半島を出よ

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評判

半島を出よの評価:

4.00/5点 レビュー 320件。 A ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全88件 61〜80 4/5ページ
No.28
(3pt)

シンプルに

先日,“半島を出よ”を読了しました。多分村上龍はこの話をもっとポップなものにしたかったのでは…と,感じました。
あとがきに出てくるのですが,この話に出てくる“福岡のホームレス”は,過去の作品の登場人物(その話は読んでいませんが…)。構想中に北朝鮮との関係が非常にデリケートなものになってしまい,止む無くポップさを削ぎ落とす事になったのでは,と感じます。そう感じたいくつか…
政府,諸外国の対応の描写がものたりなっかた。その分北朝鮮の軍事の内情や武器や自然生成される毒物についての描写がすごっかた。外国人が九州に上陸して,二癖三癖もあるホームレスチームが退治するっていう完結したほうが楽しめたように感じました。今がそれを良しとしなかったのでしょう。期待するところの重たさと,読み進めていくうちに感じる物足りなさの連続で,終盤に突入してシュルシュルシュルとしぼむ様に終わりました。読み終えたときは内容より,山を登り終えた様な達成感が最初に来ました。やたら期待値が高かったのかもしれません。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.27
(3pt)

よく調べ上げたとは思うが。

とにかく長い。長い割には後半は波乱が少なく、目新しさが減ってくることも手伝い、ちょっと辛い。プロットとしては抜群に面白いのだが、いかんせん登場人物の多さと、著者の「北朝鮮研究レポート」には閉口する。巻末の文献一覧を見ると、相当調べこんだのは本当にご苦労様なのだが、それをもとに登場人物の過去とすり替えるにしても、もうちょっと分量を減らして欲しかった。ある程度、脱北者たちの証言集などを読んでいて実情を知っていると相当しらけてしまう。狙ったのかもしれないが、コリョのみなさんの獲得目標が最初から最後までイマイチ意味不明なのが読んでいて不快である。「反乱軍」を送り込んで、何年持ちこたえるつもりなのか、孤立した福岡だけで多数の「反乱軍」兵士を維持できるわけないことは想定すべきではないのか。日本語をペラペラ扱う将校がいるのは、ま、いいとして、恐らく、ごく少数の工作員を先行させ、もう少し情報面で訓練してから日本へ普通送るだろう、と思う。末端の兵士ならともかく、上層部も日本を知らなさすぎなので、このへんのはちょっと興ざめであった。他のレビューアの方が書いていらっしゃるが、もし、このような作戦を実行するのであれば、在日朝鮮人の協力者を使わないわけがない。このあたりちょっと抜けていて、これだけの話を構築する割には、在日朝鮮人関連の諸問題を避けていることに相当の違和感を感じる。さらに、「これフィクションだよ~ん、うそぴょ~ん」が通用すればいいのだが、在日の人が読んだらどう思うかと考えると、ちょっといたたまれない。九州のみならず東京から離れたところに一度でも住んだことがあるひとには、「日本のはじっこ感」がいろいろ書かれていて、共感するところがあると思う。面白いか面白くないかと言われれば相当面白いのだが、長さと不自然さがどうにも辛いので★3とする。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.26
(3pt)

