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ベイジン



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ベイジンの評価: 4.19/5点 レビュー 108件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 1~20 1/5ページ
No.87:
(4pt)

綿密なストーリー展開

違和感を感じたのは三点。
-タイトルはベイジンだが、実際は大連のシーンが多い。オリンピックより、原発が話の中心だと思われ、このタイトルは違和感あり。
-米国育ちの映画監督の思考や行動にはあまりリアリティを感じなかった。そもそもいなくてもいいくらいなのだが。
-鄧が田嶋にあそこまでの友情を感じるのは少し唐突に感じる。あそこまで冷徹なリアリストが、そう簡単に心を許すとは思えない。
ただ、エンタメとしては最高で、一気に読ませる。
他でも言われているように、この頃この話を書けたというのは信じられない先見である。私は原発には詳しくないが、オリンピックの頃の中国にいたこともあり、当時の空気感みたいなものが本当によく描けていると感じた。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
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No.86:
(5pt)

中国と原発を考えるきっかけになる大作

原発、中国という非常にデリケートなテーマで一般の人には馴染みがない舞台だが、緻密な取材に基づいたリアリティ溢れる描写は真山氏ならではのもの。上巻とは違い、下巻はスピード感溢れる展開だ。
中国人の主役?の心情変化と日本人との絆が強固になっていくさまは胸が熱くなる。
ラストは【あ~】という感じで終わる。ちょっと残念。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.85:
(4pt)

真山氏ならではのストーリーは一気に読める。

中国での汚職摘発、世界最大の原発開発をめぐるストーリー。
上下巻に分かれており、上巻は導入部。徐々に物語が盛り上がっていく。
中国人の名前は読みにくく、覚えづらいが中国における権力闘争や都市と農村出身者、男女の絡みが複雑に絡み面白さを増してくる。
下巻に期待したい。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.84:
(5pt)

東日本大震災前の2008年に書いているという凄さ

真山仁作品の中では富永検事が好きなのですが、ここに登場する田嶋は同じくらい魅力的で
感情移入しながら読みました。
中国の原発建設に携わる日本人田嶋とその責任者である中国共産党のエリート登。
それぞれがいろんな試練に立ち向かいながら紅葉原発の運開を北京五輪開幕に合わせられるか、
をストーリーの本筋としているものの、私は映画fukushima50を見ているかのような臨場感で
読み進めました。いろいろな意味づけでこの本を語ることができますが、
私は単純に田嶋の魅力を知ってもらいたい気持ちが一番。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
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No.83:
(4pt)

原発とは何か

改めて考えさせられました。
311以降の時代では原発への不信感は当り前と言ってもいい感情になっていますが、この小説は311以前に書かれていながら、原発の怖さや弱点を的確に描き、まるで予言のようにトラブルを克明に記しています。

私自身は反原発ではありませんし、原発推進でもありません。そんな人こそ読むべき小説なのではないかと感じました。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.82:
(5pt)

半分あたりから熱くなる

フィクションの世界なのに、リアルすぎてまるで過ごした一部、思い出のような感覚になりました。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.81:
(5pt)

大作カツ名作

最終的に原発は完成するが、最後、事故が起こってそれに対して田嶋と鄧は対応する場面で終了する。 中国の文化、原発などが良く描かれている。 文庫版のあとがきで、環境問題からの後押しもあり、作者は原発への可能性を述べているが、その後福島での事故が起こり、世界・世間の原発への評価が一変したのは皮肉としか言いようがない。まったく毛色は違うが、福島以前の原発小説、しかも中国が舞台という点では、勝谷誠彦の”ディアスポラ” も名作
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.80:
(5pt)

原発というものの大変さがわかる

結局、最後はどうなったのか、が気になりました。この作品を読んでいて、原発というものが何処の国にでも簡単に作れるような甘いものではないと痛感させられます。作品は中国が舞台ですが、日本ならいいのかといえば、、考えさせられる物語でした。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.79:
(4pt)

面白かったが、硬派に徹してください!

この作者の作品の中でも秀逸かと思います。上下巻、一気に読みました。ただ、この作品だけではなく全体にいえることですが、妙なロマンスなど入れずに、硬派の小説に徹していただきたかった。男性の登場人物は悪役も含め、たいへんにリアリティがありますが、女性の登場人物は、類型的で、リアリティが感じられず、せっかくの、おそらく、丹念な取材に基づいた、作品そのもののリアリティを薄めてしまっています。惜しいです!!
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
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No.78:
(4pt)

