(短編集)

江戸川乱歩傑作選

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評判

江戸川乱歩傑作選の評価:

4.60/5点 レビュー 101件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.60pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全206件 61〜80 4/11ページ
No.146
(5pt)

全て初読でしたが楽しめました。

何を思ったのか衝動的に本書を購入しました。
古い作品なので多少分かりにくい表現や、今では差別的な表現が含まれていますが、今の人が読んでもおもしろい作品ばかりでした。

「ニ銭銅貨」「ニ廢人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」は、本格的な推理小説として鑑賞に値するもので、終盤のどんでん返しには、乱歩にしてやられたという気持ちになりました。読者の思考の先を読む乱歩の文才に感服しました。

「赤い部屋」「人間椅子」「鏡地獄」は乱歩の得意とするもうひとつのジャンルといえる怪異小説とでもいうべき作品で、どこがおもしろいかは説明できないのですが、引き込まれました。

「芋虫」だけは読んでいて気分の良いものではなかったです。ただ、終盤の「ユルス」という文字を発見するシーンでは少し感動しました。

結論、どの作品もすばらしいものばかりでした。短編ばかりなので読みやすいですし、文庫本なのでお値段も安く大変満足しています。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.145
(5pt)

全て初読でしたが楽しめました。

何を思ったのか衝動的に本書を購入しました。
古い作品なので多少分かりにくい表現や、今では差別的な表現が含まれていますが、今の人が読んでもおもしろい作品ばかりでした。

「ニ銭銅貨」「ニ廢人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「屋根裏の散歩者」は、本格的な推理小説として鑑賞に値するもので、終盤のどんでん返しには、乱歩にしてやられたという気持ちになりました。読者の思考の先を読む乱歩の文才に感服しました。

「赤い部屋」「人間椅子」「鏡地獄」は乱歩の得意とするもうひとつのジャンルといえる怪異小説とでもいうべき作品で、どこがおもしろいかは説明できないのですが、引き込まれました。

「芋虫」だけは読んでいて気分の良いものではなかったです。ただ、終盤の「ユルス」という文字を発見するシーンでは少し感動しました。

結論、どの作品もすばらしいものばかりでした。短編ばかりなので読みやすいですし、文庫本なのでお値段も安く大変満足しています。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.144
(5pt)

屋根裏の散歩者

高校生の頃、やはり乱歩にハマった時期があって、
当時、文庫本の全集があったので全部読破した。
しかし、内容の大半はすっかり忘れてしまった。
特に印象深かったのが
「屋根裏の散歩者」
で、日常から、非日常の世界へと移り変わりゆく猟奇の果てを平凡な人間が殺人を犯してしまう。
その奇抜な内容はいまだ脳裏に焼き付いている。
明智小五郎の「私は警察ではない。真実を知りたいだけです」
と言わんばかりに主人公を突き放すシーンもなかなかクールです
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.143
(5pt)

屋根裏の散歩者

高校生の頃、やはり乱歩にハマった時期があって、
当時、文庫本の全集があったので全部読破した。
しかし、内容の大半はすっかり忘れてしまった。
特に印象深かったのが
「屋根裏の散歩者」
で、日常から、非日常の世界へと移り変わりゆく猟奇の果てを平凡な人間が殺人を犯してしまう。
その奇抜な内容はいまだ脳裏に焼き付いている。
明智小五郎の「私は警察ではない。探偵です」
と言って主人公を突き放すシーンもなかなかクールです
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.142
(5pt)

他界した父への後悔の1つです

読んでる最中は息を殺すような内容に文章はもとより、トリとして最後に出てくる「芋虫」は無意識に手で口を塞いで、次々と勝手に涙が出る程屈折した愛情の表現力に、流石は天才だと感じました。亡き父が幼い頃必死で夜、寝床で読んだと言っていましたが、父が他界してから初めて乱歩作品をきちんと読んだ事が悔やまれました。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.141
(5pt)

