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百年法
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百年法の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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夢中になって読みました。 生きることについて考えさせられる。 | ||||
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設定が色々微妙すぎる…。何でこんな中途半端な設定にしたんだ…? それとやたら長いのに、続きが気になる部分に限って、次の章とかで数行で済まされているという事が多く、イマイチ盛り上がらなかった。 | ||||
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山田宗樹さんの本です。この人の本は初めてですね。 ぱっと見、「リアル鬼ごっこ」の山田悠介さんかと思っちゃってましたが、名前が微妙に違いますね。 未来の世界が舞台のSFです。不老の技術が確立し、生存制限法が施行されるか否かが議論となっていて、国民投票しようという話になっています。 不老なわけですから、人間が死なないのね。だから、100年経った人から、殺していこうぜ、という法律が、生存制限法、通称「百年法」なわけです。 日本は第二次世界大戦の敗戦で、共和制に移行していて、天皇は存在しません。 はたして、国民は「百年法」の施行を受け入れるのか、国民投票、というのが、前半部でした。 とりあえず、この世界観というのが、戦前の1932年にアメリカで不老化ウイルスが確立して、1940年代にアメリカで実用化という流れ。不老化の技術はHAVIといいます。 太平洋戦争勃発で、1945年に、六発の原爆で日本敗戦。共和制の日本へ、という流れです。(97㌻) ですので、戦前からHAVIを受けている人間がいて、それが劇中に出てきたりするんですね。 国民投票で盛り上がるという展開は、なんか英国のEU離脱騒動を思い出させてくれます。 ネタバレしておきますと、100年法は執行停止になるのですが、数年後復活して執行されるように。 同時に、大統領の権限が強くなり、大統領が認めた人間は100年法は適用されないというわけで、大統領の牛島が権力を乱用しはじめる。 それをたしなめるのが首相の遊佐だが、大統領にキンタマにぎられている、という感じになります。 世界観が粗いわけで、一つの思考実験っぽいところがありますが、 とりあえず、ざっと読んでいって、飽きない展開ではあります。 ただ、とにかく世界観かなぁ。世界観が受け入れられない、設定が受け入れられないという人はいそうではあります。 | ||||
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大統領牛島vs首相遊佐の権力抗争といきたいところですが、牛島が圧勝、もう独裁なわけですよ。 ところが、現政府、というかHAVIを受けない人間や、100年法の適用を逃れたコミュニティがあって、それがテロとかおこしてくる。 そこに、クーデターが…。 という感じではあります。 ただ、不老不死だったけど、実は決定的な弱点が…というところが、 「まあ、そうなるだろうな」 という展開で、いささか先が見通せるんですよね。 上巻で、その「弱点」が描かれているのですが、僕なんかは読みながら「これが、HAVIを受けた人間に特有のものでしょ…」とか思っていましたからね。 でも、高齢化により社会が停滞する、という流れってのが、もう完全に現在から未来への日本の姿なわけで、 そういう意味では、HAVIの技術がなくても、そういう「老害」というのは日本の宿痾でもあるわけで、 そうした問題点をきわどく突いている小説ではあります。 ただ、群像劇っぽいところがあって、特定の登場人物に感情移入できないので、 いまいち、物語の世界観に没入しきれないんですね。 というか、世界観、設定が、現実離れしすぎていて、どうしても、というのもあるのかもしれません。 とはいえ、国民投票、独裁、高齢化、民主主義の限界、というあたりの現在の問題点は浮き彫りにされた本田といえます。 暇つぶしには良い本だと思います。 | ||||
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下巻はまだ読んでいません。上巻のみの感想です。各登場人物の描き込みが足りないという印象を受けました。例えば、笹原の自決や仁科母子の別れはそれなりに悲壮感を伴う山場のはずですが、私には心に迫るものがありませんでした。その点で今のところ面白くありません。下巻に期待したいと思います。 | ||||
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面白い! けど、女性に対する思い込みが強いかな~。今の働いてる若い女性達はそんなにドロドロしていない。 もう少し色々な人達と交流したら良いと思う。 リアリティを損なっていて残念 | ||||
