半島を出よ

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評判

半島を出よの評価:

4.00/5点 レビュー 320件。 A ランク

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Amazonレビュー一覧

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全383件 221〜240 12/20ページ
No.163
(4pt)

マイノリティー

ストーリーは、まず北朝鮮である計画が立てられる。その計画とは、福岡を占領するというものだった。立ち向かうのは、たった10数人の少年たちのみ。しかも、彼らはみな、暗い過去を持ち、心に傷を負っていた…
 読み進むにつれ、日本という国のシステムの問題点が鮮明に浮かび上がってくる。経済の破綻、防衛システムの欠陥、有事体制の甘さなど。
 心に傷を持つ少年たちだけが福岡を救おうとするというのは、日本の現在のシステムを破壊し、新たな道を提示できるのは政治家でも官僚でもなく、マイノリティーだけだということを暗に示唆しているように思える。特定の登場人物(少年たち、重犯罪人)をカタカナで表示したのは、彼らが一般大衆とは異なるマイノリティーなのだということを強調したかったのだろう。
 心に深い傷を負った少年たちは、北朝鮮の兵士たちと戦うために協力しあう。その中で、自分の心の傷と向き合い、解消できる者もいる。彼らにとって、北朝鮮軍と戦うことは、一種の「いやし」だったのかもしれない。そこで彼らはおのれ自身の中にある破壊欲求を満たすことができ、普通の人間に戻ることができたのではないだろうか。
 いろいろなことを考えさせられる本である。もちろん、単なる読み物としても十分に面白い。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.162
(4pt)

マイノリティー

ストーリーは、まず北朝鮮である計画が立てられる。その計画とは、福岡を占領するというものだった。立ち向かうのは、たった10数人の少年たちのみ。しかも、彼らはみな、暗い過去を持ち、心に傷を負っていた…
 読み進むにつれ、日本という国のシステムの問題点が鮮明に浮かび上がってくる。経済の破綻、防衛システムの欠陥、有事体制の甘さなど。
 心に傷を持つ少年たちだけが福岡を救おうとするというのは、日本の現在のシステムを破壊し、新たな道を提示できるのは政治家でも官僚でもなく、マイノリティーだけだということを暗に示唆しているように思える。特定の登場人物(少年たち、重犯罪人)をカタカナで表示したのは、彼らが一般大衆とは異なるマイノリティーなのだということを強調したかったのだろう。
 心に深い傷を負った少年たちは、北朝鮮の兵士たちと戦うために協力しあう。その中で、自分の心の傷と向き合い、解消できる者もいる。彼らにとって、北朝鮮軍と戦うことは、一種の「いやし」だったのかもしれない。そこで彼らはおのれ自身の中にある破壊欲求を満たすことができ、普通の人間に戻ることができたのではないだろうか。
 いろいろなことを考えさせられる本である。もちろん、単なる読み物としても十分に面白い。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.161
(5pt)

近未来小説

村上龍の書くものは薄っぺらに感じ、

今までは敬遠していたのですが、

これは文句なく面白い!

明日起きてもおかしくない位の設定、

細かな人物像は、素晴らしかったです。

またラストが最高にかっこいい!

日常のもやもやを一気に吹き飛ばしてくれる

爽快感あふれる小説です。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.160
(5pt)

近未来小説

村上龍の書くものは薄っぺらに感じ、

今までは敬遠していたのですが、

これは文句なく面白い!

明日起きてもおかしくない位の設定、

細かな人物像は、素晴らしかったです。

またラストが最高にかっこいい!

日常のもやもやを一気に吹き飛ばしてくれる

爽快感あふれる小説です。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.159
(5pt)

村上龍は文章の上手な子ども

なのだと思う。いつも苛立ちっている子ども。
凄いのは大人になれば忘れる怒りを持続しいてるパワーと、そんな『子
ども』からは想像できないくらい怖ろしく文章が上手いこと。
これが村上龍の最大の特徴。
この小説からメッセージや警告なんてどうでもいいこと。
村上龍の小説を読む醍醐味は、彼の小説を読んで不愉快になる事。
人間の世界って楽しくて美しいだけじゃないってことを、思い出す。
小説って娯楽なんだから、それでいい。でも儒教の国の人間に安直に「天使」の本を上げるってどうかな・・・?
これにはちょっとガックリしました。軽率すぎなのでは。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.158
(5pt)

