(短編集)

花まんま

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評判

花まんまの評価:

4.41/5点 レビュー 95件。 B ランク

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平均点4.41pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全175件 121〜140 7/9ページ
No.55
(4pt)

子供の感性

人の死、差別、社会(大人)の理不尽さなどが子供の感性を通して随所に描写されていてる。子供ゆえにまだこれらの事を頭で消化する事ができない。しかし、これらは感性として、怖く、面白く、楽しく、悲しく表現されているので、私たち誰もが子供の頃に感じた懐かしく、夢のような感覚を思い出させてくれる。
私たちが子供の時に感じたあの不思議な感覚が、具体的な場面と一体になって蘇る。きっと皆さんをあの忘れていた時に連れて行ってくれると思います。そして失われた感性を懐かしく思うでしょう。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.54
(5pt)

ホラーというジャンルは飛び越えてます。

6篇の作品どれもが秀逸ですが、「花まんま」はダントツですね。
主人公である兄が、子供ながらに妹をこよなく愛し、彼女が前世の家族に心を移していくことを必死に拒もうとする様子が、痛いほどに伝わってきました。「花まんま」の意味がわかったとき、涙がとめどなくあふれました。ラストの描写は心にくいばかりです。中3の息子に勧めたら、20分ほどで一気に読み終え、「おもしろかったぁ」と言っていました。それほどに読みやすく、でも、しっかり組み立てられた小説です。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.53
(5pt)

ノスタルジック

6編の独立した物語から成っている。
主人公はいずれも子供で、ほとんどが、大人になった男女が過去を回想する一人称形式で書かれている。
いちおうホラーに分類されているみたいだが、恐怖ものではない。
個々のテイストに異同はあるが、全部まとめての印象を言えば、ロバート・マキャモンの『少年時代』の雰囲気を、『じゃりン子チエ』の世界に移したような感じ。ノスタルジックで(昭和40,50年代の世相を背景とした大阪の下町が舞台)、怪しく幻想的で、切なくて、それでいて、大阪弁をしゃべる子供たちの飄々としたユーモアがあったりする。最も感動したのは、表題作の『花まんま』。
幼い妹にせがまれて、妹の「前世」の家族がいるという町を一緒に訪ねてゆく。いったいどうなるのだろうという緊迫感と期待感、そして胸を打つ出来事・・・。かけがえのない肉親への愛情が切なく交錯する(あえて言えば、クライマックスの描写にちょっと不満あり)。
登場する「繁田喜代美」という名前が、妙に既視感があって、いっそう不可解な気分にさせられた。個人的感覚というより、ネーミングのうまさと思うがどうだろう。一方、『摩訶不思議』は、完全に浪花のドタバタ喜劇で、大いに笑えた。騒動がエスカレートしたところで、不意に放たれる子供の何気ない一言が絶妙。
他の4編も、みな物語にひきこまれ、読みやすかった。さすがは直木賞受賞作。二度と戻れない少年時代への感傷を刺激された。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.52
(5pt)

子供時代の色、匂い、秘密……得体の知れない不思議なもの

なんとも不思議な話が6篇。ありえないようでいて、じわじわとあるいはズキンと胸に入り込んでくる話だ。
 “昭和”の時代の空気を色濃く漂わせた、どこか懐かしくしかし決して綺麗事ではない子供時代の思い出が語られてゆくにつれ、物語の世界に引きこまれていった。
 大阪の下町、路地の子供、いかがわしい大人……そんな物語の設定のなかに滲みでてくるのは、6篇とも子供時代の“秘密”や“不思議な体験”であり、それが<死>と隣り合った思い出であることだ。
 人の死、幽霊、墓場、葬式等々、死と関連するモチーフが、人間の弱さや切実な願いや、どうにもならない現実の重さや……いろいろな<生>を浮き上がらせていく。
 「トカビの夜」のチェンホのいじらしさに胸打たれ、「凍蝶」の現実の苦みに自分が大人になってしまったことを思い知らされたりした。6篇とも本当に甲乙つけがたい話で、うまくは言えないが、みぞおちのあたりを軽く小突かれたような思いが残る。ただの不思議な話ではないのである。 本来は賞の結果に関係なく評されるべき作品だろうが、「朱川さん、直木賞受賞、おめでとうございます」と、一言添えさせていただきたい。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.51
(5pt)

特に30代、40代の人たちにおすすめ!!