他界した父への後悔の1つです

読んでる最中は息を殺すような内容に文章はもとより、トリとして最後に出てくる「芋虫」は無意識に手で口を塞いで、次々と勝手に涙が出る程屈折した愛情の表現力に、流石は天才だと感じました。亡き父が幼い頃必死で夜、寝床で読んだと言っていましたが、父が他界してから初めて乱歩作品をきちんと読んだ事が悔やまれました。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.140
(5pt)

色褪せぬ名作揃い

"傑作選"の名に恥じぬ定番の作品がずらりと揃った
選集です。一家に一冊置いて、目くるめく乱歩の世界を
代々読み継ぎましょう。
因みにNHK-BSで放送した"心理試験"は、原作を忠実に
なぞった素晴らしいドラマでした。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.139
(5pt)

色褪せぬ名作揃い

"傑作選"の名に恥じぬ定番の作品がずらりと揃った
選集です。一家に一冊置いて、目くるめく乱歩の世界を
代々読み継ぎましょう。
因みにNHK-BSで放送した"心理試験"は、原作を忠実に
なぞった素晴らしいドラマでした。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.138
(5pt)

夏に読みたくなる一冊

「乱歩作品は夏に読むのが一番」と思う人は多いのではないでしょうか。

乱歩作品はミステリー・猟奇的な作品が多いのですが、読んでいて不快になったことはないです。それでいて文章が読みやすい。
たぶん、主人公が読者に語りかける乱歩の文章が特徴的なんだと思います。

短編ですのでさくっと読めるので、乱歩入門におすすめできる作品です。
個人的には「人間椅子」、「心理試験」、「赤い部屋」が好きですね。
読了後、涼しくなると思います。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.137
(5pt)

夏に読みたくなる一冊

「乱歩作品は夏に読むのが一番」と思う人は多いのではないでしょうか。

乱歩作品はミステリー・猟奇的な作品が多いのですが、読んでいて不快になったことはないです。それでいて文章が読みやすい。
たぶん、主人公が読者に語りかける乱歩の文章が特徴的なんだと思います。

短編ですのでさくっと読めるので、乱歩入門におすすめできる作品です。
個人的には「人間椅子」、「心理試験」、「赤い部屋」が好きですね。
読了後、涼しくなると思います。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.136
(5pt)

乱歩の世界へようこそ

散らかった部屋の中から文庫本一冊を探し出すのは案外と苦労するものである。
あるとき、ふと急に乱歩が読みたくなり再び購入(もしかすると三度目かも 苦笑)

値段も手ごろだし(昨今はやけに文庫本の値段が高くなっているような気がする)収録作品についてはほぼ完璧だと思う。
ただし、個人的には少々値段が上がってもいいからぜひ「押絵と旅する男」を収録して欲しかった。それだともう何ひとつ文句のつけようがない。
それでもとにかくこの9作品は何を差し置いても読書の快楽を教えてくれる傑作ばかり。特に後半の4作、屋根裏の散歩者・人間椅子・鏡地獄・芋虫は乱歩を代表する作品である。読書好きの方なら死ぬまでに一度は読んでおいた方がいいだろう。

探偵小説の神様的存在でありながらも、ある種極北とも呼べる作品を数多く世に問うた江戸川乱歩とはいかなる作家か、それはこの一冊を手にすることから始まるのである。
『うつし世はゆめ よるの夢こそまこと』―乱歩自身が発したこの言葉を濃密に体験できる一冊であることは間違いない。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.135
(5pt)

乱歩の世界へようこそ

散らかった部屋の中から文庫本一冊を探し出すのは案外と苦労するものである。
あるとき、ふと急に乱歩が読みたくなり再び購入(もしかすると三度目かも 苦笑)

値段も手ごろだし(昨今はやけに文庫本の値段が高くなっているような気がする)収録作品についてはほぼ完璧だと思う。
ただし、個人的には少々値段が上がってもいいからぜひ「押絵と旅する男」を収録して欲しかった。それだともう何ひとつ文句のつけようがない。
それでもとにかくこの9作品は何を差し置いても読書の快楽を教えてくれる傑作ばかり。特に後半の4作、屋根裏の散歩者・人間椅子・鏡地獄・芋虫は乱歩を代表する作品である。読書好きの方なら死ぬまでに一度は読んでおいた方がいいだろう。

