楽園のカンヴァス

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楽園のカンヴァスの評価:

4.43/5点 レビュー 506件。 S ランク

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平均点4.43pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全842件 361〜380 19/43ページ
No.482
(5pt)

キュレーターの真贋を見分ける眼 優れた学識を再確認できた小説

アンリ・ルソーの代表作『夢』とそれに関連する作品を題材にして、ニューヨーク近代美術館のキュレーターと、ある日本人女性を登場させ、ストーリーが展開されます。
主人公は、本来は登場人物なのでしょうが、通読するとルソーとその絵画がメインになっており、登場人物たちは全て狂言回しのような役割を与えられていました。

絵画への愛情の深さが全編に貫かれていました。様々な絵画を見たくなるという効用をもつ小説でもありました。絵画好きを生み出すという媚薬のような影響力をもった展開でした。

小説に登場する美術館の監視員が、一番作品と向き合う時間が長いということをあらためて教えられた作品です。普段、美術館の黒子のような存在に光をあてるのも、キュレーターとして美術館に長年勤務された原田マハさんでなくては書けない視点でしょう。

新聞社の文化事業部と美術館での展覧会開催のタイアップの裏側も紹介してあり、美術好きには良く知られていない裏話に触れ、それも満足する理由でした。
「経費はかかるものの大量動員可能で多額の入場料収入も見こめる展覧会を、美術館と共同で開催」することで、「入場料のうち、半分かそれ以上が」新聞社の手に入ることが書かれていました。大手の新聞社の日本独自の展覧会ビジネスの流れは学芸員の方でなくては知りえないものです。

ノンフィクションとフィクションの狭間が判明しないから故に、その戸惑いの世界にいることを楽しみながら感情移入し、読者は最後まで本作品の世界に留まることができるのでしょう。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.481
(5pt)

面白いの一言

最近はめっきりビジネス書や学術書しか読まなくなりましたが久々に小説を読みました。
ミステリーや恋愛といったストーリー性もさることながら、全く芸術に詳しくない自分が芸術の楽しみ方を教えられました。
文句なしの星五です。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.480
(5pt)

面白いの一言

最近はめっきりビジネス書や学術書しか読まなくなりましたが久々に小説を読みました。
ミステリーや恋愛といったストーリー性もさることながら、全く芸術に詳しくない自分が芸術の楽しみ方を教えられました。
文句なしの星五です。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.479
(5pt)

楽園のカンヴァス

大変面白くて 夢中で読みました。発想の転換が素晴らしくて 感動した。読書会でも取り上げて 色々な意見が出て
楽しかった。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.478
(5pt)

楽園のカンヴァス

大変面白くて 夢中で読みました。発想の転換が素晴らしくて 感動した。読書会でも取り上げて 色々な意見が出て
楽しかった。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.477
(5pt)

やわらかな表現で、読者の心をぐっとひきつける力を感じるステキな一冊

巨匠アンリ・ルソーの晩年の傑作「夢」を題材にしており、話の展開がリズミカルで最後まで一気に読めます。また、原田マハさんの、ルソーに対する思い、作品の印象(見方)が良く伝わってきて、ルソーの作品を鑑賞する上での新たな視点を与えてくれます。

加えて、小説を通じて、ルソーの生い立ち、ピカソやアポリネールといった巨匠たちとの交流、近代絵画に対する当時の評価など、「夢」が完成するまでのルソーを取り巻く環境(近代美術史)について触れることができます。

他の原田マハさんの作品も読み進めたくなる一冊です。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.476
(5pt)

やわらかな表現で、読者の心をぐっとひきつける力を感じるステキな一冊

巨匠アンリ・ルソーの晩年の傑作「夢」を題材にしており、話の展開がリズミカルで最後まで一気に読めます。また、原田マハさんの、ルソーに対する思い、作品の印象(見方)が良く伝わってきて、ルソーの作品を鑑賞する上での新たな視点を与えてくれます。

