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夢を売る男
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夢を売る男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全188件 21~40 2/10ページ
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売れない出版界の実情を面白可笑しく、まあちょっとバカにしたような本。 でもそこは百田尚樹、最後は出版人に対して希望を持って熱いメッセージを込める。 小説は売れてなんぼ、読者に気に入られ満足させられるかが命。 純文学と称して売れない自己満足小説はめった切り。 ベストセラー作家であり、言いたいことは何でも発言する男だからこそ書けた小説。 出版業界の現実がよくわかるという意味でも為にもなりました。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 百田さんの著者は永遠のゼロ、海賊と呼ばれた男、カエルの楽園を読んだことがあります。 いずれも、泣かせる男達が出てきました。 今回のお話はいわゆる英雄的な男ではありません。 最初は儲けのために薄汚い商売をしているデブ男の印象です。 けれども、読み進めていくうちにあれあれ…? だんだん素敵な男に見えてきた…笑 やっぱり百田ワールドにやられました。 | ||||
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夢を売る男 読みはじめはなんだか嫌な話だなと思っていましたが 読み終えた後はこのタイトルの意味がわかります 百田尚樹さんの作品は面白いので一気に読んでしまいます | ||||
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なかなか面白い。一気に読めた。自己出版ビジネスの裏を巧みに小説化している。人口減少が進む中、本の読み手は減る。自己出版ビジネスも増えていくだろう。 | ||||
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著者の百田尚樹はごく最近小説を書くことをもうやめると宣言した。偶々、その直後にこの作品を読むことになったが、著者の出版界や小説家と 呼ばれる人たち、そしてすぐに自分の本は売れると思い込む素人たちへの強烈な批判を込めたこの書が、きっと百田が小説を書くのをやめる と言った彼なりの遺言のような気がしてならない。中小出版社の敏腕編集部長である牛河原は、多くの素人が夢見る出版を後押しする。 全く売れるわけがないと思った作品でも、経費を半分自己負担させ、その経費を多めに吹っ掛けることで利益を生むという商法。私も不勉強で 知らなかったが、そのような詐欺まがいの商法がいくつかの出版業者で行われてきたという。しかし、著者の矛先はそのような出版社というより 自分の力も知らずにやたらと自己顕示欲のみが強い素人作家、一回売れたからと言ってその後は才能の無さと不勉強が災いして、落ちぶれて 消えてゆく作家たちにも向けられる。強烈な皮肉と直言だらけである。ちょっと言い過ぎと思ったのか、百田は文中で自分の名前を「百田何某」と 名指しして、「馬鹿」「すぐに消える作家」などと言わせているのもお愛嬌か。いずれにせよ、なんでも怖いもの知らずで言いたいことを言ってくれる 百田らしい作品であり、一気読み出来るエンターテインメントでもある。 | ||||
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出版業界の裏側を、シニカルに、しかしながらユーモアも交えつつ取り上げた物語です。 出版不況が取沙汰される昨今、この世界で生きていくことの厳しさと、生き馬の目を抜くようなしたたかさが描かれてもいます。 軽妙な語り口でストーリーが進んで行くので、非常に読みやすく面白い作品になっていますよね。 それにしても、百田さんって、本当にこうしたニッチかつマイナーな世界を小説にするのが得意ですよね。 ホトホト感心させられました。 「ボックス」もそうだったし、「マリア」もそうだったし、「プリズム」もそうだったし。 普段の我々には殆ど関心のない世界であっても、百田さんの手に掛かると、掛け値なしで面白いストーリーが出来上がってしまうんです。 本作も又、そういった内容の作品になっていると思いました。 ただ、「海賊」を読んだ直後だけにそう感じてしまったのかもしれませんが、若干内容が軽すぎるのかなといった印象は持ちました。 当然、そこはあえての表現方法であり手法だと思うので、批判の対象になどなろう筈もない、全くの個人的感想なのではありますが。・・・ あと、共感できるキャラがあまりいなかったというのも自分には少しマイナスポイントになりました。 主人公の牛河原のような口先三寸な男はあまり好きではないし、最後で思わぬどんでん返しはあるとはいえ、直向きに生真面目に編集者としての正道を行きたいと健気に考えている(と思われる)飯島杏子に対する態度には、結構不快感を抱かされたりもしました。 丸栄社にしろ狼煙舎にしろ、やってることは結局のところ五十歩百歩なのかなとというのが、読了後の正直な感想であり、少なくとも気分爽快!となる物語ではありませんでした。 ただし、百田先生もそういったところを目指して本作を書き上げられた訳ではないというのは、重々承知の上での感想なのではありますが。・・・ あと、相変わらず「作田」さんはこういった商売をやっていたのか、というのが面白かった。 年は取っても、悪知恵が働くところは全然変わっていなかったんですね。 ・・・でも、元気そうで何よりでしたw。 | ||||
