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カンナ 京都の霊前
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カンナ 京都の霊前の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ユニークな高田史観に興味を持って本シリーズを愛読し、遂に最終巻を迎えました。 本書では、蘇我氏の真の姿に着目し、興味深い仮説を紹介しています。 飛鳥の大王家、中臣鎌足と中大兄皇子によるクーデター、太秦の秦氏など、通説とは異なる解釈に若干戸惑うかもしれませんが、 興味深い仮説を述べています。 愉しめたシリーズでした。 | ||||
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購入してよかった。また同じような物が出ればかいたい。よろしくおねがいします。 | ||||
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この作者の他のシリーズより気軽に読めました。 歴史は勝者が作る(記録する)、、、、 その記録は本当なの? | ||||
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全九冊のカンナ・シリーズ、完結です。 『蘇我大臣馬子傳暦』なる秘文書を持って各地を逃げまわる早乙女諒司を追って、伊賀、甲賀、伊勢、また羽多野村雲流、それぞれ古武道を現代に伝える家柄の若者たちおよびその背後勢力が争い合う。というストーリーで、飛鳥、天草、吉野、熊野、奥州、鎌倉・・・と、よく見れば、すべてQEDのメインシリーズまたventusシリーズで巡った場所であり、そこで探った歴史のやや軽いおさらいにもなっています。 ただこのシリーズでは、古代史を現代からかけはなれたものとして取り扱うのではなく、その隠された歴史を正当に評価し直し、自分たちが現代において実権を握ろうとするものたちのドラマとして描こうとしています。スサノオとは、そして蘇我馬子とは、聖徳太子とはほんとうはどんな存在であったのか。「群書類従」などを根拠に、迫力のある論旨が展開されます。本書は、当時、迫害され、なかったことにされたものたちの子孫の遠大な蜂起の物語と言えます。 しかしほんとうに現代社会が政治的にゆるがされる、ところまでを書くのは著者のもくろみではなかったように思われます。 大物政治家まで絡みはじめた大陰謀・・となるはずでしたが、あまりにも秘密結社的な動きだったこともあり、とりあえず争いの火種は消されます。その点では肩透かし感がありますが、それらに心ならずも巻き込まれた主人公甲斐や竜之介らの成長、そしていよいよ本格的に史学を専攻しようとする貴湖らの物語は、むしろ、これから始まりそうです。 カンナ・シリーズは古代史を現代の神職(忍びの家柄)の若者たちを通じて、現代に結びつけたものですが、意図していることはQEDとそれほど変わらない気がします。本書中に「文章になった時点で、全てはフィクションですよ、『古事記』や『日本書紀』も」とあるように、歴史とはそもそも混沌とした、人間の営みの総体であり、こうだ、という事実は実は定められない。あらゆる史書は、書いた人間の立場や政治的意図抜きではないし、また「書く」という行為自体が、事実が何であったかを規定してしまいます。しかしながら、それをたぐりよせる手がかりもまたそうした「文書」しかありません。かず少ない遺留品のような、それを頼りに、歴史の暗く広大な海を泳いでゆこうとすることこそ、すばらしい「ミステリ」ではないか。そんなふうに、著者は語りかけているように思われます。 あちこちに桑原と奈々、また御名形も登場しています。彼らのたどったQEDの道のりは、古文書のみならず、現存する神社の祭儀やかたちを通して、実は現代にも細々と命脈を保ち続けていることを、今回、復習とともに再確認しました。 これからはどこの神社であろうと、後ろに背負った祖先たちの広大な時空間を感じずには、参拝できなくなった気がします。 甲斐たちのこれから、として「続・カンナ」が書かれることを期待しています。 | ||||
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シリーズ9作目にして、完結巻。 無事完結といえば完結だが、イマイチ消化不良な感がある。結局のところ、このシリーズは重大な歴史の真実が書かれた社伝がキーになるわけだが、その扱いに付いてもどうも釈然としない。また、ストーリーそのもの、登場人物たちについても、もっと違った処理の仕方があるという風に感じてしまう。 このシリーズで扱われている歴史は(当然それが真実であるかどうかは別にして)、非常に重要なものだと思う。そして、それらのための物語を作ったのだろうと思うが、そちらの、手段としての物語がどうにも微妙になっているため、主役よりも脇役の方に目が行きがちなところが勿体ないと思う。 | ||||
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物語を読みたい方にはおすすめしません。 忍者の末裔が出てきますが、全くもってリアリティが無く、文章を読んでも全くもってイメージがわきません。 一言で言えば面白くありません。 しかしながら著者の歴史考察は、それを補って余る程の内容だと考えます。 内容は蘇我氏の真実に迫ったものです。今まで学んだ歴史では辻褄が合わなかった箇所を理路整然と説明してくれます。 ちょっと大げさですが、梅原先生の「隠された十字架」と同じくらいの衝撃をうけたと思います。 日本史、特に古代史が好きな方に是非読んで頂きたい本です。 | ||||
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