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上巻を読んで、続きが気になるので下巻も。 拒否者村での展開が、ややダレたけど、読みやすい文章だしキャラクターも分かりやすいので、問題なかったです。 上巻のような状況設定の説明は終わり、その世界で暮らす様々な人々の群像劇と言う展開では無くなってます。 テロリストの首謀者として祭り上げられたケンと、有能な首相である遊佐が中心になって話が進んでいきます。 なので、上巻のように主観キャラがコロコロ変わらないので、感情移入しやすくなってます。 その分、上巻のような展開が好きな人は、ちょっと違う印象を受けます。 SFなのだけど、出てくる機器や設定が有機的と言うかバイオっぽい?と言うより、アナログな感じです。 なので独特で不思議な世界観です。 耳に突っ込んで通信可能なアイズという機器が出てきますが、これがどうも便利すぎる。 最終的にはお話の展開に都合よく使われていて、そう言うところがSFとは違う感じになって居るんだろうと思います。 あとは、ある人物が、実は上巻で名前だけ登場した重要人物でしたって言うのも、ちょっと多くてもう少しその辺り におわせてほしかったかな。 最後の返しというか、結末はちょっと意外で、これは読んでみるまで分からない方がいいと思います。 百年を超える長い物語で登場人物もたくさん出てきますが、一気に読める内容です。 | ||||
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代体を読んでからこの著者が好きになり、かなりの長編にも関わらずチャレンジ。 しかし代体ほどのリーダビリティはなかったかな、という印象。 壮大なスケールや多くの人間にスポットを当てているが、ややまとめきれなかった感。 とはいうもののこの世界観や物語の発想自体はおもしろく、今後も読み続けていきたい著者です。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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私は上巻のみで終わりました。設定が奇抜でもう一つでした。好みの問題でしょうが。 | ||||
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私は発売時、買うタイミングを逃した為、文庫化されるのをひたすら待ちました。 しかし 待ち過ぎて期待が膨らんだ分 イマイチ感が否めませんでした。 先ず、誰が主人公なのか定まらないこと。 群像劇と言ってしまえば良いのかもしれませんが ある人物の話が進み、さあこの後どうなるのかっ!?…と次の瞬間 次の章に移ってしまうのです。しかも数年後の話に。 前の章の結果は2行くらいでサラリとかかれているので読んでいてテンションダウンしました。 盛り上がってから…落とされる という感覚でした。 [作者のテクニック]らしいですが、さすがに何回もされると疲れました。 下巻も読破しましたが、上巻は特にそれが多いです。 それを乗り切ってようやく下巻へ と醍醐味もありますね。 確かに、[日本共和国]や[HAVIという永遠の若さ]といった 未来の発想は面白いですが、その生活を描き・百年法設定・独裁政権と いろいろ有り過ぎて長くなってしまった、といった感じでしょうか。 | ||||
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面白いけど、傑作ではない。最後の解説にも書いてあるように一気に読ませる構成はすごい。ただ、テーマが陳腐で浅いのがもったいない。ガジェットはSFテイストなんだけど、作者がSF慣れしてないんだろうな。せっかくのガジェットを生かしきれていない。「HAVI」の設定がいい加減だからセットであるはずの「百年法」がインチキくさい。そしてとってつけたような「SMOC」が唐突すぎて、クーデターと大統領の死が同時に重なるクライマックスがイマイチ盛り上がらない。 最初「百年法」は「憲法9条」の暗喩かと思っていたので、「百年法凍結」をめぐる国民投票あたりは面白かったんだけど、読見進めていくごとになんとも薄い歴史改変小説を読んでいる印象に代わっていった。 とはいうものの、普通に楽しめたエンタメ小説であったのは確か。SFとしてはつまらない。作者の次回作に期待したい。 | ||||
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悔しいけれど、面白かった。 なぜ悔しいのかといえば、設定はツッコミ待ちかってくらい雑だし、 人の描き方は笑っちゃうくらい既視感満載のステレオタイプ、 最初は読み進めるのが苦痛なくらい稚拙な小説だと思っていたからだ。 実のところ、読み終えてもその印象自体は変わらない。 この作品は下手でも十分に面白い小説が書けることを証明している。 文体フェチの気があるぼくとしては認めがたいことだけれど、 ずるずると最後まで読まされてしまったことは事実だし、 これを詰まらなかったと評することは、ぼくにはできない。 悔しいけれど、面白かったというのはそういう意味だ。 | ||||