よく調べ上げたとは思うが。

とにかく長い。長い割には後半は波乱が少なく、目新しさが減ってくることも手伝い、ちょっと辛い。プロットとしては抜群に面白いのだが、いかんせん登場人物の多さと、著者の「北朝鮮研究レポート」には閉口する。巻末の文献一覧を見ると、相当調べこんだのは本当にご苦労様なのだが、それをもとに登場人物の過去とすり替えるにしても、もうちょっと分量を減らして欲しかった。ある程度、脱北者たちの証言集などを読んでいて実情を知っていると相当しらけてしまう。狙ったのかもしれないが、コリョのみなさんの獲得目標が最初から最後までイマイチ意味不明なのが読んでいて不快である。「反乱軍」を送り込んで、何年持ちこたえるつもりなのか、孤立した福岡だけで多数の「反乱軍」兵士を維持できるわけないことは想定すべきではないのか。日本語をペラペラ扱う将校がいるのは、ま、いいとして、恐らく、ごく少数の工作員を先行させ、もう少し情報面で訓練してから日本へ普通送るだろう、と思う。末端の兵士ならともかく、上層部も日本を知らなさすぎなので、このへんのはちょっと興ざめであった。他のレビューアの方が書いていらっしゃるが、もし、このような作戦を実行するのであれば、在日朝鮮人の協力者を使わないわけがない。このあたりちょっと抜けていて、これだけの話を構築する割には、在日朝鮮人関連の諸問題を避けていることに相当の違和感を感じる。さらに、「これフィクションだよ~ん、うそぴょ~ん」が通用すればいいのだが、在日の人が読んだらどう思うかと考えると、ちょっといたたまれない。九州のみならず東京から離れたところに一度でも住んだことがあるひとには、「日本のはじっこ感」がいろいろ書かれていて、共感するところがあると思う。面白いか面白くないかと言われれば相当面白いのだが、長さと不自然さがどうにも辛いので★3とする。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.25
(3pt)

“組織から疎外された若者達”に希望が感じられない

この小説では、誰ひとり判断のできない国「日本」と、ひとりの判断に誰もが従う国「北朝鮮」が対照的に描かれている。
 そして作者はその両者にNOを叩き付ける。形こそ違え、組織(国)のために個人が存在する、という構造に変わりはないのだ。 これまでの村上龍の小説では、組織から疎外された若者達に“突破口”としての希望が託されていた。今回もそうした若者達が登場し、「日本」でも「北朝鮮」でもない第三者として物語のキャスティングボートを握る。しかし「コインロッカー・ベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「希望の国のエクソダス」と徐々に、そうした若者達の人間的な魅力が薄れてきている。今回の小説の“彼ら”に至っては“絶望”に近い。物語の締めくくりに、彼らはビル爆破を企てるが、そこに希望や未来はなく、単なる彼らの“リハビリ”にしかなっていないのだ。 登場人物の魅力と同様に、物語としての魅力も薄まってきている。何かが乗り移ったように饒舌が連なっていくようなアドレナリン全開の文章、辻褄があってなくてもお構いなしのエネルギーのうねりのような物語のダイナミズム、そうした村上龍初期の魅力がこの作品には残念ながら無い。体力と想像力の欠如を知識のパッチワークで補っている、そんな感じがしてしまうのだ。現実がどんどん想像を超えていく時代、それはわかるんだけど、だからって村上龍に麻生幾みたいな近未来シミュレーション小説を誰が期待するのだろう。次作には圧倒的な想像力による高揚感、ねじ伏せ感のある作品を期待したい。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.24
(3pt)

“組織から疎外された若者達”に希望が感じられない

この小説では、誰ひとり判断のできない国「日本」と、ひとりの判断に誰もが従う国「北朝鮮」が対照的に描かれている。
 そして作者はその両者にNOを叩き付ける。形こそ違え、組織(国)のために個人が存在する、という構造に変わりはないのだ。 これまでの村上龍の小説では、組織から疎外された若者達に“突破口”としての希望が託されていた。今回もそうした若者達が登場し、「日本」でも「北朝鮮」でもない第三者として物語のキャスティングボートを握る。しかし「コインロッカー・ベイビーズ」「愛と幻想のファシズム」「希望の国のエクソダス」と徐々に、そうした若者達の人間的な魅力が薄れてきている。今回の小説の“彼ら”に至っては“絶望”に近い。物語の締めくくりに、彼らはビル爆破を企てるが、そこに希望や未来はなく、単なる彼らの“リハビリ”にしかなっていないのだ。 登場人物の魅力と同様に、物語としての魅力も薄まってきている。何かが乗り移ったように饒舌が連なっていくようなアドレナリン全開の文章、辻褄があってなくてもお構いなしのエネルギーのうねりのような物語のダイナミズム、そうした村上龍初期の魅力がこの作品には残念ながら無い。体力と想像力の欠如を知識のパッチワークで補っている、そんな感じがしてしまうのだ。現実がどんどん想像を超えていく時代、それはわかるんだけど、だからって村上龍に麻生幾みたいな近未来シミュレーション小説を誰が期待するのだろう。次作には圧倒的な想像力による高揚感、ねじ伏せ感のある作品を期待したい。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.23
(3pt)

