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(短編集)
和菓子のアン
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和菓子のアンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 121~128 7/7ページ
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この本に期待するのは、言葉遊びと日本の伝統と普段着の生活。久しぶりに、読み返したくなる本に会いました。この軽いタッチの言葉は、今の若い人の心情を素直に表していると思います。 そろそろ涼しい風が立ち始めたし、あったかいお茶とおいしい和菓子が食べたいなあ。読後の幸せな気分がいいですね。 | ||||
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坂木司さんのミステリーは、読後に殺伐とした気持ちにならず、 (ときには切ないながらも)暖かい気持ちになれるものが多いので好きです。 この本もミステリーとはいっても、殺人事件は起こらず、 主人公のアンちゃんこと梅本杏子が働くデパ地下の 和菓子屋さんを舞台にして起こる、日常の小さな謎を 中心に話が進んでいきます。 アンちゃんはもちろん、一見クールでできる風、実はオヤジキャラな女性店長、 オシャレなカフェのギャルソンでもやれば似合いそうなイケメンながら、 その実態は「オトメン」な若手男性社員。 かわいらしい女子大生、と思っていたら、実は元ヤンキーな先輩アルバイト。 そんな個性的な従業員たちと、お店を訪れるお客さん達とのやりとりから生まれ、 そして解き明かされていく謎と、謎解きに重要な役割を果たす和菓子。 半分も読まないうちに、和菓子が食べたくてたまらなくなり買いに走りました。 おいしい和菓子とお茶をいただきながら読むのにぴったりな本です。 まさに和風コージー・ミステリー。 | ||||
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読書の楽しみをいくつかあげてみます。 1 引き込まれるストーリーに没入したい。 2 素敵なキャラクターに出会いたい。 3 今まで知らなかったトリビアを知りたい。 この三つを完全に満たしてくれる一冊です。日常のなぞを鮮やかに解く椿店長、ぽっちゃりかわいい杏子ちゃん、イケメンなのに心は乙女の立花君。 和菓子のトリビアが一杯。鼻息も荒く、専門店の和菓子を買いに行きたくなります。 | ||||
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文章が読みやすく,主人公杏子さんにすんなり感情移入できます。 私は茶道を13年間していたので和菓子にもうるさいのですが,とてもおいしそうに描けているし,ミステリーにうまく使われています。 私はこの作品を高校生に読んでもらいたいと思います。社会に出て行く上で必要な常識や接客のマナーがさりげなく学べるからです。 デパ地下の様子(裏側)もわかるし,接客業を目指している人は必読!!です。 | ||||
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坂木さんの本はほとんど読んだのですが、今回のは特に読みやすかったです。 和菓子をデパートで販売する販売員がちょっとしたミステリーを解く という話です。私としては他の作品とかに似ているようなのではなくて、坂木さん独自の小説だと 思います。 和菓子の描写もかなりおいしそうだし、和菓子やのみつ屋さんで働く人たちも超個性的です。 お菓子が好きな人や、日常ミステリーが好きな人はいいんじゃないかと思います。 | ||||
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なかなか面白い。筆力もある。ただ、コミックの「あんどーなつ」との相似が気になる。 | ||||
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同作家の「シンデレラ・ティース」や「ホテルジューシー」に通じる、ハタチ前の女の子が今まで 知らなかった世界にアルバイトとして飛び込んで、職場で経験するささやかな事件を通して少しずつ 成長していく系の青春ライトミステリーです。ただ、今回のヒロインの可愛さは、ピカいち。 身長が低く体重は少なくなく、Mサイズはぎりぎり?みたいな丸い体型とふっくらほっぺ、という 一見、なめられやすい(よくいえば親しみやすい)感じの見た目なのですが、この子、賢い。 デパ地下の和菓子ショップ(しかも店長以下、面白すぎる曲者揃いという一筋縄ではいかない職場)に 自分なりに体当たりし、デリカシーとか、お客様の気持ちとかを大切に一生懸命店に立ち続けるのです。 今までの「バイトヒロインもの」だと、かならず(あえてなのでしょうけれども)1話くらい 「え? この人、ダメじゃん」的な失敗、あるいはヒロインのイヤな面がちらっと見えちゃうところが あったんだけど、この「和菓子のアン」ちゃんは、どんどん読んでるうちに「絶対可愛くて賢くて いい子なんだろうなあ」と友達になりたくすら思えてきます。学校の勉強的な意味じゃなくて、 人と接するときに持っていたい賢さと優しさがちゃんとあるんですよねー。庶民的な家庭で明るく 育った普通の女の子の強みを感じる魅力的なヒロインです。そして彼女に負けず劣らず個性的で 会ってみたくなるようなキャラクターたちが物語を一緒に盛り上げます。 というわけで、キャラクター小説として秀逸なところは良い意味でラノベ的。 更に、デパ地下という生活になじみのある、それでいて知らないこともいっぱいの場所で、 今までケーキとかのほうが好きだし、と地味な印象が正直あった和菓子の魅力をからめて ライトミステリーが展開されていくのです。面白くないわけがないです。 食いしん坊にも、成長する女の子好きにも、デパートに目がない人にも、後味の良いミステリー好きにも… まるであらゆるニーズを受け止めるデパ地下(和洋中韓国料理などなどもろろもろ)のように どんな読者もウェルカム!な1冊です。 | ||||
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坂木さんらしく、「日常の謎」ミステリーです。 舞台は、デパ地下の和菓子屋「みつ屋」、そこで働く人々と、「みつ屋」のお客様の謎をめぐるストーリー。 坂木さんの真骨頂といえば、登場人物たちの「つながり」。普通のミステリーでは、1度しか出てこないような役割の人物でも、坂木さんはしっかりと最後まで描いていきます。今作でも、そのスタンスは変わらず、主人公と関わることになった人々は、しっかりと主人公とのつながりを保っています。 さらに、嬉しいのは、どうやら今作の主人公、梅本杏子は『切れない糸』で舞台になった商店街にかかわりがあるということ。「梅本」という苗字にピンと来る方もいると思います(私は気づきませんでしたorz)。他にも、「はちさん便」などのキーワードも出てきます。 私的には、またあの商店街の雰囲気を少しでも味わうことが出来て嬉しかったです(^^)。どうやら、新井さんは元気にやっている様子・・・よかったです。 そういった、本作以外の物語とのつながりも見えて、面白さが倍増しました。 ※ストーリー自体は独立したものなので、本作だけでも十分楽しめます。気になる方は『切れない糸』『ワーキングホリデー』も読んでみてください。 肝心の「謎」の部分についても、面白い仕掛けだったと思います。本作では、「謎」は人物だけでなく、「和菓子」の中にも描かれています。歴史の長いものだからこそ「和菓子」にも「物語」があり、「謎」を生むのだと知りました。読んだ後、和菓子屋さんにいって、作中に出てきた和菓子がどんなものなのか、見てみたくなりました。 とてもよい作品でした。大満足です。 | ||||
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