知っている人は知っている、朱川湊人さんの短編集。
 カテゴリー的にはホラー小説扱いされているのですが、この人の作品は怖さの中に、人間の哀愁を組み込んだ、懐かしいにおいのする怪談話といったほうがピンと来るような気がします。
 特に今作は、人間の喜怒哀楽がつまった、とても気持ちの良くなる、怪談小話です。怖いながらも読後の安らぎ感は、なんともこそばゆい感覚。涙腺がちょっぴり熱くなる、怪談をここまで書ける人はそうはいないでしょう。
 とくに舞台設定が昭和の中ごろなので、その当時の年代を知っている人には特におすすめ。ものすごく懐かしい香りのする、日本のファンタジー小説でしょう。
 絶対、お勧めです!!!
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.50
(5pt)

透明で懐かしく、悲しく優しい。

六編の話が入っていますが、そのどれもが甲乙つけがたいレベルの高さです。朱川さんって、ほんとに芸域広いですね。個人的には表題作の「花まんま」がベストだと思いますが、「妖精生物」のいかがわしさにも心惹かれます。読んで絶対に損のない一冊です。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.49
(5pt)

話の玉手箱

テレビで紹介されているのを見て買いました。
ちょっと怖くなる話、不思議な話、ちょっぴり哀しい話など、話の玉手箱とでもいったような短篇集です。どの作品も、人が生きること、死ぬことをテーマにしているように思いました。早速周りの人にも読んでもらおうと思っているところです。
花まんま (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 花まんま (文春文庫)より
4167712024
No.48
(4pt)

秀作

六篇の短編作が、一定の方向を指し示している。っていう感じが良かったです。

 花まんまが、やっぱりダントツの出来ですね。素晴らしい。ただ、私はかたみ歌を
読んでからだったので、どちらかと言えば、やっぱりかたみ歌が良いなあ。

 この作品も一つの共通したテーマがあって、それを追いかけている。その六個が
いつ集約するのかなあと、期待しておりました。

 読者の想像力と言うか、見識と言うか、その時代の経験と言うか、そう言ったものに
委ねてしまって、あとはどうぞ。

 と言うよりも、この六個の短編も含めて、その後のかたみ歌なんかで集約している、
そんなところなんでしょうか。

 成熟した文章と、構成と、しっかりした頭で、安心感がありますね。かたみ歌が
あまりに良すぎたので残念ながら80点。他の流行作家からみたら、基本的に
一ランク上でしょう。 
 お勧めします。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.47
(4pt)

せつないメロディーにのって…

巻頭「トカビの夜」は秀作です。
主人公と兄弟達が愛したパルナスのテーマソングが頭の中を駆け回る♪
「下町のSてどこやろ?」と同じ大阪に住む私は思いめぐらせました。
いきなり秀作がでてきました。以後、蛇足になりますが・ ・ ・ 。
アマゾンで本を買う時はまずみなさんのレビューと、
星の数の多さ、表紙の好みでだいたい決めています。
朱川さんは初めて読む作家さんだったので
ずいぶん慎重に選びました。もうひとつ言うと、
同じサンパチ生まれの同年代の作家さんはとても
身近に感じ好感を持ってしまいます。
解説を書かれていた、重松清さんは偶然にも同じ3月生まれ。
(実は京極夏彦氏は最も誕生日が近いのだ〜)
解説から好んで読まれる方も多い中、私は作者の
生年月日をまず確かめます。単純に年が近いと嬉しい。
それは、同じ時代に子供時代を過ごしたモノが、
どんどん登場してくるので嬉しくてたまらない。
最近、同じ境遇を体感できる、同年齢作家で読んでいます。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.46
(4pt)

心温まる、ちょっと不思議な物語

女泣かせだったおっちゃんの葬式で急に霊柩車が動かなくなったりとか、幼い妹が突然誰かの生まれ変わりだと言いはじめたりといった、ちょっと不思議な物語を集めた短編集。

さまざまな怪奇現象を通じて、それに巻き込まれる人たちの人間模様があぶり出されていきます。その人間の描き方が、人情味に溢れていてとってもうまいんですよね。子供同士の友情、親子関係、兄弟愛、どれもが良質のドラマに仕上がっています。

個人的に好きな作品をあげるとすれば、ユーモラスなオチに思わずにやけてしまう「摩訶不思議」、人の生死を操ることの難しさを描いた「送りん婆」、そして何より表題作「花まんま」でしょう。「花まんま」は先に挙げた、幼い妹がとある高校生の生まれ変わりだと言い出す話。この話では、妹を守ろうとする兄の思いと、高校生の娘を失ったおじさんの思いが二重に描かれていて、ドラマとしても一層奥が深く、また切ないです。

そこはかとない死の臭いが、生の暖かさを浮かび上がらせる作品だと思います。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.45
(4pt)

ちょっぴり怖く、愛しいファンタジー集

全6編とも昭和40年代(?)くらいの話で、下町情緒に溢れている。日本ホラー小説大賞短編賞を取った著者はそのホラー感覚も大事にしつつ、愛しいファンタジーを書き上げている。どれも得した気分になる話ばかりだが朝鮮人の少年との不思議かつ哀しい体験を描いた「トカビの夜」と、生前愛した三人の女が揃うまで霊柩車を足止めにする男の話「摩訶不思議」がお気に入り。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.44
(4pt)