忠告

村上よ。これを読む在日朝鮮・韓国人の気持ちを考えたことがあるか?この小説は日本の国益しか反映していない。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.22
(3pt)

忠告

村上よ。これを読む在日朝鮮・韓国人の気持ちを考えたことがあるか?この小説は日本の国益しか反映していない。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.21
(3pt)

まあ、小説だし…

かなりアクロバティックな展開が随所に見られますけど、小説として魅力的ならいいんじゃないでしょうか。自由で。
それに、実際の事件とかも「?」な展開をたどることがありますし、リアリティがあると言えばあるのかも。ただ、これを「リアル」と受け取るなら怖いなぁ…w
参考資料の量なんて、内容となーんも関係にゃいのに。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.20
(3pt)

まあ、小説だし…

かなりアクロバティックな展開が随所に見られますけど、小説として魅力的ならいいんじゃないでしょうか。自由で。
それに、実際の事件とかも「?」な展開をたどることがありますし、リアリティがあると言えばあるのかも。ただ、これを「リアル」と受け取るなら怖いなぁ…w
参考資料の量なんて、内容となーんも関係にゃいのに。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.19
(3pt)

ざんねん!

村上龍の作品は全部リアルタイムで読んできたが、残念ながらこの小説には入れ込めなかった。ディーテイルは確かに書き込んであるが、登場人物の行動にあまりに現実感がない。「普通そんなことしないだろう」と思われる反応があまりに多くて、途中であほらしくなってきた。今までの村上作品では、虚構の中にも現実感があったのだが、今回の作品では失敗している。村上龍も歳を取ったと言うことか。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.18
(3pt)

まるで映画を見ているような気分!

ついに下巻も読み上げました。さすがにこれだけの作品になると、とにかく読み上げた事への達成感が出てきます。
 福岡に入り込んだ北朝鮮軍、さらに大量の北朝鮮軍が九州上陸を企てている中、日本の政府も警察もお手上げ状態となり、九州を見捨てる。その状況下、世の中からちょっとはずれた集団がそれぞれの才能?をいかして福岡を救う、という内容。
 上巻よりは、フィクション性が強くて、まるで映画を見ているような錯覚にとらわれました。その分、読みやすく、一気読みに近く読めました。只、意外と結末があっけないので、出来たら、もう一ひねり欲しかったかな、という感じでした。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.17
(3pt)

現実と錯覚してしまいそう!

フィクションなのですが、限りなく現実味のあるフィクションでした。それも日本の悲観的な将来。
 財政破綻、預金封鎖、世界(特にアメリカ)から見捨てられて危機的な状況の日本に北朝鮮が侵略してくるという話です。北朝鮮云々というのはともかくとして、ニュースで公費削減とか住基ネットの事などが取り上げられるたびにこの本の内容が現実味をおびてきます。
 只、登場人物が多くて、読みあげた時の達成感はありますが、一気読み出来る内容ではありませんでした。
 これから読む下巻に期待。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.16
(3pt)

現実と錯覚してしまいそう!

フィクションなのですが、限りなく現実味のあるフィクションでした。それも日本の悲観的な将来。
 財政破綻、預金封鎖、世界(特にアメリカ)から見捨てられて危機的な状況の日本に北朝鮮が侵略してくるという話です。北朝鮮云々というのはともかくとして、ニュースで公費削減とか住基ネットの事などが取り上げられるたびにこの本の内容が現実味をおびてきます。
 只、登場人物が多くて、読みあげた時の達成感はありますが、一気読み出来る内容ではありませんでした。
 これから読む下巻に期待。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.15
(3pt)

力作であるのは認めますが...