加えて、小説を通じて、ルソーの生い立ち、ピカソやアポリネールといった巨匠たちとの交流、近代絵画に対する当時の評価など、「夢」が完成するまでのルソーを取り巻く環境(近代美術史)について触れることができます。

他の原田マハさんの作品も読み進めたくなる一冊です。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.475
(5pt)

絵画が好きな方はもちろん、そうでない方にもおすすめです。

楽園のカンヴァスはとてもスリルがあり、おもしろかったです。言葉の使い方がとても素敵で、その他の原田ハマ作品を読むのが今から楽しみです。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.474
(5pt)

絵画が好きな方はもちろん、そうでない方にもおすすめです。

楽園のカンヴァスはとてもスリルがあり、おもしろかったです。言葉の使い方がとても素敵で、その他の原田ハマ作品を読むのが今から楽しみです。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.473
(5pt)

最後は感動で結んでくれる今作は、誰にでもオススメする神作品ですO(≧∇≦)o

あらすじの通り、古書を読みながらルソーの人生を体感する事により、芸術の背景や内心に触れる事で、より深く芸術の深淵に入り込めた上で、
『果たして、幻の絵は本物なのか?』『謎の芸術コレクターの正体や狙いは何なのか?』といった謎にも迫るサスペンス作品であり、
芸術に浸り切る幸せの中、魂が清らかに昇華され、感動に包まれる名作でした!

僕は絵も音楽も好きですが、『前衛な芸術の先駆者だったルソーの人生』を読みながら、自分の好きな音楽も当時は『前衛な音楽と言われながらも、その魅力は大衆に理解されぬままだったな。でも、空間を操る技法と音色のコンビネーションは今でも色褪せない調べだ』と思いつつ読みすすめ、
改めて自分の中の芸術愛を再確認出来た作品でもあります。

また僕は、ヒロインの勤務先の大原美術館から、車で10分の場所に10歳まで住んでおり、
『大原美術館や美観地区や美麗な教会等の並びにあった市立図書館』へ毎週通っていたので、
ここの区画の芸術的な美しさが懐かしく、
でも『美術館の中には入らなかった事』が勿体無かった(>_<)と悔しく感じたりもしました。

あの区画の身近にいた事が、どれ程に恵まれていて幸せだった事か!
そんな倉敷の美観区域の素晴らしさを思い出させてくれて、

自分の様々な内なる世界と、作品内の世界との融和を経て、芸術の素晴らしさを堪能させてくれて、
最後は感動で結んでくれる今作は、誰にでもオススメする神作品ですO(≧∇≦)o
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.472
(5pt)

最後は感動で結んでくれる今作は、誰にでもオススメする神作品ですO(≧∇≦)o

あらすじの通り、古書を読みながらルソーの人生を体感する事により、芸術の背景や内心に触れる事で、より深く芸術の深淵に入り込めた上で、
『果たして、幻の絵は本物なのか?』『謎の芸術コレクターの正体や狙いは何なのか?』といった謎にも迫るサスペンス作品であり、
芸術に浸り切る幸せの中、魂が清らかに昇華され、感動に包まれる名作でした!

僕は絵も音楽も好きですが、『前衛な芸術の先駆者だったルソーの人生』を読みながら、自分の好きな音楽も当時は『前衛な音楽と言われながらも、その魅力は大衆に理解されぬままだったな。でも、空間を操る技法と音色のコンビネーションは今でも色褪せない調べだ』と思いつつ読みすすめ、
改めて自分の中の芸術愛を再確認出来た作品でもあります。

また僕は、ヒロインの勤務先の大原美術館から、車で10分の場所に10歳まで住んでおり、
『大原美術館や美観地区や美麗な教会等の並びにあった市立図書館』へ毎週通っていたので、
ここの区画の芸術的な美しさが懐かしく、
でも『美術館の中には入らなかった事』が勿体無かった(>_<)と悔しく感じたりもしました。

あの区画の身近にいた事が、どれ程に恵まれていて幸せだった事か!
そんな倉敷の美観区域の素晴らしさを思い出させてくれて、

自分の様々な内なる世界と、作品内の世界との融和を経て、芸術の素晴らしさを堪能させてくれて、
最後は感動で結んでくれる今作は、誰にでもオススメする神作品ですO(≧∇≦)o
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.471
(5pt)

久しぶりに引き込まれた!