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タイトルに惹かれて購入。手にとって読むと、タイトル通り痛快な作品で、思わずク、ク、ク、と笑ってしまいました。毎シーン面白く、あっという間に読み切ってしまいました。 | ||||
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私は百田尚樹さんの作品が好きで殆ど読んでいるのですが、彼の作品は“実は”かっこいい男の人が多いです。『永遠の0』『影法師』『フォルトゥナの瞳』はその代表ですね。(勿論『モンスター』『プリズム』『風の中のマリア』『海賊と呼ばれた男』『輝く夜に』も好きですが、私は前者の作品がおススメです。) その中で、『夢を売る男』は、後者の部類に入ると思っていました。ユーモラスに現代の姿を描いた作品であり、主人公に“実は”といった面はないと。 …裏切られましたね、最後のページを読んだ瞬間、胸が打たれました。いい男です。 | ||||
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自分の頑張りや成功談を知ってもらいたいという、人間が持つ自己顕示欲の強い客を唆し、出版させることを商売とする人間の業を巧みに活用した痛快作。 | ||||
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途中でややマンネリした感じはあったが、最後の数ページが感動的で良かった。経済だけではかたずけられない何かを失わない事こそカッコ良いと思った。 | ||||
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自費出版に至るまでの仕組みやカラクリ 出版業界の実にリアルな裏側 作家の普段の日常や支払われる印税 一冊の本が書店に並ぶまでの流通裏話… 等の話が一話完結の短編風に書かれていて、全話、時にプッと笑ってしまうユーモアたっぷりに、時にピリッと辛いブラック(毒)風味たっぷりに書かれています。 というわけで、百田さん独特の『毒と優しさ』で、出版業界を痛快にバッタバッタとブッた斬り、読後は温かな余韻に浸れます。 是非とも一読を!面白いですよ。 | ||||
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出版社で働く編集長の牛河原は、言葉巧みにフリーター、老人、主婦に近づき、次々に本を出版させる。出版に係る費用の殆どは彼等に負担させるが、対価として、彼等の自己顕示欲を満たしていく。出版する本はどれも、しょうもないものばかり。でも牛河原は気にしない。本が売れようが売れまいが、構わないのだ。そんなある日、競合する出版社が現れた。牛河原は明らかな詐欺行為をしている競合を徹底的に潰していく。ってな話しです。牛河原編集長は客に満足感を与えられる様、隅々まで、気を使っています。私は最強・最高のビジネスマンだと思います。一見、詐欺的行為が多い様に見えますが、法律には触れていないし、アグレッシブで大胆な牛河原は男っぽくて格好いいです。 | ||||
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まとまりがあり、本の内容も専門性が高くないため読み返さずに頭にススっと入ってきます。また、短編のような話があって最後はまとめという更生なので、一度読むのを止めてしまっても直ぐに話に戻ることができると思います。 百田さん自身が構成作家や著者を経験しているからこそ書ける本だと思いました。 | ||||
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人間の自己顕示欲・虚栄心・世の中に承認されたいという欲求を、自費出版業界を通して描いており、なかなか読ませます。平易な文章であるという点がなにより良い。中心となる登場人物像として少々露悪とも言える程に出版会社の編集部長を描いています。又、自分史を始め、本を出したいという名誉欲にかられた各人物像の描き分けも巧みです。 第5章の「小説家の世界」では、純文学を念頭に出版と本の世界、物書きの世界をかなり容赦無く痛烈に批判していますが、ここに作者の小説家に対する暗い怨念を感じるのは読み過ぎでしょうか?筆者御自身の名前を登場させることには少々作者のテレを感じます。しかし、なんにしても読ませることは確かです。 後半にライバル会社の登場とその争いとの記述で、一層自費出版の虚しさを読者に知らせます。なんだか実在の出版社に題材を取っている感がありますが、おそらくそうなのでしょう。それにしても最後の終わり方は、作者はここである意味で救いを示したつもりなのでしょうが、それにしては、なんだかあっけない。露悪で通すべきだったのではというのが読後感です。 百田氏の政治的発言がその著書に連動している作品、例えば「カエルの楽園」などは、妙なプロパガンダを感じて読むに堪えませんでしたが、この作品は平易な文章で、人間のどうにもならぬ醜悪な一面を、懸命に書いている姿勢が感じられ誠に読ませます。もう少し氏の作品を読んでみようと思います。 | ||||