村上龍は文章の上手な子ども

なのだと思う。いつも苛立ちっている子ども。
凄いのは大人になれば忘れる怒りを持続しいてるパワーと、そんな『子
ども』からは想像できないくらい怖ろしく文章が上手いこと。
これが村上龍の最大の特徴。
この小説からメッセージや警告なんてどうでもいいこと。
村上龍の小説を読む醍醐味は、彼の小説を読んで不愉快になる事。
人間の世界って楽しくて美しいだけじゃないってことを、思い出す。
小説って娯楽なんだから、それでいい。でも儒教の国の人間に安直に「天使」の本を上げるってどうかな・・・?
これにはちょっとガックリしました。軽率すぎなのでは。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.157
(4pt)

ノンフィクションかと錯覚

まずは巻頭に書き並べられたスゴイ数の登場人物と簡単なプロフィールに驚く。特に北朝鮮人の名前には馴染みが薄いため、男女の判別ができない上に名前・プロフィールともにまったく頭に入ってこない。
「予習」はあきらめて本編へ。読み進みながらノンフィクションだったろうかと錯覚するほどに、日本が抱える現在の経済的、国際的立場から進行し、末期となった状態がリアルに描かれている。この小説の目的のひとつは日本への警告なのだろうか。
北朝鮮兵士の冷酷さが繰り返し描かれているが(これは事実を知らないので、ノンフィクションに限りなく近い気持ちで読んだ)、併せて純朴さや厳しい規律を守らせる組織力は、日本がとうの昔になくしてしまい、絶対にもどらない大事な要素として感じられた。
腐りきった日本社会からはみ出たアウトローたちによって、物語はドラマチックに幕を下ろす。結局は「何もできない腐った大国」となってしまった日本を嘲笑した形で終焉となる。上下巻通じて、綿密で泥臭い描写が続くが、最終場面では違う空気感・カラーを感じた。最後まで北朝鮮人の名前と背景が完全一致しなかったが、もう一度読み返せば違うだろうか。何しろ長編だし、どぎつい描写には読むエネルギーも必要なので少し時間をおいてチャレンジしたい。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.156
(5pt)

大ワザきめた

文章表現のテクニックを駆使することが「文芸」の基本であると思う私は、まずもってその技芸を最高レベルで遂行しているこの小説に圧倒されっぱなしであった。情報量とかディティールの精密さも重要な要素だという発想はもちろん肯定するが、そういうのは「オフィス村上龍」的な力をフル活用すればけっこう突破できるものだろう。大切なのはやはり、場面の展開をダレないように鮮明に描写し、そこに表れる男女のライフの流れのすみずみまでを言葉で追いかけて文のつらなりを創造することの達成度であるに違いない。
それで、至高の使命と非常にメロウな恋心の間を行き来しながら「退廃」の真義を見つけ出してしまうイケメン・コリョの魅力や、異常事態であってもそう変化しない母なる存在の強さ、というか、そもそも多くの人間が予め備えているしぶとさに感心しつつ、自分の無意識の執着に気づかされて愕然としている市役所ママの動揺ぶり、父親の記憶と自己のトラウマのもとに揺れながら、あの最後の瞬間を目撃しているかたわらで、人のやさしさに救済されていく女性の切なさ。それぞれの人生という文学のまとまりが、克明に記録されていて読みごたえ十二分である。
だが、最も強烈なのは「ヒノ」の意識の流動によりそいながら記述される反撃戦闘のシーン、これにつきる。どの章にも異なる感動があり、どこかを特権的に選んで「大きな物語」に走る誘惑を完全に断ち切るスタンスが明らかなので、こういうのは少しためらわれるが、やはりここが「クライマックス」だと私は考える。チルドレンの壮絶な人生史を淡々と知らせておきながら、これがオレらの青春だ、といわんばかりの汗と涙(は、なかったか)の戦いの軌跡が緻密に描かれていき、その耀ける時間の「美しさ」を強調するために絶妙のピリオドが打たれる。これが文芸だ。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.155
(4pt)

あらすじを知ってから…

購入の是非を考慮している方がほとんどだと思います。この書は、日本がかかえるもどかしさをたたみかけるように描かれています。危機に瀕すると、だんご虫になる行政、状況が切迫すると仲良し同好会意識をいかんなく発揮するマスコミ(瑣末な事柄にはスクープと称して辟易ネタを堂々と掲載するが)、強者には抵抗ではなく盲従で媚びへつらう小市民など、集団主義とはこういったものというのが端的に理解出来るようになっています。どうしようもない日本人の性質なのですが、見てて笑えます。話しの流れ自体は、小難しくて読み進めにくい箇所もままありますが、さしたるポイントではありませんので、サクサク飛ばしていってください。全体的には、非常によく出来ていると思います。買いです。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.154
(4pt)