アートの知識はないのですが、巧妙なストーリー展開がに引き込まれました!オススメの一冊です。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.470
(5pt)

久しぶりに引き込まれた!

アートの知識はないのですが、巧妙なストーリー展開がに引き込まれました!オススメの一冊です。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.469
(5pt)

絵画にストーリーが加わると絵画がこれ程活き活きしてくるのか

絵は好きで海外出張した際には美術館に寄る様にしている。本作に出てくるMoMaにも行ったことがあり、また、ルソーやピカソの作品も好きでスッと物語に入ることが出来た。
私は絵を見るのは好きだが絵画の勉強などしたことはなく、それぞれの画家のバックグラウンドも知らなかった。今回の作品でそれらを知ることが出来、今まで見てきた絵画が活き活きと姿を変えた気がする。
非常に面白かった。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.468
(5pt)

絵画にストーリーが加わると絵画がこれ程活き活きしてくるのか

絵は好きで海外出張した際には美術館に寄る様にしている。本作に出てくるMoMaにも行ったことがあり、また、ルソーやピカソの作品も好きでスッと物語に入ることが出来た。
私は絵を見るのは好きだが絵画の勉強などしたことはなく、それぞれの画家のバックグラウンドも知らなかった。今回の作品でそれらを知ることが出来、今まで見てきた絵画が活き活きと姿を変えた気がする。
非常に面白かった。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.467
(4pt)

とても綺麗にオチをつけられていたので、さわやかな感動がありました

『本日は、お日柄もよく』で原田さんの言葉の使い方に感銘を受け、別の作品も読みたかったのですが、
絵画が苦手なため、しばらく敬遠していました。
でも、レビューの評判もいいので、読んでみました。
面白かったです。
織絵とティムの7日間から時が経ち、そしてまたひとつの絵の前に。
とても綺麗で、さわやかで、あたたかい熱を感じました。

MoMAやメトロポリタン美術館、ルーブル、オルセーなど絵はわからないながら、今まで訪れました。
先に、この物語を読んでから行けばもっと見方も変わってたかも、、、
そんな気持ちになりました。

とはいえ、『暗幕のゲルニカ』を次に読むまでには、また時間が空いてしまうやろな。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.466
(4pt)

とても綺麗にオチをつけられていたので、さわやかな感動がありました

『本日は、お日柄もよく』で原田さんの言葉の使い方に感銘を受け、別の作品も読みたかったのですが、
絵画が苦手なため、しばらく敬遠していました。
でも、レビューの評判もいいので、読んでみました。
面白かったです。
織絵とティムの7日間から時が経ち、そしてまたひとつの絵の前に。
とても綺麗で、さわやかで、あたたかい熱を感じました。

MoMAやメトロポリタン美術館、ルーブル、オルセーなど絵はわからないながら、今まで訪れました。
先に、この物語を読んでから行けばもっと見方も変わってたかも、、、
そんな気持ちになりました。

とはいえ、『暗幕のゲルニカ』を次に読むまでには、また時間が空いてしまうやろな。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.465
(5pt)

