽の塔は面白かったけど、主人公がストーカーというかなり追い込まれた立場であったのに対し、本柵の主人公はダメ学生なれどまだそこまで堕ちていないので、読みやすいですしね。 | ||||
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この人の作品を初めて読みましたが、面白かったです。 統一された文章の中に微妙に異なる感覚が交じっていて不思議な感じでした。 ただところどころの展開が同じゆえに飽きる点はあると思います。 それ以上に、そこ以外の中身が各章上手い具合にバラバラなので楽しめました。 第4章の展開に戸惑ってしまったのですが、すべて読み終えた後に理解できると思います。 主人公がどんな選択をするかでその後の人生の意味が変わると思うと 4章のためだけに1〜3章が存在するような気がするのですが、3章以外はみな面白かったです。 なんていうか説明しにくくて、意味の見つけにくい、謎めいた印象が残ります。 でも京都の街の描写はリアリティがあってよかったです。 | ||||
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下賀茂泉川町をストリートビューで訪ねてみた。 お屋敷が多いが中には幽水荘らしき、建物も。 猫ラーメンもひょっとしたら存在するのかも?? 今度探しに行ってみよう。 | ||||
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同じ主人公と同じ四畳半の下宿と同じモチーフで四つの話。 森見氏の本を読むのは四作目で、ずいぶん作品世界に馴れたところで、 今度も男汁たっぶりの貧乏学生生活堪能しました。 一番気に入ったのはやはり奇想天外を通り越して、 シュールともいえる、四つ目のエピソードでした。 マンネリ一歩手前で最後の小さなどんでん返しが気持ち良かった。 忌まわしい存在のはずの小津が可愛らしく思えてくるから不思議。 | ||||
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登場人物の博識さ、いもかわいさ、人にかわいい迷惑をかけるためにとてつもない策略を練るところが、実際に京大にいいている幼馴染にそっくりだ。いやこんな人もいるのだな。この作者の本を読んで、いつも思うのだが、東京で就職や将来のためにカツカツと勉強し、人脈作りをする以外に、伝統のある京都の街でいろんな空想にふける大学生活を送る選択肢もあったんだなと感じる。 | ||||
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1話目を読んだ時点では、 特に面白くもなく、つまらなくもない話だと思ってました。 2話目を読んでいる途中から、 繰り返される回りくどい表現に引き込まれ、 3話目を読む頃には、もう止まりませんでした。 そして、全てをまとめあげる4話目。圧巻でした。 何よりすごいのは、ここまでの興奮を味わっておきながら、 同時になにか汚いものに触れてしまったような気分になること。 登場人物が誰一人尊敬できないし、 起こる事件は心の底からくだらないのです(笑) でも、(残念ながら)それが親近感にも通じるわけで、感情移入を誘います。 最高の1冊でした。 | ||||
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本屋でたまたま見かけて購入しましたが、 意外な構成で楽しめました。 自分の大学生の頃を思い出し、懐かしい気持ちで読める 一冊です。 | ||||
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誰でもそうなのかもしれないが、人生において“もし”ってのが出来たらなんと楽しいのだろうか・・・ “if” たった一つの選択肢が大きく自分の人生を狂わせていく 自分でも思うんだが、人生にリセットボタンがあったら何処からやり直すだろうか?? どこからやり直しても、根本的にはやはり変わらないんだろうな〜 この小説のように一つの選択肢で変わってくる世界はあるかもしれない。 でも、やっぱり自分は自分だし大きくは変わってこないってのが、改めて感じられてしまう。 やっぱり人生は小説のようにはいかないな〜。 まぁ、だから面白いんだろうけどね って、そんな話。 | ||||
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これはなに?という感じの奇想天外な話だった。もし映画サークルみそぎに入っていれば、弟子募集に応募していれば、ソフトボールサークルほんわかに入っていれば、秘密機関福猫飯店に所属していれば、どのサークルに所属していても似たような運命を辿るのだが、文章のニュアンス等微妙な違いがあって楽しめた。特に最後の80日間四畳半1週は今まで読んだことがないような世界観があっておもしろかった。また、この著者独特の表現、潔く認めるもやぶさかではないといったような固い感じも嫌いではない。 | ||||