あらすじを知ってから…

購入の是非を考慮している方がほとんどだと思います。この書は、日本がかかえるもどかしさをたたみかけるように描かれています。危機に瀕すると、だんご虫になる行政、状況が切迫すると仲良し同好会意識をいかんなく発揮するマスコミ(瑣末な事柄にはスクープと称して辟易ネタを堂々と掲載するが)、強者には抵抗ではなく盲従で媚びへつらう小市民など、集団主義とはこういったものというのが端的に理解出来るようになっています。どうしようもない日本人の性質なのですが、見てて笑えます。話しの流れ自体は、小難しくて読み進めにくい箇所もままありますが、さしたるポイントではありませんので、サクサク飛ばしていってください。全体的には、非常によく出来ていると思います。買いです。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.153
(4pt)

この二人と尾上知加子と、三人の女性の生き方を考えた

小説にはさまざまな効能があるが、基本的には設定や内容に暗示されるテーマがきちんと伝わり、読者を非日常の世界に連れ出し、登場人物の性格やその言動によって読者になんらかの感情を起こさせることがあれば、細かい部分がどうであれ、その小説は成功したといえると思う。後半部分では、アナウンサーの細田佐起子と罪悪感を抱えて生きるキム・ヒャンモクのイメージがひじょうに強い。占領という非常事態のなかでも、自分に、人に、そして仕事に対して、常に真摯な姿勢でいつづける細田佐起子。自己の罪を認め、過去・現在・未来の自分に対し、常に責任をもちつづけるキム・ヒャンモク。二人の共通点は、譲れないものを自分の中にきちんと持っているということ。私の中に、譲れないもの、いのちを賭けてでも守りたいと思うものは果たしてあるだろうか。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.152
(4pt)

映画シルミドの映像とダブらせながら読んだ

小説にはさまざまな効能があるが、基本的には設定や内容に暗示されるテーマがきちんと伝わり、読者を非日常の世界に連れ出し、登場人物の性格やその言動によって読者になんらかの感情を起こさせることがあれば、細かい部分がどうであれ、その小説は成功したといえると思う。前半部分では、やはりチェ・ヒョイルを描いた箇所が印象に残っている。十本の指の爪がすべて剥がれるようなすさまじい指先の鍛錬を、訓練時だけでなくずっと続けられるような自分に厳しい人物。彼の行動の是非はともかく、人間性には心ひかれ、その生き方には、活を入れてもらった気がした。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.151
(4pt)

映画シルミドの映像とダブらせながら読んだ

小説にはさまざまな効能があるが、基本的には設定や内容に暗示されるテーマがきちんと伝わり、読者を非日常の世界に連れ出し、登場人物の性格やその言動によって読者になんらかの感情を起こさせることがあれば、細かい部分がどうであれ、その小説は成功したといえると思う。前半部分では、やはりチェ・ヒョイルを描いた箇所が印象に残っている。十本の指の爪がすべて剥がれるようなすさまじい指先の鍛錬を、訓練時だけでなくずっと続けられるような自分に厳しい人物。彼の行動の是非はともかく、人間性には心ひかれ、その生き方には、活を入れてもらった気がした。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.150
(4pt)

あと2,3冊

上巻冒頭主役のタテノはブーメランを使って野良犬だけ殺して終わりか。ヤドクガエルは表紙と途中のエピソードに登場するだけか。下巻冒頭の主役のモリは右腕が吹っ飛んで終わりか。シーホークホテルが倒壊する刹那、ハン・スンジンは何を思ったのか。リ・キヒはどんな女性だったのか。多くの登場人物がそれなりに詳細な描写を伴って登場させられているのだから、物語の結びにあたってもそれなりの処理を施して舞台から退かせてやるべきだろう。そうすると、本もさらに大部になるかもしれんが、そうでもしないとバランスを欠く構成になるのは否めない。
それでも、「良い旅を」から「美しい時間」までの下りは素晴らしかった。それにしたって、ヒノってやつは登場の仕方からしてあんなに格好良かったか。あれじゃまるで鈴原冬二みたいだ。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.149
(5pt)