富と名声よりもアートへの純粋な情熱が勝利する。

ネタばれ有の感想文です。アートをこよなく愛しています。生業にあらず写真をやっています。

二人の主人公が絵を守るための決断をした事に心が打ち震えました。
それこそがアートを愛する人々の真の価値観でしょう。
アート好きの人は共感できる素晴らしい傑作です。
贋作とは何だろう、人を欺いて大金をせしめる物。
真作とはそこに真理があれば本物なのだ。
目的が違えば放つ輝きは違う。
それを可能にする人物とは・・
織絵もティムも見事な講評をしました。
織絵は同じ理由で真逆の判定を下します。
それこそがこの本の主題なのだな、感じ入りました。
さすが真理を突いたキュレーターの書く小説です。
真贋の見極めを対決と言う形で依頼された若き男女2人のキュレーター。
美しいだけでなくさりげない気遣いができる織絵に惹かれ、折に触れ疼く恋心が描写されていたと思います。
打ち負かさなければならない相手との葛藤の中で、1906年からの4年間のパリでのルソーの物語が同時進行します。
自分の絵を信じるルソーの生き様が描かれていました。
物語を読ませる依頼主は一体何者なのか・・
永遠を生きる事になったミューズが生んだのは誰の子か・・
ルソーの描く密林を彷徨ったときに宿したのだろうか・・
最終的に感慨を得る要素がてんこ盛りとも思える構成になっています。
常に展開が楽しみで克てない速さで読み切りました。

自分にとってこの作品との出会いは必然でした。
ウッディアレン監督の映画 “ミッドナイトインパリ”を見た時のようなあの時代のパリにいた芸術家や文化人、作家と出会えたようなワクワク感に浸ることができました。
そこにも登場する作家のガードルート・スタインの文章でこの本は始まります。
アリス・B・トクラス(スタイン)の自伝も必ず読みたいと言う思いが高まりました。
ルソーが好きでピカソも好き、自宅にいくつかの両方のポスターを額装して飾っている自分が誇らしく?嬉しく思えました。
ルソーを世に知らしめてくれたピカソよ、本当にありがとう!
画業が芳しくなくても芸術家仲間に支えられたルソーは幸せだったろう。
子を亡くし妻を亡くして薄幸だったであろうけれど、ピカソとの関わり合いの中で晩年にミューズを得たことも。
ピカソ自身がアーティスティックでもありその肖像を感謝の念をもって額装して飾るつもりです。
彼らの関わり合いがフィクションであろう場面でも本当にそうだっただろうと思えるほどのめり込めました。
作中の人名や作品名、感動を得た文章にラインマーカーを引きながら読み進み、ラインを引きたくなる名文がいくつもありました。
それはここでのレビューでも多く目にした一文でもあります。
そして史実とフィクションの検証をする楽しみが加わり興味の幅が広がったのです。
この作品を読む一年前の夏、MoMAへ行く事を第一の目的にN.Y.に行き“眠るジプシー女”の本物を見る念願を果たしましたが、MoMAに行く前にこの本を読みたかった。
“夢”を感慨をもって鑑賞できたのに、との後悔の念が湧きました
N,Yで4つの美術館を巡りピカソとルソーをはじめ沢山の自分の友達に会ってきましたが、自分のあの夏のN.Y.のように織絵とティムのバーゼルの夏の7日間の物語が心に染み入りました。

“カフーを待ちわびて”では爽快な期待感を伴う余韻がありましたが、
本作のラストシーンは、その先を楽しく想像する余韻に浸ることができました。
時を経てルソーの絵の前で再会したリスペクトする者同士。
織絵はティムとどんなN.Y.滞在を過ごすのだろう。
冒頭に垣間見た日本での織絵の日常が脳裏をよぎる。
すぐには無理として数年後に織絵はN.Y.に渡るのだろうかと。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615
No.464
(5pt)

富と名声よりもアートへの純粋な情熱が勝利する。

ネタばれ有の感想文です。アートをこよなく愛しています。生業にあらず写真をやっています。

二人の主人公が絵を守るための決断をした事に心が打ち震えました。
それこそがアートを愛する人々の真の価値観でしょう。
アート好きの人は共感できる素晴らしい傑作です。
贋作とは何だろう、人を欺いて大金をせしめる物。
真作とはそこに真理があれば本物なのだ。
目的が違えば放つ輝きは違う。
それを可能にする人物とは・・
織絵もティムも見事な講評をしました。
織絵は同じ理由で真逆の判定を下します。
それこそがこの本の主題なのだな、感じ入りました。
さすが真理を突いたキュレーターの書く小説です。
真贋の見極めを対決と言う形で依頼された若き男女2人のキュレーター。
美しいだけでなくさりげない気遣いができる織絵に惹かれ、折に触れ疼く恋心が描写されていたと思います。
打ち負かさなければならない相手との葛藤の中で、1906年からの4年間のパリでのルソーの物語が同時進行します。
自分の絵を信じるルソーの生き様が描かれていました。
物語を読ませる依頼主は一体何者なのか・・
永遠を生きる事になったミューズが生んだのは誰の子か・・
ルソーの描く密林を彷徨ったときに宿したのだろうか・・
最終的に感慨を得る要素がてんこ盛りとも思える構成になっています。
常に展開が楽しみで克てない速さで読み切りました。