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百田尚樹の小説は店舗が良く気持ちが良い。 出版業界の闇を描くドラマ。 自己顕示欲、夢見るバカ、過去に生きる老人、彼らが出版を依頼し、出版社のからくりで金をとられ、ここから、それがどうなったかを読みたかったが伏線の回収はなく終了してしまうのは寂しい。 しかしながら良く考える作家である。 小説書くなんて異常。仕上げる事とも異常。 またそこの真理を上手く使うビジネスセンス。 部下から頼れる存在。最後の最後に信念を曲げたセリフ。 “”とっくに読んでる。いい原稿だった”” 魅惑なセリフも多かった。 自己開示欲に漬け込むサービス怖い。 確かに日本人は文学というものに憧れを持つ人も多いけど、小説なんていう字だけのエンタメをこの時代に楽しめる人は減っている背景もわかる。 ライバルはテレビやインターネットという一歩引いた視点の小説家がどれだけいるんのか。競合の相手を間違えるべきではない。 しかし、牛河原氏は仕事ができる人なのだろうなぁ。 | ||||
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この本の腰巻きにある、 「一度でも本を出したいと思ったことがある人は 読んではいけない!!」 という宣伝文句に私は目を疑った。 なら、なぜ本体価格650円(幻冬舎文庫)で販売しているのだ?と思ったが、そうか、本を出したいと思わない人への宣伝なのか。と………え?といろいろ考えたが、 「読んではいけない!!」なんて言われたら、逆に読みたくなるのが人情。つい、購入することに。 この小説の山場は、やはり第5章の「小説家の世界」 になるであろう。 丸栄社営業部長・牛河原勘治が、部下の荒木を食事に誘い焼肉屋の個室で会話をする場面がある。私のような会社勤めの者には 痛いほど、牛河原部長の言いたいことがわかるはず。 そこで牛河原勘治が何を言っているかは、読んでからのお楽しみとして、私は「出版業界の不況が叫ばれているのになぜ小説家を志望する人が増加するのか?」 などの社会的なテーマに百田尚樹氏が見事に明快な答えを導き出している点を高く評価したい。 「いまの時代では、夢を実現するためには金が必要なんだ。」 とうそぶく牛河原勘治の台詞に、現代人のさまざまな気持ちが凝縮されていることを最後に書いて私の評としたい。 | ||||
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本が出来る過程が分かるのかと思って購入。全然違ったけれど、登場人物に引き込まれ、一気に読んだ。 人間のエゴが生々しい。夢ってなんだ、仕事ってなんだ、稼ぐってとかグルグル回って、最後に答えがでた。 人間、捨てたもんじゃない。 | ||||
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私の知らない業界の内部事情が迫真の筆致で綴られていて、引き込まれるように読了してしまいました。 それにしても、登場人物のモデルが透けて見えて、百田さんの際どい描写にニヤニヤしてしまいます。 第8章の藤巻正照さんのモデルは、恐らくあの一人旅好きの喧嘩っ早い方ですよね。 第2章の温井雄太郎さんのモデルは、恐らくあの有名な映画監督の若い頃ではないかと想像しています。 | ||||
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初めて百田氏の小説読みました。興味のあるテーマだったので、とても面白かった! 小説としての表現は簡潔でシナリオみたい。でもセリフ回しがいきいきしてるし、登場人物が基本みんなクズで、でも自分の中にもあるクズ要素なので苦笑いが止まらない。 自費出版ビジネスに関しては想像通り、後半の競合社との戦いはちょっと中だるみを感じた。 文学賞や文芸誌に関してボロクソに言ってる5章がいちばん面白かった。 最後のエピソードはまあ、とってつけた感なきにしもあらずだけどでもあって良かった。 しかし最後の一行は、あれ感動するところなの? どうも解釈の違う感想が多いようで、戸惑ってる。 それまで描かれてきた主人公の性格からして…あれは、落語でいうオチ、笑うところなのでは…? うーん? | ||||
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知らない業界の内部を見てしまったようで、 すごい世界だな。と思いながらラストで 少し安心したのは、著者のやさしさ故 でしょうか。 | ||||
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