探偵小説の神様的存在でありながらも、ある種極北とも呼べる作品を数多く世に問うた江戸川乱歩とはいかなる作家か、それはこの一冊を手にすることから始まるのである。
『うつし世はゆめ よるの夢こそまこと』―乱歩自身が発したこの言葉を濃密に体験できる一冊であることは間違いない。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.134
(1pt)

買わないで

ありえない…
本の裏がボロボロでしかも字が消えかかていた新品であれなら中古で安く買うことをお勧めします。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.133
(1pt)

買わないで

ありえない…
本の裏がボロボロでしかも字が消えかかていた新品であれなら中古で安く買うことをお勧めします。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.132
(5pt)

再読でも十分に堪能できた乱歩の世界

今年(2015年)は、乱歩の没後50年ということで、テレビで特番が組まれていました。
今回の読書は、そんな番組に触発された再読。

再読とは言え、数十年ぶりとあって、多くは記憶の闇の中でした。
その分、新鮮に読めた部分も多々あり、記憶力の減退に少し感謝。

収録の9作品のひとことコメントは、次のとおり。

【二銭銅貨】
「南無阿弥陀仏」を使った暗号コードが、日本的でユニークな暗号小説。ラストのオチも気が効いています。
【二廢人】
戦争の古傷を癒すため、湯治場を訪れ、知り合った二人の男が、お互いの過去を語る。一方の男が話したのは、「夢遊病」にまつわる奇妙な話だった…。
【D坂の殺人事件】
言わずと知れた、明智小五郎最初の事件。当時、困難と言われた、「日本家屋の密室殺人」を実現した、記念碑的作品でもあります。
【心理試験】
題名のとおり、心理学の手法で犯人を追い詰める作品だが、「倒叙式」の記述にも着目。完全犯罪のはずが、明智の推理に追い詰められていく犯人の様子に目が離せない…。
【赤い部屋】
秘密クラブの一室で、7人の男のうちの1人が語ったのは、「快楽のための殺人」の数々。告白の目的は何か?
【屋根裏の散歩者】
下宿先の屋根裏を徘徊することを楽しみとしている男。ある部屋の天井に節穴を見つけ、そこから毒薬を垂らして、下で寝ている住人を殺すことを思いつくが…。
【人間椅子】
唯一、出だしからオチまで記憶していた作品。大きめの椅子を作り、その中に潜んで、座った人間を観察するとは、奇抜をとおり越して、変態の要素が入ってます…。
【鏡地獄】
鏡に取り憑かれた男の話。実験室に閉じ籠り、鏡を使ったからくりに没頭する彼は、ある究極の鏡を作ってしまう…。
【芋虫】
両手足を失い、聴覚も声も失って、戦場から戻ってきた夫。目で合図することしかできない夫に、妻は苛立ちを感じ始め…。

ミステリらしい趣向に満ちているのは、【二銭銅貨】【D坂の殺人事件】【心理試験】の3作品だけで、その他の6作品は異常な心理や設定で、どこか変態じみている。
あまり子どもに読ませたくない作品が多く、大人でないと分からないこの妖しい魅力が、今でも沢山の読者を惹き付けているのだと感じました。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.131
(5pt)

江戸川乱歩氏の著作

ここに収められている9篇のうち「心理試験」が私にとっての初めての作品でした。

春陽堂文庫で読みました。これはもともと江戸川「亂歩」氏の1925年の作品です。心理「試驗」の表記の時代ですね。

我が国の推理小説の歴史は大正時代に既に始まっていたのです。

明智小五郎の正体あるいは本質を最もよく伝える作品は何かと問われれば、「心理試験」1篇を挙げたいと思います。

科学と経験と職業としての「探偵」の姿とがここにバランス良く説明されていると思うからです。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.130
(5pt)