村上氏の小説を初めて読みました。
確かに力作です。
北朝鮮の反乱軍が福岡を占領するという発想には感服しました。
ただ北朝鮮人の一人一人の背景の長い描写は、単なる取材結果の
描写という感じで、すいません、読み飛ばししてしまいました。
過去に読んだ宮部みゆき氏著「模倣犯」の登場人物の詳細な描写
と比べると作家としての力量の差が感じるのですが。
でも大手新聞記者の無能さを露にしたエピソードには笑えました。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.14
(3pt)

力作であるのは認めますが...

村上氏の小説を初めて読みました。
確かに力作です。
北朝鮮の反乱軍が福岡を占領するという発想には感服しました。
ただ北朝鮮人の一人一人の背景の長い描写は、単なる取材結果の
描写という感じで、すいません、読み飛ばししてしまいました。
過去に読んだ宮部みゆき氏著「模倣犯」の登場人物の詳細な描写
と比べると作家としての力量の差が感じるのですが。
でも大手新聞記者の無能さを露にしたエピソードには笑えました。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.13
(3pt)

勉強しすぎ

『コインロッカー・ベイビーズ』、『愛と幻想のファシズム』、『5分後の世界』を合わせたような作品。しかし、この作品には『コインロッカー・ベイビーズ』の危機感、『愛と幻想のファシズム』のカタルシス、『5分後の世界』の迫力は存在しない。なぜだろうか。

くどくどと繰り返される、「日本はダメだ」という失望についての <説明> を読みながら(上巻はほとんどこの <説明> でページが費やされる)、作品のテーマや内容よりもむしろ執筆者である村上龍自身に関心が向かってしまった。

思うに、この人は何かに焦ってるのではないだろうか。

彼が何かの本で読んだと思われる政治や軍事、建設や精神医学の情報がただあまり意味もなく羅列されているのを見て、そう感じた。

彼が書いたエッセイか何かで、「神は細部に宿る」という記述を繰り返し使っているのを読んだことがあるが、神は決して「情報」に宿るわけではないし、その知識はただ本を読むことで得られるものではない。「細部」は様々な感覚や経験のフィルタを通じて「知識」や「知恵」となって、ストーリーを補うものとして使われて始めてリアリティ(現実性=神)となるのではないだろうか。小説家の本分とはおそらくそのへんにあるのではないか。

村上龍がこの作品で成し得たかった「何か」、それ自身はきっとそれなりに意味があるものだと思う。しかし、彼は上記の小説家としての本分を果たしていないため、本作品ではそれが実際に「何」なのかは分からなかった。そして、私は彼が本分を果たせなかった理由を、彼の(老いと自身の限界に対する)焦りなのではないかと感じた。

焦りは焦りとして表現すればきっと面白いし、彼にはそれができると思う。しかし、彼は「勉強した情報をばらまく」ことでこの焦りと対峙しなかったのではないか。

上巻の最初のシークエンスには、これまでの作品に見られなかった、50代のホームレスを主観に据えた部分が出てくる。「老い」と「敗北」、この恐ろしい現実と村上龍が向き合うのかと思って期待を持って読み始めただけに、中盤以降の流れは非常に残念に感じた。

ただ、下巻の最後20ページぐらいのクライマックスシーンの描写は相変わらず面白い。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.12
(3pt)

勉強しすぎ

『コインロッカー・ベイビーズ』、『愛と幻想のファシズム』、『5分後の世界』を合わせたような作品。しかし、この作品には『コインロッカー・ベイビーズ』の危機感、『愛と幻想のファシズム』のカタルシス、『5分後の世界』の迫力は存在しない。なぜだろうか。

くどくどと繰り返される、「日本はダメだ」という失望についての <説明> を読みながら(上巻はほとんどこの <説明> でページが費やされる)、作品のテーマや内容よりもむしろ執筆者である村上龍自身に関心が向かってしまった。