自分にとってこの作品との出会いは必然でした。
ウッディアレン監督の映画 “ミッドナイトインパリ”を見た時のようなあの時代のパリにいた芸術家や文化人、作家と出会えたようなワクワク感に浸ることができました。
そこにも登場する作家のガードルート・スタインの文章でこの本は始まります。
アリス・B・トクラス(スタイン)の自伝も必ず読みたいと言う思いが高まりました。
ルソーが好きでピカソも好き、自宅にいくつかの両方のポスターを額装して飾っている自分が誇らしく?嬉しく思えました。
ルソーを世に知らしめてくれたピカソよ、本当にありがとう!
画業が芳しくなくても芸術家仲間に支えられたルソーは幸せだったろう。
子を亡くし妻を亡くして薄幸だったであろうけれど、ピカソとの関わり合いの中で晩年にミューズを得たことも。
ピカソ自身がアーティスティックでもありその肖像を感謝の念をもって額装して飾るつもりです。
彼らの関わり合いがフィクションであろう場面でも本当にそうだっただろうと思えるほどのめり込めました。
作中の人名や作品名、感動を得た文章にラインマーカーを引きながら読み進み、ラインを引きたくなる名文がいくつもありました。
それはここでのレビューでも多く目にした一文でもあります。
そして史実とフィクションの検証をする楽しみが加わり興味の幅が広がったのです。
この作品を読む一年前の夏、MoMAへ行く事を第一の目的にN.Y.に行き“眠るジプシー女”の本物を見る念願を果たしましたが、MoMAに行く前にこの本を読みたかった。
“夢”を感慨をもって鑑賞できたのに、との後悔の念が湧きました
N,Yで4つの美術館を巡りピカソとルソーをはじめ沢山の自分の友達に会ってきましたが、自分のあの夏のN.Y.のように織絵とティムのバーゼルの夏の7日間の物語が心に染み入りました。

“カフーを待ちわびて”では爽快な期待感を伴う余韻がありましたが、
本作のラストシーンは、その先を楽しく想像する余韻に浸ることができました。
時を経てルソーの絵の前で再会したリスペクトする者同士。
織絵はティムとどんなN.Y.滞在を過ごすのだろう。
冒頭に垣間見た日本での織絵の日常が脳裏をよぎる。
すぐには無理として数年後に織絵はN.Y.に渡るのだろうかと。
楽園のカンヴァス Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァスより
4103317515
No.463
(5pt)

西洋美術史を知る

久しぶりに良質のミステリー作品を読んだ気がします。
実は、この本を購入した時は「ミステリー」とは、全く思っていませんでした。むしろ、アンリ・ルソーと言う画家の「評伝」に近い小説だと思っていました。
アンリ・ルソー自身については、美術の時間に代表作をちらっと見た程度で、それほどの知識はありませんでした。それだからこそ、「評伝」でも良いから彼の生涯や作品を知りたいと思った訳です。
ところが、読み始めると「夢」と「夢をみた」の類似する作品の真贋についての謎解き打という事が判ってきました。それからは、一気に読むスピードもあがり、楽しく読むことが出来ました。更に、アンリ・ルソーの作品や彼の情熱、そして彼が近代美術史に与えた大きな影響を知ることになりました。
ついでながら、ピカソとアンリ・ルソーとの関係も初めて知ることになりました。
いろんな意味で、楽しく読めた作品でした。
楽園のカンヴァス (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園のカンヴァス (新潮文庫)より
4101259615