再読でも十分に堪能できた乱歩の世界

今年(2015年)は、乱歩の没後50年ということで、テレビで特番が組まれていました。
今回の読書は、そんな番組に触発された再読。

再読とは言え、数十年ぶりとあって、多くは記憶の闇の中でした。
その分、新鮮に読めた部分も多々あり、記憶力の減退に少し感謝。

収録の9作品のひとことコメントは、次のとおり。

【二銭銅貨】
「南無阿弥陀仏」を使った暗号コードが、日本的でユニークな暗号小説。ラストのオチも気が効いています。
【二廢人】
戦争の古傷を癒すため、湯治場を訪れ、知り合った二人の男が、お互いの過去を語る。一方の男が話したのは、「夢遊病」にまつわる奇妙な話だった…。
【D坂の殺人事件】
言わずと知れた、明智小五郎最初の事件。当時、困難と言われた、「日本家屋の密室殺人」を実現した、記念碑的作品でもあります。
【心理試験】
題名のとおり、心理学の手法で犯人を追い詰める作品だが、「倒叙式」の記述にも着目。完全犯罪のはずが、明智の推理に追い詰められていく犯人の様子に目が離せない…。
【赤い部屋】
秘密クラブの一室で、7人の男のうちの1人が語ったのは、「快楽のための殺人」の数々。告白の目的は何か?
【屋根裏の散歩者】
下宿先の屋根裏を徘徊することを楽しみとしている男。ある部屋の天井に節穴を見つけ、そこから毒薬を垂らして、下で寝ている住人を殺すことを思いつくが…。
【人間椅子】
唯一、出だしからオチまで記憶していた作品。大きめの椅子を作り、その中に潜んで、座った人間を観察するとは、奇抜をとおり越して、変態の要素が入ってます…。
【鏡地獄】
鏡に取り憑かれた男の話。実験室に閉じ籠り、鏡を使ったからくりに没頭する彼は、ある究極の鏡を作ってしまう…。
【芋虫】
両手足を失い、聴覚も声も失って、戦場から戻ってきた夫。目で合図することしかできない夫に、妻は苛立ちを感じ始め…。

ミステリらしい趣向に満ちているのは、【二銭銅貨】【D坂の殺人事件】【心理試験】の3作品だけで、その他の6作品は異常な心理や設定で、どこか変態じみている。
あまり子どもに読ませたくない作品が多く、大人でないと分からないこの妖しい魅力が、今でも沢山の読者を惹き付けているのだと感じました。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.129
(5pt)

江戸川乱歩氏の著作

ここに収められている9篇のうち「心理試験」が私にとっての初めての作品でした。

春陽堂文庫で読みました。これはもともと江戸川「亂歩」氏の1925年の作品です。心理「試驗」の表記の時代ですね。

我が国の推理小説の歴史は大正時代に既に始まっていたのです。

明智小五郎の正体あるいは本質を最もよく伝える作品は何かと問われれば、「心理試験」1篇を挙げたいと思います。

科学と経験と職業としての「探偵」の姿とがここにバランス良く説明されていると思うからです。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C
No.128
(5pt)