権力争いの中で事故処理を進める中国の副書記と日本人技術者の友情はすがすがしい。

中国という得たいの知れない国に派遣された日本人原発技術者が安全性を厳しく求めてもなかなか理解してくれない現場労働者とだんだん理解し合えるようになる。運開直後、火災事故がおき、原因が持ち込みを禁止した電気製品の不具合だったことや工事そのものの杜撰さなどとても考えられないものだった。火災がどうなったか気になるところだが、希望という言葉がようやく理解し合えたことが今後の二人の関係を強固なものにすることを信じたい。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.77:
(4pt)

中国の恐ろしさを実感

原発の建設を題材に中国の覇権主義、国内での特権階級の横暴、一方で、汚職の摘発の困難さ、上流階級への絶対服従など、平和が当然と感じている日本人では想像できないようなことが平然と行われる中国が現在も続いていうように思える。もし、中国で原発事故が起きればと考えると恐ろしくなる。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.76:
(5pt)

(ネタばれ注意)歴史的には皮肉な結果に

この作品を読了したのは東日本大震災の前でした。
(ネタばれ注意)
著者が描こうとした事象の背景や原因とは異なるが、
最悪な結果が起こったのが、彼の国ではなく我が国とは・・・
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.75:
(5pt)

登場するそれぞれの中国人の考え方!!!!!建設中の多くの迫力ある原発建設現場!!!!!

真山仁さんはネットにあるインタビュー記事で"ひと"を描くにはドキュメンタリーより小説が最適だ。だから小説を書き続けるのだといっています。真山さんの文庫解説者は、彼の取材、追及の深さ、広さに驚嘆しています。経済素人でありながら「ハゲタカ」を書き上げ、そのすばらしさゆえにNHKの連続のドラマに採り上げられました。日本人技術者が全力をあげて現地の人たちと取り組んだ天津原子力発電所建設。そして原発事故。福島以前の作品ですが、迫力があります。むずかしい中国人の中で天津等の役人や多くの役人、怪しい原発会社。ここで原発建設を完成させようと必死で"粉骨砕身"飛び込んでいる日本人技術者。真山さんはどこに飛び込んでこれだけの作品を書き上げたのでしょうか。登場するそれぞれの中国人の考え方。建設中の多くの場面。すばらしい作品を作り上げるのは"ひと"を追及し続けているのが原動力でしょうか。小説のテーマを探すときに心がけていることは「プライド」の解説で浅川芳裕さんが丁寧に紹介しています。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
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No.74:
(4pt)

面白い!

中国の威信を賭けた北京五輪の開幕直前。開会式に中継される“運転開始”を控えた世界最大規模の原子力発電所では、日本人技術顧問の田嶋が、若き中国共産党幹部・鄧に拘束されていた。このままでは未曾有の大惨事に繋がりかねない。最大の危機に田嶋はどう立ち向かうのか――。時代の激流と人間の生き様を描く著者の真髄が結実した大傑作。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.73:
(5pt)

素晴らしい小説です。

どんな小説なのかと不安でしたが、最初からハラハラドキドキ!面白くてしかも為になる。
人物描写の描き方も深い!読んで良かった。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.72:
(4pt)

この終わり方はないだろ…

物語は、原発を建設し、運転することがいかに厄介なことであるかということ、日本人と中国人が仕事を共にする上での摩擦、中国における権力闘争の過酷さの3つの軸が交錯しながら進む。どの軸も読ませる。そして、クライマックスを迎える終盤。どう終わるんだろう…とドキドキしていると、いきなり終わってるよ!ええええええ!!なにこの尻切れトンボっぷりは!!!愕然…もったいなさすぎるだろ…著者の意図を越えた何かがあったのかと思わざるを得ないこの不自然な終わり方。読者を置いてきぼりにしてるだろーこれ。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.71:
(5pt)

切れすぎる刃物は、切れない刃物より使いにくい。でも、中国には切れすぎる人もいる。

中国の実像をとらえるには むつかしいとおもう。
二人の主人公 日本人の技術顧問としての田嶋。
特命副書記 鄧学耕。
『切れすぎる刃物は、切れない刃物より使いにくい。』
というが、二人は 切れすぎながら 切れないような見事なキャラクター。
田嶋は 先頭に立って 行動する現場主義者。
中国人と融合して,中国人の面子も守りながら,根回しする。
鄧学耕は 情報収集能力があり、分析力や局面判断が巧みだ。
そして,クールでもある。規律もしっかり守る。
このような 中国人がいること自体が おそれおおい。

2008年に オリンピックがあり、
それに会わせて,世界最大級の原子力発電所をつくると言う。
ズサンで,手抜き工事が多く,品質を問題としない
同時に 安全という概念がない中国での日本の技術者の悪戦苦闘。
上から目線や中国人への蔑視がある日本人は,叩きのめされる。
それを 『希望』 という言葉で,深く結びつこうとする 鄧学耕。

遼寧省の書記 朱克明 は 李克強。共青団
大連市市長 趙凱陽 は 薄煕来。解放軍に力があるオトコ。
がモデルになっているのかな。
李寧寧という 紅陽市の女帝が どんな風になるのか?
それにしても 鄧学耕は、信念のオトコであり,
妻に罵倒されようと ただひたすらガマンする。
中国人的ではないような気もするが。
物語の幅を ひろげている。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683
No.70:
(5pt)

中国の権力闘争が発展の原動力。『大連』がいわくありげでよし!