横川ファン

ほとんどすべての登場キャラに、共感します。村上作品にはどうしても期待してしまう「壊したくてたまらない」チルドレンはもちろんのこと、北朝鮮ミッション部隊の若者の、慈悲なき仕事とおくれてきた青春のあいだを行き来する姿、あるいは、始めて知った「文明」におかしなツッコミをいれる場面など、読んでて楽しいです。だけでなく、政府の「手も足もでない」あわてぶりのコミカルさや、それを少し離れて冷静に見つめる「落ちこぼれ」の視線(政治批評)の鋭さ、「犯罪者」たちに対する「拷問」の描写の鮮やかさ、肌にピリッとくるものがあります。
しかし、この上巻の目玉キャラは、なんといっても、横川さんという老練な九州男児の新聞記者に他ならないでしょう。かっこいい。軍隊の脅威に物怖じせず、ひとり頭脳プレイと行動力を発揮しまっくています。ずっとこの人のアングルで、この近未来の悪夢を目撃していくのもいいかなあ、とすら思わせてしまう、そんな魅力があります。「番外編」、書いてくれないかなあ。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.148
(5pt)

横川ファン

ほとんどすべての登場キャラに、共感します。村上作品にはどうしても期待してしまう「壊したくてたまらない」チルドレンはもちろんのこと、北朝鮮ミッション部隊の若者の、慈悲なき仕事とおくれてきた青春のあいだを行き来する姿、あるいは、始めて知った「文明」におかしなツッコミをいれる場面など、読んでて楽しいです。だけでなく、政府の「手も足もでない」あわてぶりのコミカルさや、それを少し離れて冷静に見つめる「落ちこぼれ」の視線(政治批評)の鋭さ、「犯罪者」たちに対する「拷問」の描写の鮮やかさ、肌にピリッとくるものがあります。
しかし、この上巻の目玉キャラは、なんといっても、横川さんという老練な九州男児の新聞記者に他ならないでしょう。かっこいい。軍隊の脅威に物怖じせず、ひとり頭脳プレイと行動力を発揮しまっくています。ずっとこの人のアングルで、この近未来の悪夢を目撃していくのもいいかなあ、とすら思わせてしまう、そんな魅力があります。「番外編」、書いてくれないかなあ。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.147
(5pt)

村上龍らしい下巻

上巻に比べて、下巻はすごく読みやすいです。
上巻がすごくためになる教科書タイプの本だとしたら、下巻はまさに村上龍!!って感じのスピード感あふれる本だと思います。すごい数の登場人物ながら、一人一人の人間がすごく細かく描かれていて、すごく楽しめた。各章ごとに、主人公も変わるので、飽きることもなく最後まで一気に読めたし。そして何より、こんな設定を思いついた村上龍は、すごいと思います。
半島を出よ (下) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (下)より
4344007603
No.146
(5pt)

リアル

久しぶりに村上龍作品の中で、できの良いものにあった。魅力あるタイトル、力強い文章、壮大なスケール、明確な主題...全てが満足いく内容となっていた。だがこれは「村上龍最高傑作」とはいえない。
 かつて彼は「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した。その後、本作と類似したテーマ(テロ)で「コインロッカー・ベイビーズ」という圧倒的なパワーの中にも煌めく文学性を秘めた作品を書いている。
 著者の最高傑作ともいえる両作品と比べるのは酷かもしれないが、一ファンとしては当時の文学性を取り戻してほしい。
 氏の作品初期に比べリアルに、わかりやすくなってきた。その分失ってしまったものもを取り戻し、初期の作品を超える作品を書いてほしいと切実に願っている。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009
No.145
(5pt)

リアル

久しぶりに村上龍作品の中で、できの良いものにあった。魅力あるタイトル、力強い文章、壮大なスケール、明確な主題...全てが満足いく内容となっていた。だがこれは「村上龍最高傑作」とはいえない。
 かつて彼は「限りなく透明に近いブルー」で芥川賞を受賞した。その後、本作と類似したテーマ(テロ)で「コインロッカー・ベイビーズ」という圧倒的なパワーの中にも煌めく文学性を秘めた作品を書いている。
 著者の最高傑作ともいえる両作品と比べるのは酷かもしれないが、一ファンとしては当時の文学性を取り戻してほしい。
 氏の作品初期に比べリアルに、わかりやすくなってきた。その分失ってしまったものもを取り戻し、初期の作品を超える作品を書いてほしいと切実に願っている。
半島を出よ (上) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ (上)より
434400759X
No.144
(5pt)

結論はこうだね。

平和が何より大事さ。みんなだってそうだろう。おれ総一郎。あなたの言うことはようくわかる。君、ゆう子。つまりだな、アメリカと仲良くそしてロシアとは競合国でないから仲良く(中国に比べれば歴然ハッチですよ)、そっして中国、朝鮮とはなかなか仲良くすればいいってわけ。偉い先生が言うところでは、「激サイティング社会党」ですね。筆力がすごいのでがーっとよみました。↑のような感想は初読時のものです。変更もあると思いますが、小説は面白かった。
半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 半島を出よ〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344410009