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現実の日本と同じところ、違うところのある日本が舞台で、現実同様に戦後である1949年に、現実とはことなりHAVIという不老不死の技術が実現、広く導入された数十年後が世界が舞台のSF 不死の世界に起きた大きなトラブルとそれへの対応を描く下巻。 上巻に続き説得力のある筋書きに感服するが、なぜか感動は薄いのが不思議。 | ||||
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「もし戦後、不老不死になれる技術が発明」 されており、「寿命が施術後百年に制限されたら」 という設定で始まる一種のディストピア小説。 設定としては明らかにSF小説ではあるが、 巻末に参考文献に古代ローマの著書も挙げられており 著者が描きたかったのは政治社会小説と思われる。 SF的側面に注目すれば詰めが甘い点は多いが 政治的駆け引きやモブシーンを描きたかったのね と思えば良いのかもしれない。 上巻は寿命を制限することによる、社会の混乱描写が中心。 切羽詰った状況の中で為政者たちがある決断に踏み切る、 その前段階だけが丁寧に、執拗に描かれている。 政治家はまだしも、官僚の描き方はやや荒い。 | ||||
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「もし戦後、不老不死になれる技術が発明」 されており、「寿命が施術後百年に制限されたら」 という設定で始まる一種のディストピア小説。 設定としては明らかにSF小説ではあるが、 巻末に参考文献に古代ローマの著書も挙げられており 著者が描きたかったのは政治社会小説と思われる。 SF的側面に注目すれば詰めが甘い点は多いが 政治的駆け引きやモブシーンを描きたかったのね と思えば良いのかもしれない。 下巻では、引き続き時代が次々と飛んでいくが 不老者と非不老者という線引きをすることにより 延々と登場する人物と、世代を超えて意思を繋げる人間たちが 対比され、なかなか興味深い展開を産み出している。 ラストはややカタルシス不足か。 もう少し大立ち回りが無いと、悪役に対峙される対抗馬が生きない。 | ||||
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中盤からは入っていけたが序盤が少々重たかった感有りましたが全体的に入り込んで読むことができました。 | ||||
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上下巻の流れはいうことないが最後がもう少し駆け足ぎみに感じられた | ||||
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最後まで呼んで、ソイレント・グリーンという昔の映画を思い出しました。映画は食糧危機がきっかけでしたが、こちらは寿命とは?、ということですね。 面白いとは思うのですが、なんとなく二番ネタみたいに感じたので、★は3つです。 | ||||
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「不老不死社会の実現」とそれに伴い、施行された「百年法」すなわち、法が国家が個人の死を強制する社会。SF仕立ての設定で『生きる』ことの意味を問う−のがメインテーマかと思いきや (作者の真意は分かりませんが)必ずしもそうとは思えない読後感だ。 むしろ「国家存亡の危機」、あるいは、「将来必然的に起こるであろう民族の消滅」を目の当たりにして、政治家がポピュリズムに拠らず、国を憂う決断ができるか?−を エンタメ仕立てに描いた社会派小説ではなかろうか。 という意味であれば、作者の意図は充分に伝わっていると考えられる(直近の安倍政権の評価は、未だ早いのだろうが、第1次安倍内閣以降のそして極めつけの鳩山・菅両首相の右往左往を鑑みれば、 充分小説をもってして問うべきテーマだと思います。→あまり政治的な意見表明は好みではないのですがスイマセン) しかしながら、冒頭述べた通り、“『生きる』ことの意味を問う”のが、メインテーマであったとしたら、やや食い足りない内容と言えよう。 (←一旦不老不死を実現させておきながら、SMOCという病気を持ち出して、結局死ぬことにしちゃってるんだもんね) むしろ、直近読んだ本でいえば、平野啓一郎の『空白を満たしなさい』が、死んだ人を蘇らせるというアプローチで、「生きること」の、そして「死ぬこと」の意味を真摯に突き詰めている好著であろう。 | ||||
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