鄧学耕が 朱克明のもとに 組み込まれていく。
政治的な力学が つねに左右する。
中立や無関係は存在しない。
無口で余分なことを言わない鄧学耕。

『希望とは 自分たちが努力して 奪い取るものだ』
と 鄧学耕はいう。

希望とは 世界で最大級の紅陽原子力発電所を
稼働させることであるが、
ラジオが 発電所内に持ち込まれて、それが問題を起こす。
そのラジオは 大連市長が経営している会社のもので、
原子力発電所のスタッフにプレゼントされたものだった。
オリンピックの開会式に 発電を間に合わせることに
成功するが、そのあと ブラックアウトとなる。

一方で 大連市の市長をターゲットにして 
中紀委が拘束しようとするが
中紀委の書記の寝返りで果たせなかった。

つぎつぎに 発電所内で 火災が発生し 爆発をおこす。
鄧学耕と 田嶋はこの危機を どうのりきるのか。

中国という国を 中紀委 という視点を入れて
眺めたことが この作品の特徴であり、優れたところである。
田嶋と言う 優れた日本人が 描かれているが
鄧学耕は スーパーエリートであるが,柔軟性もあり,
このような中国人が本当にいるのか と疑わざるをえない。
あまりにも,日本人的な思考力である。

それでも,いい作品であることは確かだ。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.69:
(5pt)

田嶋の奮闘に拍手

中国と日本の文化の違いが良く表現されていた。 中国の汚職とか現実離れし過ぎてないので良い。
ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)より
4344414691
No.68:
(4pt)

利権とメンツの渦巻く中国の原子力発電所

2010年の本だが、もともとは2008年に刊行された小説。
 北京オリンピックの開会式にあわせて、紅陽核電(原子力発電所)の運転を開始するという国家プロジェクトが進んでいる。この発電所の技術顧問として派遣されている田嶋は、発電中止を進言し、大連市副書記にして発電所責任者でもあるトウに拘束される・・という冒頭シーンから始まり、物語はそこに至るまでの経緯をたどっていく。
 トウは、出世のため、有力者・宋建邦のブサイクでワガママな娘を妻にしている。トウはもともとは汚職摘発が任務で、彼には黄剛という幼なじみにして富豪の協力者がいる。黄は廃品回収業者。
 田嶋は、DHI(三菱重工?)から紅陽核電の技術顧問に乞われて派遣される。前任者の岡部は現地で評判が悪く、岡部が体を壊したので交代。
 トウは、捜査の過程で岳父・宋建邦を失脚させる手がかりをつかむ。トウは宋に絶対服従を条件としてその義理の息子となった過去がある。トウの上司・馬は、トウと宋とは仮にも親子であるため、この捜査からトウを外し、トウを大連市の副書記にする。もうひとつ、トウには紅陽核電の運転責任者という特命も与えられる。トウには朱鈴という美人秘書がつけられるが、彼女は実力者・朱克明の姪でもある。朱鈴はトウが大連市の汚職摘発にやってきたのではないかと密かに期待している。
 田嶋は、李寧寧(副首相夫人)の関連企業に原発の仕事の多くが発注されており、その杜撰工事により原発が危険になっていると判断。田嶋はうまく根回しし、日本企業がこのプロジェクトに食い込む。
 朱鈴はやがてトウに惹かれるようになり、いったんは男女関係になってしまうのだが、トウは堅物でなびくわけでもない。
 やがて紅陽核電には大規模な耐震補強工事が必要なことが判明する。
 その他・・・
 北京や上海には地方出身者をバカにする風潮がある。北京人にとっては上海人は金の亡者の田舎者であり、上海人にとって北京人は権力ボケした野暮。それ以外の地方出身者に対しては更に辛辣であり、特に、河南省(洛陽のあるところ)は国中から嫌われている。
 IAEAは、世界中の原発を査察できるわけではなく、米露中英仏の5カ国以外にしか強制力が及ばない。この5大保有国については、核兵器施設の査察はもちろん、原発を査察する権利もない。これら5カ国もIAEAには協力しているが、あくまでも好意による協力。
 など、ためになる話も多い。
ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)Amazon書評・レビュー:ベイジン〈上〉 (幻冬舎文庫)より
4344414683

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