思うに、この人は何かに焦ってるのではないだろうか。

彼が何かの本で読んだと思われる政治や軍事、建設や精神医学の情報がただあまり意味もなく羅列されているのを見て、そう感じた。

彼が書いたエッセイか何かで、「神は細部に宿る」という記述を繰り返し使っているのを読んだことがあるが、神は決して「情報」に宿るわけではないし、その知識はただ本を読むことで得られるものではない。「細部」は様々な感覚や経験のフィルタを通じて「知識」や「知恵」となって、ストーリーを補うものとして使われて始めてリアリティ(現実性=神)となるのではないだろうか。小説家の本分とはおそらくそのへんにあるのではないか。

村上龍がこの作品で成し得たかった「何か」、それ自身はきっとそれなりに意味があるものだと思う。しかし、彼は上記の小説家としての本分を果たしていないため、本作品ではそれが実際に「何」なのかは分からなかった。そして、私は彼が本分を果たせなかった理由を、彼の(老いと自身の限界に対する)焦りなのではないかと感じた。

焦りは焦りとして表現すればきっと面白いし、彼にはそれができると思う。しかし、彼は「勉強した情報をばらまく」ことでこの焦りと対峙しなかったのではないか。

上巻の最初のシークエンスには、これまでの作品に見られなかった、50代のホームレスを主観に据えた部分が出てくる。「老い」と「敗北」、この恐ろしい現実と村上龍が向き合うのかと思って期待を持って読み始めただけに、中盤以降の流れは非常に残念に感じた。

ただ、下巻の最後20ページぐらいのクライマックスシーンの描写は相変わらず面白い。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.11
(3pt)

細かいこと

ストーリーの面白さや意外性は十分に楽しめる作品でした.
個人的には「愛と幻想の~」、「コインロッカー~」が村上氏の
ベストワークだと思っているので、それを超えるものではないと
確認させてもらった感じです.
かつて、村上春樹氏との対談で村上春樹氏がジョンコルトレーン
のことを「意識の集中化の権化」といいましたが、その言葉が
そのまま村上龍氏の文章にも当てはまるようだと、当時感じてい
ましたが、この作品に関していえば、物語の緊迫感と文章がずい
ぶんかけ離れていてたんたんとして、逆に、気持ちわるかったです.
その「たんたん」とさせていたひとつの要因は、細かいかもしれま
せんが博多弁と佐世保弁の混同にあると思います.69のときと
おなじ語り口調は、福岡ではありえません.リアリティにかけました.
それほど売れる本だとはおもいません.時流に乗っているだけなのかも.
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.10
(3pt)

細かいこと

ストーリーの面白さや意外性は十分に楽しめる作品でした.
個人的には「愛と幻想の~」、「コインロッカー~」が村上氏の
ベストワークだと思っているので、それを超えるものではないと
確認させてもらった感じです.
かつて、村上春樹氏との対談で村上春樹氏がジョンコルトレーン
のことを「意識の集中化の権化」といいましたが、その言葉が
そのまま村上龍氏の文章にも当てはまるようだと、当時感じてい
ましたが、この作品に関していえば、物語の緊迫感と文章がずい
ぶんかけ離れていてたんたんとして、逆に、気持ちわるかったです.
その「たんたん」とさせていたひとつの要因は、細かいかもしれま
せんが博多弁と佐世保弁の混同にあると思います.69のときと
おなじ語り口調は、福岡ではありえません.リアリティにかけました.
それほど売れる本だとはおもいません.時流に乗っているだけなのかも.
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.9
(3pt)

上巻とのギャップ

これはあくまでもぼくの個人的な感想ですが、龍さんは後編を書くのが下手なのではないか?
上巻は見事なまでのスピード感、ドキドキ感があったが、下巻の途中まではうだうだ。コインロッカーベイビーズの悪夢の再現かと思われた。ところが「美しい時間」というところから、上巻のスピード感が復活した。
でも、そこまでに300ページ以上が費やされてしまっている。また、イシハラの使い方も不満です。
そういう点で星3つです。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603