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帯に青春コメディとあったので、私好みではないと思っていましたが、なかみ検索を読んでいたら続きが気になって買ってしまいました。 読み始めたら面白くてとまらなくなりました。 いや〜すごいな。よく考えてあるし、計算されている。 青春コメディという言葉からはとても予測できなかった展開。 馬鹿っぽくみえて実はかなり奥深い。 森見さんってすごいなって感服してしまいました。 文体も賛否両論あるみたいですが、私は大好きです。 出町ふたばの豆餅は遠くて買いにいけませんが、カステラは食べたくなって買ってしまいました。 例え一話目で、読みずらいな〜と感じても、一度慣れてしまえば引き込まれて、もっともっと読みたくなります。 読み終えてしまうとなんだかさびしくなり、普通の文章では物足りなくてさらなる森見作品を求めてさまよいでてしまいました。 この本に出会えて本当によかったです。 | ||||
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私が探し歩いたころは、どこにも見当たらなかった。「夜は短し」で注目される、ちょっとだけ前だったわけだ。きっかけは佐藤哲也氏の「亭主の本棚」。あそこは拾い物が多い。最近、更新されないのが残念だ。 苦労して手にしただけの価値はあって、とにかく笑った。今でも思い出しては笑う「運命の黒い糸」。四畳半が延々と続く話、好きだなー。よく比較される「鴨川ホルモー」との違いは、徹底したリアリティー。あちらも笑ったが、私はこちらが好み。 佐藤ご夫妻には足を向けて寝られない。 | ||||
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最終章のみ、パラレルワードを扱っているので、SFなのかもしれませんが、他章は主人公の懊悩する青春が可笑しく描かれています。 『太陽の搭』でも思ったのだが、解説が良い。 人生には無限の可能性があると思いがちなのですが、実は自分の不可能性に大きく制約を受けるという但し書きがあるということを本書を読んでいて実感しました。 作者はパラレルワードを描きながら、実のところ運命論をを説いているように思えました。 | ||||
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のだが、そうした見栄えの良い形容が似合わないところが魅力なんである。無駄に多くを語らない、という美徳があるとすれば、これは斯様な美徳に真っ向からお尻を向けている。フリフリしているかもしれない。見る人の視点によっては、そのお尻は大変にキタナイものかもしれない。しかしまた別の視点から眺めると、そうして世に向け放たれたお尻達は、珍妙ながらたいそう愛しくも映るのだ。 本作は4つの章から成っている。描かれる世界はある意味とても小さい。そしてそこに意味がある。4話を通して読むと、最後にそのことが実に自然にふはふはと浮かび上がってくる。ほとんど悪ノリの態で紡がれる言葉に立ち向かう術はない。読めば呑まれる。無用の長物こそを武器に選び出すような、どうしようもない阿呆さと愛しさは、その人物造形や世界観と共に通底した魅力となって、ぐるぐると活発に、半ば無駄に動き回っている。 舞台設定は『太陽の塔』に近しい。だけどここには、前作には無かったような一つの仕掛けが用意されている。その仕掛けが分からないぶん、第2章あたりで一瞬躓く。現に自分も「なんたる怠慢!」「これでは体の良いコピー&ペースト地獄ではないか!」と憤りかけたりもした。しかし、その作りこそが肝だったのだね。 可能性ではなく、不可能性の認識から振り返り見た世界。その鮮やかな感触を最後にふわりと描き出した本作は、私的には稀に見る傑作。巻末解説は同じく大好きな作家/佐藤哲也氏が書いている。森見作品が好きな人は、一度佐藤氏の諸作も読んでみると面白いかもしれない。 | ||||
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同じ題材やキャラクターを用いて、四つの話が平行して繰り広げられる。 太陽の塔さながらのユーモラスで軽快な語り口調は健在です。 各話で同じ文章が何度も繰り返し出てくるのですが、 不思議と飽きることなく、洗練されていて心地良い気分にさせてくれます。 そして主人公である私を取り巻く小津や明石さんや樋口師匠といった 一癖も二癖もあるキャラクターが魅力的です。 賛否分かれる作品ではありますが、 僕にとっては手放すことの出来ない貴重な一冊です。 | ||||
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