再読でも十分に堪能できた乱歩の世界

今年(2015年)は、乱歩の没後50年ということで、テレビで特番が組まれていました。
今回の読書は、そんな番組に触発された再読。

再読とは言え、数十年ぶりとあって、多くは記憶の闇の中でした。
その分、新鮮に読めた部分も多々あり、記憶力の減退に少し感謝。

収録の9作品のひとことコメントは、次のとおり。

【二銭銅貨】
「南無阿弥陀仏」を使った暗号コードが、日本的でユニークな暗号小説。ラストのオチも気が効いています。
【二廢人】
戦争の古傷を癒すため、湯治場を訪れ、知り合った二人の男が、お互いの過去を語る。一方の男が話したのは、「夢遊病」にまつわる奇妙な話だった。
【D坂の殺人事件】
言わずと知れた、明智小五郎最初の事件。当時、困難と言われた、「日本家屋の密室殺人」を実現した、記念碑的作品でもあります。
【心理試験】
題名のとおり、心理学の手法で犯人を追い詰める作品だが、「倒叙式」の記述にも着目。完全犯罪のはずが、明智の推理に追い詰められていく犯人の様子に目が離せない。
【赤い部屋】
秘密クラブの一室で、7人の男のうちの1人が語ったのは、「快楽のための殺人」の数々。告白の目的は何か?
【屋根裏の散歩者】
下宿先の屋根裏を徘徊することを楽しみとしている男。ある部屋の天井に節穴を見つけ、そこから毒薬を垂らして、下で寝ている住人を殺すことを思いつくが。
【人間椅子】
唯一、出だしからオチまで記憶していた作品。大きめの椅子を作り、その中に潜んで、座った人間を観察するとは、奇抜をとおり越して、変態の要素が入ってます。
【鏡地獄】
鏡に取り憑かれた男の話。実験室に閉じ籠り、鏡を使ったからくりに没頭する彼は、ある究極の鏡を作ってしまう。
【芋虫】
両手足を失い、聴覚も声も失って、戦場から戻ってきた夫。目で合図することしかできない夫に、妻は苛立ちを感じ始め。

ミステリらしい趣向に満ちているのは、【二銭銅貨】【D坂の殺人事件】【心理試験】の3作品だけで、その他の6作品は異常な心理や設定で、どこか変態じみている。
あまり子どもに読ませたくない作品が多く、大人でないと分からないこの妖しい魅力が、今でも沢山の読者を惹き付けているのだと感じました。
江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)より
4101149011
No.127
(5pt)

再読でも十分に堪能できた乱歩の世界

今年(2015年)は、乱歩の没後50年ということで、テレビで特番が組まれていました。
今回の読書は、そんな番組に触発された再読。

再読とは言え、数十年ぶりとあって、多くは記憶の闇の中でした。
その分、新鮮に読めた部分も多々あり、記憶力の減退に少し感謝。

収録の9作品のひとことコメントは、次のとおり。

【二銭銅貨】
「南無阿弥陀仏」を使った暗号コードが、日本的でユニークな暗号小説。ラストのオチも気が効いています。
【二廢人】
戦争の古傷を癒すため、湯治場を訪れ、知り合った二人の男が、お互いの過去を語る。一方の男が話したのは、「夢遊病」にまつわる奇妙な話だった。
【D坂の殺人事件】
言わずと知れた、明智小五郎最初の事件。当時、困難と言われた、「日本家屋の密室殺人」を実現した、記念碑的作品でもあります。
【心理試験】
題名のとおり、心理学の手法で犯人を追い詰める作品だが、「倒叙式」の記述にも着目。完全犯罪のはずが、明智の推理に追い詰められていく犯人の様子に目が離せない。
【赤い部屋】
秘密クラブの一室で、7人の男のうちの1人が語ったのは、「快楽のための殺人」の数々。告白の目的は何か?
【屋根裏の散歩者】
下宿先の屋根裏を徘徊することを楽しみとしている男。ある部屋の天井に節穴を見つけ、そこから毒薬を垂らして、下で寝ている住人を殺すことを思いつくが。
【人間椅子】
唯一、出だしからオチまで記憶していた作品。大きめの椅子を作り、その中に潜んで、座った人間を観察するとは、奇抜をとおり越して、変態の要素が入ってます。
【鏡地獄】
鏡に取り憑かれた男の話。実験室に閉じ籠り、鏡を使ったからくりに没頭する彼は、ある究極の鏡を作ってしまう。
【芋虫】
両手足を失い、聴覚も声も失って、戦場から戻ってきた夫。目で合図することしかできない夫に、妻は苛立ちを感じ始め。

ミステリらしい趣向に満ちているのは、【二銭銅貨】【D坂の殺人事件】【心理試験】の3作品だけで、その他の6作品は異常な心理や設定で、どこか変態じみている。
あまり子どもに読ませたくない作品が多く、大人でないと分からないこの妖しい魅力が、今でも沢山の読者を惹き付けているのだと感じました。
江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 江戸川乱歩傑作選 (1960年) (新潮文庫)より
B000JANY7C