計算高い作者の本

下町の雰囲気をまとった不思議な話の短編集。

中には読後怖くなる話もあるが、
そのほとんどはせつなかったり、
優しい気持ちに浸れる。

会話分のみに関西弁を使用することで、
登場人物に躍動力をつけており、
理詰めでは計り知れない不思議なストーリーとは対照的に
作者の計算高さが垣間見れる。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.43
(5pt)

他の作品も読みたくなりました

お恥ずかしいが、直木賞作家であることをアマゾンのレビューで初めて知りました。ですから、それ以外の先入観は全く持たず、この作品を読み始めたのです。これまで、昭和40年から50年代ごろの子供の視点で書かれた小説はあまり無く、その設定だけでも意外な感じがしたのですが、それ以上に、子供の持つ孤独感がとてもリアルで「そういえば、あの頃の子供って、ほったらかしだったなぁ」と昔の自分に重ねることができました。だけど、その孤独な時間でいろいろ考え、子供は子供なりに成長する姿がこの作品には多く描かれています。
また、非常に誠実な文章を書かれる作家さんだと感じました。差別を扱う話では「差別」が起こす悲しさや人間の弱さを、誰かを一方的に責めることなく表現されています。おそらく、子供というニュートラルな視点で描いているからではないでしょうか。ファンタジーなのに、生々しい現実を見せつけられる短編集です
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.42
(4pt)

しみじみ、きゅん。

解説を読んではっとした。そうか、重松清とトーンが似てるのか。

でも、重松清のそれが、少しだけ硬質で冷たい石であるならば、
朱川氏のそれは、丸くてほわほわの、手あかのついたぬいぐるみの柔らかさだ。

ひなたの香りがする。
少しほこりっぽい感じもする。
ちょっと色あせたような、でもたまらなく懐かしい、優しいほっこり感。

読み終わったあとに、顔がにっこりして、
いいため息をつける本。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.41
(5pt)

人の心がうまく表現されていて感動です!

初めて朱川さんの作品を読みました。人が持っているズルイ心や弱さ、また相手への強い思いやりや優しさなどとてもきちんと表現されていて心にしみるものがありました。昭和の時代背景や時代の匂いのようなものまで伝わってきます。妖精生物の最後の一行には背筋が凍りました。私が好きなのは凍蝶です。弱く見えても芯の強い蝶の生き様と登場する女の子の姿がとても綺麗に上手に表現されています。何かあるといつも読み返しています。大切な作品です。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.40
(5pt)

おもしろかった

直木賞を受賞して存在を知り、読んでみたいと思っていた本書。
(日常の中にある不思議やファンタジーといった類の話が好きなので…。)

じーんとしたり、笑えたり、不気味だったり…。
どの話も読みやすく、おもしろくて、物語に引き込まれていきました。
ぜひとも他の著書も読んでみたくなりました。おすすめです。

ただ、ある話の描写が私的に不気味でぞっとして、この作者の怖い話は
読めないかもなとも思いました。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.39
(5pt)

遠近感のある文章

重松清氏はこの本のコアを的確に解説している。この本には6篇の作品が収められているが、それぞれ後になっても題名を見ただけで内容が思い出せる印象の強い作品ばかり。朱川氏の作品はこの一冊と「かたみ歌」を読んだが、両作品とも一冊を通してテーマが揺るがない。「花まんま」は大阪という地域と昭和30〜40年代という時代が全篇共通しており、そのせいか不思議と一冊の長編小説を読んだような錯覚を味わった。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.38
(5pt)

flower rice

この本 ソウルで韓国人の友人に勧められたのでした。
友人が英語で"flower rice"と繰り返す小説が、「花まんま」だと知ったのは
帰国してからでした。
冒頭の一遍「トカビの夜」を読みながら、韓国との浅からぬ関係を見つけ、
思わずうなずいたのでした。
でも 英訳本があるのかなあ? それともハングル訳?
こんど 友人に確かめてみたいです。
お勧めです。

追記:ハングル訳があるそうです。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.37
(5pt)

良い・・・・。(ネタバレあり)

「花まんま」・・・お花で作ったママゴト遊びのお弁当。輪廻転生からよみがえる記憶が贈った「花まんま」。泣けちゃいました。僕が泣けたのは、お兄ちゃんの妹思いのところ。この本が好きになって著者の本を読み漁りましたがこの本が1番でした。他には「都市伝説セピア」の「昨日公園」。お勧めです。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409
No.36
(5pt)

とても良かった

朱川さんはホラー作家という事で少々身構えて読みましたが、
とても切なくて、人に対してやさしさを持とうという気持ちになりました。
ハートウォーミングは、お話ばかりで是非読まれることをご推薦します。

ただし大阪弁が嫌い、読みにくいという方には敬遠されると思います。
花まんま Amazon書評・レビュー: 花まんまより
4163238409